ヤオの実家の近所に住むチェンおじさんが、遺書を残して姿を消してしまった。慌てる娘がヤオの妹シュアンに助 けを求め、その場にいたシュンランと警察署へ向かう。一方で、すでに5件もの放火自殺事件をヤオたちが在籍す る犯罪心理分析班が担うことになるのだが…。

連続放火の自殺者を操る黒幕がいると断定したジンヤン。その人物は、“花鬼事件”の犯人トミーに影響を与えた 花鬼1号ではないかと疑う。すぐさま調査のためにアメリカへ向かうヤオとジンヤン。そしてジユウは、チョンユ社の 社長でジンヤンの姉イン・ジーチーの婚約者イーヤンがいる香港へと向かう。

花鬼1号の功名な犯罪計画に誘導され、意図的に分析させられたことに気づいたジンヤン。一度はヤオに敗北宣 言するも、さらに裏を読み花鬼1号の行動にあった4つの矛盾を突くことに成功、遂に容疑者の男を特定した。しか し時を同じくして、一連の事件に酷似した新たな失踪者の事件が2件も連続して発生してしまう。

花鬼1号の屋敷を特定したジンヤンだったが、本人は既に姿を消したあとだった。イン・ジーチーを介し、花鬼1号 と始めての接触を試みるジンヤンに、新たな挑戦状が突きつけられる。それは、人質に取られたシュンランとイー ヤンの体に取りつけられた爆弾の解除ゲーム。しかし、屋敷のそれぞれ反対側にいる二人を救うのは、制限時間 の3分では到底無理だった。

トミーの指導者は、花鬼1号のシェ・ハンだと確信したジンヤン。ある日の深夜、香港の港で不審船の怪しい動きを 察知した警察は、シェ・ハンの逮捕に向け突撃を開始。密輸業者を摘発するも船が大爆発を起こし、現場は緊迫 感に包まれた。しかしシェ・ハンの姿は見当たらず、積み荷を開けるとそこには憔悴しきったシュンランの姿があっ た。

事件の真相とシュンランの手術のため渡米した一行。ヤオは、順調に回復しているシュンランの姿を見て安堵して いた。そんな折、FBIのスーザンに呼び出されたジンヤンは、シェ・ハンの手引きによりトミーが脱獄した事実を知 る。さらにシェ・ハンの入国を許可した税関職員が、行方不明となっていたのちに遺体となって発見される。

シェ・ハンに洗脳され銃を所持していたシュンランがきっかけで、病院内で銃撃戦が発生！多数の警察官が犠牲 になる中、ジユウも胸を撃たれ意識不明の重体に。そしてヤオはシェ・ハンに拉致されてしまう。一方、ジンヤンと 連絡が取れないスーザンは、税関職員の遺体現場にあった犯人からのメモを頼りに“アレン”の存在を追ってい た。

シェ・ハンが用意した地下室のベッドの上でヤオが目覚めた。そこで衝撃的な言葉を耳にする。花鬼事件の拘束 中に撮られた動画を世間に公開されたジンヤンには、アレンという攻撃的な人格が宿っており、院内での大虐殺 の容疑者として指名手配されていた。姿を消したジンヤンを、スーザン率いるFBIも追うことになり…。

シェ・ハンに拘束され、衰弱したヤオは生気を失っていた。そんな彼女のもとにアレンが現れた。ヤオは力の限り 「ジンヤン！」と救いを訴えるも、アレンの人格は消えることなくヤオに銃口を向ける。そして1発の銃声が地下室 内に響き渡り、すべてを見届けていたシェ・ハンは、「完璧な殺しだ」とアレンを喝采する。

無事に救出できたヤオを、シュンランと対面させたジンヤン。しかし事件の最後のピースが埋まらず、違和感を覚 えていた。その思いを汲み再び調べ始めたジユウも、その矛盾点に辿り着く。一方、ジンヤンの恩師で父親的存 在の元FBIユワンが殺害されたことで、ジンヤンがFBIに指名手配されてしまう。

ユワンの家から血液サンプルを採取した帰り道、ジンヤンは何者かに撃たれ左腕を負傷してしまう。出血多量で 意識が朦朧とするなか、バーンズ医師が救いの手を差し伸べ一命を取り留めた。しかし、再び何者かに襲われた ジンヤンが目を覚ますと、鎖で拘束された状態で無機質な地下室にいた。そこに現れた正体とは…。

スーシーの災いを回避すべく動いていたチー・ユー。だが、スーシーの額に触れた瞬間、見えた水難の光景は何も変わっていなかった。チー・ユーがドーラを好きなのか気になるスーシーは、チー・ユーが直男（ストレート）かどうかチェックを行う。スーシーの希望でチョコを買いに出たチー・ユーは、何者かが差し向けた男たちに襲われて傷を負い、どうにか帰宅するものの意識を失ってしまう。その頃、ドーラから出演承諾の連絡を受けたスーシーは、川辺の撮影現場を訪れていた…。

