高校３年生になったヨンシンは、ギョンスの食堂を手伝いながら料理の腕を磨いている。教育費を積み立ててきたギョンスは成績優秀なヨンシンを大学に進学させようとするが、ヨンシンは調理師免許を活かして就職すると譲らない。ジョンフンは医者になって町を抜け出そうと猛勉強を続け、父ギョンチョルに黙って母親に医学部の学費援助を依頼するが…。

父に医大進学を反対されたジョンフンは、家にも帰らず自習室で勉強に励む。ダジョンはジョンフンばかりを気遣い、学校をサボってケンカ三昧のオボクをバカにする。しかし昔と変わらず正義感の強いオボクは、ある日、店でクレーマーにからまれていたセジンを救う。オボクはセジンが用意したお礼のネックレスをダジョンから受け取り、有頂天になるが…。

ジョンフンは医学部に進み、ダジョンも同じ大学に入学してキャンパスカップルに。ヨンシンは食堂で買い出しや料理を担当しながら就職活動を続けていた。そんな中、ヨンシンのもとに宮殿から実技試験に合格したという知らせが届く。ヨンシンは巨匠と呼ばれる女社長のスクチョンから料理を学ぶことを夢見て、面接へと向かうが…。

市場でオボクを発見したヨンシンは走って後を追いかけるが、見失ってしまう。その後オボクは大学の校門でダジョンを待ち伏せして、大きな花束を差し出す。激怒したダジョンはオボクを食堂へ引っ張っていき、町の人々と再会させる。そんな中、宮殿に採用されたヨンシンは、セジンやオボクの祖母に買ってもらった服と靴で初出勤することになり…。

宮殿で調理師として働き始めたヨンシンは、その日限りで破棄される余った高級食材を使って閉店後の厨房でダシを取る練習を始める。スクチョンはそんなヨンシンをいじらしく思い、甥で料理長のソンチャンに気にかけてやれと告げる。ダジョンはジョンフンが大学でも勉強ばかりしていることが不満で、恋愛をしている気がしないとヨンシンに愚痴るが…。

ミンギョンに誤解されて怒りを買い、顔に飲み物をかけられたヨンシン。その場を通りかかったスクチョンはヨンシンをかばう。ヨンシンは帰宅後、夜食を食べながらスクチョンのおかげで心が軽くなったと話すが、ギョンスは内心複雑な心境だった。そんな中、大学祭が近づき、ダジョンはヨンシンを誘って大学を案内しようとジョンフンに提案するが…。

ヨンシンは毎晩ダシの研究を続けるが、スクチョンから「才能がなければいくら努力しても意味がない」と冷たく告げられてすっかり落ち込んでしまう。翌日、ヨンシンは食事もとらずに自室にこもりきりになり、心配になったダジョンは両親に相談する。ソンチャンはヨンシンを１カ月以内に辞めさせろとスクチョンに命じられ、惜しい人材だと反対するが…。

ヨンシンが不当に解雇されたことを知り、宮殿を訪れてスクチョンに抗議したギョンス。不審に思ったミンギョンは、スクチョンの弱点を探るためにごはん屋を訪れるが、ギョンスに追い返される。そんな中、ジョンフンはヨンシンとケンカをして1人でやけ酒を飲み、酔って倒れてしまう。ダジョンはジョンフンの様子がおかしいことをヨンシンに相談するが…。

ジョンフンはダジョンの他に好きな人がいるのかとヨンシンに問い詰められ、「君だ」と告白する。思いがけない答えを聞いたヨンシンは腹を立ててその場を離れるが、その夜ダジョンからジョンフンを映画に誘ってほしいと頼まれる。翌日ヨンシンから映画を観ようと誘われたジョンフンは２人きりだと勘違いして喜び、バラの花を買って映画館に向かうが…。

スクチョンは今後一切、両親の話を持ち出すなという条件で、ギョンスにヨンシンの学費として大金を渡す。思い悩んだ末、ギョンスはヨンシンに支援者が現れたと話し、今からでも大学に行けと告げるが、母の命の代金を受け取った罪悪感に苦しむ。そんな中、ジョンフンはヨンシンも自分のことが好きだと確信し、ダジョンに正直な気持ちを話そうとするが…。

