傲然（マーカス・チャン）からのキスに、自分が脇役からヒロインに昇格したと喜ぶ暁恩（ビビアン・ソン）。だがそれを聞いた青風の表情は複雑だ。暁恩と青風が一緒にいたところを見かけた楚楚は、傲然がそっけなくなった原因が暁恩にあると確信し、隠し撮りした写真を社内に流す。さらに会社のイベント終了後、暁恩を非難して突き飛ばしたあげく暁恩から叩かれたと訴えた。皆に非難され、傲然から謝れと諭された暁恩は、誰にも信じてもらえないと絶望して楚楚に近づき…。

暁恩（ビビアン・ソン）は楚楚の悪事を信じようとしない傲然（マーカス・チャン）に腹を立てる。傲然も天行（マーカス・チャン）の件をまともに説明できない暁恩にいらだち「俺は天行の代わりじゃない」と言い放つ。2人の関係がぎくしゃくしている中、暁恩の元に黙然から「楚楚は預かった」と電話がかかる。楚楚を救うために廃墟になった遊園地に足を踏み入れる暁恩。しかし拉致は黙然と楚楚の自作自演だった。さらに黙然は楚楚を脅して傲然を呼び出す。それが黙然の真の目的だった。

黙然の事件によって互いの気持ちを確かめ合った暁恩（ビビアン・ソン）と傲然は、ついに結ばれる。2人だけの甘い時間を過ごしつつも、暁恩は改めて傲然（マーカス・チャン）と天行（マーカス・チャン）との関係に思いを巡らせる。現実世界では、明莉が追い詰められた末に天健と朝欽が仕掛けた罠にはまり、精神的に問題があるとして病院に送られてしまう。蘇珊娜によって密かに転院した天行は、天亮グループの混乱も知らず眠り続けていたが、その体は少しずつ衰弱し始めていた。

傲然（マーカス・チャン）が家に訪ねてくることになった暁恩（ビビアン・ソン）は大慌てで部屋を片づける。傲然は暁恩の暮らしに驚きながら、一緒に住むことを提案する。一方、楚楚は警察から釈放されるが、会社を自主退職に追い込まれ、警察署まで迎えにきた青風に、「暁恩のことが好きなのに、このまま諦めていいのか？」と詰め寄る。青風は傲然と暁恩が一緒に出社するところを見て、さらに落ち込んでしまう。その頃、傲然は暁恩へのプロポーズを計画していた。

傲然（マーカス・チャン）はプロポーズの準備に余念がない。一方、暁恩（ビビアン・ソン）は楚楚のことで落ち込んでいる青風を励ますために食事に誘っていた。いくら言葉をかけても浮かない顔をしている青風に何とか寄り添おうとする暁恩だったが、青風の本当の気持ちには気づかない。そこへ傲然から催促のメールが来る。青風を1人残していくことをためらう暁恩だったが、結局、傲然に会いに行くことに。「行くな」と強い口調で引き止める青風が衝撃の事実を語り始める。

結婚すれば消えるかもしれないと青風に警告されながらも、傲然（マーカス・チャン）と一緒にいることを選んだ暁恩（ビビアン・ソン）。しかし結婚式当日、指輪交換を目前にしたところで暁恩は現実世界に戻ってしまった。傲然である天行（マーカス・チャン）を求めるも、生死すら定かではないと聞き、打ちひしがれる。その頃、天行は容態が急変し、緊急処置を受けていた。懸命の治療が続く中、謎の男たちに襲われ治療が中断してしまう。だが息を引き取ったと思った瞬間、天行は目を開き…。

長い眠りから覚めた暁恩（ビビアン・ソン）は健康状態も良好だったためすぐに退院する。しかし「天行に会いにいく」や「傲然と知り合いだ」という発言を連発し春天を戸惑わせる。暁恩はテレビで天行（マーカス・チャン）が目覚めたというニュースを見て病院に駆けつけるが珊娜に追い返される。そのあと春天から天健の存在を聞かされた暁恩は、ある決心をする。そんな中、天行の殺害に失敗した朝欽は子会社名義で海外に投資をし、着々と乗っ取りの準備を進めていた。

