康正源（こうせいげん）が巡察の旅に出発、春大山（しゅんたいさん）が護衛となりしゅんとみもそれに同行する。そして、魏州に着いて康正源から審理記録の精査を任されたしゅんとみは証拠不十分の案件を見つけて再審を申し出る。それは寡婦の周（しゅう）氏が同じく寡婦で姑の呉（ご）氏を自殺に追い込んだ結果、自首したという事件。しかし、しゅんとみは呉氏が他殺だった証拠を見つけて…。

冀州ではしゅんとみが牛が盗まれたと訴え出た男の事件を鮮やかに解決。そして、幽州に到着した一行は韓無畏（かんぶい）と合流すると節度使・羅立（らりゅう）が催した歓迎の宴に出席する。だが、宴の最中、羅（ら）家の秘蔵庫が盗難に遭ったと分かる騒ぎが起こる。その後、遊山に出かけたしゅんとみは侍女・過児（かじ）とはぐれて偶然、怪我を負って逃亡中の夜叉（やしゃ）と再会し…。

羅立（らりゅう）は城門を封鎖し住民を拷問するなど強硬手段で盗難事件の犯人を捜し始める。しかも康正源（こうせいげん）が毒に冒され、羅立の仕業と考えた韓無畏（かんぶい）は怒りのあまり無謀な行動に出る。それを止めたしゅんとみは韓無畏に羅立と手を組んだふりをしてもらい、盗難事件の真相を探ることに。また、密かに夜叉（やしゃ）に会いに行くと怪我の手当てをして…。

「羊頭判官」事件の犯人を突き止めたＪＤとジーミンだったが、ＨＤＭＩのヤン主管は2人の過去の繋がりに気づき、ＪＤに距離を取るよう諭す。そして新たな事件が起きる。高校で屋上から女子生徒のオン・レイが飛び降りて死亡したのだ。政府の監察医は自殺だと断定するが、死体に残されたある特徴から、ジーミンは事件には裏があると感じ取る。オン・レイの両親も自殺という見方に納得できず、ＨＤＭＩに検視のやり直しを依頼するが……。

女子高生オン・レイの死因をめぐって対立するＨＤＭＩと警察。検視のやり直しは認められなかったが、ジーミンとＪＤは納得がいかない。遺体が埋葬されるのを阻止するため２人は墓地へと急ぎ、オン・レイの両親に直接 訴える。オン・レイに体罰を加えていた音楽教師のラム・シュウメイも現れ、もう一度、死因を調べるべきだと懇願する。しかし、検視を始めようとした時、ジーミンの上司クワンが中止を求めてＨＤＭＩに押しかけてくる。

女子高生の事件を解決したジーミンは、音楽教師のシュウメイが20年前の思い出の本を持っていることに気づく。シュウメイこそ捜していたソン・オンインだと考えたジーミンはＪＤとの約束の場所に彼女を伴って現れるが、正体を明かせないＪＤは彼女のウソを暴くことができない。シュウメイの思惑が分からないＪＤは20年前に預けられた養護施設を訪れ、シュウメイがそこで働くシスターたちにまで手を回していることを知る。

逆十字殺人の被害者のうち、チョン・ライとされた遺体が別人だったことが判明する。本当の被害者は一体誰なのか。ＪＤは被害者が妊娠していたことを突き止め、ジーミンは産科をしらみつぶしに当たっていく。また当時、検視を担当したレイ・フォンを問い詰めるが、検視報告書に残されたレイ・フォンのサインが偽物だったことが判明する。そんなある日、ＪＤはヤン主管の机に置かれた新聞紙とメモ帳に残された謎の数字を見つける。

