李元霸（りげんは）の前に無残に敗れ去った反隋の王たち。連合軍は、隋の包囲を何とか突破すると一旦解散し再会を誓った。

楊広（ようこう）の寝所に忍び込んだ程咬金（ていこうきん）は、捕らえられて死罪を言い渡されるが、李密（りみつ）に助けられる。

李密（りみつ）の改革が一定の成果を上げる中、王伯当（おうはくとう）は、揚州に攻め入るため、虹霓関（こうげいかん）を奪うことを提案する。

王伯当（おうはくとう）は東方玉梅（とうほうぎょくばい）を娶ったが、程咬金（ていこうきん）に玉梅のことを「尻軽」と揶揄され…。

瓦崗軍（がこうぐん）は楊林（ようりん）から、銅旗陣を破りに来いという挑戦状を受ける。

程咬金（ていこうきん）はしびれを切らし、斉国遠（せいこくえん）と共に李密（りみつ）をけしかけ…。

瓦崗軍（がこうぐん）が抜け駆けをしようとしていると思い込んだ４人の反隋の王が、銅旗陣に奇襲をかけるが…。

宇文化及（うぶんかきゅう）は北平に戻る羅芸（らげい）を討ち、北平王府を襲うと、王妃と羅松（らしょう）を殺して兵符を奪い…。

楊広（ようこう）は臣下に責められていた。そこへ宇文化及（うぶんかきゅう）が現れ、朱貴児（しゅきじ）と楊杲（ようこう）を殺害し…。

羅成（らせい）は人が変わったように単盈盈（ぜんえいえい）を避けるようになる。そして、そんな２人の間に…。

単雄信（ぜんゆうしん）は、瓦崗寨（がこうさい）の英雄を自陣に引き入れたい王世充（おうせいじゅう）の策にはまり…。

劉武周（りゅうぶしゅう）に強さを認められ先鋒を任された尉遅恭（うっちきょう）は、白壁関（はくへきかん）を奪うことに成功する。

尉遅恭（うっちきょう）に捕らえられ劉武周（りゅうぶしゅう）の元へ連れてこられたシンケイは、拷問を受けるが…。

羅成（らせい）が尉遅恭（うっちきょう）に勝ったことを知った王世充（おうせいじゅう）は…。

李世民（りせいみん）は単雄信（ぜんゆうしん）に対し、二賢荘での一件を謝罪するが、雄信は投降を固く拒む。

グァン・ピピは職業大学を出て雑誌社で研修中の平凡な女の子。裕福な家庭に生まれ大学院に進学した恋人や親友との格差を折りにつけ感じながらも、毎日明るく奮闘している。ある日、ピピは街で目の不自由な青年と妙な２人組に出会う。名前すら知らない自分に連絡先を渡す青年に不審な思いを抱き、その場を立ち去るピピ。しかし、彼こそはピピにとって前世からの因縁の恋人、900年余りを生き続けている宇宙から来た狐だった。

ピピは恋人のジアリンの誕生日プレゼントに高価なシャツを贈ろうとするが、お金が足りない。取り置きを頼むが、偶然再会した目の不自由な青年に最後の1着を買われてしまう。誕生日当日、目当てのプレゼントを買えなかったピピは気の利いたプレゼントも持たず、母親手作りの豆板醤を手土産にジアリンの家を訪れる。しかし、ジアリンの両親は帰国子女で優秀なシンを気に入っているようで、息子の恋人のピピには露骨に冷たかった。

チェンホアとホーランの関係を探るため、ピピは編集長から張り込みを命じられた。しかし、豪邸を盗撮しているところをホーランに見つかったピピは、鼻血を出して倒れてしまう。ホーランが差し出すリンゴを食べて回復したピピは彼と月光浴をしながら眠り込み、気がつくと朝だった。目覚めたピピはチェンホアから「ホーラン氏からだ」とオークションの招待状を渡される。「来れば取材を受ける」との交換条件にピピの心は揺れ動く。

取材のためにオークションにやってきたピピ。ホーランは骨董コレクターらしく、お宝の背景まで見てきたように詳しいが、どこまで本当か分からない。ホーランが会場でさほど貴重でもない元代の扇面を執念深く競り合う裏では、クァンヨン、シウ、チェンホアらが怪しい動きをしていた。彼らの真の目的はオークション後にお披露目される媚珠を盗み取ること。ホーランが大金を投じ、盗んでまで媚珠を手に入れるのには理由があった。

取材を前にピピはホーランの情報を集めようとするが、あれほどの富豪でありながらネット上には何の情報もない。２人で会う約束を初めてのデートと考え、気合いが入るホーランだが、ピピの目的はあくまで取材だ。取材に答えるホーランの態度は人をからかっているとしか思えず、自分は宇宙から来た狐であるとまで言い出す始末。荒唐無稽なデタラメに気分を害して席を立つピピ。ホーランはそんなピピの顔を自分の胸に引き寄せるが…

