
容姿端麗なキャリアウーマン、高学歴、高収入で出版社の編集者として活躍するチ・ウニ、31歳。経済的に自立した彼女の存在は、韓国では「オールド・ミス」ではなく「プラチナ・ミス」と呼ばれる憧れの的だ。これまで挫折知らずのウニだったが、恋人にふられ、職場では左遷…失意のどん底にいる彼女は、ある日、自宅マンションの前で青い段ボールを発見する。箱の中から現れたのは子犬のように物悲しいまなざしをした宿なし、金なしのダンサー、カン・イノ。彼は、“友達”でも“恋人”でもなく、従順なペット“モモ”として、ご主人様・ウニとひとつ屋根の下で暮らすことを懇願する。「ありえない!」と抵抗するウニだったが、とびきりの愛嬌をふりまく年下のイノに押し切られ、“ペット”&“ご主人様”という関係の波乱万丈の同居生活がスタート!
思いもよらぬ運命が走り始めた…。自由奔放なのにどこか繊細なイノとの共同生活は、仕事で疲れ切ったウニの心を癒すオアシスとなり、彼女の日常生活は温もりに満ちた世界へと変化し始める。そんな時、ウニは初恋の人である先輩、チャ・ウソンと再会し、ふたりは急接近! イノもまた、自らの夢だったミュージカル俳優へ一歩を踏み出す。“ペットとご主人様”、干渉しないはずのふたりの間にいつしか嫉妬、そして熱い想いが生まれる。そんなある日、ウニの前から忽然とイノが姿を消す。 ペットと主人、ふたりの関係の行方は…!?
この映画の原作は、小川彌生の大ヒットコミックス『きみはペット』。始まりは2000年掲載の『PET』という読み切り作品で、それが好評を博したため、短期連載を経て、『きみはペット』として「Kiss」で本格連載を開始。2003年には第27回講談社漫画賞少女部門を受賞。人気絶頂の中2005年に連載終了し、今もなお非常に高い人気を誇る作品である。
物語の主人公は、東大&ハーバード卒、大手新聞社に勤め、高身長でスタイル抜群の美人、スミレ。ある日、理不尽な上司を殴ったため左遷させられ、失恋も重なり傷心の彼女は、自宅前の段ボールに捨てられている青年・武志を発見する。行き場所がないという彼は、「ペットとしてなら置いてあげてもいい」と言うスミレの提案をあっさり受け入れてしまう。そうして彼は「モモ」と命名され、「ご主人様とペット」という奇妙な共同生活がスタートする。
単行本『きみはペット』は全14巻、完全版となる『きみはペットL’integrale』全9巻が刊行されており、刊行部数は累計400万部を超え、英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語圏などで翻訳出版され、広く知られるところとなった。韓国では、2002年より鶴山文化社という出版社から全巻、翻訳出版されており、10代後半から40代まで、幅広い読者層に支持されている。
また、同作は2003年にTBS系列でテレビドラマ化された。スミレ役には小雪、モモ役には嵐の松本潤、そして蓮實役には田辺誠一。そのほかにも鈴木紗理奈や瑛太、石原さとみ、V6の長野博など、旬の若手がずらりと顔をそろえた。小雪は連続ドラマ初主演作としても話題となった。ドラマは韓国でも主要ケーブル放送局で放送され、高視聴率を獲得している。
映画『きみはペット』は、原作漫画のエッセンスを生かしながら、マンガともドラマとも違うエンディングとなっている。新たな『きみはペット』の世界を、映画では楽しむことができるだろう。
