「本当に妹がいたとは…」。龍青崖（りゅう・せいがい）は驚きのあまり言葉を失った。ずっと自分をだましてきたばかりか、実母と双子の妹を殺そうとした母への怒りと、これまで育ててくれた情の狭間で、青崖は１つの決断を下す。一方、迦若（かじゃく）と剣を交えた蕭憶情（しょう・おくじょう）は、仮面の下に秘められた彼の素顔を目にするが…。

龍（りゅう）夫人が殺された。亡骸に残る夕影刀の傷跡を目にした龍青崖（りゅう・せいがい）は、蕭憶情（しょう・おくじょう）の仕業だと確信する。舒靖容（じょ・せいよう）は、何者かが憶情に罪を着せようとしたのだと主張するが、青崖の耳には届かない。龍府に憶情の姿はなく、不思議なことに小間使いの小吟（しょうぎん）も行方不明となっていた…。

水泳部を去る陳子強を引き止めようとする祁睿峰と唐一白。しかし袁コーチから勝負の世界の残酷さを突きつけられる。一方、青空ネットは競泳王者の孫楊が水泳連盟の授賞式に参加するという情報をキャッチ。雲朶と林梓は現場へ向かおうとするが、アクシデントに遭遇。そしていよいよドリーム杯の地区予選スタート。陳子強が抜けた南陽体育大学水泳部のメドレーリレーでバタフライ選手に選ばれたのは？

祁睿峰は個人種目レースの前日、いつものように向陽陽からの夕食の差し入れを待つが、ケンカ中の向陽陽はいくら待っても現れない。その一方、雲朶はメドレーリレーの結果で気落ちしているであろう唐一白を励まそうと、寮を訪ねる。雲朶から“夢”という文字を刻んだゴーグルを受け取った唐一白は、雲朶にあることを約束してくれと告げる。翌日、レースで祁睿峰は見事１位。そして唐一白の結果は…？

1次戦突破の祝賀会後、家に帰った唐一白。唐一白よりも一足遅く家にたどり着いた雲朶は、シャワーを浴びる唐一白に遭遇し、悲鳴を上げる。そこで初めて唐一白の家だったことに気づいた雲朶は、路晨に引き止められそのまま唐一白の部屋で暮らすことに。その日ソファーで寝ることになった唐一白とおしゃべりをしているうちに枕の取り合いになった唐一白と雲朶。ふとした拍子に２人の顔は近づき…。

路晨は唐一白と雲朶に２人の仲を問いただすが、当の本人たちはただの友達だと言い張る。じれったい路晨は雪朶に、唐一白の従兄で心臓外科医の令晨を紹介すると言いだす。冗談だと悠長に構えていたが、祁睿峰から２人の待ち合わせのレストランを予約したと聞いて焦り始める唐一白！そして家に帰るとそこにはワンピース姿のまぶしい雪朶の姿が…。不安にかられた唐一白は２人のデートについて行く。

南陽体育大学水泳部では、アジア選抜チームの費コーチによる２週間の特訓が行われていた。唐一白の泳ぎを見た費コーチは、唐一白に泳ぐ前にどんな曲を聴いているかと質問する。答えを聞いた費コーチはある実験を試してみないかと唐一白に投げかける。一方、企画会議で雲朶は、唐一白の日常を追った密着取材をしたいと提案する。そして費コーチの実験後、タイムが縮まった唐一白に費コーチは…？

南陽体育大学水泳部を訪ね、唐一白の密着取材を申し出た雲朶。伍コーチに猛反対されるが、どうにか許可を得た雲朶はさっそく唐一白の日常をカメラで追い始める。厳しいトレーニングを黙々とこなす唐一白の姿に知らず知らずのうちに惹かれていく雲朶！一方、波に乗りだした雲朶とは逆に、成績が振るわない程美。林梓は、自分の素性を雲朶にバラさないという条件で、程美の取材を手伝うことに…。

林梓の力を借りて欧陽恒の取材にこぎ着けた程美は、ランキング1位に返り咲く。欧陽恒はインタビュー中に、小桑という女の子に向かって、ある意味深な言葉を発する。欧陽恒から小桑に似ていると言われたばかりの雲朶は、小桑の存在が気になる。そんな中、雲朶をおぶった唐一白の写真がネットに出回り、青空ネットには抗議のメッセージが殺到！そして雲朶の密着取材の中止を言い渡された唐一白は…？

