第4次ティアマト会戦への出征から無事戻ってきたヤンは、士官学校時代からの親友であるジャン=ロベール・ラップの出迎えを受けた。彼は学生時代からの共通の憧れの人であるジェシカへ結婚を申し込むという。彼女はそのプロポーズを快諾したが、やがてヤンの下手なリードでダンスを踊るうちに涙を溢れさせる。不器用なふたりはチークタイムの暗闇のなか、ただ抱き合うしかなかった……。片や、多大な武勲を上げ上級大将への昇進を果たしたラインハルトは、帝都オーディンに戻りアンネローゼと過ごすひとときをキルヒアイスと共に楽しんでいた。しかし、彼の急激な出世を快く思わない軍上層部は、ラインハルト個人の実力を測るために、彼の有能な幕僚であるミッターマイヤー、ロイエンタール、メックリンガーらを転属させてしまう。同盟軍は、フェザーンからこの情報を得て、ラインハルトの率いる兵力に対し2倍の数を揃えた三個艦隊を編成、万全の準備で迎え撃とうとする。結婚を目前に出征が決まってしまったラップは第六艦隊、ヤンとアッテンボローは変わらずパエッタ中将麾下の第二艦隊へと配属され、第四艦隊と共に決戦の地、アスターテ星域へと向かうことになる。迎える帝国軍は数の不利を悟り、艦隊の総指揮を執るラインハルトのもとへ各艦隊の指揮官たちが集結していた。

監督:清水恵蔵 脚本:河中志摩夫 絵コンテ:前島健一・羽生頼仙
演出:前島健一 作画監督:池田裕治