レニー・ベラルドは、史上最年少、かつ初めてのアメリカ人の教皇である。彼の持つ急進的な考えはローマン・カトリック協会の変革をもたらす可能性がある。

国務担当枢機卿ヴォイエッロは恐れていた。教皇の主導的動きによりバチカンの政治との関係、信徒との関係の実態が暴露されるのではないかと。

コンクラーベの間、レニーは、バチカンの幹部が望んだ従順で操縦しやすい人物ではないことを証明した。

ヴォイエッロは、レニーを止めるには教皇をスキャンダルに巻き込む以外にないと確信する。その目的のため、彼はエスターを脅迫し教皇を誘惑させようとする。

ピウス13世は、枢機卿たちを召喚して信仰の考え方を革新すべきメッセージを伝えようとする準備の傍ら、幼なじみのデュソリエとバチカンの外で数時間の自由を満喫する。

レニーが教皇となって９か月が過ぎ、初めてイタリアの首相を引見する。首相は教皇の時代錯誤的要求にショックを受ける。

同性愛者と疑われたため、司祭になる道を閉ざされた青年の悲劇的な死にデュソリエは責任を感じる。レニーは、自分の教皇としての任期がほどなく終わることを感じ始める。

ピウス13世は突然、アフリカへの公式訪問を決定する。そこで、世界の伝道者のシンボルとして愛され尊敬される修道女アントニアと出会う。

ニューヨークで、グティエレスは、カートウェル枢機卿の性的虐待疑惑を立証する証拠を見つけることはできなかった。

レニーにとり、ベニスを公式に訪問することで自分の過去を明らかにする時機が訪れる。彼は常々、両親はベニスにいると考えていたのだ。

ノンの浮気相手のプライファーは、ノンの母親のナタポンが経営する会社に押しかける。２か月後、ワーの体調に変化があり、ワーの使用人のリンはガットに電話をかける。連絡を受けたガットは、産婦人科医のジェーに妊娠の兆候と確認方法について尋ねに行く。

プライファーはノンの携帯に電話をかけ、ノンの居場所を探る。予期せぬ妊娠がショックなワーは、ガットに当たり散らす。リンとリンの母親のランは、ワーの妊娠を知って大騒ぎになる。そして彼らの会話を外で盗み聞きしていたワーは、衝撃的な事実を知る。

つわりに苦しむワーを、献身的にケアするガット。そんな中、ワーの従姉であるジェーンが主催するイベントが開かれる。会場にはノンの新たな浮気相手のエミーも来ていた。母親の代理として来たノンは、ジェーンの協力を得て大胆なサプライズを実行する。

ガットと結婚すると決めたワーは、ひそかに弁護士に連絡する。ガットは結婚式の準備をランやリン、デザイナーのジャックに手伝ってもらうことに。ワーはマネージャーのダーにも、妊娠と結婚について正直に話す。寝耳に水の話を聞かされたダーの反応は…？

寺院で寝泊まりしているタットは、寺の敷地内にいるところをランに見つかってしまう。ノンは弁護士から、ガットの元恋人ナラーに関する情報を得る。ガットは世間の臆測を防ぐために、自身の動画チャンネルでワーとの結婚式の動画を配信することにする。

ジェーンが口を滑らせてしまい、ワーの妊娠がＳＮＳで暴露されて大騒動になる。ガットの友人のティーは、外出先で偶然ノンとナラーが親しげに食事する姿を見かける。そんな中、ガットの仕事現場にナラーが現れる。ガットにまとわりつくナラーの狙いとは…？

ガットと後輩たちは協力して、ノンとナラーを尾行調査する。家に戻ったノンは、ナタポンと言い争って家を飛び出す。後を追ってきたプライファーに対し、ノンは暴力を振るって転倒させてしまう。その後、ワーの家にやって来たナラーを、ワーは招き入れる。

妊婦用の化粧品を買いに行ったワーとダーは、売り場でジャックを見かける。ティーとガットは、ドラマ撮影の仕事で同室に泊まることに。しかし、ティーに片思いするベンは、仲のいい２人の様子が気に食わず、ノンに言われるままこっそり２人の動画を撮る。

ガットと離婚すると言うワーを、ジェーは冷静になだめる。一方、１人きりで落ち込んでいたガットの元に、ジャックとティーが訪ねてくる。ベンが薬を盛った証拠を探すため、３人はホテルの防犯カメラの映像を調べることにする。果たして映っていたのは…？

