シエイーと一緒に暮らすためには正式な告白が必要だと考えたゾーリアンは、オスカーや助手のジー・インソンに協力してもらいサプライズを企画。ところが何も知らないチューチューが現れて予想外の展開に。その後もなんとか告白を試みるゾーリアンだが、サプライズに気づいていたシエイーは自分からゾーリアンへの想いを告白。2人はゾーリアンの部屋で一緒に暮らし始める。そんな中、オーシャンの理事会で満票を得たゾーリアンは会長に就任し…。

ゾーリアンの主治医から、彼の脚のためにはなるべく車椅子を使うべきだと聞いたシエイー。そんな彼女は歯痛がぶり返し、ゾーリアンから抜歯を勧められるが…。一方でリウとミンハオの繋がりを突き止めたゾーリアンは、ミンハオが“スペードのK”ではないかと疑い始めていた。彼の行動を宣戦布告と受け止めたミンハオはチューチューに接近し懐柔を図る。さらにシエイーがゾーリアンと同棲を始めたと知るや、彼女への想いを抑えられなくなり…。

ミンハオからシエイーの父親のことを聞き驚いたチューチューは、ゾーリアンに2人の仲について問い質す。そんな中、オーシャンの信用回復をかけた新規事業がスタート。シエイーはゾーリアンの脚のために、みずから家に手すりやスロープを取り付ける。彼女の献身的な愛に胸がいっぱいになるゾーリアンだった。同じころ、ミンハオはジョンドーホテルのダイ・ズーアン社長に接触。両者はゾーリアンという共通の敵に対し手を組むことに…。

シエイーはゾーリアンに、新規事業に参加してチューチューから仕事を学びたいと相談する。ゾーリアンから提案を受けたチューチューは承諾するが、父親のことを知って以来シエイーを信用できず彼女に厳しく当たる。一方、シエチンを誰も知らない場所に監禁したミンハオは、彼女からジーウェイの裏金の在処を聞き出そうとするが…。そんな中、シエイーはホテル雑誌の編集長ホー・ジアンホワと知り合うが、それが思わぬ事態を招いてしまう。

ゾーリアンは、新規事業の急務である断熱材の買い付けをシエイーに一任する。一方、休暇を取ってミンハオと会ったチューチューは、一連の事件はシエイーの仕業であり、彼女はオーシャンを潰そうとしているのではないかと尋ねる。シエイーの代わりに謝るというミンハオの言葉に、チューチューのシエイーへの疑いは確信へと変わる。そのころ、ジーウェイ倒産の背景を探るゾーリアンは、シエチンの関与と彼女を操っていたミンハオの企（たくら）みに気づき…。

休暇から戻ったチューチューはシエイーを責めたことをゾーリアンに謝罪。シエイー本人にも仕事ぶりを認めていることを告げ、断熱材の契約を任せることに。そんな中、記憶と正気を取り戻したシエチンはミンハオが出掛けたすきに部屋から脱出。ゾーリアンを呼び出し、“スペードのK”は自分だと告白する。一方、シエチンが失踪したとミンハオから連絡を受けたシエイーが彼のマンションに駆けつけると、部屋にはシエチンの遺書めいた置き手紙が…。

シエチンが失踪する前にゾーリアンと会っていたことを知り、何を話したのかと彼を問い詰めるシエイー。真実を明かすことでシエイーを苦しめたくないゾーリアンは本当のことを言えず、そんな態度に傷ついたシエイーは家を出てしまう。一方、ゾーリアンの前から姿を消したシエチンは警察に自首しようとしていたが、ミンハオに見つかり再び監禁されていた。シエチンは2年前、ジーウェイ倒産の裏でミンハオが暗躍していたことに気づいていたが…。

シエイーが契約した断熱材の倉庫で火事が発生し、慌ててミンハオを訪ねるチューチュー。ミンハオは、シエイーの起こした問題を解決してゾーリアンの心をつかむチャンスだとチューチューを説得する。ゾーリアンは、シエイーを利用してオーシャンを陥れようとしている人物を特定しようとするが…。ミンハオからシエイーの責任を追及するのに十分な証拠を突きつけられたゾーリアンは、火事の責任は自分にあり、シエイーは無関係だと記者発表する。

