ダム建設により水没予定地となったウォルチュ里。村は混乱し、争いが絶えなかった。そんなある日、村人のビョンリュル（ソンヒョク）に連れられ、ある男（（チョン・ホジン）が姿を現した。名門大学の元教授だというその男は、無知な村人たちの悩みを次々と解決し、一瞬で村人の心をつかむ。その頃、ウォルチュ里の問題児ミンチョル（オム・テグ）が、刑期を終えて村に戻ろうとしていた。

村人の相談役として、しばらく村に滞在することになった元大学教授の男。教授職を引退した今は、教会で長老を務めているという言葉を聞き、村人たちは空き倉庫を教会として使ってもらうことにする。一方、元大学教授チェ長老の説得を受け、嫌々ながらウォルチュ里へやって来たソン牧師（キム・ヨンミン）は、村の不良たちに絡まれ、出所したばかりのミンチョルに助けられるのだが…？

ソン牧師を迎え、教会の建設が始まったウォルチュ里。チェ長老の教え子たちと共に、工事は着々と進むが、ビョンリュルはその中の1人の背中に入れ墨を発見する。一方、ソン牧師から奪った宣教献金で賭博をしたミンチョルは、いかさま師によって一文無しになってしまう。そして、いかさまを暴こうと騒ぎを起こし、自分を目の敵にしているシン所長（チョ・ジェユン）と再会することに…。

妻ジンスク（オ・ヨナ）とチェ長老が知り合いであることに気づいたビョンリュル。2人に共通する秘密“ア・ドゥマン”とは何か？その秘密を探るべく、ソウルへと向かったビョンリュルは、チェ長老と関りのある何者かに追われ、危機に陥る。一方、ジンスクの出産をきっかけに、ソン牧師は村になじみ始め、出産を手伝ったミンチョルの妹ヨンソン（イ・ソム）に好意を持ち始めるが…。

細かい気配りで村人から絶大な信頼を得ていくチェ長老。教会も完成し、ソン牧師による礼拝が始まる。しかし村の長を務める里長（イム・ハリョン）は、村人が自分よりもチェ長老を頼り始めたことに不満を抱き、あらゆる手段で村人を教会から遠ざけようとする。一方、賭博でダマされ全財産を奪われたミンチョルは、これを取り返すために執念でいかさま師らを捕まえようとするが…。

久しぶりに家に帰ったミンチョルは、兄を毛嫌いする妹と大喧嘩になり、追い出されるように家を出て行く。村人たちはミンチョルを見て怯え、再会を喜んだのはチルソン（チャン・ウォニョン）だけだった。一方、大金と引き換えに子供を産んだジンスクは、役目を終えたとばかりソウルに戻りたがり、チェ長老の正体を調べに行ったビョンリュルは、チェ長老の手下によって監禁される。

チェ長老はビョンリュルが持っていたライターを見て、自分の悪だくみがバレたことを知り、ビョンリュルをア・ドゥマンの地下に閉じ込めてしまう。頭をブロックで殴られたあと、チェ長老の行方を追っていたミンチョルは、チェ長老の裏の顔に感付き始める。その頃村では、風邪が治らないとぼやいていたミソン（キム・スジン）が血を吐いて倒れ、末期がんを宣告されるが…。

原因不明の半身不随で歩けないク会長。ある日、チェ長老の勧めでソン牧師が祈りを捧げると、ク会長の足の指がわずかに動き、これを見た村人たちは驚がくする。一方、勉学をおろそかにして母ジョンヒ（ソ・ヨンファ）の治療費を貯めてきたヨンソンは、母がそのお金をミンチョルに渡すのを見て、あまりのショックに自殺を決意する。そして死ぬために行った貯水池であるものを見るのだが…。

頭を殴りつけてきた犯人を突き止めるため、監視カメラを確認したミンチョル。そこには予想どおり自分の頭に植木鉢を振り下ろすチェ長老の姿が映っていた。一方、チェ長老を嫌う里長によって礼拝に行けずにいた村人たちだったが、ソン牧師の祈りで会長の足が動いたという噂を聞き、興味本位で夜の礼拝へ足を運ぶ。そして、そこで驚くべき瞬間を目の当たりにするのだった。

