賭けに負け、繭の取引権を竜竹幇に奪われた蛇幇は、承服できずに奪還の機会を狙っていた。賭けの様子を見ていて興味を持った第六皇子の李昭（りしょう）は、配下に調べさせ、竜傲一が五雲（ごうん）閣という妓楼に住んでいることを知る。その頃、新絲路には刺繍に使う金糸が届くが、箱を開けてみると中は空だった。李清流は盗人捜しを始めるが…。

競りで竜傲一に勝ち、金糸を高値で買い戻せたと思っていた李清流だが、箱の中にあったのは別物だった。李清流は金糸を盗んだのは竜傲一だと疑い、彼女を捕らえた拍子に、その場にいた李昭を負傷させてしまう。そのことで2人とも牢獄に入れられ、翌朝まで同房で過ごすことに。投獄の知らせを聞いた炎彬（えんひん）と小芹（しょうきん）は面会に訪れ…。

金糸泥棒と疑われている大春（だいしゅん）は、竜竹幇に罪を着せたい黒幕によって殺されてしまう。一方、牢獄には七眼（しちがん）の指示で蛇幇の構成員が入り込み、竜傲一の暗殺を試みていた。しかし、李清流がそれを阻止。誤解が解けて2人が釈放された頃、李昭が新絲路にやってくる。李清流とともに現れた竜傲一に特注の衣を贈ろうとするが…。

李昭の頼みで杜（と）府の宴に同席することになった竜傲一。下流の女と馬鹿にされ、李清流や李昭、業界の会頭たちの前で舞を強要されるが、見事に踊りきる。褒美を持ち帰って竜竹幇の仲間たちと分け合っていると、「金糸が無くなった前日に、新絲路の裏口で大春を見かけた」などの不利な情報を聞かされる。そこに李清流が現れ…。

銀城での税務調査を続けていた李昭は、上流階級の者たちが集う怪しい店を見つける。一方、新絲路に住み込み、金糸泥棒について調べていた竜傲一は、倉庫内に手がかりを見つけ、夜中に李清流と2人で調べに入る。竜傲一は金糸に関する機密を断片で握っている新絲路の主管たちが裏でつながり、犯行に及んだかもしれないと疑い…。

杜長風（とちょうふう）らの嫌がらせにより銀城で原材料を入手できなくなった李清流は、江南にある店の原料価格を調べてほしいと竜傲一に頼む。そして、江南の商家を接待するために騎射大会を催す。次々と契約を結ぶことに成功する李清流だが、数軒の商家は首を縦に振らない。李清流はその中の沈一貫（しんいっかん）を説得しようと、賭け事で交流することに…。

金糸泥棒を追っていた竜傲一と李清流は、新絲路の会計係の主管・東子（とうし）が南城にある闇の銭荘（せんそう）に出入りしていることを突き止める。そこに金糸が隠されていると考えた2人は銭荘に乗り込むと、行方不明だった東子と鉢合わせする。竜傲一と李清流は逃げる東子を説得するが…。無事に金糸を取り戻した竜傲一は、李清流に別れを告げる。

李昭が新絲路を差し押さえたことで帳場が封鎖され、銀子を動かせなくなってしまう。竜竹幇の全財産を新絲路に預けてしまった竜傲一は困り果てるが、この状況を打開しようと、竜竹幇が新絲路に生糸を卸すために動き始める。七眼から養蚕農場を引き継いでいた竜傲一は、新絲路に住み込むことを条件に李清流に商談を持ちかけ…。

竜傲一のことでムキになり、酒の飲み比べをする李清流と李昭だが、2人とも酒に弱く酔いつぶれてしまう。竜傲一に運ばれる李清流だったが、翌日には何も覚えていなかった。そんな中、資金を動かせない李清流は、元手をかけずに作れそうな女物の肌着を作るよう職人に命じる。竜傲一や李昭も加わって新たな肌着を考案するが…。

寄付活動が詐欺に遭ったことで、リン・ミアオは責任を感じていた。だが、ジアオ・ヤンに「お前だけのせいではない」と言葉をかけられ、リンはジアオの優しさに胸を打たれる。ジアオは部下とともに、詐欺事件の解決に乗り出すと共に、副社長への復帰をかけてホンユエンのコンペの準備を始める。だが、ジョンチングループに転職したスーも、ホンユーのリー常務の裏工作でホンユエンのコンペの担当になり、ジアオとコンペで争うことになるのだった。