シエチンが隠した手紙を見つけ、ジーウェイ倒産の黒幕がミンハオだったと知ったシエイー。開き直ったミンハオはシエチンが生きていることを明かし、彼女の命はシエイー次第だと脅す。シエイーはオーシャンを辞め、チューチューにミンハオを信じるなと忠告する。一方、ミンハオの要求に応じ新会社を登記したダイは、密かにオーシャンの株を買い集めていた。そんな中、シエイーはゾーリアンを遊園地デートに誘い、久々に楽しい時間を過ごすが…。

シエチンを愛しているふりをやめたミンハオは隠し口座と暗証番号を教えるよう彼女に迫る。シエイーとゾーリアンが別れたことを知ったシエチンは、ぬいぐるみに隠した手紙をシエイーが読んだと確信。それをミンハオにほのめかすが、彼はシエイーとの初デートに舞い上がっていて…。やがてジョンドーがオーシャンの株主として実名を公表する。それによってオーシャンの株価が急落する中、チューチューは自分がミンハオにだまされていたと気づく。

ミンハオのそばにいることで重要な情報を入手し、陰でゾーリアンに協力していたシエイー。一方ゾーリアンはホーと会い、機密漏洩も倉庫火災もダイの指示だったことを告発するよう取り引きを持ち掛ける。そんな中、オーシャンの株主総会に意気揚々と現れたダイとミンハオは、ゾーリアンの会長職を解くよう要求。ダイを油断させる作戦のゾーリアンはチューチューに賛成票を投じさせる。そのころ、シエチンの監禁場所に気づいたシエイーは…。

シエチンの救出に成功しゾーリアンのもとへ急ぐシエイー。迎えに来たゾーリアンはシエイーを強く抱きしめ、2人は涙のキスを交わす。シエチンはゾーリアンとシエイーに、“スペードのK”はミンハオであり、彼の狡猾な手口にだまされて自分が犯した罪をすべて告白。最愛の父親を自殺に追い込んだのが大好きな姉シエチンだったことを、すぐには受け入れられないシエイー。そこへミンハオが怒鳴り込んでくるが、すべてを知ったシエイーに拒絶され…。

ジョンドーの株価が下がり続け、ダイはミンハオの助言で社員総会を招集。だが、全社員が一丸となる姿をアピールしようとするミンハオの前にゾーリアンが現れる。追い詰められたミンハオは捨て身の抵抗を試みるが…。1カ月後。オーシャンの株価は持ち直し、業績も好調で胸をなでおろすゾーリアンとチューチュー。互いに感謝し合い相手の幸せを願う2人。ゾーリアンは仲間たちを巻き込んで、シエイーへの大掛かりなプロポーズを決行する。

養父母に引き取られ、弟と４人で楽しく暮らす尹夏沫。しかし突然、尹家に現れた洛熙と同じ屋根の下で暮らすことになる。水面に投じられた石のごとく、洛熙の出現は穏やかな暮らしに波紋を起こす。夏沫は富豪の息子である歐辰とつきあいながら、親友の江珍恩にも交際をひた隠しにしていた。ある日、一緒にいる姿を写真に撮られ、方錦華によって大学でさらし者にされる。その場に駆けつけた歐辰は、何のためらいもなく堂々と交際を認め…。

尹夏沫は学園祭で弟の絵画展を開くが、なかなか観客が集まらない。そこへ歐辰が駆けつけ、絵画展は見事な成功を収める。しかしライブの客を奪われた洛熙は歐辰に対して憎しみを募らせていく。また歐辰も、夏沫と同居する洛熙に嫉妬を燃やし、手作りのリボンを贈って夏沫への束縛を強めるのだった。そんな時、夏沫は弟と約束していたはずの映画館へ。だがそこに現れたのは弟でなく洛熙。怒りを露わにする夏沫だったが…

