5年前に謎の流行り病で滅びた大塚村の生き残りの一人。その身に妖刀「村雨」を宿しており、右腕に花の形の痣がある。「孝」の玉の持ち主。一緒に育った荘介と浜路のことを大切に思っている。
大塚村の生き残りの一人。信乃にとってはお目付け役兼保護者のような存在。「義」と書かれた玉の持ち主で、うなじに花の形の痣がある。5年前の出来事から、犬の四白の姿になることができる。
大塚村の生き残り。信乃、荘介にとって、妹のような存在。可愛らしい容姿に反して、信乃や荘介をアゴで使うなど勝ち気な性格だが、実は誰よりも二人の身を案じている。料理が下手な健康オタク。
「あらゆる魔を裂き、あらゆる妖を平伏せる」と言われる妖刀。手にした者に大きな代償を課すと言うが、正体は不明。カラスの姿で人語を話し、信乃の右腕に潜むこともある。拾い食いをしては信乃に怒られる一面も。
「四獣神家」の一つ、里見家の青年。獣神は犬神の八房。人間離れした美貌の持ち主。教会特区で特別主席司祭も務めている。信乃たちに、八つの玉探しを命じる。信乃とは、過去に関わりがあるようだが…。
「四獣神家」の一つ、尾崎家の青年。獣神は金狐、銀狐、天狐、黒狐、白狐の五狐。信乃と荘介を教会本部に召喚するため、五狐を使って浜路をさらう。ひょうひょうとした性格で、浜路が大のお気に入り。
帝都の憲兵隊長。小文吾とは乳兄弟の間柄。3年前、小文吾と同じく「妖を喰らう鬼」に変化する身体となった。婚約者だった小文吾の姉、沼藺に自害された過去を持つ。「信」の玉の持ち主で右頬に花の形の痣がある。
帝都の旅館「古那屋」の息子で、面倒見がよい性格。3年前、北部の村で起きた事件に一兵卒として志願して赴いた際、「妖を喰らう鬼」に変化する身体に。「悌」の玉を持ち、腰に花の形の痣がある。
旅の楽師。「旦開野」と名乗っているが、実は男。家族ともども殺されたはずだが、ある人物に救われ、甦った。「智」の玉を持ち、左胸に花の形の痣がある。復讐のため、自分から全てを奪った男を探している。
死にかけていたところを雪の妖、雪姫に助けられた青年。雪姫がそばにいるため、周囲は真冬の寒さ。生き別れの妹を探しており、帝都に向かう汽車内で信乃たちと出会う。「忠」の玉を持ち、左肩に花の形の痣がある。