県立東雲高校の二年生。女の子のような顔立ちの、おとなしい少年。成績は優秀。ひよわに見えるが根性はある。その容姿が行方不明のロシュタリア王国のファトラ王女に似ているため、その身代わりに……。
誠を宿命のライバルと決めつける東雲高校生徒会長、二年生。自意識過剰、支配欲過剰、卑怯で『アレ』な人。バグロムと話せる異能力を身につけ、バグロムの総司令官としてエルハザード征服に乗り出す。
陣内の妹。お金もうけが大好きな少女。東雲高内では各種のバイトに明け暮れていた。そんな彼女の異能力は、幻影族の術を見破るというもの。誠とは幼なじみで、お互い気になる関係だったのが……。
本名、藤沢真理。誠の担任教師で独身。真面目な教育者なのだが、ヘビースモーカーで酒飲み。ポケットに常に酒瓶を持ち歩く。だが、何より好きなものは登山。超人パワーの異能力を身につける。
「伝説の鬼神」と恐れられたその正体は、先エルハザード文明が造り出した超兵器。禁断の島に封印されていたが、陣内の手で蘇る。体験したいかなる法術も再現し、破壊の限りを尽くす。
ロシュタリア王国の第一王女。気高く美しい。極めて真面目な性格。バグロムの勢力が増し、さらに妹のファトラが行方不明のため、心労が絶えない。「神の目」の封印を解くため、誠たちを旅に出させる。
ルーン王女の妹で、ロシュタリアの第二王女。この人が誠にそっくりだったのが、誠の不幸の始まりである。幻影族の陰謀によって誘拐され、神の目を動かすために利用される。実は同性愛者らしいが……!?
ファトラ王女の愛人。つまり同性愛なのだが、べつに王女のせいではなく元から。王女と間違えて誠にせまり、王女を捜すために誠たちに同行した。惚れっぽいうえに変わり身も早い、良くも悪くも行動力の魂。
マルドゥーンの三神官の一人。未成年だが酒好き。イキで短気でケンカっ早い。強くなれると聞いて神官を目指したとか。使う法術が炎なところも性格を表している。誠が気になるが、素直に態度を表せない。
マルドゥーンの三神官の一人で、最年少。シビアでクールでマイペース。代々神官の家柄で、当然のように入門。シェーラとはその時以来のくされ縁。風の法術を使い、必殺技は「真空切り」。なぜか京言葉。
マルドゥーンの三神官の一人。三十路を前に焦りまくり、結婚・引退を夢見る。カン違いで三助を吹っ飛ばした藤沢先生に一目惚れ…が「公務員・安定収入」を気にするあたりはさすが。水の法術を操る。
王室のネコ。ここでのネコとは、王家の者の身を守る生きた甲冑である。ウーラはファトラのネコだったのが、誠の護衛のため貸し与えられた。旅をともにするうちに誠になついてしまい、結局、誠のネコに。
異種族「幻影族」の長で、ルーン王女の婚約者の正体。ファトラ王女を誘拐したり、バグロムに内通したりしたのも全てガレスの陰謀である。エルハザードを滅ぼすために「神の目」を利用しようと企む。
バグロム帝国を統べる絶対の王女。昆虫の帝国なのに一人だけ人間型なのは何か理由があるらしい。領内の聖地に現れた陣内を伝説の救世主と信じ込み、全エルハザード制覇に乗り出す。