韓国ドラマ『愛してる』完全攻略ガイド〜私たち、結婚します!
その朝チョルスは地下鉄の中で自分の漫画を読んでいる女性を見つけ、思わず声をかけました。しかしその女性は見知らぬ男が、話しかけてきたのが不愉快そう。さらに痴漢の嫌疑までかけてきました。大声で騒がれ、周囲の視線に耐えられなくなったチョルスは地下鉄を降りました。しかしこの時の2人のやりとりがネットに流され、チョルスは窮地に。後日、チョルスはあの女性ヨンヒに再会。ヨンヒは自分の誤解を謝ります。そして2人は打ち解け…。
ミノとジニは結婚3年目。2人の間にはまだ子供がいません。毎晩、ミノは仕事と言いながら女遊びして帰ってくる始末。ジニがセクシーな寝間着を着てベッドで待ち構えていても、ミノは居間で眠りこけています。ミノの上着のポケットからモーテルのカギが見つかり、ジニが乗り込んでいくこともありました。ジニはヨンヒの家で、男ものの靴下を見つけ、妙に敏感になっている自分に嫌気がさしてきます。やっとのこと、ミノとジニが仲直りしようとした直後、ジニが女性用ストッキングを見つけてしまい台無しに。
PCバンで子供のようにテレビゲームに熱中しているビョンホは、隣の女性にたしなめられます。彼女はチョルスの痴漢嫌疑についてヨンヒが弁明するビデオを、ネットで真剣に見ているところでした。その女性はイ・ヨンヒ。なぜかその時から、ダメ男ながらイケメンのビョンホが気に入ってしまい、ビョンホとベッドインに成功。ビョンホは妻に愛想を尽かされ離婚したばかりでした。ビョンホが遊びのつもりでも、ヨンヒは一途で何が何でもビョンホと結婚するつもりです。
ヨンヒに痴漢騒動は誤解だと釈明させると、チョルスはヨンヒを食事に誘います。よく見るとヨンヒは可愛いし、チョルスの漫画の愛読者。2人はいつの間にか笑顔を交わしていました。深夜、ヨンヒが運転代行のバイトをする姿を見かけ、チョルスは彼女に連絡をとります。夜明け、2人は自転車に乗ってデートを楽しみ、転倒しても幸せな気分でした。とうとうある晩、ヨンヒの家でチョルスはヨンヒにキスします。後悔する日がやって来るとは夢にも思わずに。
原作はホ・ヨンマンの同名のコミック。彼の代表作『タチャ(いかさま師)』『食客』は映画化とドラマ化がなされています。『愛してる』は読者に“愛のバイブル”と 呼ばれ、ホ氏もドラマ化を願っていましたが納得できる企画が現れませんでした。そこに名乗りを上げたのがイ・チャンハン。彼はアン・ジェウク主演の『星に願いを』を手がけ、アジア中に韓流を巻き起こした名ディレクター。2人は意気投合しドラマ化が実現しました。
人生を楽しむ30代の独身男チョルスのイメージは、俳優アン・ジェウクそのもの。20代は故チェ・ジンシルと『星に願いを』、チェ・ジウと映画『ファースト・キス』で共演、歌手活動も始め大スターながら寝るヒマもないほど忙しい日々を送っていました。30代に入ると作品をじっくり選ぶゆとりができ、『天女と詐欺師』『オー!必勝』のコミカルな演技でも大成功し、チャリティ活動にも熱心。仕事もプライペートも順調そうですが、一つ気になるのは、今だ独身であることだけ。
韓国ドラマと言えば、早朝から深夜まで続くハードスケジュールがつきもの。しかし夜遅い時間の撮影には、なかなかエキストラを集められないそう。そこでプロデューサーのイ・チャンハンが「制作スタッフを有効に活用しよう」と提案しました。イ・チャンハン自身が第2話でナレーションを担当、もう一人のプロデューサー、ソン・ドチュンは痴漢の容疑者として登場。その他にスクリプターやカメラマンも小さな役で出演しているそうです。
韓国のPCバンは、日本で言えばネットカフェのようなもの。しかし利用者が黙々と自分の作業に専念している日本に対し、韓国はまるでゲームセンターのように賑やか。繁華街のビルの中にあり、料金が安いため気軽に利用されています。イ・ヨンヒのように静かに利用している人もいますが、利用者の大半はビョンホのようにオンライン・ゲームを楽しむ若い男性。PCバンには、彼らがゲームの勝敗に一喜一憂する大声がつきものです。