ベンは事件以降、あちこちで仕事を断られ続けていた。ジェーの病院に行ったガットとワーは、自分たちの子供の性別を教えてもらう。ジャックとの仕事が忙しいガットだったが、ワーへのサプライズ新婚旅行の計画を練っていた。２人の新婚旅行の行き先は…？

ノンが人を雇ってガットを襲わせたと知ったワーは、ジェーとダーに協力してもらい、ガットに内緒でノンの実家に乗り込む。ケガをして思うように動けないガットは、ワーに対して甘えん坊になる。ワーとガットへの恨みを募らせたノンは、ジェーンに連絡する。

プライファーの姿が見えなくなったことで、ノンはワーの家にどなり込みに行く。ナタポンもプライファーの行方を捜すよう弁護士に指示する。化粧品の広告撮影の仕事について連絡するためガットに電話したワーは、ガットが何か隠し事をしていると怪しむ。

化粧品の広告撮影に来ていたワーは、急な予定変更があり、ガットやみんなが隠していた秘密を知ってしまう。何も知らされなかったことがショックなワーは、ガットを責めて家から追い出す。ガットを心配するジャックは、ガットとの出会いを思い出していた。

ノンの家の使用人のシリーは、ナタポンに内緒でノンに実家の状況を報告していた。父親の話題を避けているガットに、ワーはタットのことを切り出せない。タットを家に住まわせたあと、事情を知るランとリンと共に、ついに意を決してガットと話してみるが…。

息子の悪事の全容を知ったナタポンは、絶望的な気持ちをノンにぶつける。タットの退院後、ガットの主催でワーは家族みんなと食事会をすることに。しかし、その話をノンが偶然聞いていて…。ガットとワー、そして彼らの大切な人たちに幸せは訪れるのか…？

南淵国に嫁ぐはずが百霊潭に迷いこんでしまった寒生（かんせい）は死を覚悟する。だが、春水（しゅんすい）仙人だった頃の記憶を失くし半妖半仙となっている春妖（しゅんよう）は自分と同じく影がなく腕に妖怪の印・宿書印記のある彼女の素性が気になり生かしておくことにする。そんな彼を訪ねてきた司命星君（しめいせいくん）は1000年に一度の大災難に見舞われるはずだと警告して…。

昆侖鏡を盗み百霊潭から逃げた白扇（はくせん）を索妖石の力を吸収した寒生（かんせい）を使って追うことにした春妖（しゅんよう）。彼は寒生を連れて渝州城へ行きある婚礼の宴に出席する。その街では新郎に取り憑く女の妖怪がいると噂になっていて宴には妖怪退治の天師・不凡（ふはん）が呼ばれていた。そんな中、花嫁から美貌と引き換えに10年の寿命を貰い受けた白扇は…。

不凡（ふはん）を慕う葵児（きじ）は白扇（はくせん）と取引し、それを止めようとした不凡は白扇が寿命を集めるのは亡き夫・阿蘇（あそ）を蘇らせるためだと知る。一方、春妖（しゅんよう）と寒生（かんせい）は白扇に寿命を渡し不幸になった花嫁に会い、白扇が城隍廟の霊樹の下で美貌を願う女性に声をかけていると知る。そこで貧しく醜い女性に変装した寒生が囮になって白扇をおびきだし…。

白扇（はくせん）に同情し始めた寒生（かんせい）は春妖（しゅんよう）が縛霊網で動けなくなっている間に彼女を助けようと考える。そして、不凡（ふはん）が死に瀕している白扇の命を救い改心させようとしていると知ると、彼が滌心玉露をもらうために師匠・伽藍（からん）天師に会いに行くのに同行する。ところが、心の傷を癒すだけでなく力を増す効果がある滌心玉露を手にした白扇は…。

寒生（かんせい）は春妖（しゅんよう）から阿蘇（あそ）の死の真相を聞き、白扇（はくせん）が使おうとしている魔界の禁術・蘇生の術が危険なものだとわかると彼女を止めようとする。だが、時すでに遅く白扇によってついに鬼道の門が開かれてしまう。そして、白扇は蘇った阿蘇と抱き合うが、それはただのまやかし。彼女を利用して復活したのは春妖と因縁のある司卯（しぼう）だった…。