ロシア人地質学者の手帳を解読すると、製鉄量を数倍にもできるという鉱物、石墨鉱の分布図が記されていた。鉄は国力の源泉であり、鉄鋼生産力の向上はどの国にとっても最重要課題。織田顕栄は石墨鉱の鉱脈のある土地を狙って暗躍していたのだ。顧燕幀の発案で顧家と沈家が協力し、先手必勝で採掘事業を始めるべく土地の入手に動きだす。だが、日本側からも譲渡を請われ板挟みとなった白（バイ）市長は、土地の競売会を開くことに。

暗殺された栄王と承瑞貝勒の葬儀に現れた織田顕栄は、沈君山さえも自分に疑惑の目を向けていることを改めて確信し、固く心を閉ざす。一方、軍は鉱物の採掘事業を保護するため、烈火の学生に関係者の警護を命ずる。複数の隊に分かれて警備にあたる謝襄たち。沈君山と同じ隊になった謝襄のことが気になる顧燕幀は、密かに持ち場を離れて謝襄のもとを訪れる。戸惑いつつも喜びを隠せない謝襄。その時、学生たちを悲劇が襲う。

禁錮が解け、黄松の墓を訪れた顧燕幀。墓前にたたずむ李文忠から事実を聞き、向かった先は日本商業会議所だった。共通の仇敵・藤原の身柄と交換に石墨鉱から手を引くという条件をのんだ織田顕栄だが、復讐を果たしたあと顧燕幀を亡きものにしようと…。卒業式のために訪れた張（ジャン）司令官は、清朝の金印が烈火から革命軍に渡ったことで呂教官らを叱咤し、厳正な調査を命じる。そして式典が始まるのだが…。

監獄の前で夜まで待ち続けていた顧燕幀だったが、謝襄との面会はかなわず看守に手紙と差し入れの入った鞄を託す。帰宅した李文忠は、父と叔父の話を立ち聞きし、張司令官の死因と叔父の関与、そして謝襄の身に迫る危険を知った。不穏な空気を感じた父の一存で、一家はすぐに順遠を離れることに。列車の切符を買うため外に出た李文忠は、アン・ウェンの生花店と顧燕幀の屋敷を訪れる。そして、ある決意を胸に、両親に別れを告げるのだった。

処刑されたかに思われた謝襄は、顧燕幀の機転で救い出され、郭書亭にかくまわれていた。厳戒態勢の町から脱出する機会を顧燕幀と共に待つ日々だ。ある夜、隠れ家にしていた山南酒館にチュー・マンティンが訪ねてくる。自身の出生の秘密を知って郭書亭に真実を確かめるつもりで来たものの、言い出せない。続いてやって来たのは沈君山だった。謝襄の生存を信じて潜伏先を捜し続けていたのだ。だが、顧燕幀と寄り添う謝襄の姿に、すべてを悟り…。

卒業任務で盗賊の討伐を命じられた学生たち。だがそれは周到に仕掛けられた罠だった。隠れ家で呂教官からの電話を受け内幕を知った顧燕幀は、郭教官率いる仲間たちのもとへ急行。合流したその時、敵の銃が一斉に火を噴く。激しい戦闘の末、かろうじて学校には戻ったが多数の死傷者が。卑劣な陰謀にいきり立つ学生と、それを制止する郭教官。現れた宋副司令官の配下は郭教官に反乱の罪を負わせ、捜査の名目で学生全員を拘束する。

沈聴白が連行された先は、かつて謝襄が潜入した日本軍の施設だった。すでに呂中忻が囚われ拷問を受けている。織田顕栄は沈聴白と呂中忻に、自分に協力すれば順遠を手中に収められると迫るが、２人は断固拒否。危機一髪のその時、武装して施設を取り囲んでいた烈火の学生たちが２人を救出すべく一斉に突入した。日本軍に激しく迎撃され形勢逆転となるも、突如現れた霍小玉が学生たちを砲撃で援護する。追い詰められた織田顕栄は…。

太古グループの会社でディスプレーデザイン担当のディン・シャオロウは、妊婦に夫の愛人だと勘違いされて「一生愛されるな！」と呪われて以来、謎の“居眠り病”にかかり、何度告白しても失敗続きの悪夢のような日々を過ごしてきた。ある日、路上教習中に眠り込んだシャオロウは、TVプロデューサーのチー・シンの車に衝突してしまう。

