北堂棠（ほくどう・とう）と共に皇宮を訪れた夏冰（か・ひょう）。しかし、彼女の姿を目にした尚羽（しょう・う）は、なぜここに悪女が――と、不満げな声を上げるのだった。しかし洛菲菲（ルオ・フェイフェイ）は、彼女を温かく迎え…。

猟戸国の国師は、婚儀で振る舞われる酒に毒を盛り、国境近くに伏せた兵を黄道国になだれ込ませる作戦だった。それを聞いた夏冰（か・ひょう）は、何とか北堂棠（ほくどう・とう）だけでも助けてほしいと懇願するのだが…。

婚儀の時間が近づき、花婿たちは枕星桟へと駆けつけた。花嫁を連れ出すため、どうにか扉を開けさせようと知恵を絞る花婿たち。同じ頃、尚羽（しょう・う）の亡骸を見つけた西風烈（せい・ふうれつ）と蘇尋仙（そ・じんせん）は…。

猟戸国の策略に夏冰（か・ひょう）が加担していたと知り、呆然自失の北堂棠（ほくどう・とう）。怒りと悲しみに衝き動かされて短刀を手にするも、それを夏冰に突き立てることはできなかった。そこへ、太皇太后――国師が現れ…。

北堂奕（ほくどう・えき）たちの命を救い、力を使い果たした洛菲菲（ルオ・フェイフェイ）に、黄道国を去るべき時が近づいていた。皆に見守られながら、まるで天に昇るように消えた菲菲。気がつくと彼女の姿は、現代へと戻っていて…。

ルー・ファンニンは父親が会長を務める鹿鳴（ルーミン）グループのやり手社長。自身のインテリアブランド“インフィニティ”創設に向け準備を進めていた。だが取締役たちは創設に後ろ向き。ファンニンは取締役会で過半数の賛同を得るため、取締役会を欠席していた取締役を訪ねるが断られてしまう。そんな時、父親から無理な条件を提示され…。

弟のルー・ファンユーが引き出した400万元は、リン・ルイの叔母リン・ヤージーに貸すためだったと判明する。リン・ルイは、返済に困ったヤージーに泣きつかれて借金の肩代わりをすることに。だが、返済交渉のために訪れた鹿鳴で待っていたのはファンニンだった。彼女は返済期限の延長を願い出るリン・ルイにある条件を出す。

会食後、リン・ルイがいないことで肩を落としてしゃがみ込むファンニンの前に、胃薬を持ったリン・ルイが現れる。胃痛に苦しむファンニンは彼に家まで送ってほしいと頼む。リン・ルイが彼女を家の寝室まで運ぶと、ある写真が目に入る。翌朝、目を覚ましたファンニンはテーブルの上に置かれたリン・ルイからのカードに気づき…。

ルー家とリン家は顔合わせを済ませ、結婚話を順調に進めていた。だが、唐突な結婚に疑念を抱いたルー・ウェンビンはリン・ルイの病院を訪ねていき、事の真相を聞き出そうとする。一方で、インフィニティ創設の投票日を迎えたファンニンは、賛成票を得られず窮地に立たされることに。だが、そこで意外な人物が現れる。

式を済ませ、晴れて夫婦となったファンニンとリン・ルイ。ファンニンは父親から提示されたもう１つの条件をクリアするため、ヤージーからの結婚祝い「結婚後の幸福の手引き」を頼りに、なんとかリン・ルイをその気にさせようと奮闘するのだった。翌日、２人は新居であるファンニンの実家へ向かう。するとそこで待っていたのは…。

とにかく子供が欲しいファンニンはリン・ルイに朝から色仕掛けで迫ろうとする。だが、その思いは届かず、リン・ルイはしばらく病院に泊まることに。２人の事情を知らない家族はリン・ルイが帰ってこない理由をファンニンに尋ねる。いらだちが募る彼女にファンユーがこっそりアドバイスをし、ファンニンもその気になるのだが…。

新婚について同僚に質問をしたリン・ルイは、ファンニンの会社に足を運ぶ。だが、ファンニンの退勤を待って一緒に帰宅しようとした時、ファンユーの企みで２人は会社の中に閉じ込められてしまう。２人は展示品のソファに座り、朝を待つことにする。暇つぶしでゲームを始めるのだが、そこで本音の探り合いが始まった。

リン・ルイは、強引に子作りをしようとする理由をファンニンに問い詰める。だが、彼女のあまりに幼稚で短絡的な考えに怒りを覚え、しばらく実家へ帰ることに。翌日、リン・ルイが早朝から掃除に没頭する姿を見て、母親たちが心配して理由を探ろうとする。しかし、そこへ両手いっぱいの荷物を持ったファンニンが訪ねてきて…。

ファンニンは友達の話と称してリン・ルイとの関係をツァイ・スーユーに相談する。察しのいいスーユーは、ファンニンの話だと気づいて相談に乗る。そして自分もまたルー・イーヤオの元婚約者について探りを入れるのだった。翌日、早速アプローチ方法を試そうとファンニンが病院を訪ねると、オフィスから女性の泣き声が聞こえてくる。

チン・ユージアンは結婚のお祝いをしたいと言って、ファンニンとリン・ルイを家に招待する。そして３人で撮った写真をルー・イーヤオにメールで送り、何も知らない彼の不安をあおろうとする。ほどなくしてルー・イーヤオもその場に合流するが、ユージアンは２人きりになると、婚約を破棄した本当の理由をファンニンに暴露すると脅す。

