霊智（れいち）上人らと共に酒席を囲んでいた完顔洪烈（ワンヤン・こうれつ）は、書庫で見つけた暗号めいた詞を見つけ、それを解読したのだと話し始めた。

扉を叩く音が。包惜弱（ほう・せきじゃく）が戸口へ行くと、そこには思いつめた表情の穆易（ぼく・えき）が立っていた。

ひと休みしようと小屋に立ち寄った王処一（おう・しょいつ）と丘処機（きゅう・しょき）に、突然何者かが襲いかかる。

師匠たちが勧める穆念慈（ぼく・ねんじ）との縁談を断った郭靖（かく・せい）。彼が心に決めた相手は、婚約した蒙古の公主・コジンでもないという。

「18年間、お前を本当の子として育ててきた」――完顔洪烈（ワンヤン・こうれつ）の言葉と情にほだされた楊康（よう・こう）は、燕京に留まることに。

林の中で１人、“満天花雨擲金針”の修練を積んでいた黄蓉（こう・よう）に、欧陽克（おうよう・こく）の手下たちが襲いかかった。

太湖を渡る郭靖（かく・せい）と黄蓉（こう・よう）。風流な釣り人・陸（りく）と出会った２人は、招かれるままに彼の家へ。

ねぐらにしていた廃廟へと戻った梅超風（ばい・ちょうふう）は、そこに置かれた“木牌の書簡”に触れ、弟子・楊康（よう・こう）の危機を知る。

朱聡（しゅ・そう）によってイカサマの数々を暴かれた裘千仞（きゅう・せんじん）は、太湖へ飛び込んで帰雲荘を辞した。

男は額を床につけて、自分の命を救ってくれた郭靖（かく・せい）に感謝の言葉を述べた。片時も忘れはしなかった名前を耳にして振り返る郭靖。

丐幇の余兆興（よ・ちょうこう）と黎生（れい・せい）によると、宝応の地で続いている若い娘の失踪事件には欧陽克（おうよう・こく）が絡んでいるらしい。

楊康（よう・こう）は、完顔洪烈（ワンヤン・こうれつ）を逃したことを郭靖（かく・せい）に告白した。

郭靖（かく・せい）が桃花陣の中をさまよっていると聞かされた黄蓉（こう・よう）は、彼を救おうと駆け出す。

桃花島にある洞窟の中で、郭靖（かく・せい）は周伯通（しゅう・はくつう）の“遊び相手”になりながら、次々に深遠な武芸を身に付けつつあった。

「周りの誰もが反対しても一緒になる」――郭靖（かく・せい）の言葉に、黄蓉（こう・よう）は「それなら２人で桃花島を出ましょう」と応えた。

欧陽克（おうよう・こく）と黄蓉（こう・よう）の縁談――その真の目的は、九陰真経を手に入れること。

“老頑童”のイタズラ心が、またひとつ厄介事を生んでしまった。九陰真経を巡る誤解から、黄蓉（こう・よう）と郭靖（かく・せい）の縁談は白紙に。

「九陰“偽”経を書け」。洪七公（こう・しちこう）の言葉に目を丸くする郭靖（かく・せい）。

黄蓉（こう・よう）と洪七公（こう・しちこう）、そして欧陽克（おうよう・こく）の乗った小舟が陸地に到着した。

潮が満ちてきた。黄蓉（こう・よう）の罠にはまり、脚が大岩の下敷きになった欧陽克（おうよう・こく）は、砂浜に横たわったまま死を待つしかなかった。

経典の文言がデタラメだとは知らず、欧陽鋒（おうよう・ほう）は克（こく）の治療に励んでいた。

完顔洪烈（ワンヤン・こうれつ）の船を離れ、ようやく自由の身となった郭靖（かく・せい）一行。

武穆遺書を奪い、金と決別し、穆念慈（ぼく・ねんじ）と共に牛家村へ。すべては自らが思い描いた通りに進みつつあったが、楊康（よう・こう）は浮かぬ顔だった。

楊康（よう・こう）が完顔洪烈（ワンヤン・こうれつ）らと行動を共にしているのを知り、憤る郭靖（かく・せい）。

郭靖（かく・せい）と黄蓉（こう・よう）が治療を続ける隠し部屋に、霊智（れいち）上人たちが迫る。

黄薬師（こう・やくし）を討とうと待ち受ける全真七子。禍々しい風が、荒れ果てた曲三酒館を吹き抜ける――。

曲三酒館に佇む３人――点穴を施されて身動きすることのできない穆念慈と程瑤迦、陸冠英の間を、欧陽克が足を引きずりながら歩き回っていた。

裘千仞（きゅう・せんじん）の罠にはまったコジン、トゥルイ、ジェベを救った郭靖（かく・せい）。

郭靖（かく・せい）から奪った武穆遺書の在り処を示す書画を手に、完顔洪烈（ワンヤン・こうれつ）たちのもとへと戻った楊康（よう・こう）。

丐幇の新幇主として、「南方へ移動せよ」と命じた楊康（よう・こう）。それに強く反対した黎生（れい・せい）と余兆興（よ・ちょうこう）は…。