ドーラと契約するため、川辺の撮影現場を訪れたスーシーだったが、漏電で切れた高圧線ケーブルに飛ばされ、川に落ちてしまう。すぐチー・ユーが川に飛び込み、スーシーを助けようとするが、黒糖水を飲まされて生気が弱まっているうえ、天星筆の力も使えず、2人とも水中に沈んでしまう。そして川岸では切れたワイヤーがドーラの首に巻きつこうとしていた。3人が絶体絶命の窮地に陥ったその時、チー・ユーと同じ天星師であるホワ・イエチョンが現れ…

サンプル版の完成までは、友達の関係でいたいと告げるスーシーを、強引に夕食に誘い出したタン・マオ。ロマンチックな演出でスーシーにプロポーズするが、スーシーは拒み、やってきたチー・ユーとその場をあとにする。怒りに満ちたタン・マオはゴルフボールに指輪を載せ、力任せに打ち放つのだった。チー・ユーに連れられて街に出たスーシーは、一緒にクレーンゲームを楽しむ。ところが、ふざけてチー・ユーの口に銀杏を放り込むと、チー・ユーは突然、倒れてしまって…。

チー・ユーの演技レッスンが始まったが、まったく役に入り込めない。見かねたスーシーがチー・ユーを人間観察の練習に連れ出すが、逆にスーシーが間違えてばかり。帰り際、チー・ユーに髪留めをプレゼントされたスーシーは、気に入らない素振りをしていたが、内心では喜んでいた。一方、ツァイ・シューモンはタン・マオがかつてインサイダー取引で告発された、前会長のパン・シュオと密かに会っていることに疑念を抱き、クライアントとの打ち合わせの名目でタン・マオを呼び出すが…

スーシーは撮影スタジオを借りるために楽合（ラーハー）へ。タン・マオを見かけて話をしようとするが、タン・マオは目の前でシューモンを誘ってみせ、スーシーを突き放す。一方、チー・ユーは也橙と共に館長の行方を追っていた。館長の手下からの情報で也橙は気の縺れの源を突き止める。無事に撮影の手はずが整い、クランクインの日を迎えたスーシーたち。ところが監督がドタキャン、慌てるスーシーたちの前に記者を引き連れたシューモンが現れる。マイクを向けられたスーシーは、自分が監督だと宣言して…。

ドーラから出演のオファーを受けたのがチー・ユーのためだと告げられ動揺したスーシーは、撮影中に2人のキスシーンを無理やり中断させて、自ら演技指導に乗り出してしまう。ワン・シャオミーは久しぶりに幼なじみの董白（ドン・バイ）に会うが、話しかけても反応がない。心配になった小謎が董白を尾行すると、彼は公園でお年寄りたちと将棋やダンスに興じていた。そこへホワシャオとチー・ユーがやってきて、董白の気のもつれを修正するが、その一部始終をワン・シャオミーが目撃して…。

サンプル版がクランクアップとなり、スーシーたちは打ち上げへ。だがチー・ユーとドーラは参加せず、２人で遊園地へと向かう。デビュー以来の楽しいプライベートを過ごしたドーラは、チー・ユーに想いを打ち明ける。一方、チー・ユーとドーラが気になって仕方ないスーシーは、つい飲みすぎて泥酔してしまう。スーシーを車で家に送ろうとしていたタン・マオは、酔った彼女がチー・ユーの名を口にするのを聞き、ホテルへと行き先を変える。嫌がるスーシーをベッドに押し倒すが、そこにチー・ユーが現れて…。

チー・ユーは天星筆（てんせいひつ）を使って、前夜のウェン・スーシーの記憶を消す。目が覚めたスーシーは、タン・マオと泥酔して道端で倒れていたところをチー・ユーに救われたと知る。一方、ホワシャオにその夜の記憶を消されたタン・マオは、秘書にホテルの監視カメラを調べさせるが、そこにスーシーが部屋を出ていく姿が映っていないことを不審に思う。タン・マオはチー・ユーを呼び出して自分に刃向かわないよう脅すが、逆にデータ流出に関与した証拠を突きつけられて…。

チー・ユーはスーシーの第２の災いの手がかりをつかむため、星図を求めて也橙と共に星図館に乗り込む。だが館長は、星図はすでに処分されたと告げ、有無を訪ねるように言う。その頃、チー・ユーの言葉に傷ついたスーシーは、酔っ払ってハオシューの所へ。眠り込むスーシーのそばで、ハオシューはつらい胸の内を吐露する。一方、タン・マオは、医師のカウンセリングを受けるが、ホテルでの出来事を思い出せずにいた。いらだつタン・マオは、シューモンと一晩を共に過ごすが…。

