皇帝より一家で祭典に招かれた程少商だったが、破談のことを引きずり意気消沈していた。気晴らしに馬で散策していた少商は、塔を見つけその建築様式に見入っていたがふと反太子派による密談を耳にしてしまう。密談者に追いかけられそうになった少商だったが、そこへ凌不疑が現れ少商と屋根にぶら下がり事なきを得るが、凌不疑はまたも古傷を痛めることに。凌不疑が少商を救って負傷したと聞いた文帝は、ようやく凌不疑に良縁が巡ってきたと喜び勇み…。

負傷した凌不疑を見舞うため、父親と屋敷へ行った程少商だったが、太子や袁慎、裕昌郡主らも現れる。凌不疑は少商を辱めたワンリンに冷たい一言を放ち、一行を追い返す。そんな中、かつての霍家軍の伝令官が15年ぶりに凌府に姿を現していた。伝令官は凌不疑に当時の孤城にまつわる不審な点を明かす。一方、皇帝は凌不疑と程少商の仲が進まないことにしびれを切らしていた。２人の仲を取り持つため、皇帝は少商と両親に参内するように命じる。初めての皇宮で皇帝、皇后を前にした少商は…。

いきなり五公主の洗礼を受けた程少商だったが、宴の席では公主たちやワンリンにも負けずにやり返す。しかし席を外した際に履物を奪われたうえ、割れた破片が転がる地面に倒されそうになる。そこへ凌不疑が少商を助け、悔しがる公主や郡主たちを後目に少商を自分の横に座らせるのだった。皇帝、皇后、少商の両親らも席につく中、凌不疑は突然皇帝に親代わりとなって程家に縁談を申し込んでほしいと嘆願、大喜びした皇帝は早速少商の両親に申し出るが…。

程少商との婚約が決まった凌不疑は母の霍君華に身を固めることを伝える。そして霍家軍伝令官・韓武の調査により当時小越侯の麾下の軍医の行方が判明する。そんな中、ロウ・ヤオと何昭君の成婚の宴が行われ、少商も凌不疑に連れられ楼家へ行くことに。何昭君は少商に直接謝意を伝え、ロウ・ヤオを大切にすると約束する。しかし席についた少商を待っていたのはワンリンやロウリーらによる容赦ない中傷だった。騒ぎを聞きつけた凌不疑は黒甲衛を引き連れて、女家族の席へと乗り込み…。

楼家と何家の成婚の宴で程少商をかばった凌不疑。その威厳に誰もが口をつぐんだが、かばってもらった少商はなぜか喜べなかった。それどころか食べ物にまで気遣われたことで反感を覚えてしまう。そして凌家との聘礼の儀が到来、仮病を使って聘礼を阻止しようと考えた淳于氏だったが、凌不疑が皇帝に願い出たことで汝陽王が皇帝代理で程家へ聘礼品を届けに行くことに。妻の汝陽王妃と孫の裕昌郡主に泣きつかれた汝陽王は曲陵侯府を訪れるが…。

凌不疑は黒甲衛に曲陵侯府を警固させるにとどまらず、屋敷中の人々を集め朝から鍛錬を行うことに。付き合っていられないと感じた程少商は夜、屋敷を抜け出して万萋萋と大酒をくらい泥酔してしまう。凌不疑におぶわれて帰ってきた娘の醜態を見て、少商の両親もあきれ返る。翌朝目覚めた少商は、酔い覚ましの汁物を持ってきた凌不疑に対して今の生活は息が詰まると感情を爆発させる。しかし両親からの言葉で少商は初めて凌不疑に対する自分の気持ちと向き合い…。

小越侯の陣営にいた元軍医と接触した韓武は凌不疑に報告しようとするも刺客に襲われ命を落とす。凌不疑も韓武を救おうとした際、足を負傷してしまうのだった。凌不疑の負傷を知った文帝は程少商に参内を命じる。翌日参内した少商に凌不疑は破談にする気はないと伝え、少商も破談にはしないと自分の気持ちを正直に話す。そして文帝との問答を終えた少商はある者の所業を訴える。その頃、王家では車騎将軍の妻で亡き乾安王の娘・文修君のもとを寿春の守将・彭坤の使いが訪れており…。

