いしだ さら。15歳。東京の幹部養成学校「振武台」を卒業したエリート士官。青森第108警護師団第4中隊の中隊長。指揮官として優れており、経験は浅いものの慢性的な指揮官不足に悩む軍の事情から実験的に中隊長をまかされている。能力的には申し分ないもののやはり年少であり、メンタル面には弱いところもある。
むらた さいか。部隊では最年長の21歳。第4中隊の副官。しっかり者。色々苦労してきたからか、年齢のせいか、頼りにされる人物であり、周囲には色々気を配っているようである。周囲の観測をよそに石田咲良には、同情的な観点を持っている。自分と同じとでも思っているのか。ホラーものは苦手。
よこやま あみ。16歳。石田咲良の相棒で実行部隊の隊長にして切り込み隊長。第1小隊の小隊長。栄光号のパイロット。ぶっとばしますが口癖。父母が有名な剣道選手だったため、3歳の頃から英才教育を受ける。箱入り娘で時代錯誤の考え方をしているが、考え方はしっかりしており、頼りになる。勉強は良く出来るほうである。11歳の時に読んだ少年マンガを一生の趣味としており、マンガの編集者を夢見ている。(彼女自身には文才も絵心もないのである)
すがわら のえる。15歳。光輝号パイロット。渡部愛梨沙とペアを組んでいる。文武両道の真の才媛である。村田彩華を尊敬しており、東京から来たエリートである石田咲良に反感を抱いている。どこか捨て鉢なところのある少女。
わたなべ ありさ。13歳。光輝号パイロット。菅原乃恵留とペアを組んでいる。佐藤尚也を好いて幼年学校まで進んで、あげくに前線まで来た気性の激しい女性。佐藤とは友人と言う関係にある。(本人にとっては不本意ながら)。佐藤尚也が鈴木真央を好きなのを我慢できない。なによ、あの年増とか、あの平凡な名前とか、低次元の悪口を言っている。エリートである石田咲良に反感を抱いている。
こじま こう。17歳。栄光号のパイロット、無口で無愛想。さらさらの長い髪を持つ。どこかおかしな所のある兄に育てられてきた人物。家は大金持ちだったらしいが、彼には貧しい思い出しかない。12歳頃は女と間違えられるとキレルいじめっこだった。成長してからは更に美形となり、散々言い寄られた経験からか、取りつく島もない性格とあいなった。
いわさき なかとし。16歳。整備班。調達屋の異名を持つ。天性の食客で、その食客の才能の一環として、礼儀正しい。山口葉月の幼なじみであり、彼女にはまったく頭があがらない。大量の借金もしているようである。あまりにも近くにいたせいか、葉月を母のように思っていても異性としては認識してないようである。
たにぐち りょうま。17歳。光輝号のパイロット。好きな言葉は謹厳実直。歴史に関しては詳しく、柔道では中々の腕前とされる。もみ上げが長く、体格がいい。筋肉フェチである。
くどう ももか。16歳。整備班。偽りの才媛。学園一の美少女とされているが、それはすべて彼女の悪魔のような所業によるものである。親も引き取りを拒否する環境で、唯一後見すると言ってくれた、心優しいが社会的に駄目な(生活能力のない)伯父がいる。目標は男どもを狂わせて貢がせ、伯父に人並みの生活を送らせることである。
のぐち みちや。18歳。メカ全てに名前を付けるメカフェチ整備班長。この時代における平凡な人生、まさにそのままの人物。ケチで小遣い帳を書く以外には特に目立つところのない人物で、安心と言えばこれほど安心できる人物もいないだろうとして、学兵が動員されるとき班長におされている。陸上では長距離選手であり、駆け引きについては光るものがあったとされる。
たけうち ゆうと。18歳。戦闘時は指揮車の運転を担当。平凡な人生を送ってきたことを自他ともに認める人物。人が良く、騙されやすいと評判がある。いつもにこにこしている人物。我慢強く一つのことにうちこめるタイプで、一芸に秀でた人物でもある。
うえだ とらお。16歳。光輝号パイロット。肌の浅黒い線の細い少年。気が弱いためか、よくいじめられ、無理矢理ボクシングを習わせられたりしている。人を殴ることがいやで仕方がない。幻獣と戦うのもいやだと思っている。