暁恩（ビビアン・ソン）は、天行（マーカス・チャン）が傲然（マーカス・チャン）と同一人物ではないと知ると、天行の用意した部屋を飛び出して家に帰ってしまう。暁恩は春天に、「CEOの意地悪」の世界に入っていたのだと説明すると、春天は「傲然に会えるように、続編を書いてもらおう」と提案する。しかし作者は、勝手に小説の内容を変えられたことへの怒りが収まらず、取り合ってくれない。一方、天行は明莉の病院を訪れる。そこで天行の実の母親が死んだ理由が明らかになる。

朝欽の行動が徐々に明らかになり警戒を強める天行（マーカス・チャン）だが、合法の行為である以上、何の手も打てない。また天健は、暁恩（ビビアン・ソン）の告発によって過去の事件が蒸し返されたことに不安を募らせていた。そんな中、暁恩は天行と再会するが、過去の記憶を持たない天行と、傲然（マーカス・チャン）は違うのだと思い知らされ、やりきれない思いを抱える。その後も青風が登場する本を探していた暁恩だが、ある方法で手がかりをつかみ、ついにある1人の男性と出会う。

暁恩（ビビアン・ソン）は青風にハッピーエンドを迎えさせたい一心で、物語を完成させるよう程青を説得し出版の約束をする。何とか編集長からも許可を取りつけるが、販路の開拓で行き詰まる。そんな時、天行（マーカス・チャン）が自伝を出版するといううわさを聞きつけてきた編集長が、自伝の出版権さえ手に入れれば「CEOの意地悪」の損失は埋まる、と暁恩を焚きつける。暁恩は気乗りしない様子だったが編集者として気持ちを切り替え、天行に取材依頼のメールを送る。

自伝のための取材を通じ、徐々に心を通わすかに見えた天行（マーカス・チャン）と暁恩（ビビアン・ソン）だが、2人の前に小説世界の楚楚と同じ名、同じ顔を持った女性が現れる。現実世界にも楚楚がいたことにショックを受けた暁恩は、取材から外れようとするが、天行はそれを許さない。一方、天健は事件から逃れるため逃亡を図り、指名手配されていた。天行は密かに明莉と手を組み、天亮グループを救うため会社に乗り込む。その時、明莉は同行していた暁恩に気づき…。

ひょんなことから天亮グループの食事会に参加することになった暁恩（ビビアン・ソン）と春天。楚楚に天行（マーカス・チャン）を奪われては困ると、“酒豪競争”に参加する。しかし泥試合を見かねた天行が代わりに全員の酒を飲み、暁恩が優勝することに。酔った天行を家に送り、昔話をして打ち解ける暁恩と天行。すると天行が寝言で傲然（マーカス・チャン）と同じセリフを言い、暁恩は驚いてしまう。一方、明莉は朝欽から天亮グループを守るために、嫌々ながらも天行と手を組むこととなる。

天行への取材当日、暁恩（ビビアン・ソン）は約束の時間に現れなかった。編集長から事情を聞いた天行（マーカス・チャン）は、暁恩を捜し回るがなかなか見つけられない。夜になり、以前の雑談を思い出した天行は暁恩の育った施設の跡地に駆けつける。一方、朝欽の不正を暴くために明莉と手を組んだ天行だったが、裏帳簿が見つからず調査は難航していた。そんな時、ゴミの中から生花店の請求書を発見。朝欽が、ある画廊に4度も花を贈っていることを突き止める。

