あかねさす紫の花（’95年雪組・宝塚）

万葉ロマンの名作の再演。中大兄皇子・大海人皇子兄弟と額田女王とのドラマティックな恋を描く。額田郷に住む鏡作部の長である鏡王には、鏡女王と額田女王という美しく聡明な二人の娘がいた。皇太子である中大兄皇子（高嶺ふぶき）は姉・鏡を見初め、弟の大海人皇子（一路真輝）は妹の額田（花總まり）と愛し合う仲だった。やがて、中大兄皇子は大和朝廷を覆す動きを見せる蘇我氏を中臣鎌足らとともに粛正し、大化改新を断行。優しい性格の大海人皇子は、兄に従い、尊敬し続けるが、改新から数年がたったある日、弟皇子と結婚して、ますます美しくなった額田を見た中大兄皇子は、彼女を弟から取りあげ、強引に自分の妃としてしまう。

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