天帝の剣〜大主宰〜 第12話

あらすじ

柳慕白（りゅう・ぼはく）ととう・せんじの結婚式当日。花嫁衣裳に身を包んだせんじに笑顔はなかった。事情を何も知らないせんじにとって、慕白は友を殺し、仲間を裏切った悪の手先でしかないのだ。「あなたには失望したわ」――そう慕白に告げたせんじの目から一筋の涙がこぼれる。心がすれ違ったまま結婚式が進行する裏では、作戦を実行に移すべく、牧塵（ぼく・じん）が九幽（きゅうゆう）の力を借りて“大千化魔陣”を発動させ…。

ストーリー

生まれつき霊脈が塞がり、霊力を持たない牧塵（ぼく・じん）。万物に霊力が宿る大千（だいせん）世界において、彼は蔑みの対象でしかなかった。学び舎である北霊院においては、同窓の譚青山（たん・せいざん）ととう・せんじの２人だけが、心を許せる友である。霊力はないものの霊陣に精通している牧塵が、とある湖のほとりで“霊縛陣”の修練をしていると、そこに剣を携えた美しい少女・洛璃（らく・り）が。「血神族め」――“霊縛陣”に動きを封じられた彼女は、憎らし気にそう言って剣を抜くと、その切っ先を牧塵に突きつけ…。

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