【あらすじ】
帝に鏡を献上する鏡王(越乃リュウ)には、鏡女王(花瀬みずか)と額田女王(彩乃かなみ)という、美しい二人の娘がいた。皇太子、中大兄皇子(霧矢大夢)は鏡女王を見初め、足繁く通う。ある日、中大兄皇子の後を追って来た、弟の大海人皇子(瀬奈じゅん)は額田女王と出会い、いつしか恋心を抱き合うようになる。中大兄皇子は大和朝廷を覆す動きを見せる蘇我入鹿を、中臣鎌足(嘉月絵理)らと暗殺、世にいう大化の改新を行う。改新から5年。大海人の妃となり、女児が生まれますます美しくなった額田を見た中大兄は、彼女に横恋慕し、大海人から強引に取りあげて、自分の妃としてしまう…。
万葉前期の立役者、中大兄皇子(後の天智天皇)・大海皇子の兄弟と、二人から愛された額田女王の運命を描くミュージカル作品。1976年の初演以来上演を重ねた万葉ロマンの名作。今作は、大海皇子を軸としたバージョン。
’06年/月組/中日劇場/キャスト:瀬奈じゅん、彩乃かなみ、霧矢大夢 ほか