ギョンスの話を聞いたヨンシンはスクチョンに小切手を突き返し、ギョンスの恨みを晴らすと復讐を宣言する。そんな中、ヨンシンとダジョン、ジョンフン、オボクの４人はキャンプへ。雪山で昔のようにソリ遊びを楽しむが、ジョンフンの表情は暗い。その夜、ヨンシンはオボクを誘って散歩に行き、ダジョンがジョンフンと２人きりで話せる時間を作るが…。

ジョンフンから愛している人がいると聞かされたダジョンは、テントの中で涙を流す。ヨンシンはジョンフンが８歳の頃からダジョンを利用してきたことを責め、２人の会話を偶然耳にしたオボクはヨンシンに対するジョンフンの気持ちを知ってしまう。一方、ジョングォンは釣り場で知り合ったギョンチョルの紹介でごはん屋を訪れ、料理を食べて驚くが…。

１億ウォンを渡した理由をごまかすため、スクチョンはギョンスを養子にしたいと夫のジョングォンに話す。これを知ったミンギョンは息子であるジュニョンの後継者の座が奪われそうだと焦り始める。そんな中、ジョングォンはヨンシンを再雇用しろとスクチョンに命じる。ギョンスは復職が決まったヨンシンに、復讐のことは忘れて料理人を目指せと話すが…。

ジョンフンの発言を偶然耳にしたダジョンは、彼がヨンシンを想っていることを知ってショックを受ける。ヨンシンは様子のおかしいダジョンに、何があっても泣かせることはないと約束する。一方、オボクはダジョンを頼むというジョンフンの言葉にカッとして、思わず殴りかかる。そんな中、ヨンシンはスクチョンに嫌味を言われながらも宮殿に復職するが…。

ギョンスが自分に電話をかけてきたことを思い出したジョングォン。スクチョンは栄華堂で働いていた頃に何があったのかと夫に聞かれ、金銭的な問題に関する誤解だとごまかす。ミンギョンはスクチョンの過去を暴くために、栄華堂について情報を集めようとする。そんな中、ジョンフンはついに「ダジョンの他に好きな人ができた」とセジンに打ち明けるが…。

スクチョンにダシの研究資料を渡せと言われ、あっさり断ったヨンシン。腹を立てたスクチョンはヨンシンにダシを取らせるなとソンチャンに命じるが、客の間ではヨンシンのチゲが好評を得る。セジンはジョンフンの心変わりを知ってすっかり気を落とし、夫のワンスを責める。ギョンスは、ジョンフンの好きな人がヨンシンであることをオボクから聞いて…。

ダジョンと別れる決意を周囲に示すため、医学部を辞めて就職することにしたジョンフン。ダジョンはジョンフンが医師の道を諦めるほどヨンシンを愛していると知って傷つく。ヨンシンはジョンフンに会って中退を思いとどまらせようとするが、ギョンスと３人で暮らそうと提案される。そんな中、ジョングォンはヨンシンとスクチョンのチゲを食べ比べるが…。

ダジョンは、ジョンフンの好きな人について話してほしかったとヨンシンを責め、ジョンフンが医学部を辞めても諦めないと宣言。ダジョンから事情を聞いたワンスは、ジョンフンに大学を辞める必要はないと伝える一方、もうごはん屋には来られないとヨンシンに告げる。申し訳なく思ったギョンチョルは、今後は他の店で食事をしようとジョンフンに話すが…。

ごはん屋にはもう来られないとギョンスに告げたギョンチョルは、ジョンフンの好きな人がヨンシンだと知って驚く。帰宅したギョンチョルはジョンフンを叱りつけるが、ヨンシンもジョンフンを想っているようだというオボクの話を聞き、他の町に引っ越すしかないと考える。そんな中、ヨンシンは厨房でアルバイトを始めたジュニョンの態度にあきれるが…。

「ジョンフンと一緒に町を去れ」とヨンシンにアドバイスしたギョンス。ヨンシンはギョンスを置いて出て行く決心がつかず、思い悩む。ギョンスはジョンフンにも会い、ギョンチョルや町の人々のことは自分に任せてヨンシンと一緒に２人の道を行けと伝える。そんな中、宮殿では新メニューの開発をめぐって、ヨンシンとスクチョンが腕を競うことになるが…。

