玲瓏の残りの元神を取り戻し、敏言と共に少陽山に戻ったせんき。敏言は天墟堂に潜入しろと命じたちょ・らいが偽者だったことを知り、騙された自分を責める。霊匙と飛龍印（ひりゅういん）を手に入れた若玉はこれを副宮主に届け、久しぶりに妹と対面する。そんな中、少陽の秘境に大きな亀裂が生じる。昊辰らが修復に苦戦する中、騰蛇神君が現れて…。

玲瓏を守るため同門殺しの罪までかぶりちょ・らいに死罪を請う敏言。ちょ・らいは弟子らの嘆願を聞き入れ死罪は免じたものの、罰は免れないとして破門を宣告。すると玲瓏も敏言についていくと言って少陽の名牌を返上し、せんきも弟子をやめると言い出す。玲瓏が敏言を選ぶ姿を見たちょ・らいは、せんきも愛する人と支え合って生きてほしいと思うようになる。

４年に一度の簪花大会が点睛谷で開かれ、各門派が続々と集まってくる。点睛谷で久しぶりに離沢宮の宮主と再会した司鳳は、せんきの母の死と離沢宮の関わりについて宮主に質問。宮主は離沢宮の弟子と点睛谷の娘の悲恋について話して聞かせる。一方、ちょ・らいと昊辰は西殿に罠を仕掛け、修仙門派内に潜む妖魔を割り出そうとする。

修仙門派を滅ぼし千年石髄を手に入れようとする離沢宮宮主と、妖魔を滅ぼすためこれを迎え撃つ修仙門派。せんきは騰蛇神君と共に濁腐霧（だくふむ）の中に捕らわれ、韜輝（とうき）と戦うはめに。戦いの隙をついて副宮主が点睛谷の霊匙を盗んで逃走。これを聞いた宮主も千年石髄を取りに向かう。司鳳はやめさせようとするが、宮主はこれは司鳳の母の復讐だと告げる。

司鳳が妖魔だったと知り大きな衝撃を受けるせんき。そこへ玲瓏らが烏童に襲われていると聞いたせんきは、妖魔に対する憎しみが頂点に達し、ついに戦神として覚醒する。その力は留まるところを知らず、危険を感じた昊辰がやっとのことで沈静化させる。せんきが戦神と知った掌門らは態度が一変し、せんきに正派の盟主になってほしいと申し出る。

自分を愛したまま自ら命を絶ったと信じていた妻の死の真相を知り、衝撃を受ける離沢宮の宮主。それは同じ境遇にある司鳳にとってもつらい事実だった。宮主は離沢宮を司鳳に託して絶命。後を継いだ司鳳は直ちに天墟堂からの脱退を弟子たちに呼びかけるが、副宮主は弟子たちを人質にして宮主の座を自分に譲るよう司鳳を脅す。

離沢宮の宮主になった元朗は司鳳に魔域へ行き、無支祁を救出するよう命令。弟子らが次々と天墟堂に取り込まれる中、司鳳は金赤鳥（きんせきちょう）一族を守る方法について悩む。そこへ意歓が現れ、せんきと再会することに。司鳳は嘘をついたことをわび、せんきの母を殺したのは元朗だと説明。するとせんきは、一緒に少陽へ行きちょ・らいを説得しようと言う。

少陽に戻ったせんきは司鳳に会いに行ったことをちょ・らいから厳しく叱責され、司鳳と決別すると誓わなければ自分が命を絶つと脅される。そこへ司鳳がせんきの返事を聞こうとやってきて、このやり取りを耳にする。琉璃盞（るりさん）の入手を元朗に命じられた若玉は少陽の秘境に侵入。これを司鳳が阻止するが、ちょ・らいは司鳳が琉璃盞を盗もうとしたと疑う。

ちょ・らいとの誓いを破って司鳳を助けることにしたせんきだったが、秘境を通って逃がす途中でちょ・らいたちに見つかってしまう。秘境では琉璃盞を守るため恒陽（こうよう）らが陣を張っている最中で、そこへ元朗が現れ恒陽と守境者たちを次々と殺害。その時、突然琉璃盞が怪しげな光を放ち、秘境に曼荼羅の花が開花。それはまさつせいが出現した証しだった。

せんきと婚約した昊辰は、前世では自分たちが恋仲だった事実を伝え、せんきを振り向かせようとする。離沢宮に戻った司鳳は持ち帰ったせんきの血で魔域聖花を復活させ、まさつせいであることを証明。もはや宮主になるに不足はないとして元朗に地位を譲るよう要求。この様子を盗み見た紫狐は無支祁救出で手を組もうと司鳳に持ちかける。