明莉は逃亡を続ける天健を捜し出し、一緒に出頭するよう説得。互いの思いを打ち明けた2人は、心を入れ替えることを決心した。そして警察に出頭する前に天行（マーカス・チャン）と協力し、朝欽を追い詰める。取材を終え、天行への気持ちに区切りをつけようとする暁恩（ビビアン・ソン）は天行に理由を話そうとするも、うまく伝えられない。朝欽の失脚と、明莉・天健の出頭により、天行は天亮グループの代表になった。すべてが元に戻ろうとしている中、天行は…。

自伝の件で編集長から難題を押しつけられた暁恩（ビビアン・ソン）。いつもの階段で春天に愚痴をこぼしていると、天行（マーカス・チャン）のドローンがやって来る。しかしドローンが運んできた思わぬプレゼントのおかげで、無事に自伝は完成する。天行は暁恩から自伝が完成した知らせを受けるが、相変わらず暁恩の態度はそっけない。気を取り直し『CEOの意地悪』を読み始めた天行だったが、ほどなくして小説の内容が脳裏を駆け巡り、気を失ってしまい…？

江易（こう・い）のもとに、幽族に食糧を奪われたと高伯蹇（こう・はくけん）から報告が。ところが、この一大事を前に、こくしょうは慌てた様子を見せなかった。それもそのはず、これはあらかじめ用意しておいた偽の食糧を奪わせて、逆に幽族を陥れるというこくしょうの仕組んだ策なのだ。江易が真の目的を知らされたその時、食糧を奪われたことを聞きつけた端木翠（たんぼく・すい）が駆けつけ、食糧奪回の協力を申し出た。真相を教えようとした江易だが…。

幽族の太子・尾龍（びりゅう）を殺し、安邑城を落とした端木翠（たんぼく・すい）たち。幽王の支配下で奴隷となっていた人族や、彼らを守ったせいで罰を与えられてきた幽族たちは、暴政から解放してくれた端木に感謝の意を示すのだった。その頃、尾龍の亡骸を前にした幽王は悲しみにくれていた。自分から王位を奪う気だと思い信用していなかった息子が、ただ父親に認められたいがために必死だったということに、やっと気づいた幽王は…。

江易（こう・い）が端木翠（たんぼく・すい）に神位を譲ったせいで、千年後の三界が災禍に見舞われた――江文卿（こう・ぶんけい）は、千年前の自分である江易の首筋に匕首を突きつけながら、そう責め立てる。そして、自分が江易に代わって神仙の冊封をやり直し、神位も取り戻すべきなのだと告げた。信じがたい話だと思いながらも江易は問う。「神位を得てどうする？ 何が目的だ？」。すると文卿は、無言のまま江易の体に匕首を突き刺し…。

こくしょうとの対戦に敗れた展顔（てん・がん）は昏睡状態に陥った。命に別状はないが、このところ具合が悪かったうえに体力を消耗したばかりか、出血までしたせいで目覚めないのだろうと温孤（おんこ）は言う。足をケガしている自分の代わりに戦ってくれた展顔。彼に無理をさせてしまったことを悔いてわびる端木翠（たんぼく・すい）だった。一方、人族の指揮官暗殺を目論み、兵の殺害も認めた魑女が、３日後に処刑されることが決まり…。

龍族である温孤（おんこ）の処刑はおろか、こくしょうと婚姻を結び、今すぐこくしょう営と端木（たんぼく）営を統合させろという命令すらも断固として拒んだ端木翠（たんぼく・すい）。己の目的を果たすため、江易（こう・い）に成り済ましている江文卿（こう・ぶんけい）は、事が思うように進まないのも相まって端木に怒りを募らせ、統合が嫌なら兵権を返上しろと言い渡すのだった。その頃、幽王は人族との戦に備え、噬心咒（ぜいしんじゅ）を使って幽族の民を操り…。

呪いの源である蚕の精を見つけた温孤（おんこ）と紅鸞（こうらん）。幽王は彼女を幽閉して噬心咒（ぜいしんじゅ）の呪薬を作らせていたようだ。蚕の精は、“解毒薬を作ることもできるが、幽王の命令には背けない”と嘆く。そこで温孤は、解放してやる代わりに解毒薬を渡すよう求めるのだった。一方、温孤が和議実現のために崇城へ行ったあと、人族の兵営では、江易（こう・い）が襲撃されるという思わぬ事件が。さらに、刺客の手には龍族の品が握られていて…。