伍コーチから唐一白とは二度と会わないでくれと告げられ落ち込む雲朶。その上、劉社長からは唐一白の資料を全て程美に渡して密着取材から外れるようにとの指示が下される。正社員への夢が遠のく中、雲朶は生き残りをかけて、孫楊を取材しようと孫楊の宿舎の前で張り込みを始める。一方、南陽体育大学水泳部では唐一白を雲朶と離れさせ、水泳に専念させるためにスマホ禁止の強化合宿が行われる。

合宿から帰ってきた唐一白は雲朶からの取材を心待ちにしていたが、訪ねてきたのは程美だった。事情を知った唐一白は、程美の取材そっちのけで雲朶のもとへ向かう。一方、体調を崩していた雲朶は、林梓の目の前で気を失ってしまう。林梓に支えられながら家に入ろうとした雲朶は、唐一白とばったり遭遇！風邪がうつることを心配した雲朶は、思わず唐一白に近寄らないでと叫んでしまい…。

唐一白の協力の下、やっと孫楊の取材にこぎ着けた雲朶。おかげで実習生ランキング1位に返り咲いた雲朶は、実習生を続けられることになり大喜びする。一方、唐一白は伍コーチに雲朶への想いを正直に打ち明ける。それを見ていた祁睿峰は、唐一白に早く雲朶に告白しろとけしかける。勢いづいた唐一白は雲朶のもとへ向かうが、そこで林梓に告白される雲朶を目撃してしまう。焦った唐一白は雲朶に…？

雲朶への想いを断ち切ろうと、一心不乱にトレーニングを続ける唐一白。芸能担当に異動となった雲朶は、唐一白に取材は続けるようにと話す。唐一白は雲朶が自分を遠ざけるためにわざと担当から外れたと思い込み、ますます２人の距離は遠くなる。そんな中、映画監督の許浩澤の取材に出向いた雲朶は、部屋に飾られた１枚の写真に目を奪われる。そこに映った湖は、雲朶の４年前の過去とつながっていた。

４年前に溺れた湖に取材で訪れた雲朶は、その時に助けてくれた恩人のことを林梓に話す。その恩人の正体を知っている林梓は嫉妬心を抑えられない。そして祁睿峰の計らいで同じ場所を訪れていた唐一白は雲朶と出くわすが、雲朶とはぎくしゃくしたまま。そんな中、湖でカヌー選手の取材をしていた雲朶は、バランスを崩し湖の中に転落！目撃していた唐一白は、すぐに水の中に飛び込むのだが…。

いずれ雲衣坊を去る身であることを自分に言い聞かせ、駱胤燃への思いを断ち切ろうとする米酒児。時を同じくして、彩綾閣の裏工作により雲衣坊が布地不足のトラブルに陥る。ようやく遠方の染物屋を見つけて商談に出かけるが…。

無事、郊外の染物屋から布地を手に入れることができ、何とか危機を乗り越えた雲衣坊。胤燃、振羽、酒児が町を歩いていると長楽村の大家である張四児と偶然出くわし、あやうく酒児の正体が割れそうになるが…。

酒児に恨みを持つ喬霊は、厳しい条件で仕立て直しを要求する。夜中まで作業をするうちに寝入ってしまった米児を救ったのは駱燃だった。そんな２人の姿を目撃した裴卓は翌日、蘇家を訪れて驚くべき申し入れをする。

裴卓に直接想いを告げられた酒児は、裴卓と胤燃のどちらを選ぶか選択を迫られる。一方、緑水は喬霊から「息子を誘惑するな」と言われ、蘇逸を避けはじめる。緑水の行動が理解できない蘇逸は何とか彼女を振り向かせようとする…。

緑水との結婚を両親に反対された蘇逸は、裕福な家を捨てて自らの力で生きていくことを決心する。一方で酒児は雲衣録にまつわる真実と胤燃の苦悩を知り、力になりたい一心で秦夫人から下巻を取り戻すが…。

道で倒れているところを裴卓に助けられた酒児は、雲衣録のために自分を利用したと思いこみ胤燃を突き放す。張四児は金のために長楽村の権利書を秦天に売り、酒児は村人を守るために秦夫人のある提案を承諾する。