ファンニンから子供を欲しがる理由を聞いたリン・ルイは、これまでのことを謝って心境を打ち明ける。どうしても彼を手放したくないファンニンは、契約時のドライな関係に戻ることを提案し、なんとか彼を家にとどまらせることに成功する。一方、失恋したタン・ピンはファンニンに勝てるものを見つけようとダンスを習おうと思いつく。

子供の頃から苦労して育ったリン・ルイのために、おいしいパンを食べさせてあげたいと思うファンニンだったが、スーユーの言葉を聞いて考えを改める。その晩、家に帰るとキッチンには出張に行ったはずのリン・ルイが食事を作っていた。彼の姿を見ながら、気持ちが高ぶってきたファンニン。しかし、そこで突然チャイムが鳴り…。

リン・ルイを思う気持ちを疑われ続け、家を出ていってしまうファンニン。家に残ったリン・ルイは届いた宅配便の中身を見て、ファンニンの言葉を思い返す。一方、ユージアンはファンニンのもとを訪ねて、私情を挟んで仕事を蹴ったことを謝る。ユージアンが去ったあと、ファンニンはルー・イーヤオの部屋を訪ねるのだが…。

ファンニンはリン・ルイに工場の件が解決したお礼を伝え、今までの自分の横暴さを反省する。翌朝、ファンニンのそっけない態度を見てリン・ルイは複雑な心境になる。そんな中、インフィニティでは広告塔を探すことに。新人俳優に白羽の矢を立てたファンニンは直接会いに行くが、その俳優と話しているところをタン・ピンに目撃される。

ファンニンとの関係をなんとか修復したいと考えるリン・ルイは、ベッドサイドにファンニンのパスポートを見つけて誕生日が近いことを知る。折りよく病院では看護師の誕生日会の飾り付けをしており、リン・ルイはポン・ボーのアドバイスを参考にファンニンの誕生日を祝おうと考える。夜、ファンニンが沈んだ表情で帰宅すると…。

離婚を切り出されるのではないかと恐れたファンニンは、口実を作ってはリン・ルイを避けていた。しつこく会社まで迎えに来たリン・ルイにとうとう我慢できず、思いの丈をぶちまけるファンニンだが、彼の口から出た言葉は予想とは違うものだった。リン・ルイからの告白を涙で受け入れたファンニン。２人の甘い恋人生活が始まる。

リン・ルイと同僚の食事会に参加したファンニンだったが、リン・ルイの過去の話を聞いてご機嫌斜めに。気を使ったポン・ボーがみんなをカラオケに誘うのだが、火に油を注ぐ結果となってしまう。一方、ルー家ではファンユーがバレエ教室に向かおうとしていた。だが頻繁に出かける息子を不審に思った母親があとをつけてしまい…。

ファンニンが家族の過去について語り、リン・ルイは彼女を優しく抱きしめる。そんな中、ファンユーがバレエ衣装を着た写真がネット上で出回り、世間の耳目を集めてしまう。ルー・イーヤオが調べると、ファンニンが裏で動いていたことが発覚する。その頃、ファンニンは弟がバレエをしていることについてインタビューを受けていた。

ブランド発表会の当日、突然ステージに現れたヤン・イーは司会者からマイクを奪う。彼女は会場の廊下でリン・ルイとルー・イーヤオの話を盗み聞きし、ファンニンが偽装結婚をした事実を暴露しようとしたのだ。ファンニンの結婚の真相を知ったルー・イーヤオは、リン・ルイを追いかけていたタン・ピンを訪ねて、ある話を持ちかける。

タン・ピンはヤージーからリン・ルイの情報を聞き出そうとする。何も知らないリン・ルイはファンニンと故郷に来るが、ファンニンは事前調査と景観が異なることにひどく戸惑う。しかも村に１軒しかない宿で、２人は同じ部屋に泊まることに。だが、ファンニンはリン・ルイが村の人から親切にされ、とても敬われていることに気づく。

ファンニンたちを邪魔しにやってきたタン・ピンだが、彼女を追い回すストーカーも村に現れる。怖くなったタン・ピンはファンニンに助けを求め、ストーカーを撃退する。タン・ピンが村から去ったあと、ファンニンはリン・ルイが学生時代から想い続ける人の話を耳にする。そんな中、またコインをなくしたことに気づき…。

タン・ピンの一件ですっかり仲が深まったファンニンとリン・ルイは、２人の甘い世界に浸りながらＣＭ撮影に臨む。昔では考えられないほどのファンニンの変貌ぶりにリン・チーは驚きを隠せない。撮影現場は温かい雰囲気に包まれ撮影も順調に進んでいたが、ガオ・アルファンからの電話でファンニンの表情が一変する。

鹿鳴は株価が下がり続けていた。ファンニンは資金繰りの問題を解決するために新たな出資者を探し、起死回生を図って苦渋の決断を下す。有力な出資者と契約を結ぶことになったが、なぜか出資者は締結式の日にファンニンの前に姿を現さなかった。緊急で取締役会が開かれることになるが、そこに意外な人物が姿を現す。

ファンニンはいつもどおり社員に仕事の指示を出すが、彼女がトップから下ろされたことを理由に渋られてしまう。その様子を見ていたスーユーは、助け船を出してファンニンを元気づけようとする。一方、リン・ルイの母親は、ドイツ行きの進展についてリン・ルイから報告がないことにやきもきし、意を決して電話をかけるのだが…。

ファンニンが鹿鳴の株を手放し、リン・ルイのもとを去ってから６年が経った。タン・ピンは女優、ツァイ・スーユーは小説家とそれぞれ新たな道を歩んでいた。一方、ファンニンは海外でホワイトクイーンというインテリアブランドをシェン・ジュオと立ち上げる。事業は順調で、中国での展覧会も決まるがファンニンには大きな秘密が…。