温孤（おんこ）のおかげで、人族と幽族の和議の話は進んだ。そんななか、江易（こう・い）に扮した江文卿（こう・ぶんけい）は、楊鑑（よう・かん）に、ある頼み事をする。それは、和議を行う屋舎内に幽族の力を削ぐ陣を張ってほしいというもの。万が一、幽族が裏切った場合に身を守る用心のためで、その周到さをたたえる楊鑑だったが、まさか目の前の男が、義父を殺して成り済ましている偽者で、和議を潰して戦を起こそうと画策しているなど知る由もなく…。

温孤（おんこ）と紅鸞（こうらん）が危機に陥ったその時、江易（こう・い）に刃を突きつけながら現れた展顔（てん・がん）は、２人に手を出すなと皆に警告した。そして突然の事態に驚愕する端木翠（たんぼく・すい）に向かって、温孤や紅鸞たち幽族に罪はないから逃がしてやってくれと懇願する。どうすべきか判断に迷う端木たちだが、義父を人質に取られている状況では誰も何もできない。やむを得ず幽族たちをその場から解放することには応じたが…。

和議の日に丞相の遺体を見つけたと、展顔（てん・がん）から告げられた端木翠（たんぼく・すい）は、義父の江易（こう・い）が殺されたのは本当なのだと思い知る。それと同時に、義父の偽者が死んだ兵たちを早々に埋葬したのは、殺害の証拠隠滅のためと気づいた。もし遺体を見つけることができれば、崇城の決戦を阻めるはず。そこで、展顔は遺体捜索のため墓地へ、端木は楊鑑（よう・かん）とこくしょうを説得するため、急ぎ崇城へ向かうが…。

“江文卿（こう・ぶんけい）は義父上にどんな恨みがあるの？”――憤る端木翠（たんぼく・すい）に、展顔（てん・がん）は意を決して告げた。文卿が自分の義父であり、千年後から来た江易（こう・い）の生まれ変わりであること、そして彼が何を目論んでいるかを。突拍子もない話ではあるが、展顔が自分をだまさないとの確信が、端木にはあった。ともかく、楊鑑（よう・かん）に事の真相を伝えて、文卿の罪業を暴くのが先決だと悟った２人は…。

シャングアン・トウは皇太子の手引きにより獄中の父と会う。２人は心の内を話し合い、ついに親子のわだかまりが解けた。その後、シュエ・リエも牢に来て、シャングアン・シンジョウを脅しつける。

何とか魯王の魔の手を逃れたシャングアン・トウとチョン・シュエジーだったが、処刑場に着くと国師はすでに死んでいた。月上谷に戻った後、チョン・シュエジーが玄衣武士たちの無色功法を受けていることが判明する。

チョン・シュエジーはシャングアン・トウに琴を教えてくれるよう頼む。リン・チャンランはシュエ・リエに解毒薬を要求するが、手にすることはできず月上谷に戻った。一方、ユーウェン・ムーユエンは、チョン・シュエジーに捨てられ立ち直れずにいた。

魯王の謀士がユーウェン・ムーユエンを見つけ出し、魯王に協力するよう持ち掛ける。無視するムーユエンに、謀士はチョン・シュエジーが死に瀕していることを伝える。チョン・シュエジーは自分の死後、シャングアン・トウにいい女性を見つけるようチウ・ホンシウに頼むのだった。

シア・チンメイはリン・フォンズーがシャングアン・トウへの思いを断ったと知り、胸をなでおろす。シア・チンメイが再び求婚すると、リン・フォンズーは喜んで婚姻を承諾した。ユーウェン・ムーユエンはシュエ・リエに会いに行く。