虎符の管理に不安を抱く太子は太子妃の従兄に命じて虎符を別院へと運ばせるが、道中で虎符を紛失してしまう。陰で小越侯が手を回していたのだった。慌てた太子は凌不疑に相談するが、太子妃も程少商を東宮に呼び知恵を借りようとしていた。凌不疑から深入りしないよう忠告されるも、少商は皇后のことを案じある動きに出る。翌朝、太子から万将軍に虎符が授けられるが、小越侯がすかさず虎符の真偽を問う。本物の虎符の中には磁石が仕込まれていた。遠くから様子を見ていた少商は…。

杏花別院で程少商を霍君華に合わせた凌不疑は、３日後に婚約の宴を行うことを決める。そんな中、婚約の宴の件を聞きつけた城陽王夫人が曲陵侯府を訪れる。慇懃な態度の城陽侯夫人に対し、少商は遠慮することなく直言、夫人は怒って帰ってしまう。そして婚約の宴当日、凌不疑の屋敷を訪れた城陽侯夫人は宴が曲陵侯府で行われることを初めて知る。朝臣やその家族が大勢、曲陵侯府を訪れる中、袁慎の姿もそこにはあった。すると汝陽王妃と城陽侯夫人が私兵を連れて曲陵侯府に乗り込み…。

匪賊討伐が成功し王隆は解放されるが、文修君が軍令を偽造していたことが発覚、皇帝は文修君に自害を命じる。娘のワンリンは皇后に助けを請うため長秋宮へ乗り込むも程少商が制止し、ワンリンに代わって皇帝に嘆願する。結果、文修君は生涯軟禁に処され、ワンリンは寿春へと嫁いでいくのだった。そんな中、皇后の寿誕の宴の準備を任された少商は、帝后や凌不疑に新たな手法の甘味を披露する。皇帝は凌不疑に褒美を与えるが、なぜ自分ではないのかと納得いかない少商は皇后に疑問をぶつけ…。

長秋宮の差配も任されることになった程少商に嫉妬した五公主は、寿誕の宴に招いた名門世家の令嬢たちを率いて少商を池に落とし、蛇まで投げ込ませる。少商は何とか岸に上がるが、足は蛇に咬まれていた。その夜、部屋に訪れた凌不疑の前で、少商は思わず涙を流す。何が起きたのか問う凌不疑に対し、少商はあるお願いをする。そして寿誕の宴の当日。朝臣らが招かれ皇族がそれぞれ祝いを献上する中、少商が酔い覚ましに席を立つのを見計らって五公主が目配せし…。

皇后の寿誕の宴が開かれる中、五皇子との密会の疑いをかけられてしまった程少商。その翌朝、少商は五公主と取り巻きの息女たちに対して報復に出る。皇帝と皇后に訴え出る五公主だったが、凌不疑の調べで密会は五公主が主導したことが発覚、数日前に少商が池に落とされたことも明るみに出る。少商の涙の理由を知った凌不疑は、少商に問うが２人はまたも言い争ってしまう。そんな中、凌不疑は五皇子を連れて少商を池に突き落とした息女の父が勤める御史台へと乗り込み…。

五公主が幕僚らを囲っていたことが都中で噂になる中、皇宮では八家の重臣たちが殴打された件を聞きつけた文帝が凌不疑を杖刑に処すると宣言する。慌てて駆けつけた程少商だったが、凌不疑は厳罰を受け入れると言い放ち、処刑場へと向かう。三皇子の取り仕切りで刑が執行される中、少商はなりふり構わず凌不疑のもとへ向かおうとするが護衛の兵に止められるのだった。その姿を皇后や越妃と眺めていた文帝は、少商のある言葉を今か今かと待ちわび…。

チューリンジュンは夫・梁家家主の梁尚と皇宮を訪れていたが、帰り際に太子からの品を渡される。怒った梁尚は馬車の中でチューリンジュンに乱暴するが、品物は太子妃の差し金だった。後日、チューリンジュンが梁尚を殺したという一報が入る。太子は、梁尚が殺された時間にチューリンジュンと別院で会っていたことを告白、チューリンジュンの潔白を証明してほしいと文帝に願い出る。勅命を受けた凌不疑は程少商を連れ梁家へ乗り込む。

梁尚が殺された部屋を調べていた程少商は外周と内周が違うことに気づき、隠し部屋を探し当てる。隠し部屋には凌不疑の捜査が自分に及ぶと恐れた梁家三子の梁遐が潜んでおり、そばには血のついた衣も隠されていた。少商の姿が見えないことに気づいた凌不疑は黒甲衛に梁尚の部屋を破壊するよう命令、梁遐は少商を人質に取る。凌不疑は少商を奪還するも、梁遐は梁家長子の梁無忌の手で殺されてしまう。凌不疑は事件の狙いは太子失脚であり、首謀者は梁無忌ではないと文帝に伝え…。