親友のササと訪れたミンジューのカフェで、偶然再会したチー・シンにウソつき呼ばわりされたシャオロウは、自分をフッた相手に真実の愛を引き合わせてしまう“呪われガール”であることを必ず立証すると約束する。その後、出社したシャオロウが上司のルーシーらに嫌がらせをされていると、新入社員のジョン・ゾーが現れて……。

チー・シンに事故の相手が自分だったことがばれ、さらに同じマンションに住んでいることも発覚して逃げ場を失ったシャオロウは、チー・シンがTV番組を撮影している現場に乗り込み、なんとか事故の弁償金を勘弁してもらおうとする。その頃、デザイン部に配属されたジョン・ゾーは、シャオロウが社内で不当に扱われているのを知る。

シャオロウの日記を読み “呪われガール”のエピソードにヒントを得たチー・シンは、主任やライバルのトン・リャンを前に、担当する低視聴率番組「愛の砂嵐」を若者向けに改編して人気番組にすると公言する。そして番組出演を拒むシャオロウに、事故の賠償金を立て替えることを条件に出演を取り付け、初ロケに挑戦させるのだが。

初めての撮影で、チー・シンの演出に上手く従えないシャオロンだったが、パートナー候補として番組に参加していたジョン・ゾーのリードで自然に振る舞うことができるようになり、ロケ初日は無事に終了を迎える。しかし、撮影中にお酒を飲んで酔ってしまったシャオロウは、自分の部屋と間違えてチー・シンの部屋に入り込んでしまう。

誤って睡眠薬を飲み眠ってしまったスタッフたちに代わって、急きょチー・シンがカメラ撮影の担当をすることになり、シャオロウと二人で観覧車に乗り込むが、電気系統の故障で上昇中に停止してしまう。閉じ込められて気まずい雰囲気が漂う中、シャオロウはチー・シンに昨夜自分とキスをしたのかを、思い切って尋ねてみるが。

ジョン・ゾーが出社すると、ルーシーのディスプレーデザインが雑誌で大賞を受賞したことが発表されていた。シャオロウのデザインを使ったことに気が付いたジョン・ゾーがルーシーに盗作だと訴えるが、すでに委託契約済みの話しだと一蹴されてしまう。ササからルーシーにデザインを盗作されたことを知らされたシャオロウは……。

番組制作の打ち上げのレストランで、ルーシーたちが祝賀会を開いていることを知ったササとチー・シンは、傷ついたシャオロウに代わって仕返しを果たし、祝いの場をめちゃくちゃにする。帰り道、酔って意識の無いシャオロウを背負ったチー・シンがタクシーを拾おうと苦戦していると、元彼女のジャン・ユエンが目の前に現れる。

ジャン・ユエンとの復縁を望むチー・シンは、彼女に今までの想いを打ち明けるが、7年前から二人は既に理解しあえない関係だったと告げられ、誘っていたコンサートのチケットを返されてしまう。その頃、シャオロウはジョン・ゾーとのデートを楽しみ、すっかり元気を取り戻して、新しいデザインコンテストに応募することを決意する。

シャオロウが出演した「愛の砂嵐」が放送され、自分が密かに好意を抱いていた相手がジョン・ゾーだったことを知ったササは愕然とする。チー・シンの期待ほどに視聴率は振るわなかったが、SNS上では大評判となりシャオロウも一躍人気者に。しかし成功に嫉妬したプロデューサーのトン・リャンによってスキャンダルを仕組まれてしまう。

身の潔白を証明する映像を入手したシャオロウとチー・シンは、帰路で道に迷い、夜明けを待って記者会見の会場に向かおうとしたが、チー・シンの風邪が悪化して動けなくなってしまう。ジョン・ゾーや仲間のジェン・ジョンらの助けでピンチを切り抜けたチー・シンだったが、番組継続にあたり、主任から新たな契約条件を突き付けられる。

シャオロウとジョン・ゾーは半年間の恋人契約を結び、二人は公式カップルとなった。その頃、ササはジョン・ゾーが御曹司であることをネットで知り、シャオロウに幸せが巡ってきたのを密かに喜ぶ。高額の契約金が入ることになり、シャオロウが早速大好きなアーティストのコンサートチケットを入手しようと探し始めると……。

