秦施（チン・シー）の母は、きれいに片づけられた娘夫婦の家を見て安心するが、陽華（ヤン・ホワ）が再就職し夫婦共働きになる場合には自分が家事を引き受けると言い出す。その頃、事務所では秦施が担当案件を分けてもらえるよう、懸命に陶俊輝（タオ・ジュンフイ）の機嫌を取っていた。帰宅の遅い秦施を心配した陽華は、夜食を持って事務所へ向かうが、ソファーで寝入る秦施に陶俊輝が触れようとしているところを目撃してしまい…。

方方（ファンファン）の幼なじみの立場で婚約者の曹以任（ツァオ・イーレン）と言葉を交わした呉菲（ウー・フェイ）は、２人の愛は本物だと陶俊輝（タオ・ジュンフイ）に断言する。秦施（チン・シー）は曹の身辺を調べ、彼が裕福な女性ばかりと交際をしていたことに疑問を抱く。そして話し合いの日、曹は代理人弁護士を立てて現れなかった。一方、陶俊輝の優秀さを聞かされた陽華（ヤン・ホワ）は、秦施に対してぎこちない態度をとるようになる。

陽華（ヤン・ホワ）は自分が陶俊輝（タオ・ジュンフイ）に嫉妬していたことを秦施（チン・シー）に謝るが、秦施は社会の問題を痛烈に批判する陽華の純粋な心にうっとりする。その頃、呉菲（ウー・フェイ）に伴って丁方方（ディン・ファンファン）の家を訪ねた陶俊輝は、曹以任（ツァオ・イーレン）に対し、婚前契約にサインするよう説得を試みる。そんなある日、出廷を控えて資料の準備に追われていた呉菲は、父親から思いも寄らないものを渡される。

陶俊輝（タオ・ジュンフイ）は曹以任（ツァオ・イーレン）にマンションの環境モニタリング報告書を示し、事業の弱点を指摘する。その頃、呉菲（ウー・フェイ）は父親から渡された資料に愕然としていた。一方、方宇（ファンユー）金融の商品に問題があると指摘した陽華（ヤン・ホワ）が銀行の解雇を言い渡される。秦施（チン・シー）は自らを支えてくれた陽華に感謝し、彼が望みどおりの人生を送れるよう、自分にできることで彼を支えていこうと決意するが…。

秦施（チン・シー）は飲み会の席で陽華（ヤン・ホワ）の親友・蔡亮（ツァイ・リャン）から、陽華はかつて直属の上司に才能を認められたものの、担当したファンドの失敗で出世コースから外れたのだと聞かされる。一方、親同士の顔合わせに同席した呉菲（ウー・フェイ）と陶俊輝（タオ・ジュンフイ）は、結婚式を早めることがとんとん拍子で決まったほか、呉菲の父親からサプライズで豪邸が贈られる。俊輝の母親は内心、違和感を覚えるが…。

ベンチャーキャピタルの代表・胡平（フー・ピン）に事務所への投資話を持ちかけたい唐伊慧（タン・イーフイ）は、会食の場に陽華（ヤン・ホワ）を呼ぶことを思いつく。約束の場所を訪れた秦施（チン・シー）と陽華だが、そこは投資家の集まるパーティー会場だった。秦施は嘘がバレるのではないかと緊張するが、陽華は「僕に任せて」と社交的に振る舞う。しかしそんな彼に声をかけてきたのは、カナダ時代の同僚で、陽華の過去を知る男だった。

青年実業家のフオ・ヨウザーとバイオリニストのルオ・チェンイーは雨の日に出会い、交際を始める。チェンイーは惜しみなく愛を注いでくれるヨウザーからのプロポーズを受け入れるが、その矢先、２人は旅行先の北海道で雪崩事故に遭う。軽傷だったヨウザーは、チェンイーが顔に傷を負い、記憶を失ったと聞かされる。

悪夢にうなされ目覚めたチェンイーは、再び自室内で“10時にあの場所で”と書かれたメモとラベンダーを見つける。チェンイーはラベンダーを手がかりに“あの場所”へ向かおうとするが、自宅の出入り口はヨウザーによって施錠されていた。ヨウザーに内緒で出かけたチェンイーは、“あの場所”で謎の人物が来るのを待つ。