梁家の事件が一件落着し、太子妃は庶民に降格、チューリンジュンは梁無忌に再嫁することになる。そんな中、寿春の守将である彭坤が造反したとの知らせが皇宮に届く。早速文帝や将軍らは寿春討伐の策を練るが、凌不疑が出征に名乗りを上げたため文帝は激怒する。文帝は凌不疑を早く成婚させたかったが、凌不疑にとって彭坤は孤城陥落の真相を探るための重要人物だった。程少商は皇后から知恵を借り、凌不疑の出征を認めるよう文帝を説得する。そして出征前夜、少商は密かに軍営に潜入し…。

凌不疑が寿春に出征し成婚の準備に忙しい程少商だったが、突然程家に災難が襲い掛かる。勅命で銅牛県に向かった程始が銅牛県令の顔忠と銅を運び出して敵に投降した疑いをかけられたのだ。朝臣らが程一族の断罪を叫ぶ中、頭を悩ませた文帝は真相の解明を命じる。一報を聞いた少商も袁慎の馬車で曲陵侯府に戻るが、以前凌不疑が痛めつけた御史中丞の弟、左将軍が既に乗り込んでいた。少商と袁慎は理を唱えて左将軍を追い返すも、程一家は廷尉府へ投獄されることになり…。

東和グループ総裁の孫娘でゲーム実況者のシアン・ユエンは、祖父からの結婚催促を嫌がり、支社でカーナビ会社の維林の売り上げを1割アップさせ、存続させられたら今後は自由にさせるという約束を取り付け、経済援助ナシ、肩書ナシ、身バレ厳禁の条件付きで維林がある西安に向かう。すると、高校時代に好きだったシュー・イエンシーと遭遇してしまい……。

コネ入社や天下りの噂が社内で先行する中、ユエンは技術部2班の班長に就任するが、技術部1班の班長はなんとあのイエンシーで、図らずも2人は職場でも再会してしまう。高校時代と変わらぬクールな態度でイエンシーに退職を勧められたユエンだが、技術部の責任にされたナビの誤作動の解決に、早速独自の方法で取り組むことにする。

山中でのナビの誤作動の件を解決したユエンと、同行した2班メンバーのガオ・ランとリン・チンチンらを労うために、イエンシーは技術部の皆を自宅へ食事に招く。しかし山から帰る前、イエンシーがガオ・ランの携帯の動画通話越しに夜通し自分を見守っていたことに慌てて「もう好きじゃない」とメッセージを送ってしまったユエンは気まずくて……。

イエンシーとの高校時代を思い出したユエンは、誕生会の出席を断られたことや、突然転校してしまった理由を尋ねるが、イエンシーは多くを語ろうとしなかった。そんな彼にユエンは、過去の嫌な思い出は忘れようと提案し、新たな関係を始めようとする。しかしその矢先、取引先の明雄とのトラブルを巡り、2人の意見が対立してしまうのだった。

明雄の案件に全力で取り組むユエンの姿に心動かされたイエンシーは、明雄が出したモジュール修理を条件通り3日で完了する為に新システムを考案し、自ら業界トップの星恒の開発部の知人に協力を頼み、動き出すのだった。これで安心したユエンだが、生活費が無くなり、賞金目当てにナビ開発を競う大会“星恒杯”にイエンシーと参加することを企むが。

イエンシーの大学の同級生のワン・チンイーに力を借りて、会社に内緒で大会に参加することになったユエンとイエンシーは、慎重に準備を開始する。しかし、大学時代の仲間の一人だったスーボーに心臓血管の問題が見つかり、イエンシーは急遽上海へ向かうことに。落ち込む彼の為に、ユエンは心臓血管外科の名医である伯父を紹介することにする。

ユエンの手配で手術は成功するが、イエンシーはしばらく上海に留まることになり、仕事も当面ユエンに任せることになった。そんな折、明雄との再契約を得るため、ユエンが明雄社長のホアン・チーミンとの酒席に参加するが、そこでユエンがホアンを怒らせ契約は白紙に。これに激怒した副社長のリー・チンは、ユエンを解雇しろと騒ぎ出し……。

急遽参加した同窓会の帰り道、イエンシーから過去のネット恋愛の経験を聞きだしたユエンは、彼との距離が縮まっていく喜びを感じていた。しかし祖父の秘書からの電話で、イエンシーは東和本社のチェン・シャンと深い仲で、彼女から150万元もらって維林に出向していることを聞かされて失望し、イエンシーを遠ざけてしまうのだった。

射撃ゲームの神のカルマの配信に出演したユエンが自分を彼氏と言ったことで、イエンシーは彼女の自分への想いを確信し、密かに喜んでいた。一方、チェン・シャンから直接噂はデマだと聞き、少しずつ彼へのときめきを取り戻し始めていたユエンだったが、新たな情報として、秘書からチェン・シャンとイエンシーの親密な写真が送られてきて……。

