フリー・ジャーナリストというと聞こえは良いが、いわゆるトップ屋稼業の野心的な青年。父親の死亡を機に上京。以来、家には帰っていない。故郷で噂される骸骨男の都市伝説に興味を持ち、大伴市に帰郷、事件を調べ始める。
「未来の女キャパ」をめざすカメラ小娘。未成年で、二十歳と偽っている。ある目的で大伴市に潜入しようとするが、駅の検問で捕まりそうになる。そこを隼人に助けられ、以後、押しかけ女房のようにつきまとい行動を共にする。
黒潮豪蔵の秘書で優秀なテクノクラート。大伴製薬の秘書室室長で、軍部との太いパイプを持つ。豪蔵の信頼が厚いが、冷徹な野心家で、目的のためには手段を選ばない男。
大伴生化学研究所の研究者で、何を考えているか分からない人物。神代正樹からは無視され、見下されているが、彼の言動は都市伝説と奇妙に一致していたり…。彼の部屋は何故か、おびただしいモニター類で埋め尽くされている。
博愛主義者で、心優しい若き神父。教会内の孤児院の院長でもある。外見はストイックな美青年だが、隼人とは幼なじみで「俺、お前」の仲。真耶に特別な想いを抱いているらしい。
黒潮豪蔵の娘。「白鈴會」教主として祭り上げられた自身の立場に苦悩し、現実から救い出してくれる相手を求める。神父の神崎に、ほのかな想いを寄せている。何か、本人も知らない神秘的な力を秘めているようなのだが…。
隼人が深夜の路上で遭遇する謎の女。革のライダースファッションに身を包み、大型バイクを駆るグラマラスな美女。
麗奈の双子の弟で、寡黙な男。姉と同じ何かを探っているようだが…。
大伴市駅ホームで知り合い、隼人の行く先々に姿を見せる飄々とした中年男。自称私立探偵だが、数々の秘密を知り、隼人にさまざまな情報を提供していく。
大伴署の若手刑事で、理想主義の熱血漢。黒潮に牛耳られている警察に疑問を抱き、そのため署長から睨まれ、組織内で孤立している。骸骨男事件を捜査するうちに、その裏に潜む巨悪の存在に気づく。
大伴コンツェルンの会長で、大伴市の実質的支配者。旧満州財閥の流れを汲み、海外資本(BG社)と提携してコンツェルンの今日を築いた。温厚な紳士。隼人の亡父は、生前、彼の部下だった。骸骨男を追う隼人に援助を申し出る。
大伴市に伝わる都市伝説上の怪人。人々に仇なす復讐鬼なのか? 冥界から来た亡霊なのか? グロテスクな髑髏の仮面に紅い眼球が光り、乾いた声が魔都の闇に響く───!