鉄珊瑚は練霓裳と卓一航の仲が、武当派の掟によって妨げられていることに憤っていた。

紫陽（しよう）、白石（はくせき）、黄葉（こうよう）は慕容冲（ぼよう・ちゅう）と金独異（きん・どくい）を討つ方法を考え…。

慕容冲（ぼよう・ちゅう）を助けた覆面の男は黄葉（こうよう）だった。

練霓裳（れん・げいしょう）は明月峡（めいげつきょう）へ戻る途中、紅花鬼母（こうかきぼ）と雷児（らいじ）に捕えられてしまう。

岳鳴珂（がく・めいか）は錦衣衛（きんいえい）の攻撃に、明月峡（めいげつきょう）がもちこたえられないのではないかと懸念していた。

鉄珊瑚（てつ・さんご）に剣譜（けんぷ）を奪われた鉄飛虎（てつ・ひこ）は、珊瑚を追いかけている途中で紅花鬼母に出会ってしまう。

慕容冲（ぼよう・ちゅう）は朱雀（すざく）扮する孟秋霞（もう・しゅうか）に対し明月峡（めいげつきょう）での働きを褒め…。

練霓裳（れん・げいしょう）を救った覆面の男は岳鳴珂（がく・めいか）だった。

隠れ家に戻ってきた練霓裳は、10日以内に明月峡全員を集め、天狼剣譜を取り戻し、明月峡を再建することを鉄飛虎に告げる。

偶然、耿紹南と辛龍子を見かけた王照希から卓一航が筋脈を切られたことを聞いた練霓裳は動揺する。

耿紹南（こう・しょうなん）は慕容冲（ぼよう・ちゅう）に卓一航を殺すよう命じる。

崖から落ちた卓一航（たく・いっこう）は、5歳から谷底で住んでいる霍彩蝶（かく・さいちょう）という女性に助けられていた。

霍彩蝶（かく・さいちょう）は卓一航（たく・いっこう）が元の場所に戻れるように力を貸してほしいと、谷底に住む“おば様”に乞う。

孟秋霞（もう・しゅうか）は王照希（おう・しょうき）に毒を盛ると、黄葉（こうよう）に会いに行く。

“おば様”は卓一航（たく・いっこう）の服を見てかつて霍天都（かく・てんと）が自分を捨てて他の女と結婚したことを思い出す。

鉄珊瑚（てつ・さんご）をさらった孟秋霞（もう・しゅうか）を慕容冲（ぼよう・ちゅう）が殺そうとしたその瞬間…。

耿紹南（こう・しょうなん）は何萼華（か・がくか）に求婚すると、萼華は断ることができなかった。

鉄珊瑚（てつ・さんご）とともに逃げようとした岳鳴珂（がく・めいか）だったが、見つかり捕らえられてしまう。

変装した岳鳴珂（がく・めいか）と鉄珊瑚（てつ・さんご）は逃亡に成功する。

天狼剣法（てんろうけんぽう）の練習をしていた耿紹南（こう・しょうなん）は理性を失い、師弟たちを殺してしまう。

辛龍子（しん・りゅうし）の説得に一度は剣を収めた耿紹南（こう・しょうなん）だったが、突然目の色が変わり辛龍子を刺す。

岳鳴珂は耿紹南に錦嚢を見せると、耿紹南が錦嚢を手にして皇帝となったら忠義を尽くすので力添えをしてほしいと話す。

卓一航（たく・いっこう）と耿紹南（こう・しょうなん）は激しい闘いを繰り広げる。

太古の昔、九嬰（きゅうえい）という魔物が世を混乱に陥れ民を苦しめていたが、五神が降臨し土地神の后土（こうど）の体内に九嬰を封印する。時は流れ、百里（ひゃくり）氏の治めるゆう国は琅（ろう）族との戦いに頭を悩ませていた。そんな中、百里家の長男、こうけんは琅族から国を守るため戦いに明け暮れていた。一方、皇帝・昊和（こうわ）を補佐する皇太后の賀（が）氏は没落した遼東（りょうとう）郡の晋陽（しんよう）とこうけんを婚姻させようとして…。

賀太后によって正式に晋陽との婚姻が決められ、さらにこうけんは鎮北（ちんほく）侯に封じられ格を下げられてしまう。この決定に胸を痛める昊和に賀太后は、こうけんに関するある話を吹き込むのだった。一方、兄の婚姻に納得いかないこうゆうが部屋に籠もっていると、突然妖魔の姿に変わった侍女に襲われる。間一髪のところを鴻爍（こうしゃく）に助けられるが、その侍女はすでに息絶えていて…。

阿納壊（アーナーホワイ）はこうけんの婚姻に琅族の大王が明夜楓（ミンイエフォン）を遣いに出したことを不満に思う。密かに間者を差し向けるが、謀反の証を得られないことに苛立ち、父である大王に信頼されたいと望むのだった。一方、明夜楓の来訪を快く思わないこうゆうは、鴻爍とともに彼のあとをつける。そんな中、こうけんは明夜楓からの贈り物を受け取り、夜中に彼の泊まる宿を訪れて…。

昨夜に襲撃して突如として消滅した女を奇怪に感じていた鴻爍。だが、こうゆうは楽観的に考え、兄弟3人が一緒なら問題ないと鴻爍に伝える。一方、賀太后のもとを訪ねたこうけんは、鴻爍を辺境にある櫟（れき）城へ送るように告げられてしまう。こうけんは鴻爍を呼び出し、琅族ではなく賀氏に用心するよう伝え、自分の剣と対の剣である“離魂（りこん）”を授けるのだった。

明夜楓は白沢（はくたく）部の力を得るため、阿納壊に隙を与える危険を冒しながらも、自ら櫟城近くの千陵泊（せんりょうはく）へと赴くことに。一方、出征の日を迎えた鴻爍は、幼なじみの穆奇（ぼくき）とともに旅立つ。道中野営の準備を始めるが、行軍している兵士の中に変装してついて来ているこうゆうを発見して…。そんな中、昊和のもとを訪ねていたこうけんは、彼に謎の女官について質問するが…。

こうゆうを家に帰そうとした鴻爍だったが、彼女の話を聞きながら一緒に連れて行くことにした。そして、こうゆうを身辺警護として自分のそばに置くことに。雪の中、櫟城に到着した一行だったが、極寒に耐えながら長い間城外で待たされる。鴻爍のみ入城が許されるも、機転を聞かせた発言で無事に皆が城入りを果たす。そして、鴻爍は賀遥（がよう）のもとを訪ねるが…。

こうけんに凌君（りょうくん）や妖魔の話を打ち明ける晋陽。こうけんはでたらめだと言って聞く耳を持たなかったが、その場に突然現れた凌君に襲われてしまう。窮地のところを謎の妖魔祓い、安亭風（あんていふう）に助けられ、少しずつ心が揺らぎ始めるのだった。一方、こうけんから油断をするなという手紙を受け取った鴻爍たち。2人で町の酒楼に繰り出すと、そこで賀遥と遭遇して…。