一年以上前の記憶がない女子高校生。暖かい家族と幸せな生活を送っていた。そこに現れた謎の青年ハジから血の口付けを受け、彼に刀を差し出された時から自らに架せられた宿命に気づいていく。
小夜のいるところに必ず現れる美しきチェロ奏者。その正体は、かつて小夜によってシュヴァリエという不死の存在になった青年で、百年以上前から彼女のことを守り続けている。
宮城家の長男。一年前までは野球部に所属、エースとして活躍していたが故障により断念。気が短く今は喧嘩とバイクに明け暮れる日々。しかし、根は優しく誰よりも家族のことを考えている。
実兄のカイとは対照的に温厚な性格の持ち主。本を読むことが大好きで、料理・洗濯が得意。ディーヴァの手にかかり瀕死の重傷を負ったが、小夜の血を受けシュヴァリエになってしまう。
小夜、カイ、リクの父親。大衆酒場「OMORO」を経営していた。米軍に連れ去られ、人間を翼手化する薬・デルタ67を投与され体の一部が翼手化。完全に翼手化する前に死ぬことを選ぶ。
翼手殲滅を目的とする組織「赤い盾」の構成員。ベトナム戦争時に小夜が暴走した際、犠牲となった先代デヴィッドの後を受け、小夜をサポートするメンバーのチーム・リーダーとなる。
「赤い盾」の若き長官。ディーヴァとカールによる「赤い盾」本部急襲により組織は壊滅的打撃を受け、車イス生活を余儀なくされるが、その後もデヴィッドたちを陰ながらサポートしている。
地元新聞「琉球毎日新聞」の記者。翼手事件に遭遇してから、その底知れなさに興味を持ち単身で調査を始める。戦場カメラマンだった岡村の父親は、覚醒した小夜を目撃している。
小夜たちと同じ高校に通う小夜の親友。カイのことを一途に追いかけるあまり、父親の経営する不動産会社「謝花組」の裏金を持ちだし、岡村とともに小夜たちの後を追いかけることになる。
ディーヴァの最古のシュヴァリエ。長兄として、シュヴァリエの意思を統率する。「赤い盾」のエリザベータに擬態し、小夜に近づいていた。ゴールドスミス・ホールディングス総帥の顔を持つ。
ディーヴァのシュヴァリエの四男。穏やかな物腰の人物。シュヴァリエとしての本能を超え、小夜に惹かれていく。かつては長男・アンシェルの反発を買った三男・ボルマンを殺したこともある。
ディーヴァのシュヴァリエの五男。ベトナム戦争時に小夜が暴走した際小夜に右腕を斬られて以来、小夜に異常に執着する。リセに伝わる伝説上の人物・ファントムの正体でもある。
ディーヴァのシュヴァリエの六男。米海軍原子力空母の副艦長。ベトナムから運ばれたディーヴァのコンテナを空母内で管理している。堅物。第二次大戦末期にシュヴァリエとなる。
ディーヴァのシュヴァリエの七男で、末弟。ニューヨーク・メトロポリタンオペラハウスのプロデューサーである。オネエ言葉を操る一方で、時に男声で発する厳しい側面もあわせ持つ。
ディーヴァの血をもとに生みだされた人工的翼手・シフ。そのシフのリーダー的存在。冷静かつ慎重な性格で、仲間を率いる。肉体の自己崩壊を防ぐため、小夜の血を追い求める。
小夜の血を分けた双子の妹。ミイラの体内から取りだされた繭から、小夜とともに誕生。しかし、かつては小夜が名前を与えられ人間らしい暮らしをするのとは対照的に、塔に幽閉されていた。