【あらすじ】
「くらわんか船」の船頭・八五郎(蘭寿とむ)は根っからの怠け者で、小銭を借りてはその日暮らしをしている始末。そんな八五郎を見かねた船宿の主人・甚兵衛(汝鳥伶)は、公家奉公をしていて言葉が丁寧すぎるのが欠点という延陽伯(桜乃彩音)との縁談をもちかける。喜ぶ八五郎の前に、貧乏神(望海風斗)が現れるが、気の弱い貧乏神は、八五郎から小銭をせびられたあげく、祝言の準備をするはめに…。
落語を題材にした人情噺で、大阪・枚方の船宿を舞台に、上方落語の主人公たちと、近松心中物語の登場人物が交差しながら、人情喜劇を繰り広げる。
’05年/花組/宝塚バウホール/キャスト:蘭寿とむ ほか