ヨンシンはギョンスを養子に迎えて店を継がせるというスクチョンの条件をのみ、試食会を辞退。これを知ったギョンスは、宮殿に押しかけてスクチョンに怒りをぶつける。ジョンフンはヨンシンと共に町を出るつもりだとギョンチョルに話し、これまで男手一つで自分を育ててくれたことへの感謝を伝える。ジョンフンはダジョンにも別れの挨拶をするが…。

ランチ限定メニューの試食会が行われ、ヨンシンの養生鍋がスクチョンの保養スープより高い得点を獲得する。ショックを受けるスクチョンに、ミンギョンは結果を入れ替えて発表することを提案し、養子の件を撤回しろと迫る。そんな中、セジンは町を出るヨンシンに布団を買ってやり、食事をごちそうする。その帰り、ヨンシンはダジョンとばったり会うが…。

３年後。町に残ったヨンシンに励まされ、ダジョンはすっかり元気を取り戻す。オボクはまだ高卒認定試験に合格できず、勉強を続けていた。そんな中、ダジョンが宮殿の就職面接を受けることになり、ヨンシンはミンギョンに気に入られるようにしろとアドバイスする。スクチョンはダジョンがヨンシンの親友だと知って、利用するために採用を即決するが…。

ミンギョンはヨンシンに高価なネックレスを贈ったジュニョンを叱りつけ、息子に近づくなとヨンシンに警告。しかしヨンシンはまるで興味がなく、スクチョンはこの状況を面白がる。ミンギョンはスクチョンにからかわれて不機嫌になり、ネックレス持参でギョンスのもとを訪れて文句を言う。そんな中、ジョンフンがときどき町に帰ってくるようになるが…。

ジョンフンから同じ医学部に通う恋人ができたと聞いたヨンシン。ダジョンもヨンシンを通じてジョンフンの近況を聞き、複雑な心境になる。そんな中、ごはん屋でヨンシンが作った養生鍋を食べ、そのおいしさに驚くジョングォン。スクチョンの保養スープの人気が落ちていると知って、ヨンシンの養生鍋を宮殿の昼のメニューに入れろと家族に命じるが…。

試食会の不正を知ったジョングォンは激怒し、スクチョンに社長の座を退けと迫る。そんな中、ジュニョンは厨房に居座ってヨンシンを食事に誘う。ミンギョンはヨンシンに店を辞めろと言うも断られ、ヨンシンを解雇してくれたら何でもするとスクチョンに助けを求める。一方、ギョンチョルはジョンフンに母親が病気であることを知らせるべきか思い悩むが…。

ヨンシンの養生鍋を再現するため、スクチョンはソンチャンと共に研究を重ねるが、同じ味を出すことができない。苦肉の策でダジョンを呼び、ヨンシンのレシピを手に入れれば正社員にしてやると持ちかけるが、断られる。そんな中、ダジョンはごはん屋の前で偶然ジョンフンと再会して挨拶を交わす。ヨンシンはダジョンの心の傷がまだ癒えていないと知り…。

スクチョンはギョンスの祖母が編み出した秘伝の味を手に入れるべく、ヨンシンを養女にしたいと企む。ヨンシンをくれたら全財産を相続するというスクチョンの提案を聞き、ギョンスは大切な人を親の敵に渡すわけにはいかないと反発する。そんな中、スクチョンはヨンシンから受け取ったレシピ通りに養生鍋を作り、ジョングォンら家族を驚かせるが…。

ヨンシンとジョンフンがよりを戻したと誤解したダジョン。ヨンシンは母親のことでジョンフンの相談にのっただけだと説明するが、ダジョンの怒りは収まらない。出勤したダジョンはミンギョンにヨンシンと決別したいと話し、養生鍋のレシピを盗み出せとスクチョンに命じられたことを暴露する。一方、ヨンシンは再び相談に来たジョンフンを突き放すが…。

スクチョンはヨンシンを養女にする代わりに、開発した料理をすべて自分の名前で世に出すと話す。ヨンシンはこれに不満を抱き、ギョンスもスクチョンに養女の話は白紙に戻すと告げる。そんな中、ダジョンが養生鍋の件をミンギョンに暴露したと知って慌てるスクチョン。ヨンシンはスクチョンに呼び出され、養生鍋のレシピを渡したことを口止めされるが…。