修仙門派と離沢宮の戦いは、犠牲者を出さないため一時は撤退で合意するが、裏道から入った修仙門派によって大勢の弟子がやられたのを見て激怒した司鳳は、約束を破って昊辰に一対一の戦いを挑む。司鳳に押される昊辰を見てせんきも加勢し、大道有情訣（だいどうゆうじょうけつ）で司鳳を挟み撃ち。再び司鳳に騙されて失望したせんきは司鳳に絶縁を宣言する。

司鳳を討つため魔域の焚如（ふんじょ）城へ向かうせんき。昊辰は手を下せない時に使うようにと、邪気を浄化する浄気瓶を渡す。魔域に到着し、対峙する司鳳とせんき。やがて月が中天に昇り、司鳳は折よく現れた紫狐に鍵を渡し、無支祁救出を託す。その頃、少陽では敏言が玲瓏との婚姻を願い出て、ちょ・らいはせんきと昊辰の婚儀と一緒に執り行うと言う。

せんきのためにまさつせいの復活を阻止したい司鳳は、均天策海（きんてんさくかい）を元朗に渡さないよう無支祁に懇願。すると無支祁は３つの質問を投げかけ、司鳳と意気投合する。その頃、少陽に戻ったせんきは自分を騙した昊辰を強く非難。もはやせんきの登仙を手助けするのは無理と悟った昊辰は、自らの手でせんきを滅するしかないと考える。

元朗の魂を煉魂鼎（れんこんてい）に吸収した司鳳と無支祁。しかしそれは元朗の分身で、元朗自身は琉璃盞を奪うため少陽の秘境にいた。司鳳はすぐさま秘境に向かい昊辰を元朗から守るが、昊辰は司鳳を陥れ、せんきとの仲に決定的なひびを入れる。その頃、敏言との婚礼を終えた玲瓏は部屋で敏言を待っていたが、そこに烏童が現れる。

琉璃盞を封印したのが司鳳だと知ったせんきは、これまで自分が大きな誤解をしていたのではないかと思い始める。そこへ玲瓏が烏童を討つため不周山へ行ったとの知らせを受け、すぐさま救出に。不周山では玲瓏が自らの命を供物にして天雷を招来。その時、焚如城の大門が開き、せんきは玲瓏の代わりに焚如城に引き込まれ、そこで前世を見る。

司鳳を捜して離沢宮に着いたせんき。しかし中には無支祁と紫狐しかおらず、司鳳は忘情丹（ぼうじょうたん）をのんでせんきを忘れたと告げられる。騰蛇神君に司鳳の行方を突き止めるよう頼むが失敗。その時、魯公鎖（ろこうさ）が壊れ、中から司鳳の秘密が出てくる。一方、元朗の死によって妹とも別れることになった若玉は、偶然出会った小銀花と２人で魔域へ行くことに。

意歓に言われたとおり南方で司鳳を捜し続けるせんきと騰蛇神君。すでに１年が過ぎ旅費も底を突くが、手がかりすらつかめない。天界では柏麟帝君（はくりんていくん）が戦神と仲間の捕縛を命令。抵抗する場合は斬り捨てよと指示する。ある日、せんきは町で司鳳がよく飲む茶の匂いを嗅ぎ、司鳳が近くにいると確信。妖魔退治を請け負いながら司鳳を捜すことにする。

妖魔を退治し阿蘭（あらん）を救出した司鳳とせんき。しかし司鳳はせんきを遠ざけ、せんきはなす術もなく立ち尽くす。そんな２人を見かねた騰蛇神君が司鳳の家に入り込み司鳳を説得。天界がせんきを追っていることを伝え、天界の様子を探りに行く。残されたせんきは何とか司鳳のそばを離れまいとするが、そこへ阿蘭がやってきてせんきを追い出そうとする。

昔のように仲睦まじく寄り添い、共に今世を全うすることを約束するせんきと司鳳。体内に取り入れた均天策海のせいで死期が迫る司鳳は、均天策海の力を抑える雪霊芝の成長に望みを託す。一方、霊獣と主の契りを断つ方法を探す小銀花と若玉は、ついに典籍を見つけ、その記述どおりの方法を実行しようとするが…。

金雷がやんだあと、小さかった雪霊芝がみるみる成長するが、そこへ無数の蠱蛾（こが）が現れ雪霊芝を食い荒らす。全ては元朗が仕組んだ罠だった。元朗は琉璃盞を開けまさつせいを復活させることが司鳳を救う唯一の道と言い残して去っていく。司鳳がますます衰弱する中、今度は戦神の居所を突き止めた四聖獣が出現し、せんきは１人で立ち向かう。