やまぐち はづき。16歳。整備班。三人の弟妹を抱えてかいがいしく面倒を見る人物。これだけ世話するのが多いと、それだけで日が暮れるような気がするが、実際その通りで、ために彼女はいつも忙しい。話す速度が速く、良く忘れる。歩くのも速い。これらはみんな、彼女が世話する者が多いためである。なんでも受け止める度量のある人物である。
すずき まほ。15歳。戦闘時は通信士として指揮車に搭乗。不思議な雰囲気を漂わせる謎多き少女。やや気が弱いが芯はしっかりしている。普通の家に生まれ、普通に過ごしてきた。ボーイフレンドは佐藤尚也。
よしだ はるか。14歳。戦闘時は通信士として指揮車に搭乗。何かを忘れるようにゲームに没頭する少女。ろくに家に帰らず、家を離れられると言う理由から進んで学兵に転じた。異常なまでに勘が良く、相手が次になにをやってくるか、大体分かってしまう。
こじま そら。24歳。どこかおかしな所のある小島航の兄。教師をやっており、学兵制度が出来たときに学生と共に軍の指揮下に入っている。心優しい苦労人だが、かわいいもの好きだったり、髪を長く伸ばして三つ編みにしていたりと、周囲からは奇人扱いされている。
年齢不詳。パリに行って戻ってきた洋行帰りのしぶいペンギンである。昔はヨコハマで探偵事務所をやっていたことがある。あの羽で軍用拳銃をあやつる場面は見るもの全員を騒然とさせる所がある。銃を嘴にあてて祈ることを癖とする。格好良いことを言わせれば指折りの人物(?)であり、名言の宝庫である。料金は一日4$。買収はきかない、色仕掛けも駄目だ。酒はバーボンに限る。愛車はスバル360S。葉巻愛好家。
げん けんじ。17歳。日常に本能的な反抗心を持つ少年。粗暴。自分自身を含めた世界に反発する。馬鹿力。感情的。つっぱる。男子では唯一の庶民出。相棒のグリンガムは、一番のチビだった。キンジョー(金城)とは妙なコンビ関係を持つ。ちなみにガム好き。緑の章の主人公であり、単なる不良で終わらない理由はただ一点、土壇場の土壇場では、常に己が馬鹿にし続ける正義のために己の身を危険にさらすことである。
りゅうぞうじ しおん。17歳。政府高官の子弟であるがゆえに、戦場を一度は捨てた少年。少々潔癖性がある優等生。なぜか不良の源とは気があい、常に行動を共にする。フェンシングの達人。下級生達からは人気がある。親族からの圧力で、一度前線から外されて、後方に移動したが、再び戦場に戻ってくる。彼は言う。「毎日、夢に見るのは、苦しいことでも悲しいことでもなく、ただ戦友達が良かったなあと笑うさまだった」と。パートナーはジジ。
きんじょう みき。16歳。吊目の美人。性格がキツイ。また、怒り出すと手がつけられない。父親の仕事の関係でこの土地に来ているが、元は東京の出身である。源との関係を、腐れ縁と一言で切って捨てるなかなかの女傑である。頭の切れる家事技能保有者である。パートナーはクイーン。
ゆうき かえん。15歳。いい女で通りそうだが、壮絶な馬鹿で直情径行の気があるため、もてることはない。美術品と剣術を愛好する。美術品である超巨大な蒼龍刀を苦もなく片手で使い、壁でもなんでもふっとばす。雷電の背に乗って、一人剣を抜き突撃する。コガの主人というより相方。
ふかざわ まさとし。15歳。将来はウォードレスデザイナーになるであろうと嘱望される、才能あふれる少年。オタクではあるが、ただのオタクではない見識の深さを持つ、非常に分類の難しい人物である。強いて言えば社会派オタク。何気に小器用でたいがいのことをこなせるため、便利がられる。勝手に源の舎弟にされるなど、気苦労が絶えないが、本人は楽しんでいるようだ。
しばむら えいり。15歳。眼鏡を取れば切れ長の瞳をした美形デブ。目的のために手段を選ばない、危険人物。味方でさえも彼の言動に危険を感じる時がある。下級官吏の息子。心理的の駆け引きに関しては絶大な手腕を持ち、ほんの一瞬の隙をついて戦況をひっくり返す神か悪魔かと思われる指揮能力を持つ。後に軍神と言われる男。人間らしさなんかこれっぽっちもない、悪がゆえに、結果もっとも社会正義を守る男である。己の欲のために弱者を守り、己の欲のために敵を殺し、己の欲のために源達を手足のように使って勝率1%の戦いの数々の全てに勝利する。ゆくゆくは中央政界に打って出るつもりの野心家である。