タン・ジアオは人気の恋愛小説家。次回作の取材のために豪華客船に乗り、ダイビングで溺れかけたところをウー・ユーに助けられる。数週間後、目が覚めるとなぜか家中のものが乾燥しており、車も砂埃をかぶっている。親友でSF小説家のジョウ・シアオユーに会った帰りに車の調子が悪くなったため、修理を頼もうと立ち寄った店でウー・ユーと再会する。しかし整備士となったウー・ユーは、タン・ジアオのことを全く知らない様子だった。

謎の人物から呼び出されたタン・ジアオは、ジョウ・シアオユーと待ち合わせをするが、彼女が追突事故を起こしたため１人で公園で待つことに。そこに黒い鳥を追っていたウー・ユーが現れ、２人は子供を誘拐している男を目撃する。誘拐犯から子供を救って湖に落ちたタン・ジアオは、目覚めると病院にいた。相変わらず過去に会ったことを認めないウー・ユー。しかし、その後の事情聴取で名前を聞かれ、答えに詰まってしまう…。

タン・ジアオは、大離（ダーリー）で相次ぐ児童の失踪事件の現場に黒い鳥がいたと聞き、弟・シアオハオも狙われているのではと直感、ウー・ユーとともにシアオハオのもとに向かう。幸いその時は無事だったが、シアオハオはタン・ジアオが目を覚ました翌朝に姿を消してしまう。タン・ジアオは慌ててウー・ユーのもとを訪れ、一緒にシアオハオを捜すよう頼む。黒い鳥の行方を追って山奥に着いた２人は、廃れた小屋に失踪事件の犯人と被害児童たちを見つける。

ウー・ユーは、児童の誘拐事件を通報したタン・ジアオの身を案じ、今後の捜査には関わるなと突き放す。しかし翌日、シェン・シーイエンに呼び出されたタン・ジアオは再びウー・ユーと鉢合わせに。前夜の一件で気を悪くしたタン・ジアオは、ウー・ユーにいらだちをぶつけてその場を去る。だがその後、ウー・ユーの妹ウー・ミアオが連続殺人事件の被害者だと知ったタン・ジアオは、自分の配慮のない言動をウー・ユーに謝罪する。

黒い鳥から守るため、しばらくタン・ジアオの家に泊まるというウー・ユー。驚いたタン・ジアオは慌てて部屋を片付ける。読書を勧めたりメビウスの帯について話したりするうちに、２人は距離を縮める。翌朝、朝食を食べているところにジョウ・シアオユーが現れ、ジュー・ジールイの父には３人の子供がいるが、なぜか長男であるはずの人物がいないことを伝える。情報収集のためジュー家を訪ねると、一家は深刻な表情で話し合っていた…。

ウー・ユーとタン・ジアオはジュー・ジールイとイエン・ユエンを訪ね、２人がダイヤモンドスター号で出会ったことを知る。しかし、船上での出来事は何も思い出せないと言う。後日、ウー・ユーに会いたくて仕方がないタン・ジアオは、整備会社を訪ねる。彼がこの１年、妹殺しの犯人に奔走していたことを聞かされたタン・ジアオ。湖でウー・ユーを見つけ、「パラレルワールドでもう1人の自分は幸せに暮らしているかも」と元気づける。

ウー・ミアオを殺した犯人を捜すつもりだったタン・ジアオ。しかし、危険に巻き込めないからという理由でウー・ユーから別れを切り出され、失意のまま約半年を過ごすことに。その後、ジョウ・シアオユーの励ましのかいもあり、タン・ジアオは執筆活動を再開。徐々に元気を取り戻していく。そしてある日の夜、息抜きに外出したタン・ジアオは思いがけずウー・ユーと再会する。しかし直後にある男がタン・ジアオを背後から突き飛ばし…。