部屋の水漏れが原因で部屋が使えなくなったチー・シンは、当面シャオロウの部屋で同居をすることに。チー・シンをゲイだと思い込んでいたシャオロウは同居を快諾するが、勝手すぎるチー・シンの同居契約に不満を覚え、部屋で使う全てのものを有料にして対抗する。そんな折、出張帰りのササが二人の寝ている部屋に突然やって来る。

デザインコンテストに入選したシャオロウは、ジャン・ユエンが編集長を務める雑誌共催のチャリティーオークションに出品することになり、準備を進めていた。しかし、チー・シンが誤って機材の上に水をこぼして壊してしまい、全て台無しに。責任を感じたチー・シンは、ジェン・ジョンたちの力を借りて作品修復にとりかかる。

ジョン・ゾーのエスコートで立派なレディに変身したシャオロウだが、オークションの舞台に立つと緊張が高まり、頭の中が真っ白になる。しかしその瞬間、シャオロウの脳裏にはチー・シンが励ましてくれた言葉がいくつも蘇り、力と笑顔を取り戻したシャオロウは、見事なスピーチを披露して来場者の心を掴み、競売を大成功させるのだった。

シャオロウの部屋に携帯を届けに来たジョン・ゾーと鉢合わせをしたチー・シンは、機転をきかせてごまかし事なきを得る。翌朝、会社ではジョン・ゾーが新ディレクターに就任した事が発表され、シャオロウには新たなディスプレーが任されることに。そんな折、体調を崩してトイレに閉じこもっていたシャオロウは、自分のイヤな噂を耳にして……。

御曹司と呪われガールの恋はテレビ局でも話題となり、主任はチー・シンに再び二人を起用した番組を作るように求め、トン・リャンもこのチャンスを利用しようと画策し始める。その頃、シャオロウはジョン・ゾーから高校時代に二人が既に出会っていたことを知らされ、2回目の告白をされるが、なぜか付き合う気持ちにはなれず……。

シャオロウの部屋でチー・シンと鉢合わせをした母は、驚いて激怒する。そして、シャオロウがディスプレーデザイナーという不安定な職種に就いていることにも納得がいかず、強制的に実家に連れ戻すことを決めてしまう。母娘の争いに責任を感じ、シャオロウを引き留めたいチー・シンは、母を説得するためにある作戦を思いつく。

シャオロウのスピーチ動画とディスプレー作品を見た母は、シャオロウの夢を理解し、都会で生きることを選んだ娘を応援することに決め、部屋を後にするのだった。母娘バトルが解決して一安心したチー・シンだったが、社内での対立が深まるトン・リャンに、再びシャオロウとのスキャンダルを仕掛けると脅され、解決策を模索するが。

チー・シンはテレビ局を離れることを決意する。「愛の砂嵐」は、ジェン・ジョンへと引き継ぐ予定だったが、上役の決定でトン・リャンが後任プロデューサーとなり、スタッフらは不満を抱くことに。仕事を再開したシャオロウは、ジョン・ゾーから大企業のマオ社長を紹介され、ある写真のイチョウの木と同じものを再現して飾る依頼を受ける。

マオ社長から「愛の砂嵐」のスポンサー契約継続の条件として、シャオロウの制作アシスタントを務めるよう要求されたチー・シンは、彼女と一緒に田舎の山荘に滞在し、作業をすることに。マオ社長から二人が同行する件を聞いたジョン・ゾーは、シャオロウを心配して不安を募らせていた。そんな折、トン・リャンがジョン・ゾーを訪ねて来る。

制作作業を通じて互いの気持ちを語りあった二人の距離は自然に近づいて行き、チー・シンはシャオロウの作った魔法の糸電話を使って、“このまま時が止まればいい”と今の願いを素直に打ち明けるのだった。その頃、トン・リャンからシャオロウとの間に結ばれた秘密保持契約を元に取引を持ちかけられていたジョン・ゾーは……。

マオ社長の仕事を終えて帰宅したシャオロウは、早速ササたちに呼び出される。そこで、ミンジューからジェン・ジョンと結婚することを聞かされたシャオロウは、自分が待つ運命の相手とは一体誰なのかが気になり出してしまうのだった。一方、起業準備で慌ただしいチー・シンのところにジェン・ジョンがやってきて、ある悩みを打ち明ける。