一刻も早く長楽村の土地権利書を手に入れるため、裴卓との結婚を急ぐ酒児。傷心のあまり自制心を失った楚顔は裴卓の助手の職を解かれる。酒児を奪われて悲しみに暮れるだけの胤燃は、このまま２人の結婚を許してしまうのか？

裴卓から酒児を奪い返した胤燃。酒児との誤解もとけ、コンペに向けて全力で準備を進めていた。しかし、なんとしても雲衣坊に勝ちたい秦天らの手により、長楽村に思わぬ不幸が訪れる。

長楽村が原因不明の火事に襲われ、阿貴が命を落とす。胤燃は秦の関与を示す証拠を手に入れるものの、酒児には告げずにいた。そんなある日、長い間姿を消していた鹿以菱が突如として雲衣坊に戻ってくる。

母親の遺作のドレスが完成し、自信満々でコンペに挑む胤燃であったが、裴卓と秦天の結託により大敗してしまう。雲衣坊には悪評が立ち、嫌がらせが続く日々。何とか胤燃を元気づけたい米酒児に、緑水から驚きの事実が告げられる。

盗作疑惑の濡れ衣を着せられ、どん底に落ちた胤燃。酒児は突き放されながらも、再起を信じて寄り添い続ける。彩綾閣の妨害によって布地が買えぬまま、最終コンペの日が迫る。果たして雲衣坊はこの逆境を乗り越えられるのか？

土壇場の裴卓の告白のおかげで秦天の罪を訴えることができ、胤燃は汚名を返上した。雲衣坊には得意客たちが戻り、これまで以上の人気店となった。蘇逸は父親から認められ晴れて緑水との結婚が許される。そして胤燃と酒児の間には…。

江湖に波風が立ち、聖医派は鬼域門たちの攻撃を受け危機に陥る。聖医派の于掌門は娘の盛優を守るため、宮家に嫁がせようとする。于盛優は師兄や師弟たちと共に天真爛漫に育てられたが、一方でよく騒ぎを起こす問題児。宮家は于掌門に命を救われた恩があるため、宮家の３人の息子のうち１人を盛優に選ばせ結婚させることに。だが盛優は３兄弟のうち次男は障害を持ち、三男は容姿に問題があることを知る。絶望した盛優の前に現れたのは長男の宮遠修。彼はかつて盛優を助けた美男子であった。

結婚を後悔する于盛優は自害を図ることで宮家から逃れようと考え、手首を切る、放火する、服毒する、崖から飛び降りる、首を吊るなど、様々な手を考えるが、いずれも失敗に終わる。ついには夫を殺してしまおうと考えるが、宮遠修の内功が強く、これも失敗してしまう。一方、江湖には成華卿という人物が出現し、滅ぼされた門派の敵を討つべく、仲間を集めて鬼域門に対抗する。一行は砂漠の中にある鬼域門の拠点に向かうが、鬼域門の魔球功という技で打ちのめされる。

于盛優は宮遠修とうまくやろうと努めるうち、おバカな遠修に愛着を持つようになる。盛優は遠修を治すための薬を熱心に作り始めるが、使用人たちは盛優が病を治して早く宮家を去ろうとしていると噂する。その噂に傷ついた遠修は家出してしまう。そんな遠修を捜し当てた盛優は、自分に思いを寄せるおバカな夫の気持ちに感動し、ずっとそばにいると約束する。一方、江湖の状況を分析する鬼域門の門主は、于盛優を鬼域門に連れ帰るよう命ずる。その頃、于盛優は嫌がらせをする宮家の遠涵や遠夏たちに対抗すべく騒ぎを起こす。

于盛優は聖医派の技を使い、宮家の主人の誕生祝いの席で遠涵に恥をかかせる。その後、盛優は宮遠修をだまして“宮家心法”を手に入れ、遠修の素直な性格を利用して失くした耳飾りを捜させているそのすきに、使用人の宮守正は宮家心法を奪い取り、盛優の命と引き換えに書を持って逃げ出してしまう。だが幸い、宮守正が奪った心法は偽物であった。于盛優は己の非を認め、罰を受けようとするが、遠修が代わりに罰を受ける。このことで夫婦の絆は一層深まり、盛優は遠修や宮家に対する考えを改める。