イエン・ユエンとジュー・ジールイの出会いを阻止すべく、ウー・ユーは高地から２人を捜す。プールサイドにはイエン・ユエンたちの他、妹のウー・ミアオがいたため、その場を離れるよう指示する。その時ウー・ミアオは男が酒に薬を入れる瞬間を目撃、高校の後輩を装ってジュー・ジールイを引き離そうとする。しかし逆に男から酒を飲むことを強要されピンチになるが、のちにウー・ミアオの恋人となるジュー・ユートンに救われる。

船の上でキスをしたウー・ユーとタン・ジアオは、時空を越えて別々に2022年８月19日へとたどり着く。タン・ジアオは、ウー・ミアオの事件が殺人から失踪に変わっていたことから、ウー・ユーと共に船で取った行動が未来を変えたと知る。タン・ジアオはうれしい反面、自分の人生からウー・ユーが消えてしまったと悲嘆する。ジョウ・シアオユーに外出を促されて街へ出たタン・ジアオは、そこにウー・ユーの姿を見つけるのだった。

キスしているところをチェン・ルーインに見られたウー・ユーとタン・ジアオは、タイムリープを試みた実験だと説明する。タン・ジアオとジョウ・シアオユーは、タイムリープがダイヤモンドスター号と関係していると気づくが、その先は謎のまま。タン・ジアオに嫉妬し、心が穏やかでないチェン・ルーインは、夕食で酒を飲み酔っ払う。タン・ジアオの家のソファで寝たチェン・ルーインは夜中に目を覚まし、ドアの外に人の気配を感じ…。

スー・ワンの死亡を知ったシェン・シーイエンは、タン・ジアオに報告の電話を入れる。しかしタン・ジアオとウー・ユーは、電話の途中で共に2021年８月６日の夜に戻ってしまう。２人は、時空を超えた先で15日間を過ごしていること、その15日間が船での１分であること、船での時間は連続していることなどに思い至る。翌朝、タン・ジアオはウー・ユーと朝食を食べるために訪れた食堂で、幼なじみのジョウ・ウェイと再会する。

ツアー客を乗せたボートは巨大な渦に巻き込まれた。タン・ジアオとウー・ユーは再び未来にタイムリープする。ウー・ユーは「所用を片づけたら連絡する」とメッセージをよこしたまま、一向にタン・ジアオの電話に出ない。タン・ジアオが焦っていると「ウー・ユーに会いたければ京海ホテルに来て」という差出人不明のメッセージが。翌日、ホテルを訪れると、ウー・ユーとチェン・ルーインが結婚式のリハーサルを行っていた。

ウー・ミアオ誘拐の犯人をスー・ワンだと睨んでいるウー・ユーとタン・ジアオ。２人はチェン家に泊まり込み、スー・ワンの動向を探ることにし、２人だけが分かる合言葉を共有する。スー・ワンはチェン家の財産を目当てに婿入りをもくろむが、ウー・ユーを想うルーインは全くなびかない。ウー・ユーとタン・ジアオはスー・ワンのオフィスに忍び込み、手がかりとなるものを探す。一方、スー・ワンの尾行を買って出たシアオユーは…。

タン・ジアオとルーインがチェン家から姿を消した。ウー・ユーは、連続殺人に使われた青酸カリを持っていたスー・ワンが２人を誘拐した犯人だと警察に訴えるが、逆にウー・ユー自身が怪しいと疑われてしまう。また、屋敷に現れたスー・ワンに問い詰めたものの、スー・ワンが無実である決定的な証拠をつかんでしまい、犯人の見当がつかなくなる。一方、タン・ジアオは誘拐犯が席を外した隙に脱走を試みるが、ルーインに裏切られてしまう。

脅迫の映像には毎回ヘリコプターの音が混ざっていることから、警察はタン・ジアオたちの監禁場所を京海森林公園の近くだと分析、捜索を進める。タン・ジアオがウー・ミアオの写真についてチェン・ルーインにたずねると、写真は見知らぬ人物から送られてきたもので、結婚の強要もその者の指示だったことが判明する。シューがタン・ジアオたちを口封じに殺そうとした瞬間、ウー・ユーが駆けつけ、２人を助けようとするが…