ヨウザーはチェンイーがバイオリン講師のチー・ファンを自宅に入れ、レッスンを受けているところを見て激怒する。２人は口論となるが、ヨウザーはチェンイーが記憶喪失になったことで、自身も傷ついているのだと打ち明ける。ヨウザーも苦しんでいることを知り、警戒心を解くチェンイー。２人は歩み寄ったはずだったが…。

チェンイーは医師のユー・ハンが“ラベンダーの人”ではないかと疑い、自宅に侵入する。結果、チェンイーは自身の記憶喪失についてユー・ハンに打ち明けることになる。一方、ヨウザーの妹・ヨウシーは兄とチェンイーの様子を不審に思い、ヨウザーの補佐役であるスン・レイに兄に近づくチャンスだとけしかける。

ヨウザーはチェンイーのマネージャー・アーチャオを、“あの場所”に呼び出す。チェンイーとの契約解消とレッスンの中止を言い渡すためだ。一方、過去の画像を見たチェンイーは、チー・ファンについてアーチャオに尋ねるが、彼は答えをはぐらかし、意味深長な言葉を放つ。心の準備ができてから真実を知れと…。

チェンイーに刺されたヨウザーは病院に運ばれ、緊急手術を受ける。チェンイーは真相を確かめるためにコーヒー店“ラベンダー”でチー・ファンと会う。チー・ファンはいらだつチェンイーを見て、物静かだった以前の彼女とは違うと言い、一方的に感情をぶつける。その様子は写真に撮られ、全てスン・レイに送られていた。

チェンイーはヨウシーからも以前とは別人のようだと言われ、兄をどう思っているのかと尋ねられる。一方、ヨウザーはチェンイーの尾行をやめさせるようスン・レイに指示する。これまで束縛してきたことを謝罪するヨウザーの言葉を受け入れ、前向きに生きようと決意するチェンイー。だがチー・ファンは彼女を諦めることができない。

チェンイーは重要なパーティーに出席するために、スン・レイに付き添われて準備をする。一方、ヨウザーはユー・ハンの診察室を訪ね、日本の病院に問い合わせてまでチェンイーのことを調査しているユー・ハンを牽制する。そんな中、パーティーが開催され、公の場に出たチェンイーは多くの人たちから注目を浴びるが…。

チェンイーのトラブルを映した動画が拡散される。スン・レイの配慮により身を隠すことになったヨウザーとチェンイーは、七彩学校を訪れる。その夜ついに、ヨウザーは隠していた真実の１つをチェンイーに打ち明けるのだった。一方、スン・レイは問題を起こした部下のディンに、ユー・ハンを見張るよう指示する。

ユー・ハンに会ったチェンイーは、本物のチェンイーかどうか徹底的に調べると聞かされる。ヨウザーは不安そうなチェンイーを見て、ある場所へと連れていく。その場所でギターを弾いたチェンイーは、断片的に子供の頃の記憶を思い出す。そんな中、ユー・ハンはチェンイーの髪の毛を使い、ＤＮＡ鑑定を行う。

チェンイーが記憶を失う前の思い出の品々を片づけながら、涙を流すヨウザー。チェンイーはユー・ハンとは特別な関係でないことをはっきりさせようとするが、彼を怒らせてしまう。一方、チェンイーのＤＮＡ鑑定に不可解な点があると感じたスン・レイは、ユー・ハンが資料を依頼したチェン医師に会いに行く。

かつてチー・ファンと暮らしていたという部屋を訪れたチェンイー。チー・ファンから聞く話、見せられる写真が、これまで知り得た過去とつじつまが合わないことに気づく。チー・ファンは何が何でもチェンイーとよりを戻そうと必死になる。そんな中、チェンイーの位置情報を監視していたヨウザーは、その部屋に乗り込み…。

欺かれていたことにショックを受けたチェンイーは、仕返しのために舞台に立ちたいとアーチャオに協力を仰ぐ。そんな中、チェンイーがチャリティーコンサート・七彩ナイトで復帰するという報道が出回り、ヨウザーは慌てて彼女を捜す。ヨウザーが自宅に戻ると、部屋からバイオリンを演奏する音が聞こえた。恐る恐るドアを開けると…。