毒ガスが蔓延して展示場内が大混乱に陥る中、ジーミンは人質にされたシュウメイを救うため一計を講じる。その頃、毒物の正体を突き止めようと会場内を調べていたＪDの所に、姿を消していた父ソン・ラップワンが現れる。父の導きによって毒物の正体を突き止めたＪＤだが、遭遇した犯人が放った銃弾から父をかばい、撃たれてしまう。ＪDがソン・オンインだと知ったジーミンは、20年前の事件の再捜査を上司に直談判するが…。

20年前、一体何があったのか。ジーミンは警察の内部データを盗むため、暴露サイト運営者のドッグとマチャと共に、内部監察課へ忍び込むが、それはある人物の罠だった。その頃、ドッグはある男によって口を封じられていた。一方、展示場で撃たれたＪＤは病院に入院していた。意識を取り戻したＪＤの前には箱が置かれており、かつて子供たちに大人気だったというエバ人形が入っていた。その人形を手にＪＤはある場所ヘ向かう…。

20年前の真犯人の血液を調べる時間を稼ぐため、ＪＤはわざと殺人容疑をかけられ、警察署に連行される。ＨＤＭＩが調べた結果、Ｒh陰性Ｏ型の特殊な血液の持ち主であることが分かる。ジーミンのおかげで疑いが晴れたＪＤは、新たに発生した死亡事件の現場に残された人形から、自分が誘拐された時に与えられた薬物入りの飴のことを思い出す。子供たちに飴がばらまかれることを恐れたＪＤたちは、薬物の解明を急ぐが…。

20年前の失踪事件にコウ・ウィンタイが関わっていることを伝え、再捜査を要求するジーミンだったがが、クワンは応じない。ジーミンはコウがエバを手に警察署を出て行くところを目撃し、急いであとを追うが、コウは一瞬の隙を突いて殺されてしまう。コウの遺体の左手は、やはり化学薬品で焼けただれていた。一方、ジンボクはドッグに協力を求めに行くが、ドッグはＣＣＳが動き出したことを恐れ、なかなか首を立てに振ろうとしない。

ＣＣＳに侵入し、母の死の真相を知ったＪＤ。犯人を殺そうとして返り討ちに遭うが、危ないところでジーミンに救われる。ＪＤを連れて逃げようとするジーミンだが、隙を突かれて犯人に刺されてしまう。一方その頃、やはりＣＣＳに侵入していたヤン主管は、組織のメンバーだったラムと対峙していた。煽りに乗せられたフリをして毒入りの飴を口にするが、機転を利かせて切り抜け、組織のサーバーからデータを盗み出すことに成功する。

バラバラ殺人の犯人として凶器を携えて自首してきたラムは、ＪＤを専門家証人に指名。ジーミンは心配して止めるが、ＪＤは自分を信じてほしいと言って引き受ける。２人きりの取調室でまたしてもＪＤに「自分を覚えているか」と問うラム。始めは毅然と向かい合うＪＤだったが、携帯にある動画が届く。動揺したＪＤにラムはある要求を突きつける。一方ジーミンは事件の被害者ミウ・ホンゼンの調査を始め、殺害の現場を突き止めるが…。

ＪＤの証拠隠滅と偽りの検視報告によりラムは釈放される。ＪＤは人質にされた父親を救うためにラムの後を追うが、たどりついたのはＪＤの過去にも関わるある場所だった。怪しむＪＤに、ラムはＪＤ自身も忘れ去っていた過去を語り始める。その頃ミウ・ホウゼンの家を捜索していたジーミンは、ラムが20年前に失踪した彼の息子とされる人物だと気づく。ラムの罠に陥ったＪＤを救うため、ジーミンはＪＤのもとへと急行するが…。

泥酔してゾーハオの家で一夜を明かしたティエンは、前夜の記憶が何もないまま30歳の誕生日を迎えてしまう。早朝にプレゼントを届けに来た恋人のシンはティエンの外泊に不安を覚えるが、後日なんと酔っ払って見知らぬ男の家に泊まったと聞かされ、彼女を責めてしまう。ティエンはシンの疑いを晴らそうとゾーハオを呼び出し、何もなかったことを改めて確認するが、彼との過去の嫌な思い出がよみがえり、悶々とするのだった