子供の頃、海の事故で母親を亡くした歐辰。水恐怖症となったものの、尹夏沫に救われた。歐辰は２人が出会った浜辺に立ち、夏沫を花嫁に迎えると宣言する。尹家では飼い猫の団子が行方不明になった。そんな時、洛熙が大学のロッカーを開けると、そこには変わり果てた団子の姿が…。洛熙は、プレゼントを用意したと告白した方錦華を疑うが、猫を虐待した過去を暴かれて疑惑の渦中に陥る。そんな洛熙に手を差し伸べたのは夏沫だった。

洛熙にかけられた嫌疑を夏沫が解いたことで、２人の距離は縮まっていく。一方、歐辰は夏沫へのプロポーズを決意。思い出の海岸に夏沫を呼び出すが、その時、夏沫は洛熙と共に歌番組に出演していた。歌の才能を持ちながら、ステージでは歌えなくなってしまう夏沫。洛熙はそんな彼女を優しく支えるのだった。酔った勢いで本音をさらし、親しみを深めていく２人の姿に嫉妬を燃やした歐辰は、ある決断を下す。それに対して洛熙は衝撃の事実を口にする。

尹夏沫から洛熙を引き離そうと画策する歐辰。夏沫の養父を脅し、留学という名目の下に洛熙を国外へ追いやることに。洛熙が尹家を去る日、養父母は高熱を出した澄を病院へ運び、夏沫だけが見送りに行く。別れを告げる夏沫に、洛熙は八つ当たりのようなキスをした。病室で悲しむ妻と子を見て、洛熙を引き止める決意をする養父。３人で空港へ向かうが、途中で事故に遭ってしまう。悲しみに暮れる夏沫は、訪ねてきた歐辰に冷たい言葉を浴びせて…。

３年の時が過ぎた。尹夏沫と珍恩は先輩である姚淑兒の推薦で、サン芸能の新人オーディションを受けることに。澄の治療費と学費を稼ぎ、人に頼らず生きようと誓った夏沫は、成功への近道として芸能界を選んだのだった。研修生としてライバルたちと競い合う夏沫だったが、澄と連絡が取れなくなってしまう。その頃、新作ゲーム発表会が行われていた。堂々と壇上に立つのは歐辰。彼は歐華盛社を離れ、自らゲーム会社を興して成功を収めていた。

サン芸能研修生の最終選考に残り、見事芸能界への切符を手に入れた尹夏沫たち。人気オーディション番組への出演が決まり、レッスンにも熱が入っていた。そんな時、大スターとして人気絶頂の洛熙がイギリスから帰国し、夏沫たちの出演する番組の審査員を務めることに。番組のスポンサーである歐辰はテレビ局で洛熙の姿を見かけるが、その反応はなぜか鈍かった。サン芸能の事務所を訪れた洛熙は「研修生の中に古い友人がいる」と口にして…

オーディション番組の出演に向け、レッスンに明け暮れる尹夏沫。審査員を務める洛熙から「君を選ばない」と言われても、努力を続けて無事に予選を突破する。そして、とうとうアジア各国に放送される本戦が華々しく幕を開けた。ステージ裏で夏沫が見守る中、潘楠は圧倒的な歌唱力と表現力で会場を魅了する。しかし、そのあと思わぬ人物の登場に、誰もが目を見張ることに。一方、スポンサーである歐辰は番組に興味を示さないでいた。

ついに「アジアスター選抜」のステージに立った尹夏沫だが、かつてのように突然歌えなくなってしまう。誰もが失敗を確信するが、審査員である洛熙は夏沫に合格を出す。しかしそれは夏沫への復讐の始まりだった。洛熙から理不尽なイジメを受ける夏沫だが、一切弱音を吐くことはなく、再起をかけた姚淑兒たちと共にチームでのレッスンが始まるのだった。一方、記憶を失っているはずの歐辰は、一目見た夏沫の姿が頭から離れなくなっていた。

高熱を出した洛熙は、尹夏沫に助けを求めた。手厚い看病を受けるうち、再び恋に落ちてしまう。しかし心の中にはなお復讐の炎が燃えていた。洛熙の嫌がらせは続き、険悪な雰囲気に。そんな中、番組の宣伝用写真を撮るため、歐辰の会社に足を踏み入れる夏沫。一瞬だけ２人の目が合う。歐辰は気持ちを抑えきれなくなり、強引に夏沫を連れ出すと「君は誰だ」と問いかける。弄ばれていると勘違いした夏沫は怒りを覚えるが、あとで記憶喪失だと知って…。

