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銀河英雄伝説 外伝 オーベルシュタイン篇

銀河英雄伝説 外伝 オーベルシュタイン篇

  • 168時間
  • 1:41:19
  • 550円(税込)

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銀河帝国の非公式な諜報機関・通称”Hound(ハウンド)”―――”猟犬”を意味するその組織は、オーベルシュタイン家の私的機関として、その”Fu¨hrer(フューラー)”(総裁)の座は当主に代々受け継がれており、その存在を知る一部の軍幹部からは”オーベルシュタインの犬”とも呼ばれていた。

オーベルシュタイン家の跡継ぎであるパウル・フォン・オーベルシュタインは、両目が見えないという先天的障碍を持って生まれた。
「もし私がゴールデンバウム王朝の始祖、ルドルフの時代に生まれていたら、『劣悪遺伝子排除法』によって処分されていたでしょうな。」
パウルは、ゴールデンバウム王朝の始祖ルドルフが作った、遺伝子を妄信して自分の存在を否定しようとしたこの国を、強く憎むようになる。

オーベルシュタイン家の厳格な当主オトマールは、悪しき遺伝子を持った嫡男パウルに不満を持ち、妾の子であるシュテファン・ノイマンを呼び戻す。

「オーベルシュタイン家の表と裏、これまで代々の当主が一人で担ってきたことを、お前達二人で分担するのだ。悪しき遺伝子の子でも、それならばどうにかできるであろう。」
オトマールは”Hound”の当主である”Fu¨hrer”の座を異母兄弟二人に分担させようとする。

現体制を守ろうとする兄ノイマンに対し、弟パウルは、本人の能力、識見に関わらず世襲で地位が決まり、ひとたび生まれた場所から抜け出すことさえかなわないこの社会に強い疑問を持つ。
そして、その体制を打破しようとするラインハルトに共鳴し、兄と対立していく…。

後に銀河帝国の皇帝となるラインハルトの参謀として、帝国の影を担うオーベルシュタイン。
その秘めたる過去とは…。
そしてその義眼の見つめる先は…。

― 外では徹底して仮面を被るのだ。冷徹な仮面を。―

2015年

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