ティエンの工房に突然ゾーハオが現れ、民宿の改修プロジェクトで業務提携したいと申し込む。元カレと組むなど考えられないティエンは拒絶するが、魅了的な仕事内容と工房の経営状況を考えると、断るには惜しい。乗り気なソンから後押しされ…。その頃シンは、ジョギングの休憩で入ったコーヒー店で店員のルー・シーと再会。ルー・シーの腕の古傷を見つけたシンは、ある苦い出来事を思い出し、彼女のことが頭から離れなくなる。

民宿の改修プロジェクトを引き受けることにしたティエンは、元カレと一緒に仕事をすることを恋人のシンにどう打ち明けるか悩む。契約を結ぶやいなや、ゾーハオは助手のユー・フイを連れて工房に乗り込んでくる。自分のオフィスのように我が物顔で振る舞い始めるゾーハオに、ティエンはさらに頭を悩ませるハメに。一方、過去のある出来事のせいで頻繁に悪夢にうなされるシンもまた、ティエンに打ち明けられない悩みを抱えていた。

予期せぬ鉢合わせでゾーハオがティエンの顧客だと知ったシンは、不快感をあらわにする。ティエンはゾーハオが元カレであることを隠したままプロジェクトを続けることに。ゾーハオにも恋人との関係を邪魔しないよう要求するが、ゾーハオは構わずティエンを食事に誘うのだった。一方、シンはルー・シーが働く店を再び訪れる。お金に困っているという彼女の話を聞いたシンは、なんとかして腕の傷跡を消してやりたいと思うが…。

映画館でケンカになったゾーハオとシンを何とか引き離したティエン。一方的にシンの肩を持つティエンの態度がゾーハオは面白くない。腹いせに、翌日から自分の会社に常駐して仕事を進めるよう強要する。おまけに、ティエンが提出したデザイン案にケチをつけ、再提出を求める。腹を立てたティエンは、卓球の勝負で勝ったら自分の案を通すようにと提案する。勝負のためにソンやリー・ドンハオたちまで集まるが、そこへシンが現れて…。

シンへのメッセージを誤送信したことで、ゾーハオと一緒に食事をするハメになったティエン。だが思いがけないことに、話を聞きつけたシンがレストランにやって来たため、３人は気まずい時間を過ごす。ティエンとゾーハオの関係を心配するシンは…。そんな中、シンはルー・シーに依頼されて養護施設の子供の手術をすることに。彼女からお礼代わりの夕食に誘われたシンは、自宅で待つティエンに本当のことを言えないまま出かけてしまう。

ティエンはゾーハオから想いを告白されたにも関わらず、飲み会の場にシンを呼び出して仕事仲間に恋人だと紹介する。ヤケを起こしたゾーハオはシンをけしかけ、ともに泥酔するまで酒を飲む。翌日、酔って何も覚えてないと言うティエンに、ほっとするゾーハオ。だが帰りの車中で、実は覚えてないふりをしていたということが判明。ゾーハオを気遣うどころか優位に立てたと喜ぶティエンに腹を立て、彼女を置き去りにしてしまう。

シンが何か隠していると疑うティエンは、ルー・シーが働くカフェやネイルサロンを訪れて彼女の様子を観察。さらにランチタイムにシンの病院に押しかけ、ルー・シーの好物を無理やり食べさせようとして彼を困らせる、ルー・シーの存在が気になって仕方がないティエンは仕事中も気がそぞろ。ゾーハオから「気になるならシンを問いただせ」と忠告されたティエンはシンの家に向かうが、玄関でルー・シーと鉢合わせしてしまい…。