謝罪の接待の席で、ホアンの無理な酒の勧めを受けてユエンを守ったイエンシーは、かなり酔いが回っていた。同席した営業部のチェン・シューに残業があると言って会社に戻った2人は、テラスで星空を見ることになり、イエンシーから星座盤アプリの見方を教わっていたユエンは、振り向きざまに背後にいたイエンシーとキスをしてしまう。

女子トイレの盗撮犯と疑われた技術部のリー・チーが、チェン・シューを盗撮した画像を持っていた。激高したガオ・ランが彼を殴ってオフィスは騒然となり、止めに入ったユエンは倒れて頭を打ち、イエンシーに抱えられて病院に運ばれる。その後、入院した彼女に付き添ってイエンシーが世話をしようとするが、ユエンは彼を振ってしまう。

盗撮の真犯人がみつかりガオ・ランはリー・チーに疑ったことを謝罪する。しかし、リー・チーにチェン・シューとの交際を揶揄されて2人は再び乱闘し、ガオ・ランはチェン・シューに別れを告げられてしまう。更にかねてからリー・シンと結託していたリー・チーは、ユエンが新製品発表会に向けて進める貨物ナビの完成を阻み彼女を陥れようとする。

リー・チーのやり方に怒ったユエンは、祖父に与えられた3回限定の方針権を使い、リー・チーの異動を実行してもらう。しかし、リー・チーの後ろ盾である東和副総裁のヤン・ピンシャンが対立して技術部の部長を本社に引き抜き、その後任にユエンが据えられることに。図らずもイエンシーの昇進を邪魔したことをユエンは気まずく思うのだが。

技術部の皆を自宅に招き食事を振るまったユエンは、2人きりになったイエンシーと、互いの誤解を解き、星恒杯の決勝戦に向けて気持ちを新たにする。イエンシーが部屋を出た後、ガオ・ランからのメッセージでイエンシーの自分への想いと、彼が高校時代突然転校した事情を初めて知ったユエンは、咄嗟にイエンシーの後を追いかける。

星恒杯の決勝戦を迎え、ユエンとイエンシー、そしてチンイーは張り切って会場入りする。ナビ事業に関連する国内外の有名企業が参加する中で、ユエンの幼馴染みでイエンシーの大学の同期だった維爾のフォン・ジュンや、イエンシーの大学の先輩だったルー・ジュンリャンらも参加していたが、いずれもイエンシーとは何か因縁があって……。

フォン・ジュンが大学時代に自分が犯したハッカーの罪をイエンシーに被せて海外に逃げた事、そして彼が今回の勝負にも汚い手を使ってイエンシーを邪魔したことを知ったユエンはフォン・ジュンに詰め寄るが、フォン・ジュンは悪びれずにユエンを買収しようとする。そんな彼の態度に怒ったユエンは、イエンシーに近づくなと警告する。

秦施（チン・シー）は事務所の意向に反して、蘭暁亭（ラン・シャオティン）の案件を個人的に引き受けたいと思ったが、決心がつかず陽華（ヤン・ホワ）に電話をかける。相談を受けた陽華は秦施の心を読んで、彼女の背中を押す。意を決して蘭暁亭を訪ねた秦施だが、そこにはすでにライバルの李黛の姿があった。話し合いのあと、ともに食事をすることにした２人だったが、李黛は秦施にこれが３回目の秘密の共有だとして、残りの２つの秘密を話し始める。

「私のことが好きになったのか」と尋ねる秦施（チン・シー）に、陽華（ヤン・ホワ）はプロポーズした理由を並べ、２人はついに結婚に動きだす。一方、玉蘭（ユーラン）グループの役員会に臨んだ蘭暁亭（ラン・シャオティン）は、秦施たちの助言を受けてある提案をするが、役員たちから猛反対を受けていた。そんな時、事務所で「既婚者だと偽っている所員がいるらしい」という噂が広まり、怒り心頭の唐伊慧（タン・イーフイ）が秦施を呼び出す。

秦施（チン・シー）の実家を訪れた陽華（ヤン・ホワ）は、酔った勢いで自分が無職で、親と同居していることなどを自白してしまう。それを聞いた秦施の両親は、陶俊輝（タオ・ジュンフイ）と別れ、頼りない陽華を選んだ我が娘を責める。一方、債権者の代理人になった陶俊輝は、事前に約束した返済猶予の条件に加え、新たな難題を秦施に突きつける。その頃、陶俊輝の恋人・呉菲（ウー・フェイ）は、かつて陶俊輝と秦施が弁論大会で共に戦った仲だと知ってしまい…。

ついに結婚の届けを出した秦施（チン・シー）と陽華（ヤン・ホワ）。正式に手に入れた証明書を前に大満足の秦施とは対照的に、陶俊輝（タオ・ジュンフイ）と秦施がかつて婚約していたことを知った呉菲（ウー・フェイ）は、別れの原因が秦施の裏切りだったと誤解し、秦施への恨みを募らせる。秦施たちは陽華の母の逆襲を阻むため、家族での顔合わせを決断。両家が一同に会するが、意気投合する秦施の父と陽華の母を横目に、秦施の母の怒りが爆発する。