婚儀当日、雪舞は皇太后の祝福のもと、煩わしいしきたりを省いた愛に満ちた婚礼を挙げる。

西暦420年、北斉と北周との間では長い戦が続いていた。斉の端木怜（たんもく・れい）は、始皇帝の時代に“天羅地宮（てんらちきゅう）”を建立した端木吉（たんもく・きつ）の血を継ぐ末裔。

刺客に襲われた宇文?。元清鎖が嫁いできた矢先の出来事に、宇文?の一族は元清鎖が刺客と通じているのではないかと疑う。

斉へと逃亡中、戦場に迷い込んだ元清鎖。武装した周と斉の兵士たちが激しい交戦を繰り広げる中…。

斉の軍営に身を寄せていたはずの元清鎖は、国境沿いの周の小さな村で目覚める。降りしきる雨の中、知らない土地で高長恭を捜す元清鎖。

宇文?に助けられ、長安に連れ戻された元清鎖。不本意に閉じ込められる元清鎖と、元清鎖に疑念を抱く宇文?は顔を合わせれば口論ばかりを繰り返していた。

元清鎖は屋敷の庭で高長恭の鉄面をつけた男を見かける。その姿を追いかけると、庭石の影に１通の置き手紙を見つける。

高長恭の元から帰ってきた元清鎖は、突然腹痛に襲われる。すると、屋敷では宇文護や叔母の大冢宰夫人も病に伏せており…。

斉への一連の手助けを宇文護に疑われた元清鎖は、宇文?の釈明に救われその場をしのぐ。だが、宇文?の釈明は全てを知った上でのことだったと知り…。

高長恭に会えぬまま、宇文?に屋敷へ連れ戻された元清鎖。宇文?は、今までと様子が違う元清鎖に気づき、待ち人がいるのではないかと問いただす。

宇文護から斬首刑を言い渡され、牢屋で過ごす元清鎖。その時が刻々と近づく中、元清鎖は覚悟を決めつつも、面会に訪れた顔婉にあることを伝えて、最後の望みをかける。

宇文?に外出禁止を言い渡された元清鎖。屋敷から出るための策を巡らす中、宇文?の外出中にぼや騒ぎを起こし、屋敷が混乱している隙に抜け出す。

宇文?が奏でる琴の音色で、華麗に舞う元清鎖。自然と体が動く様子に、それを見ていた大冢宰夫人や顔婉らは、元清鎖の記憶が戻ったのではないかと疑う。

屋敷に閉じ込められている元清鎖は、鎮魂珠のありかどころか自分の出自も探れない状況に絶食をして反発してみるも、宇文?に軽くあしらわれる。

元清鎖は斛律光から、高長恭が迎えに来られない事情があったことを聞かされる。思いが通じ合っていたことを知り、すぐにでも高長恭の元に飛び込みたい元清鎖だったが…。

斛律光（こくりつ・こう）から周との和議に成功したと連絡を受けた高長恭（こう・ちょうきょう）は安堵する。

元清鎖は皇帝との会話で、宇文?の本来の姿を聞き、自分が抱いていた印象が誤っていたことに気付く。

古傷の痛みを抱えながら、元清鎖に会いに来た高長恭。はじめの約束が果たされず高長恭を憎んでいた元清鎖だったが、真相を知ったことで再会を喜ぶ。

宇文?は元清鎖と高長恭を逃がすことを決める。元清鎖を手放したくない思いを押し殺し、追い出すような口調で元清鎖の背中を押す宇文?。

桃花からの手紙を読み、川底に転落した元清鎖の無事を確信した宇文?。元清鎖を解放するため、宇文?は自ら負傷して周囲の目をくらます。

ようやく斛律光と合流した元清鎖。束の間、宿で休息をとっていると、同じ宿に妙無音の一行も宿泊していることを知る。

残る体力を振り絞り、金?城へと向かう元清鎖。すると向かう先から馬を走らせる高長恭が現れ、ようやく2人は再会する。

元清鎖の元に紫魅が現れ、端木怜のことや怜月邸が建てられた訳などを聞かされる。端木怜の身代わりにすぎないことを知り、動揺する元清鎖。

高長恭は離殤剣を片手に紫魅を助けに向かうと、そこには妙無音と毒を飲まされ苦しむ鄭洛雲がいた。

元清鎖は諸葛無雪から出自の一部を聞き、親の同意で諸葛無雪と許嫁の間柄だったことを知る。高長恭が自分ではなく鄭洛雲を助けていたことも聞き、元清鎖は深く悲しむ。

諸葛無雪からの手紙で、元清鎖が小春城にいることを知った宇文?。高長恭の元へ行ったとばかり思っていた宇文?は心配するが…。

使用人を連れて狩りに出た宇文?は、山中で倒れ込む元清鎖を見つける。大司空府に連れ戻し、元清鎖に対して険のある物言いをするも、内心は衰弱した様子を心配していた。

高長恭に優しくされ舞い上がる鄭洛雲。ところが、飲ませた惚れ薬の副作用によって、高長恭は民衆の前で突然激高し暴力を振るうなど、今までにない言動を表していた。

高長恭への未練や過去の断片的な記憶に翻弄され、本来の姿を失った元清鎖。だが、明帝・宇文毓（うぶん・いく）の温かい心遣いによって、元清鎖は徐々に前向きになっていく。

白昼堂々と逃亡を図った元清鎖。だが、開き直る態度に立腹した宇文?は、見張りをおろそかにした碧香（へきこう）に罰を与えようとするが…。