命をかえりみず突撃することで知られる猛将・縛虎申隊に配属された信たちはついに魏軍と激突した。

魏軍の装甲戦車は秦軍を容赦なくなぎ倒すが、羌かいの策と信の奮迅の活躍により戦車隊を撃破。

鬼神のような縛虎申隊の突撃は多くの犠牲を出しながらも丘上奪取の目的を果たした。しかし…。

王騎の姿を目の当たりにした信は、その存在感に圧倒される。王騎はそんな信を期待外れだと一刀両断。

魏軍総大将・呉慶と秦軍総大将・ひょう公。相反する考え方の二人の将軍の戦は最終決戦を迎える。

初陣での活躍を評価された信は百人将へと昇格した。その頼もしい横顔を見て寂しさを感じる貂。

自分なりに「強さ」について考える信は、更なる進化を求め、王騎の教えを乞いにその城へと向かう。

信が修業をしている頃、王都咸陽には未曾有の危機が迫っていた。大国・趙が攻め込んで来たのだ。

侵攻してきた趙軍によって馬央は陥落し、守備前線の要である秦国・馬陽も猛攻撃を受けていた。

信の部隊に特命が与えられる。それは秦左軍に突入し、敵将の首をとってこいという無謀な作戦だった。

王騎より「飛信隊」という名を与えられた信たちは、その命により、わずか百人で敵の本陣に突撃する。

仲間の援護を受け敵陣を切り抜けた信は馮忌を討ち取り、一日目の戦いは飛信隊の勝利で幕を閉じた。

飛信隊の活躍と蒙武の圧倒的武力で秦軍に勢いがつくと、王騎は一気に趙軍本陣へと総攻撃を仕掛ける。

秦軍に奇襲を仕掛けたほう煖は自らを「天の災い」と称し、兵士たちを次々と斬り倒していく。

並外れた武力を持つ趙軍総大将・ほう煖に対し、飛信隊の仲間は信と共に反撃を開始する。

趙軍の追撃から逃れた飛信隊は、傷付きながらも再び戦場へと向かい旗を頼りに自軍と合流しようとする。

敵将・ほう煖を見つけた蒙武は、単身挑みかかるもののほう煖は刃を交えることなくその場を去る。

釣鐘状の地で対峙した両軍。まずは、王騎の副官・騰の騎馬隊が先制攻撃を仕掛け趙軍の陣を崩していく。

九年前、ほう煖に敗れて命を落とした秦国六大将軍の一人・摎は、実は王騎の妻になるはずの女だった。

秦軍総大将・王騎と趙軍総大将・ほう煖の熾烈な戦いは両者一歩も譲らず激しい打ち合いが続く。

死闘の末、王騎はほう煖にとどめの一撃を振り下ろそうとした時、趙将・魏加の一矢が王騎を襲う。