村の教会を建てたのがチェ長老であることを知ったミンチョルは、その正体を暴露しようと教会へ向かう。しかしその頃、教会にいた村人たちは、ソン牧師の按手の祈りによって、ク会長の麻痺した足が動く瞬間を目の当たりにしていた。ミンチョルの暴力的な暴露はむしろ非難の的となり、村人によって教会から追い出されてしまう。そして本性を見せたチェ長老によって廃映画館に監禁される。

奇跡的に監禁から抜け出したミンチョル。チェ長老の裏の顔をはっきり知ったミンチョルは、その悪事を暴露しようと派出所に行き、そこで偶然目にした指名手配者のビラに、チェ長老らしき顔を発見する。そんな中、チェ長老は思わせぶりに、一部の村人にだけ“ある計画”を打ち明ける。それは選ばれた信者だけが暮らせる“信仰共同体”というエデンの園のような場所だというが…。

ク会長が立ち上がる奇跡を目の当たりにしたあと、村人たちはソン牧師と教会に絶大な信頼を寄せるようになる。指名手配者のビラでチェ長老らしき人物を発見したミンチョルは、警察官を引き連れ、村人たちにそのビラを見せに行く。どこか似ていると思いながらも、人違いだと言い張る村人たち。ミンチョルだけが悪者扱いされていく中、ソン牧師はどこかで疑いの気持ちを抱き始めるが…。

チェ長老は自分に疑いを抱き始めたソン牧師の気をそらし、村人を扇動するため、ミンチョルをサタンに仕立て上げ、信仰共同体をつかさどる牧師として、ソン牧師を祭り上げていく。そんなチェ長老の企みどおり、村人は徐々に信仰共同体に興味を持ち始める。一方、妻の末期がん宣告に落胆するチルソンのもとに、チェ長老がソン牧師が按手の祈りを捧げたという“命の水”を持ってくるが…。

ビョンリュルの家出に胡散臭さを感じたミンチョルは、1人でチェ長老の正体を調べ始める。しかし村人はミンチョルをむしろ悪者扱いし、村から追い出そうとする。一方、チェ長老から子供を産んだ報酬を受け取ったジンスクは、引き止める義母グムリムを振り払って家を出て行ってしまう。そしてチェ長老は計画の邪魔をするミンチョルを消すため、妹のヨンソンにまで魔の手を伸ばすが…。

チェ長老は兄を憎むヨンソンに、神の導きだとしながら就職先を斡旋し、兄と離れるためにソウルに行ったほうがいいと説得する。社会福祉財団だというその就職先とは一体どこなのか…？一方、ジンスクの家出を止められなかったグムリムはショックで倒れ、その拍子に頭を打って意識不明に陥ってしまう。そしてチェ長老は重体のグムリムを利用し、さらなる悪事を企てていくのだが…。

チェ長老は死の直前の遺言であるように見せかけ、グムリムの全財産を奪い取る。そしてグムリムの死を利用し、信仰共同体とソン牧師を偶像化させ、村人をさらに洗脳していく。一方、ジンスクのあとをつけたミンチョルの子分スダル（ペク・スジャン）は、悪の巣窟であるア・ドゥマンにたどり着くが、そこで偶然、ホステスの格好をさせられ、中へ連れられていくヨンソンを発見する。

クスリを飲まされ、朦朧とした意識のままVIPルームで接客をさせられていたヨンソン。ミンチョルはヨンソンを救うため仲間とア・ドゥマンに乗り込み、そこでホステスとして働いていたジンスクに協力を求める。一方、単独で調査を進めていたシン所長は、“チェ・ヒョンス”という教授はチェ長老とは別人で、チェ長老がタチの悪い詐欺師であることも分かってくるが…。

