弱った体で崔倚（さいい）の無実と崔琳（さいりん）を皇太子妃に迎えたい旨を皇帝に訴え続けて倒れてしまった李嶷（りぎょく）。すると、皇帝は訴えを聞き入れる条件として崔（さい）家軍の解散を要求する。李嶷はこれを受け入れるのが崔倚と崔琳を守る最善策だと考えるが、崔琳は反発。結局、娘の幸せを願う崔倚が崔家軍の解散を決断、李嶷と崔琳の婚儀が行われるが…。

父・崔倚（さいい）が心を病んでしまったことから李嶷（りぎょく）との結婚を素直に喜べない崔琳（さいりん）。新婚初夜から二人の関係は冷え込み、李嶷は懸命に彼女との仲を修復しようとする。一方、良てい・顧婉娘（こえんじょう）はしおらしい態度で二人の機嫌を取ろうとするが思い通りにいかない。そんな中、恩赦で釈放されるはずの柳承鋒（りゅうしょうほう）が疫病で死んだという知らせが届き…。

ついに共寝をした李嶷（りぎょく）と崔琳（さいりん）はそれぞれ豊迎楼へ。李嶷は慕仙鶴（ぼせんかく）という男の気を引くためにわざと高級な美食を注文し、崔琳は行商人に扮した掲碩族の間者の正体を確認する。その後、李嶷は顧婉娘（こえんじょう）を訪ねて食事を共にするが、媚薬を盛られたと気づいてすぐにその場を離れる。そして、沐浴しようとしていた崔琳の元に現れると…。

慕仙鶴（ぼせんかく）による奇術の効果で崔倚（さいい）の病が癒え、崔琳（さいりん）はようやく胸をなで下ろし李嶷（りぎょく）とのわだかまりも解ける。一方、顧（こ）宰相は西長京に潜伏する掲碩族の烏延（うえん）と密会、崔琳をさらって逃亡するつもりの柳承鋒（りゅうしょうほう）の裏をかいて崔琳を暗殺する計画を立てる。その後、崔琳が桃子（とうし）とともに西長京まで陳情に来たという崔（さい）家軍の元副将と会うと…。

烏延（うえん）が解毒薬だと言って渡してきたのが毒薬だと気づいた柳承鋒（りゅうしょうほう）。それを追及されると烏延は態度を急変させ、生き延びたければ崔琳（さいりん）を殺せと柳承鋒に迫る。一方その頃、李嶷（りぎょく）は独断で全ての城門を封鎖、彼が謀反を起こしたと邪推する皇帝の勅命をも無視して消息を絶った崔琳を捜し続ける。そして、ついに崔琳を発見した李嶷は…。

崔琳（さいりん）が死んだとは信じられない李嶷（りぎょく）、皇太子妃の座は自分のものだとほくそ笑む顧婉娘（こえんじょう）。そんな中、阿恕（あじょ）が亡き柳承鋒（りゅうしょうほう）に託された通り李嶷に顧（こ）宰相のこれまでの悪行を暴露、慌てた顧宰相は李嶷が謀反を企んでいると皇帝に吹き込み先手を打とうとする。すると、李嶷が崔琳を納めた棺を伴い皇帝に謁見したいと皇宮に乗り込んで…。

柳承鋒（りゅうしょうほう）が崔琳（さいりん）に飲ませたのは毒薬ではなかった。李嶷（りぎょく）は仮死状態から蘇った崔琳と力を合わせ、秘密裏に孫靖（そんせい）に協力し柳承鋒をも操った悪党だった顧（こ）宰相を成敗する。そして、父親と初めて親子らしい時間を過ごすと、良き皇帝となることを誓って即位したのだった。やがて李嶷と崔琳との間に息子が生まれ10年の時が過ぎると…。