さいとう なつこ。17歳。芝村の定義における悪魔、あるいは魔王と恐れられる少女。やることなすこと大失敗、まとまる話もまとまらない、でも悪気はなさそうなので怒るに怒れないという、難儀な少女である。とはいえ、その努力は並々ならぬものがあり、その点だけはどんな人間でも評価している。
こうみ なみ。17歳。看護士。髪がちょっとカールしているかわい娘ちゃん。難しいことを考えることは出来ず、目の前の一事と、医療以外は考えられない。
ホアン・エステル・ヴァラ。16歳。心を閉ざし、しゃべらない少女。細い腕に、長い黒い髪。まっすぐ全てを見て、挑みかかるような目をしている。不幸な生い立ちの戦災孤児。パートナーの雷電の名はバルト。竜騎兵の雷電の中でも、もっとも勇敢で忠実な雷電である。死を恐れず突撃し、誰よりも勇猛果敢に戦うのは、死に急ぐためか。寂しそうなひと
あらき ゆきこ。16歳。ちょっと太めの女の子。気立てがやさしい。頼まれたら嫌と言えない娘。名前に雪子とついているが、実際に一度は雪を見たことがなく、一度実際に見て見たいなあと考えている。笑顔がキュートな人物である。
はしら くうか。16歳。動物好きで心優しい少女。何も知らない政府高官のお嬢様。寂しい人を放っておけない人。この優しさが、少女を傷つける。
まきはら ゆき。15歳。牧原輝春の双子の兄。処世術として、この年になるまで他人よりも一歩引くことを、当然のように思ってきた。金の掛からない進学ということで軍に入り、犬が好きだと言うことで竜騎兵になり、そして戦争に入った。雷電は甘えん坊のブラック(くろ)。この雷電は身長も高く、筋肉もついているが、闘争本能に欠けるために戦いに向いておらず、事実自分もそうだと思っている。読書好きで、乱読家。人からはケチないい所のぼっちゃんと思われるが、自分をぼっちゃんと思っていない彼にとってはいい迷惑である。
まきはら ひかる。15歳。スマートで知的、背の高い人物。クール。明るい髪のひと。女性らしくはあるが、スラックスの方が似合うと評される。牧原倖の妹。双子の兄である倖に恋心をいだく。自称、女嫌いで恋愛キライ。男とも一線を越えて付き合うことはない。
かざま とうじ。51歳。がっしりとした短躯の白髪軍曹。骨のある不良…源を気に入っている筋金入りの軍人。昔、雷電を無くしており、それから相棒を連れていない。準リーダー格の人間で、バイプレイヤー役でもある。各種戦技の教官役。引退するタイミングを、探している。ともすれば部下を使い捨てにしたがる上層部に対し、温情派であり、そのためか、出世街道から外れがちで、一方人望がある。
かとう みちる。従軍記者の女性。熊本出身。幻獣と戦う隊員たちの真の姿を紹介するため、ビデオカメラ片手に奔走する。
はくしゃく。28歳。部隊のスポンサー。伯爵夫人。冷厳。
いしずか ひろし。16歳。優秀な士官。委員長。度重なる激戦地での任務の後、小笠原へ赴任。部下を多く失ったことへの悔恨から、一切の軍務任務から離れ、仙人のような隠棲生活を送っている。趣味は将棋。堅苦しくて親父臭い趣味の上、しかも糸目だったが部下からの信頼は厚かった。
ながの えいたろう。17歳。長年、石塚の元で死線をくぐり抜けてきた士官。石塚を再び前線に呼び戻すべく説得にやってきた。石塚に対しては、尊敬や憧憬を抱く一方で、悔しさや憎悪も抱え、思いは複雑。非常に硬派な軍人だが、情に脆い一面もある。今時さっぱりはやらない熱血系の人で、情熱のかなりの部分を空回りさせていた。なんでもかんでもやりすぎてしまうのが、この人物の特徴とも言える。
くらの みずほ。15歳。他の隊員同様小笠原で生まれ育った。神秘的な雰囲気を持つ少女。全てを見通すかのような、透き通った目つきをしているショートカットの美人。いつも唯一人、星空を見上げている。10年前、幻獣の襲来により天文学者の父とメカのパイロットである母を同時に失う。極端に人付き合いを嫌い、廃墟となった天文台に籠もることが多い。無口。後ろ向き。対人恐怖。唯一の友がシマシマ。