ジンスクの協力を得て、ア・ドゥマンでヨンソンの救出作戦を展開させたミンチョル。しかし最後にヨンソンを救い出したのはソン牧師だった。ミンチョルはソン牧師をグルだと誤解して殴りかかるが、止めに入ったヨンソンによって頭を強打され失神する。そんな混乱の最中、ア・ドゥマンでミンチョルの子分が持ち帰った正体不明の液体は、液体エクスタシーと覚せい剤だった。

チェ長老が指名手配犯のチェ・ギョンソクと知ったソン牧師。正体がバレることを予想していたチェ長老は、ソン牧師の過去を持ち出し、自分の詐欺に最後まで付き合うよう脅迫する。一方、ひん死状態だったミソンが、命の水を飲んで元気になるのを見た村人たちは、国からもらった補償金をチェ長老に託し始める。ミンチョルはチェ長老の悪事を阻止しようと、所長に協力を求めるが…。

神の恩恵で末期がんが治ったと信じているチルソン夫妻は、全財産をチェ長老に託し、信仰共同体へ入ることを誓う。そんなある日、ソン牧師は自分が過去に関係を持っていた女子高生の父親が村にいることを知り、激しく動揺する。それはチェ長老がソン牧師を脅すために連れて来た男だった。しかし数日後、その男はウォルチュ里のモーテルで何者かに殺され、遺体で発見されるのだが…。

ア・ドゥマンでの記憶がよみがえり始めたヨンソン。かすかな記憶をたどりながら、自分を救い出したのはミンチョルではなく、ソン牧師だと思い込む。一方、自分の弱みを握るジソンの父親を殺したソン牧師は、信仰共同体の建設だけは真実だと信じ込み、そこの牧師になることにわずかな望みを託す。そんなある日、元気になったはずのチルソンの妻が突然、息を引き取ってしまうが…。

信仰共同体が存在しないことに気付いたソン牧師は、タガが外れたようにヨンソンに執着し始め、愛は歪んだ形へと姿を変えていく。そしてソン牧師はチェ長老が祭壇の下に隠していた村人たちの補償金を車に積み、神の代わりに成敗するとしながら、殺人鬼のごとく変貌していく。一方、チェ長老が詐欺師であるという事実を知ったシン所長は、確かな証拠をつかむため調査を始めるが…。

ミンチョルは村人たちの補償金を取り戻すため、殺人鬼と化したソン牧師とチェ長老がいる教会へ1人で乗り込んでいく。チェ長老とミンチョルの最後の対決が始まり、2人が満身創痍になると、ソン牧師はカバンの中から村人の補償金を取り出し、札束に火をつけ始めるが…。ちょうどその頃、確かな証拠を確保した所長は、ミンチョルを助けるため、警察を動員して教会へ向かう。

奇跡的に生還したビョンリュルはウォルチュ里に戻り、全てはチェ長老による詐欺であり、チェ長老もソン牧師も死んだと村人に伝える。しかし村人たちは全財産を失い、真実を突きつけられてもなお、ソン牧師を信じようとしていた。そして村人たちはばらばらに村を出ていき、ウォルチュ里はダムの底へと沈んでいく。そして3年後、フナの死により村人たちは再び集まるが…。

朝鮮征服を目論む龍神族のサダムが野望実現のために動き出した。平和な朝鮮の首都・漢陽は突如闇に包まれ…。

サダムはマゴ族の巫女ヨンハを生けにえに龍神イムギを蘇らせる儀式を行うが、恵宗がこれを阻止する。

瀕死の傷を負ったサダムは再びヨンハを捕え、恵宗への復讐を誓う。一方、鬼針盤を使ったサンホンは…。

12年後の漢陽―。宮廷の外で気ままな遊び人に成長したリンは、人知れず鬼神が見えることに悩んでいた。

チョンス大妃は、領議政パク・スジョンに、スジョンの娘スリョンとリンの縁談を持ちかける。

リンは梅蘭房で見せ物になっていたトハを救うが、トハは腕輪を持ち去ったリンに怒り心頭。