【第8話 ラ・ムー】
クリスマスが近づくある日、警備員室で車田寅雄(マキタスポーツ)が週刊誌を読んでいると、外から爆音が聞こえてきた。驚いて廊下へ飛び出すと、非常口の窓から青白い閃光がギラギラと差し込んでいる。おそるおそる非常口の扉を開けると、そこには巨大な黒い物体がうごめいていた。巨大生物の発射するビームから大慌てで逃げ出した寅雄は、路地裏にあった倉庫の中に飛び込む。謎の生物に見つからないよう、倉庫に置いてあった木箱の中に身を潜める寅雄。すると、倉庫の扉が開き、ピトッ、ペタン…という不気味な足音が聞こえてきた。木箱の隙間から様子を伺う寅雄。どうやら、宇宙人のような奇妙な生物が、倉庫の中に入ってきたようだ…。
BSスカパー!オリジナルドラマ第2作目は、大迫力パニックドラマ!! パニックもの特有の緊迫したシーンや迫力あるシーンを織り交ぜながら、笑いあり、涙あり、人情ありの全く新しいパニック連続ドラマ! 地上波ドラマではなかなか見ることができない、大スケールのCGが物語に彩りを添える!
主人公は冴えない中年の車田寅雄43歳独身。寅雄は毎回職を転々とし、その職場、あるいは職へ向かう道中でパニック的局面(止まらないバス、未確認生物、テロリストなど)に遭遇する。そこで毎回多種多様なマドンナ(女子大生からOL、未亡人など)と出会うが…。モテたい一心で極限状態のなかでもマドンナを救おうと奮闘する。果たして寅雄にバラ色の未来は訪れるのか!?
豪華監督陣には2012年ゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて史上初の4冠を受賞した『くそガキの告白』の鈴木太一監督、『KGカラテガール』などアクション作品に定評のある木村好克監督、『蟹工船』や『うさぎドロップ』の他、海外からの評価も高いSABU監督、人気劇団「ヨーロッパ企画」にて俳優として活躍する傍ら、インディペンデント映画で監督を務め、賞を獲得するなど監督としての才能も発揮している永野宗典監督、計4名の監督を迎え、それぞれの持ち味を生かした“PANIC”を描く!!
キャスト:マキタスポーツ、藤井美菜、武田梨奈、逢沢りな、河井青葉、藤澤恵麻、入山法子、橘美緒、瀬戸さおり、霧島れいか
監督・脚本:鈴木太一「高速バス大爆破」「大銭湯」「地獄のブース」「東京大パニック」、SABU「霧の中の二人」「ラ・ムー」、永野宗典「時をかける寅雄」「脱俺」
監督:木村好克「ヤツらはいる!」「沈黙のコック」
脚本:ますもとたくや「ヤツらはいる!」「沈黙のコック」
音楽:原田智英『愛のむきだし』『冷たい熱帯魚』ほか
主題歌:Fly or Die「あいしてみやがれ」