気の弱い内向的な少年。イジメを受け、不登校となってしまったいわゆる「ひきこもり」。だが、ふとしたことからボクシングの教本と出会い、部屋でひとりシャドウを繰り返すようになる。そしていつしかユウは若者の集う街・シモキタを徘徊するようになった。
グループに属さず超然と存在し、「路上のカリスマ」とまで呼ばれている男。シモキタにおける彼の存在感は圧倒的で、誰からも一目置かれている。インターハイ出場経験もあるボクシングと、それ以前に道場で学んだ空手という二大正統打撃系格闘技をベースに、ストリートへの特化を成し遂げた、まさに路上格闘の究極を体現する男。
通称・シンちゃん。ユウのクラスメイトで、いじめられっ子だったユウにも分け隔てなく接する、明るく朗らかな性格のムードメーカー。ケンカはまったくダメだが、芯はしっかりしている。ユウにとってかけがえのない親友となる。
「路上のカリスマ」こと伊沢マサキの妹で、ユウのクラスメイトでもある。学校での様子からは想像もつかない、シモキタをさまようユウの姿を見かけて声をかける。かつての兄に似た雰囲気を持つユウが気になっている。
代沢高の一年生。体格の不利を補うために鍛え抜いた結果、筋肉に包まれた体に。独自の理論に裏打ちされたアレンジ空手を用いる。「ヤンキー狩りボクサー」として知られていたユウに興味を抱き、闘いを挑んでくる。しかし、ユウ、シンイチたちと触れていくうちに、次第に打ち解けていく。
吉井が根回しをした気柔道の使い手でユウを苦しめる。だが食いしん坊でどこか憎めない。
代沢高の不良で、ショウゴの先輩。レスリングの使い手。実は硬派で支持者多数。
代沢高校中退。勝つためには手段を選ばない危険な不良。一切格闘技経験を持たないが、存在自体がすでに凶器。
世田谷商業(セタショー)の頭。「ヤンキー狩り」潰しを狙い、ユウに刺客を送り込む。