韓国ドラマ：『キム・マンドク』完全攻略ガイド〜成功する女性は、ここが違う
18世紀、漢陽の王宮に招かれた女性がいました。その名はキム・マンドク（金萬徳）。彼女は妓生から商人に転じ、客主（商品の仲買いや宿を経営）として大成功しました。済州島の大飢饉の際には全財産を投じ困っている人々に米を分け与え、当時の王、正祖に呼ばれたのでした。王に願いを叶えてやると言われ、マンドクが願い出たのは金剛山の見物。当時、済州島民は島の外に出られなかったところ、王から特別の許可を得て旅しました。
人生の土台、基盤となる人たち。一生の宝!?
キム・マンドクは幼少時、キム・ホンと名乗っていました。彼女は孤児で、同じ境遇の子供たちとキム師匠の養成所で商売を学びながら育ちます。キム師匠は日頃から「商売は稼げばいいのでない。真心だ。」と子供たちに説いていました。ホンは一日も早く商売がしたくて、仲間と市場で闇商売をして、師匠にこっぴどく叱られます。
トンアは養成所の仲間で、ホンの性格と行動を最も知っている人物。ホンにとって兄のような存在で、ホンが師匠に叱られた時はそっと慰めてくれました。いつも影ながらホンを見守り、生涯にわたって暴走しがちなホンにブレーキをかけたり危機を救ってくれます。秀才で特に語学が得意で、清国と商売するために通訳を目指します。
仕事に熱中するにも明日への希望にも、これは必須！
ホンの初恋の相手。科挙に合格した後、社会勉強のために平民の姿をして市場を見学中に、ホンと出会います。持ち前の正義感の強さから闇商売をしたホンを庇って、罰をうけてくれました。その日から2人は心を通わせるようになりますが、キム師匠に会うことを禁じられます。月日が過ぎ、成人した2人は済州島で再会します。
ライバルが強ければ強いほど、目標も高くなる！
養成所を飛び出しカン大房を頼ったので、キム師匠に睨まれています。男を騙したり先輩さえ陥れるテクニックを持っていて、意に沿わない相手には必ず復讐します。生まれついての悪女で、養成所時代の友人ホンがホンスと仲がいいと知ると猛烈に嫉妬し悪事に巻き込みます。数年後、商人となったマンドクの前に立ちはだかります。
キム師匠に恩があるにも関わらず、法律スレスレの悪どい商売に手を出して富を築きました。師匠の養成所を援助してきましたが、清廉潔白な商売を唱える師匠が邪魔になってきます。ホンには巨大なライバルですが、幼いホンにも容赦なく魔の手を伸ばしてきます。雇い人の女にすぐ手を出すので、マクスンに弱みを握られます。
ホンに商売の道を教え込むキム師匠役のコ・ドゥシムにとって、キム・マンドクは縁起のいい役。1972年にMBCの公開採用に合格した彼女は、76年のドラマ『チョンファ』でマンドク役に抜擢され一躍スターダムに上りました。実際に済州島の出身で、「キム・マンドク記念事業」の代表に任命された他、済州の広報大使を務めています。今回、35年ぶりにマンドクのドラマに出演することになり、オールドファンから大きな話題を集めました。
『冬のソナタ』のチェリンで悪役のイメージが定着したパク・ソルミですが、『黄金のリンゴ』の健気な長女が彼女自身に最も似ているそう。大人しすぎてデビュー後しばらく脇役に甘んじていたパク・ソルミを、『冬のソナタ』の演出ユン・ソクホは敢えて悪女にキャスティングしました。今回のマクスンは負けず嫌いの『オレの女』のセラと、意地悪なチェリンを足したような女性です。
ホンの少女時代を演じるシム・ウンギョンは、『ファン・ジニ』『太王四神記』『太陽の女』で知られる名子役。1994年生まれの彼女ももう18歳で、大人の女優へと脱皮を図っている最中です。10年は今作の他に、映画3本出演し、11年には映画『ロマンチック・ヘブン』で大鐘賞助演女優賞を受賞。12年はイ・ビョンホン主演の映画『私は朝鮮の王だ』に出演する予定です。アメリカ留学も実現させた今、ミュージカルにも挑みたいそう。
イ・ミヨンにとって、今作が『明成皇后』から8年ぶりの時代劇。美を誇る妓生から平民となり巨商になるまでの波瀾万丈の人生を、女王の貫禄で演じています。しかしただでさえハードなドラマ撮影、済州島の砂混じりの強風にさらされすぎて撮影中に失神し入院したこともありました。それ以来、体力と栄養補強は絶対になりました。朝鮮人参やローヤルゼリーは常備していましたが、済州知事夫人にもらった柚子茶と餅が力になったそう。
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