ボートが難破した客船クルーズ一行は、無人島に流れ着いた。計算上は捜索圏内だと判断し、ボートに載っていた備蓄を頼りに救援を待つことに。タイムリープの際に見えた光景が毎回現実になると気づいたタン・ジアオは、タイムリープのさなか「お前を許さない」と不穏な発言をしていたジョウ・ウェイを怪しむ。そのことをウー・ユーに打ち明けて警戒していた矢先、タン・ジアオが１人になったところにジョウ・ウェイが現れ…。

島で謎の人物や食料を捜していた乗客が１人ずつ消えていく。最後の１人になったタン・ジアオは、大離のバーで出会ったチェン・シンジエンと遭遇するが、突如2021年10月19日にタイムリープし、難を逃れる。ウー・ミアオが失踪する11月5日より前に目覚めることができた。タイムリープ中に見た、チェン・シンジエンが女性の殺害を告白する光景をもとに、４番目に殺されるシュー・ジンミアオの行方を追うことにする。

ジョウ・シアオユーは郊外にある倉庫に薬箱を置きに行った際、警備員に見つかり連行される。警察署で自分の書いたＳＦ小説を熱心に読んでいるシェン・シーイエンを見かけ、同じく連行された市民と勘違いし話し込む。２人は新作のサイン会で作家と読者と言う形で再会。すぐに意気投合し、食事をしているとタン・ジアオからシェンに電話が。そこでようやく、シェンはタン・ジアオの見合い相手だったことを知るジョウ・シアオユーだった。

ウー・ユーとタン・ジアオは、シェン・シーイエンに女性連続殺人事件のことを相談し、協力を得る。次の被害者となるシュー・ジンミアオの帰路に張り込んで拉致を阻止し、ジンミアオの後をつけて殴ったチェン・シンジエンもその夜のうちに捕まった。シェンは、張り込みに同行していたシアオユーを家まで送り、家に上がることに成功する。一方、犯人確保とミアオの無事に浮かれて飲み過ぎたウー・ユーを家に送ったタン・ジアオは…

チェン・シンジエンの襲来に備え、ウー・ユー宅に滞在することにしたタン・ジアオ。だが、不審者の侵入騒ぎが起きるなど心配は尽きない。一方ウー・ミアオは、好きなバンドのライブに行こうと部屋からの脱走を試みるも失敗。ウー・ユーは妹のストレス軽減のためライブへ同行することにする。つかの間の安らぎを得たタン・ジアオとウー・ユーだったが、翌朝に訪ねたジョウ・シアオユーが、ドア越しに話したのを最後に殺されたと知り…

ジョウ・シアオユーが殺害され悲嘆に暮れるシェン・シーイエン。彼はウー・ユーを呼び出し、自分の代わりに過去に行ってシアオユーを助けるよう求める。タン・ジアオはチェン・シンジエンの家に忍び込み、殺人の証拠を探す。しかし帰宅したチェン・シンジエンに見つかり、言い争いに。止めに入ったシェン・シーイエンは挑発に乗り、チェン・シンジエンを殴ってしまう。懲戒処分は免れたものの、規定により事件の担当を外されることに。

女性連続殺人犯のチェン・シンジエンが逮捕された。救出されたシュー・ジンミアオはチェンに共犯者がいたと告げる。詳しい話を聞こうとした時、タン・ジアオとウー・ユーはタイムリープし、孤島へ戻ってしまう。チェンはナイフを手にタン・ジアオに接近したが、ウー・ユーに捕らわれる。行方不明だったルーインとジールイが見つかり、一行は救助が現れないのは島の時間が歪んでいるせいだと気づく。食料があると言うチェンについていくと…。

音楽のためにも人殺しはしないと断言するチェン・シンジエンを信じることにしたタン・ジアオたち。だが、チェン・シンジエンは洞窟の出口で、槍を受け命を落としてしまう。驚くタン・ジアオたちは次の瞬間、2021年10月４日にタイムリープする。この時空ではチェン・シンジエンが旅から戻らず行方不明で、やはり死亡したようだった。しかし、未来でジンミアオが言っていた、チェンの共犯者の犯行に備えるため、警察に頼ろうとする。