ちょ・らいに婚姻の許しを得るため少陽に戻ったせんきと司鳳。玲瓏と敏言は２人を温かく迎えるが、ちょ・らいは世間の厳しい視線を考え、すぐには首を縦に振れない。もう１つ、せんきには少陽山でやることがあった。それは琉璃盞を開けること。その頃、天界では柏麟帝君がまさつせいの復活を阻止するため、少陽山を丸ごと破壊するよう命を下す。

まさつせい・らごうけいとが千年ぶりに復活したことで人間界は恐怖におびえ、天界では柏麟帝君が警戒するよう命令を下す。らごうけいとは修羅軍を招集し、集まった妖魔たちを前に打倒天界を宣言。これに異を唱える者は容赦なく抹殺する。十二羽金赤鳥（じゅうにうきんせきちょう）としてこの集まりに参加した司鳳はらごうけいとの中にせんきが生きていると信じ、目を覚まさせようとする。

せんきを呼び戻す期限の３日目。ついにらごうけいとがせんきに姿を変え、司鳳とつかの間の再会を果たす。自分の中のせんきの存在に動揺するらごうけいと。人間界からちょ・らい、玲瓏、敏言がやってきてせんきに呼びかけ、司鳳は恨みを忘れるべきだと重ねて説得。するとらごうけいとは再びせんきに姿を変え、千年前、戦神が生まれた経緯について語り始める。

自分のしたことは全て三界のためと信じる柏麟帝君と、積年の恨みを抱えるらごうけいと。三界の平和のためには２人の話し合いが不可欠と考えた司鳳は、ある賭けを提案。そして意歓や玲瓏らに崑崙山にいる天帝に会ってほしいと頼み、無支祁がその方法を知っていると告げるが、無支祁は紫狐の死の衝撃から立ち直れておらず協力を拒む。

天界の騙し討ちに遭ったらごうけいとは天界と人間界を隔てていた生死海（せいしかい）を回収。これを見た元朗は妖魔を率いて天界に攻め入り、らごうけいとは中天殿で帝君と対面する。崑崙山に行った玲瓏らはついに天帝に目通りを果たすが、天帝は全ては因果応報だと一蹴。必死の嘆願を無視して碁の局面に頭を悩ませる天帝に、玲瓏が盤外から一手を打つ。

司鳳が鴻濛熔炉（こうもうようろ）をすんでのところで支え、三界の滅亡は防がれるが、元朗の剣が司鳳の胸を突き刺す。らごうけいとは戦神、そしてせんきに姿を変えて司鳳を救おうとするが、司鳳は三界を守ってほしいと言い残して息絶える。司鳳との賭けに負けた柏麟帝君は修行の道へ。せんきは天帝に司鳳の命を助けるよう乞うが、天帝は全ては運命次第だと告げる。

炎家の長男・炎厥（えんけつ）は炎青（えんせい）から手柄を横取りして盗賊を捕らえると盗品を取り戻すが、蒼狼（そうろう）の秘宝である嵌玉（かんぎょく）の鉄箱だけがないことに気づく。一方、炎青の体に触れるとなぜか不思議な感覚に襲われることに困惑する玲瓏（れいろう）は8歳で治ったはずの多魂症が再発してしまう。しかも、黄（こう）家の令嬢が玲瓏を訪ねた直後に遺体で発見されて…。

黄（こう）家の令嬢に続き趙（ちょう）家の令嬢も玲瓏（れいろう）を訪ねた直後に何者かに殺される。そこで玲瓏を怪しんだ炎青（えんせい）はあえて彼女に捜査協力を依頼する。やがて、次に犯人に狙われそうなのは鷺（ろ）氏と彼女に芝居を習っていた蘇（そ）家の令嬢、炎青の婚約者・優柔（ゆうじゅう）だとわかり、彼女たちを蘇家の別宅で保護することに。すると、予想通り犯人の一味が現れて…。

犯人を取り逃がすも捕らえた手下の証言から一味は狼族の堕落者である可能性が浮上。人が違ったように暴れ狼隠（ろういん）と名乗る玲瓏（れいろう）を拘束した炎青（えんせい）は彼女も堕落者ではないかと疑うが、彼女の潔白の証拠を見つけて釈放することにする。そんな中、玲瓏の幼なじみである異母弟・炎玉（えんぎょく）から彼女には狼隠というもう一つの人格があると知らされ…。

炎厥（えんけつ）は炎青（えんせい）を罠にはめようと考え玲瓏（れいろう）に協力を依頼。二人にいっぱい食わされた炎青は父・炎衡之（えんしょうし）から罰を受ける。一方、玲瓏は3日以内に真犯人を見つけて報酬をもらう約束を炎青から取り付けるが、正体を現した蘇（そ）家の令嬢に脅される。その後、彼女は家職の弥亜（びあ）に操られていただけだとわかるが、肝心の弥亜が行方をくらまして…。