副社長からチーム長に降格になったジアオ・ヤンは起死回生をかけて、コンペに挑むが、スーの会社のコンセプトもホンユーと同様に「都市型エコホテル」だった。そこでジアオは、コンセプトに「家の概念」を取り入れ、自宅のようにくつろげるようなホテルを提案する。一方、ジャオ・イエンは、リン・ミアオがスーと２人でいるところを目撃し、リンにジアオのことが好きか問い詰める。リンは曖昧に答えるが、その様子をジアオが柱の陰から見ていて…。

自殺未遂を図ったウェイジュンを心配し、ジアオ・ヤンはウェイジュンを自宅に泊めることにしたが、その結果、リン・ミアオが同じマンションの別の部屋に移ることに。コンペの投票の日がやってきたが、スーの会社はホンユーよりも1500万元も安い見積もりを提出していた。リンは、そこまでコストを下げるには何か裏があると思い秘密裏に調査を始める。一方、ジアオは、このコンペにはリンの力を借りず、自分の力で勝とうと決心するが…。

コンペで提示されたスーのコスト計算には裏があると思ったリン・ミアオは、ウェイジュンを連れ建材会社へ向かう。そこへスーが現れ、ウェイジュンをリンだと勘違いしたスーは、ウェイジュンと別れた理由を語り、それを聞いたウェイジュンはスーを吹っ切ることができるのだった。コンペの最終審査が迫るが、ジアオ・ヤンたちは設計士を決められないでいた。すると、ジャオ・イエンは、ジアオの母親の未完成図面を使うことを提案する。

コンペでスーに勝利し、副社長にも復帰したジアオ・ヤンは、ホテルの屋上にリン・ミアオの昔の家の庭を再現してプロポーズをする。だが、ジアオの父親である会長が心臓発作を起こして倒れたと連絡が入り、急いで病院へと向かう。父親の病気を初めて知ったジアオは、「会長は渡米して手術を受けるべきなのだが本人が同意しない」と医師から聞かされる。会長はリー常務が去りパワーバランスが崩れたホンユーを心配していたのだった。

ジアオ・ヤンはジャオ・イエンと婚約せずとも理事会をまとめられるよう、常務たちの協力を仰ごうと画策するが、なかなか思い通りにはいかない。ツァオ常務に株の配当金を譲渡すると持ちかけるが、断られてしまう。そこで、取って置きの提案をしようとするが、リン・ミアオに気がつかれ阻まれてしまう。一方、入院中の会長はリンを呼び出し、息子はホンユーの後継ぎなので、本人の希望通りの結婚はできないとリンに謝り、息子を諦めるよう説得する。

婚約式の準備を始めたジアオ・ヤンとジャン・イエン。式のプランナーがリンなのが気に食わないイエンはリン・ミアオに指輪を選んで欲しいと駄々をこねる。イエンに指輪を薦めるリンの様子を見たジアオは屋上に行くと言って部屋を出るが、屋上へ向かう途中で、ツァオ常務とスーが一緒にいるところと鉢合わする。ジアオは、何かたくらんでいるのかとスーを問い詰めるが、スーはジョンチンの代表として商談で来ただけだと告げるのだった。

ジアオ・ヤンとジャオ・イエンの婚約式が始まった。指輪の交換の時にイエンが取り出したのは、意地を張って選んだ“月の女神”という名の指輪ではなく“一等星”の指輪だった。婚約式は無事に終わるが、イエンが姿を消してしまい電話もつながらない。ジアオとリン・ミアオがイエンを捜していると、ホテル従業員が現れ、イエンから預かったとパソコンと書類がジアンに渡される。パソコンの中にはイエンからのメッセージ動画が保存されていた。

ジアオ・ヤンは母親が設計に関わった画廊へリン・ミアオを連れて行き、母親が描いた、手をつなぐジアオの両親の絵を見せる。その絵を見たリンは、何が起ころうと互いの手を離さないと母親は伝えたかったのではと感じるのだった。リンは社長の就任式の前日がジアオの誕生日だと知り、ウェイジュンにアドバイをもらい、サプライズを用意することに。一方、スーはウェイジュンをだまし、法律事務所に保管されている母親の遺言書を見るが…。

スーはホンユ―の株主として理事会に参加。ツァオ常務と手がける“超越家”が、ジアオ・ヤンの“無限家”より優れていると主張すると、理事会のメンバーが興味を示す。さらにスーは、リン・ミアオをジアオから引き離して自分のチームに入れようと画策するのだった。その頃、ウェイジュンはジョンルン法律事務所に届いたスーがジアオ会長を訴える刑事告訴状を見て、スーが法律事務所の資料室から遺言書の一部を盗んだことに気がつく。