歐辰が記憶喪失であることを知った尹夏沫は過去を封印する決意を固めるが、歐辰は夏沫への思いを募らせていた。歐辰の名で夏沫に贈り物が届いていることを知り、歐辰への嫉妬を燃やす洛熙。だが、夏沫の義両親が事故死したことを知り、過去へのわだかまりは解けていく。チーム内対抗戦を控え、夏沫は洛熙の指導のもとで歌のレッスンに励んでいた。しかしステージでの緊張を克服するすべは見つからないままだった。そこで洛熙はある方法を思いつく。

尹夏沫が歌えない理由は、悲しい母の死にあった。自らを責め続ける夏沫を、洛熙は優しく抱きしめる。課題を克服した夏沫は、洛熙の指導でますます歌唱力を磨いてゆき、２人はお互いの思いを確かめ合う。そしてチーム内対抗戦の当日。夏沫の対戦相手となったのは、先輩であり指導者でもある姚淑兒だった。お互いに実力を出し切って歌うことを誓う２人だったが、ステージに立つ淑兒の口から出たのは驚くべき言葉だった。

オーディション番組の決戦に臨む尹夏沫は、母から教わった歌を勝負曲に選んだ。そして、ついに優勝者が決定する。長い戦いを終えて、洛熙からデートに誘われると、２人で街へ繰り出すのだった。一方、歐辰の創業したモダンハイト社は、ゲームのイメージキャラクターをネット投票で決めることになり、夏沫を含む10人が候補者に選ばれた。新たな戦いの火ぶたが切られ、人気に陰りが見え始めた姚淑兒は焦りを隠せず、笑顔の仮面が剥がれていく。

ゲームのイメージキャラクターを決めるネット投票が世間で話題となっていた。不動の人気を誇る沈薔が辞退すると、ますます白熱の様相を呈するように。じっと反撃の機会をうかがっていた姚淑兒は、スキャンダルを暴露して薇安を１位の座から引きずり下ろす。しかし、尹夏沫が洛熙とデュエットしている動画が出回ると、あっさりと夏沫に抜かれてしまう。オーディション当日、夏沫は迎えの車に乗り込むが、そのまま連れ去られてしまい…。

傷を負い、衣装もボロボロになった尹夏沫は、発想の転換と表現力で、見事にオーディションを乗り切った。疲労で眠る夏沫の顔を見つめていた歐辰の脳裏に、失われた過去の記憶がよぎる。しかし２人は愛し合っていたのでは、という歐辰の問いかけを、夏沫は冷たく否定するのだった。モダンハイト社のイメージキャラクターに就任し、芸能人としての第一歩を踏み出した夏沫。そんな時、拉致の真実を知るという薇安から、ある物を手渡される。

姚淑兒の過ちを水に流して、これまでどおり友達としてつきあうことにした尹夏沫。順調に仕事をこなし、最優秀新人賞にノミネートされるまでになった。授賞式の会場では、洛熙から「一緒に暮らそう」と誘われる。２人がキスを交わそうとした、まさにその時、歐辰が血相を変えて乱入してくる。大学時代の自分と夏沫の写真を見て、断片的に過去を取り戻したのだ。赤の他人を装った理由を尋ねても、夏沫は「もう忘れて」と取りつく島もない。

歐辰は尹夏沫を奪い返すため、あらゆる策を講じて洛熙から引き離すことを決意する。モダンハイト社がサン芸能を買収しようとしていることを知った夏沫は洛熙に助けを求めるが、洛熙から紹介されたスタープロの社長は夏沫の過去を知る特別な人物だった。サン芸能を傘下に収めた歐辰は、見事なマネージメント能力でタレントたちへの前途を拓く。しかし夏沫への処遇は驚くべきものだった。一方、江珍恩からの告白に戸惑う尹澄は、ついに本心を…