タン・マオはツァイ・シューモンと関係を持ったものの、それ以上の進展を望んでいないため、シューモンに冷たくあたる。ウェン・スーシーの星図を手に入れるべく、元天星師・有無を訪ねたチー・ユーとホワシャオだが、とある者の時間と交換して得た星図はまさかの白紙。チー・ユーがスーシーを救ったため気の流れを乱し、彼女の将来が予測不能に陥ったためだと告げられる。スーシーを次なる災難から救おうとチー・ユーは有無に取引を持ちかけるが、厳しい条件を突きつけられる。そこでチー・ユーは急きょ、スーシーをデートに誘い出すが…

チー・ユーはスーシーを傷つけたことを謝り、解約の話を撤回。その頃、ドーラとドンカイはファッションショーに参加していた。マネージャーに冷遇されるドーラを見たドンカイは、ランウェイで彼女にキスをし、一緒に会場を飛び出す。タン・マオのオフィスで不正の証拠が入ったハードディスクを発見したシューモンは、ひそかにそれを持ち去る。一方、スーシーは打ち上げの夜に何があったのかタン・マオを問い詰める。スーシーもまた記憶を失っていると知ったタン・マオは、チー・ユーへの疑念を深めていくのだった…。

ウェン・スーシーは差出人不明のメッセージを受け取り、ハードディスクを入手したが、中身はイタズラの書き込み。データ流出事件の発覚を恐れたタン・マオは大手映画会社に依頼し、スーシーに嘘の投資話を持ちかける。チー・ユーは心配になってスーシーの商談に同行するが、飲み水に異物を混入され、発作を起こす。チー・ユーのために薬を買おうとして外出したスーシーは、商談先に無理やり連れて行かれる。意識が朦朧とする中、タン・マオの秘書から逃げようとするチー・ユーだが、ついに袋小路に追い詰められてしまう。

実母の生存を確信した厳錦（げん・きん）は、秘密を握ったまま死んだ海（かい）総管の隠し部屋を捜索していた。そこで祭壇にまつられた名前の書かれていない霊位を見つけた２人は、先帝が残した“遺産”について思いを巡らせるのだった。同じ頃、浮生閑趣閣を調べていた李（り）乳母は、三宝（さんぽう）が女である証拠を見つけ…。

「婚約を解消して」。顔知夏（がん・ちか）の言葉に、狼狽する林晏清（りん・あんせい）。しかし、知夏にとって自分は“兄”でしかないこと、そして彼女の厳錦（げん・きん）への想いが本物であると知った晏清は、その願いを聞き入れてやるのだった。そんななかきょう・やは、厳錦と耶律銘（やりつ・めい）を対立させるべく、行動を起こし…。

顔知夏（がん・ちか）が婚礼を挙げる？――思わせぶりな手紙に心をかき乱された厳錦（げん・きん）は、密かに皇宮を抜け出し、ひと目でいいから知夏に会おうと決めた。しかし、その企みはあっさり露見してしまう。厳錦の不在を知った太后は、諸悪の根源は三宝（さんぽう）であると断じて、見つけ次第処刑するよう命を出し…。

辺境で摩薩（まさつ）軍と交戦中のきょう・やのもとに書状が。そこには、最近都で起こった騒動についての報告に加え、林珂（りん・か）が補給物資を運んでくると書かれていた。この知らせにより、彼はこの戦自体が厳錦（げん・きん）の仕組んだものだと悟る。相手の裏をかくべく、部下に手早く指示を出すきょう・や。大将軍の逆襲が始まった…。

苦婆（くば）は、厳錦（げん・きん）の実の母なのか――厳錦と顔知夏（がん・ちか）は、色々な手を使って、それを確かめようとしていた。そんななか、厳錦の行方を捜すきょう・やのもとに、林晏清（りん・あんせい）が。林家ときょう家は、かねてから犬猿の仲。驚く止月（しげつ）を尻目に、晏清は陛下捜索への協力を申し出た…。

毒殺されたと思っていた実母と再会を果たした厳錦（げん・きん）。この上ない喜びの中で、彼は顔知夏（がん・ちか）との幸せな暮らしをも夢想するのだった。しかし、楊玉娘（よう・ぎょくじょう）生存の知らせは、きょう・やの耳にも入る。彼は厳錦を連れ戻すよう命じると、邪魔をするなら知夏と玉娘を殺しても構わぬと言い放ち…。

仲間をかばい、楊百合（よう・ゆり）が倒れた。顔知夏（がん・ちか）たちを囲むきょう・や配下の兵は数が多く、知夏と仲間たちの命は風前の灯火だった。その様子を気にかけながら、厳錦（げん・きん）はきょう・やを相手に懸命に交渉を続けていた。「よかろう、命はくれてやる」――知夏を救うため、厳錦が提案したこととは…。