リン・ミアオは植物状態で入院中のおばあちゃんに、ジアオ・ヤンを紹介する。そして、体の異変を隠していたことを謝り、2010年でやり残したことがあるから協力してほしいとジアオに頼む。ジアオは、解雇された部下たちを自宅に集め、チームを再結成し“無限家”プロジェクトの戦略を練るのだった。その頃、ジャオ専務は次にスーから狙われるのは君だと言ってツァオ常務と手を組もうとするが、常務からは潔く引退するべきと断られてしまう。

ジアオ・ヤンは３カ月の期限が11月１日で終わると知り、社長就任式をその日に行うと決める。それまで充実した時間を過ごすためにサプライズのイベントでリン・ミアオを楽しませ、部下たちの前で結婚の誓いを立てる。社長就任式の当日、ジアオは来客や記者の前で自分を変えてくれた人だとリンを紹介するが、リンはジアオの手を取る寸前で倒れてしまう。ジアオは元の世界へ帰ろうとしないリンを背負い、２人が最初に出会ったカフェに急ぐのだった。

遅刻魔のシア・ルイが大急ぎで学校に向かう途中、一人の少年にぶつかる。彼は、その日同じクラスに転校してきたナン・シーだった。帽子を深くかぶり、誰とも視線を合わせようとしないナン・シーは、クラスから浮いてしまう。一方、行きつけのカフェでコーヒーの味を的確に表現したシア・ルイは、淹れ方を教わることに。

シア・ルイは、会うたびにトラブルに巻き込まれるナン・シーを避ける。しかし、見覚えのある木彫りの鯨を身につけたシア・ルイが、ずっと探していた幼なじみの鈴ちゃんではないかと確かめたいナン・シーは、英語の教科委員を共に引き受けるなどシア・ルイに急接近する。そして、ナン・シーはついに確信に足る証拠を見つける。

ある日、勉強が苦手なシア・ルイの机の中に、要点をまとめたノートが届くようになる。シア・ルイたちは、“タニシ娘”が誰なのか頭を悩ます。一方、シア・ルイのインスタント・メッセージ番号を手に入れたナン・シーは、本名を伏せてシア・ルイとやり取りするようになっていた。　※タニシ娘：中国の昔話で姿を見せずに助けてくれる天女を指す。

シア・ルイにとっても、木彫りの鯨をくれた木君は大切な幼なじみだった。木君がナン・シーだと知り、再会を喜ぶ二人。心の支えを得たナン・シーは、帽子を取り、顔を上げ、少しずつ周囲にも心を開いていく。また、勉強が苦手なシア・ルイを補習から救うため、自分が彼女の勉強をサポートするとフー先生に掛け合う。

イーシューにボールをぶつけた同級生の謝罪をかけて、バスケットで勝負することになったアールオ。ナン・シーは並外れた分析力で、相手チームの欠点を指摘し、アールオに的確なアドバイスをする。内心、シア・ルイを取られたと面白くなかったアールオだが、ナン・シーのおかげで勝利したことで一目置くようになる。

理科の月間テストで、学年一位を取ったナン・シーに、フー先生や母親は、エリートクラス1組への編入を勧める。しかしシア・ルイと同じ9組にいたいナン・シーは、アールオの協力で親のサインした転科申請書を偽造する。一方、ナン・シーに言いがかりをつけてきた先輩のリュウ・ビンに、シア・ルイは勝負を挑む。

シア・ルイとリュウ・ビンは、勝負を経てお互いに一目置く存在に。一方、バスケットの試合での功績や持ち前のルックスで、ユィフェイを始め女子からの人気が高くなるナン・シー。しかし精神科に通っているとの噂が広がるなど、人々の好奇の目がナン・シーにストレスを与える。そんなナン・シーの心に寄り添うのは、やはりシア・ルイだった。

ナン・シーの分析力は、運動会で再び発揮される。しかしある生徒の裏工作で、ナン・シーは望まない400メートルリレーに出場することに。初めは運動神経抜群なアールオがリードするが、途中のメンバーでどんどん順位が落ちる中、バトンはアンカーのナン・シーへ。ナン・シーは、ゴールの向こうで手を振るシア・ルイに向かって無心に走る。

期末テストで400点以上取ればコーヒーメーカーを買うと母に約束を取り付け、喜ぶシア・ルイ。その後、多忙な母親に代わり、弟の面倒を見ることになったシア・ルイは、ナン・シーに助けを求める。一方、シア・ルイとナン・シーの仲を知りたがるアールオは、イーシューを連れて二人の後をこっそりつけ、迷子になってしまう。