七彩ナイトを目前に控え、ヨウザーは厄介な幹部社員のリー・エンを解雇したあと、役員たちを招集して社長職をスン・レイに譲ると宣言。そして記者会見で、チェンイーが記憶喪失により不安定な状態だと公表し、彼女の七彩ナイトへの参加を阻止しようとする。そんな中、ある娘を捜しているという日本からの来訪者があり…。

今夜、全てを打ち明けるとチェンイーに告げたヨウザー。その後、ヨウザーはユー・ハンを訪ね、カフスボタンについて問う。一方、チー・ファンはチェンイーに会うために七彩ナイトの会場に潜り込もうとする。そんな中、チェンイーは真相に気づいたスン・レイを振り切って会場に現れ、焦るヨウザーと腕を組んで来客に挨拶する。

偽りのルオ・チェンイーことソン・シャオドンは、本物のチェンイーに会ったとユー・ハンに打ち明ける。ユー・ハンはシャオドンを部屋に住まわせ、協力態勢を続ける。一方、ヨウザーは自首を決意するが、スン・レイを怒らせ反対されてしまう。ヨウザーとシャオドンはそれぞれ一緒に過ごした時間を思い出し、心を痛めていた。

シャオドンの働く店でアルバイトをすることになった妹のメイズーだったが、シャオドンが姉とは知らないまま。そんな中、日本でシャオドン姉妹の世話をしていた元警備員のフォン・バイロンは、ヨウザーが襲われた件で話があると言い、再び会社を訪れる。シャオドンは親しくなっても家の場所を隠そうとするメイズ―を尾行する。

ヨウザーとチェンイーのスキャンダルを理由に、七彩計画は中止に追い込まれてしまう。そんな中、シャオドンの育ての親であるソン・ジョンナンは、チェンイーの件で脅しをかけるためにスン・レイに接触する。一方、シャオドンはユー・ハンに呼ばれ、フォン・バイロンと再会。そして、ユー・ハンの気持ちを知ったシャオドンは…。

ヨウザーとユー・ハンは、お互いの情報からシャオドンが行方不明になったことを悟る。一方、チェンイーはチー・ファンに会いに行き、以前の２人には戻れないと告げる。また、チェンイーは自宅にあるシャオドンの物を片っ端から捨てようとする。何も知らないヨウシーはそんな様子を見て戸惑い、チェンイーに反発する。

ヨウザーたちは、アーチャオがチェンイーに協力してシャオドンを連れ去ったのではないかと推測。だが、なぜチェンイーはシャオドンの居場所を知っていたのかという疑問が浮かぶ。ヨウザーはチー・ファンにも疑いをかけ家を訪ねる。そんな中、ユー・ハンはメイズーの発言とソン・ジョンナンの行動が関連していることに気づき…。

チェンイーは日本で起こった耐えがたい出来事をヨウザーに打ち明ける。恐怖の中、ヨウザーの助けをひたすら待っていたと語るチェンイー。ヨウザーは罪悪感にさいなまれる。一方、監禁されているシャオドンはもうろうとする意識の中で、北海道の雪山で目撃したことを思い出す。それは２つの衝撃的な出来事だった。

シャオドンは記憶が戻っていないふりをしつつ、ヨウザーを脅迫するようソン・ジョンナンに提案する。しかし、その脅迫はチェンイーの指示で無視されてしまう。焦ったソン・ジョンナンは、日本で手にするはずだった隠し金の在りかをシャオドンから聞き出そうとする。一方、脅迫の件を知ったヨウザーは、シャオドンを救い出そうとする。

重傷を負い病院に搬送されたメイズーとソン・ジョンナンは意識不明のまま。ヨウザーは、警察の捜査が入れば真実を話そうと決心する。そうなれば自分も罪に問われると考えたチェンイーは、その事実を受け入れられずに取り乱し、大切なバイオリンを振り回して暴れる。ヨウザーは必死でチェンイーを止めようとするが…。

ヨウザーは記者会見で質問を受け、チェンイーに暴力を振るった疑いを追及される。言葉に詰まるヨウザーに、七彩学校の生徒アーションとシンシンは不信感を抱く。そして、彼らはシャオドンをチェンイーだと信じ、真実を話してほしいと懇願する。ヨウザーは中止に追い込まれた七彩計画を継続させようと奮闘するが…。