５年前の破局前にティエンの父が他界していたことを知ったゾーハオ。ティエンから話を聞いた記憶はなく、なぜ隠していたのかとティエンを問い詰めるが、当時のつらい心境をぶちまけられ…。一方、ルー・シーと距離を置くことをティエンに誓ったシンは、差し入れのコーヒーを届けてくれたルー・シーを冷たくあしらう。大学の友人との飲み会に参加したソンは、長年好きだったタン・シューが恋人を連れてきたことにショックを受ける。

シンがまたもやルー・シーと会っている現場を目撃してしまったティエン。問い詰められたシンはティエンがひそかにルー・シーを偵察していたことに失望して、ティエンを放置したままルー・シーを家まで送ることに。ティエンは恋人である自分よりも他の女性を優先したシンに怒りが収まらず、謝ってきても拒絶するつもりでいたが、１週間経っても連絡はなかった。そんな頃、ゾーハオはシンから会いたいと言われ…。

冷戦状態だったティエンとシンは、ようやく仲直りする。2人は久しぶりにデートの約束をするが、ティエンは仕事でゾーハオに呼び出され、シンはルー・シーに養護施設に行こうと誘われる。シンは仕事を装ってルー・シーと出かけることにするが、立ち寄ったモールでティエンたちとばったり鉢合わせしてしまう。一方、ユー・フイはソンを水族館に誘う。おしゃれをしたソンを見たドンハオは、彼女にトキメキを感じ…。

ゾーハオに父親との思い出の地に連れて行かれたティエンは、記憶がフラッシュバックして意識を失ってしまう。ゾーハオはティエンに付き添ってひと晩を過ごしながら彼女との過去を振り返り、自分の無力さを痛感するのだった。翌日、目覚めたティエンはゾーハオに付き添われて帰宅するが、そこへシンもやって来て再び不穏な空気に。ゾーハオの存在に揺さぶられるティエンを心配したソンは、「もうティエンとは会うな」とゾーハオを突き放す。

無限空間の共同経営者であるアン・イエが帰国し、ティエンに会いに来る。民宿リノベーションのプロジェクトが大赤字のため、夏松（シアソン）工作室との提携を打ち切ろうというのだ。ティエンは対処できると反論するが、折り悪く木材の検収に来なくていいという連絡が入ったため、提携解除はゾーハオの意思だと誤解する。一方、ゾーハオはアン・イエから、ティエンがかつて有名デザインコンペに入選するも辞退していたと知らされ、衝撃を受ける

ティエンの父親の墓参りに行き、かつての自分がティエンの気持ちをまったく考えていなかったことに気づいたゾーハオ。工房を訪れ、5年前に彼女の父親と交わした約束を果たせなかったことを謝る。その言葉を聞いたティエンはようやく父親の死と向き合い、久々の安らぎを覚えるのだった。そして、本音を話し合った2人。ゾーハオは改めてティエンに別れを告げて仕事でも距離を取ろうとするが、言動とは裏腹に彼女への想いは募るばかりで…。

ソンは仕事仲間と入った居酒屋でタン・シューが恋人にケチだと罵られる場面に遭遇する。思わず2人の間に割って入ったソンは、苦学生を援助していることを明かして彼を助ける。一方、ティエンに別れを告げながらも、心では諦めきれないゾーハオは情緒不安定に陥り、社員に当たり散らす毎日。酒に酔った勢いで真夜中にメッセージをティエンに送るが、それをシンに見られてしまい、ティエンとシンの間に再びぎこちなさが芽生える。

謎解きゲームによってゾーハオとの美しい思い出がよみがえったティエン。シンとの関係修復を図るために遠出したにも関わらず、ゾーハオのことで頭がいっぱいに。そして、“幸せに生きてほしい”とゾーハオに告げたとたん、涙があふれて止まらなくなる。一方、ゾーハオはやり場のない想いにいらだちを募らせ、ソンに八つ当たりしてしまう。するとソンから、ゾーハオのせいで確かな愛が存在するという夢を壊されたと、逆に責め立てられて…。