日本政界の名門、柳家の末裔。列島分断で生じた海峡を横断中、消息不明に。台湾人に保護され、台湾で15年を過ごす。祖国に帰れない日本人避難民の窮状を知り、「日本」と対峙してゆく。台湾名「舷(シャン)」。
幼少時より台北の孤児院で育つ。腕っ節を買われ、台湾マフィアの六海幇に入るが、組織が孤児院時代の弟分の京明をそそのかし、日本人母子を殺害させたことを知り、組織に反旗を翻すようになる。
台北警察局の刑事。震災時、両親と共に台湾に避難し、日本国籍を捨てて棄国者の羽遼明(ユイ・リャンミン)となる。日本人母子殺害事件と避難民弾圧の黒幕を追う。