さくま せいじ。17歳。島一番のプレイボーイを気取る遊び人。一目惚れの達人。ただしフラレの達人でもある。感情を隠すことがなく、喜怒哀楽の表現も大きい。バカザル。あるいは壮絶なる馬鹿と呼ばれた男。でかい声、でかい態度、でかい勘違いという人の神経を逆なでする全要素を持った男。おまけにしつこい。この人物の人生はそのまま勘違いと熱血の人生である。卑怯なのは嫌い。
たじま じゅんいち。17歳。前髪を一筋だけ垂らした男。少し濃いが、黙っていれば映画俳優で通る。島のばあちゃん達の人気者である。一部の女性からの人気は高いものの、本人はあまり女性には興味がないのか、もっぱら男友達と泳ぐことを楽しんでいた。
たけだ ひろかず。16歳。ボウズの上、鼻のでかい男。愛敬のある顔立ちをしている。野球が好きで、ただ一人の野球部員。料理の腕は超高校級であり、この点ではクラスの全員から非常にありがたられていた。もっとも、うますぎて太るというので一部女子の逆恨みを買っているのも事実である。
まつお けんたろう。14歳。生意気なクソガキ。髪を染めたりして突っ張っているが、一本気で子供っぽい。その人物評はすばしっこく、器用だが、反面ねばりに欠けるとある。尊敬する人は、田島順一。ギミックの入ったおもちゃが好きで、結構買い集めていたようである。
しま たけはる。16歳。おおよそ、機械の名前がつくものはなんでも設計したり修理したり出来る便利な人物である。弱気な言動とつかみどころのない部分を持つ人物で、謎が多い。どういう訳だか石塚とは仲が良く、いつも将棋を指している。
こぜき さとみ。17歳。無敵の完全少女趣味をした、身長186cmの少女。ただし身長へのコンプレックスはない。身長と顔立ち以外は完全にお花畑に囲まれている感じである。リボンが大好きで、制服や体操着にも大きなリボンを付けている。世界中をリボンで埋め尽くしたいと思っており、それが平和にもつながると信じている。世話好き、前向き、妄想癖あり。女の子達からの人望も厚い。ブリブリの面があるが、地は江戸っ子で腕っ節も一番。
たのうえ ゆかり。16歳。ソバージュをかけたきつい雰囲気を持った女の子。着る制服のブラウスやスカートは、アイロンがきっちりかかったものである。規律にとてもうるさい。父島一の才女との噂あり。この年にて、すでに万年キャリアウーマンな風格を漂わせている堅物である。普段からすました表情をしている。軽薄な男を極度に嫌う。仕事ぶりは堅実そのもので、隙が無いと定評がある。ただし、思わぬ事態に陥った時、暴走して良く無茶を起こした。少女漫画を愛読しており、多少妄想癖あり。整備はともかく、料理や掃除、つくろい物では完全に落第点であり、この方面はどれだけ練習しても、上手くならない。
つじの ともみ。14歳。衣服に無頓着な性格といい、くせっ毛がぴんぴん立っているところといい、子供然としているが、立派な女性である。趣味は、走ること。彼女を知る全員が口を揃えて、いつも走っていたと言うくらい、活発な少女だった。嫌いな物はニワトリである。好きな物はタマゴ。なんだか屈折しているようだが、これは幼児体験がかなり関係しているらしい。頑張り屋で、負けず嫌いで、不器用で、すぐ表情に出る。
ひこむろ あずさ。16歳。おとなしい、優しい娘。目立たない顔立ちをしており、あまり自分からは喋らない。近くにいるだけで人の心を安心させる雰囲気を持つ。また、とてもよく気のつく娘で、こちらが思うことを察知して的確なお手伝いをしてくれる。実は爆破物のエキスパート。子供の頃から佐久間のことが好き。
おおさこ たいへい。30歳。南の島に一人しかいない教師。体育会系で頭はあまり良くないが、全教科を教えている。時折生徒に習っているときもある。綾子先生に片思いしており、純情一途な姿を見せる。大柄で豪快。表裏のない人物である。
みやこ あやこ。29歳。南の島の校医。言い寄ってくる男たちを、いつも軽くあしらっている冷静な女性。
せんじゅ。
せんちょう。