１分間に３回しか脈打たないホーランの鼓動に、彼が話したデタラメとしか思えない内容も事実だと認めざるを得なくなったピピ。受け入れられないピピはシャオジューに取材の内容を打ち明けるが、彼女は少しも驚かない。自分の周りで起こるいくつもの不可解な出来事、存在し得ないものが身近に存在する現実、さらに自分がすでに彼らの世界に巻き込まれつつあることに恐怖を感じ始めたピピは、ジアリンに助けを求めようとするが…。

ホーランの存在に恐怖を覚えるピピだが、ホーランはさらに接近しようとする。ホーランの前でおびえるピピを恋人として守るジアリン。しかし、彼とシンが打ち明けようとしている事実をピピはまだ知らない。つきまとわれる恐怖から逃れるため、ピピは狐が嫌うとされる雄黄をバッグに忍ばせ、意を決してホーランを呼び出す。「自分には恋人がいるから、もう構わないで」と訴えるピピに、ホーランはピピの首から媚珠を外し去っていく。

ピピは不可解な出来事を忘れるためにも、ジアリンのアメリカ留学についていく準備に専念しようと仕事を辞める。しかしジアリンは渡米にはシンを連れていくつもりでいた。古文書に書かれた儀式の全容を知るため北方に向かうチェンホアにチャオ・ソンは協力することを承諾した。しかしソンはホーランに対するチェンホアの想いを知りつつ、北方に行くなら自分の媚珠を身に着け、左祭司の女として同行するのでなければ危険だという。

ピピは雄黄を持って会いに行ったことを謝罪するためホーランの家を訪れた。ホーランは「自分がいないほうが幸せなら、そばには近づかないが、これからも君の幸せのために尽くす」と約束する。映画に出かけたシャオジューとクァンヨンとシウらと合流したピピは、そこで教授との食事に出かけたはずのジアリンがシンと一緒にいるところを目撃する。恋人と親友に裏切られてヤケ酒を飲むピピに、薬を盛った酒を手に怪しい男が近づいていく。

暴漢に薬を盛られて気絶したピピはホーランの家で目を覚ます。ピピはジアリンから別れを告げられたという事実に打ちひしがれていたが、それでもアメリカへ旅立つジアリンを見送ろうと空港へ向かう。だが結局、ジアリンと顔を合わせることなく空港をあとにする。ピピはジアリンと行く予定だった七夕ディナーにホーランを連れていき、観覧車にも一緒に乗る。そして最後に幼い頃にもらったジアリンからの手紙を読み上げてもらうのだった。

七夕ディナーのあと、ホーランは心ここにあらずの状態でシウやクァンヨンを困惑させ、ピピは部屋に引きこもっていた。シャオジューは女性を癒やす４つのＳを実行させてピピを失恋から立ち直らせようとするが、ショッピング、スイーツ、スポーツの３つを試しても全く効果は見られない。ピピが七夕にジアリンの替え玉としてホーランを誘ったと知ったシャオジューはピピの心の変化に気づき、ホーランの協力を得て最後のＳを仕掛ける。

ホーランとピピはアーグイのライブからの帰り道、以前ホーランたちが懲らしめたスリの男とその仲間たちに襲われる。ホーランは連中を追い払い、ピピのケガも瞬時に治す。ピピはそんなホーランに頼もしさを感じ、また媚珠を着けてもらう。週末、ピピとシャオジューは狐族のパーティーに参加する。周りの人から勧められるままお酒を飲み続けたピピは、気分が悪くなってしまい、別室で休むことに。心配したホーランが様子を見に来るが…。

ホーランとキスをして倒れたピピは病院に運び込まれ瀕死の状態となるが、駆けつけたクァンヨンの注射で一命を取り留める。一方、チャオ・ソンの結婚相手として北方を訪れたチェンホアは北方の狐族からは冷たい洗礼を受け、目的であった古文書を読み解ける長老たちはすでに死に絶えていた。今や頼りとなるのは生死さえ分からないチャオイェン公主のみとなったチェンホアの前に、チャオイェン公主の使者を名乗る男、ボージョンが現れる。

瀕死の状態からすっかり回復したピピは家に帰って一眠りするが、起きてみるとホーランが予言したとおり髪の毛が大量に抜けていた。驚いたピピは慌ててホーランの家へと押しかけ、ホーランから離れようとしなかった。それが功を奏したのか翌朝に髪はかなり長くまで伸びるが、生えそろうにはひと月ほどかかるという。やむを得ずホーランの家に長期滞在することになったピピは、着替えなどを取りに行くためホーランを連れて家に戻る。

失恋から立ち直ったピピは、編集長のチンタンに雑誌社への復職を願い出た。これを快諾したチンタンは、記者で食べていく気なら大学院で専門的な実力をつけるようにと助言する。学力には自信が持てないピピだが、ホーランに励まされ大学院受験のための勉強も始めた。雑誌社に戻ったピピは失踪中の女優ファン・ジンシュエの記事を任されたが、引き継ぎされた資料を見るうち、ファンが狐族のパーティーで出会った女性であることに気づく。