燕西凡（えん・せいはん）が路平（ろ・へい）の部屋に入ると、そこに彼の姿はなかった。書き置きには、師匠の墓参りに行くとある。劉松（りゅう・しょう）が、七星事件への朔（さく）国皇帝・てき・ようの関与を匂わせたことで、路平に迷いが生まれて道を見失ったのでは――西凡はそう考え、心配するのだった。そんな中、燕家には陛下の間者が送り込まれ…。

蘇唐（そ・とう）は莫林（ばく・りん）からの突然の愛の告白に驚き、思わず逃げ出した。たどり着いたのは、莫林が彼女のために植えた桂花の林。苦手な桂花の花粉で手をかぶれさせながら、蘇唐の好物である桂花糖を作る莫林の優しさを思い出し、蘇唐はひとまず戻って手当てをしてあげようと考え直す。しかし、道に迷ってしまった彼女は山奥のとある工房に入り…。

目を覚ました路平（ろ・へい）は鎖に縛られていた。近くにいた聞瑞（ぶん・ずい）に噛みつくと、秦桑（しん・そう）の指示で北斗閣へ護送中だという。彼女が自分抜きで山海楼と戦おうとしていることを知り、一緒に助けにいこうと聞瑞を説得にかかる路平。しかし、そこに山海楼が。路平は相手の隙を突いて逃げるも、刺客たちに追い詰められ、やむなく湖に飛び込み…。

「このお方は呂沈風（りょ・しんぷう）よ」――秦桑（しん・そう）の仮説は路平（ろ・へい）を驚かせた。水牢で偶然出会った男が北斗七子の１人であれば思いがけない幸運だが、彼を監禁し、毒により正気を失わせたのが燕秋辞（えん・しゅうじ）の仕業であることが濃厚になる。その疑惑が路平を動揺させたのであった。真相を知るため、秦桑は沈風を剣で脅すが…。

燕西凡（えん・せいはん）の婚礼の最中、呂沈風（りょ・しんぷう）は西凡に剣を向け飛びかかった。正気を失った沈風の中に残る惨劇の記憶は、刀で刺された冷休談（れい・きゅうだん）の姿であり、その刀こそが秋辞（しゅうじ）から西凡へと継承された燕家の宝刀だったのだ。沈風の攻撃は秋辞によって防がれたが、秋辞こそが親の仇だと知った路平（ろ・へい）は…。

路平（ろ・へい）の攻撃を３手しのぎ、生きていられたら共に山海楼と戦ってほしい――燕秋辞（えん・しゅうじ）の提案をのみ、容赦なく２手繰り出した路平。すると秋辞は刀を取り出し、反撃に転じる。防戦一方となった路平が、相手の動きを読んで３手目を食らわせたその時だった。路平の拳の先には、秋辞でなく、なぜか西凡（せいはん）が立っており…。

劉松（りゅう・しょう）に七星事件の真相を聞かされた路平（ろ・へい）は打ちひしがれていた。事件の際、燃えさかる炎の中から自分を救い出したのは劉松であり、今日まで自分を苦しませ続けていたのも劉松である。すべては事件の首謀者である皇帝・てき・ようと燕秋辞（えん・しゅうじ）への復讐心によって翻弄された結果だと知ると、路平は力なく倒れ…。

イーシンがユーの浮気の証拠を押さえ、ルーはユーに直接話しを聞く決意をする。ファンジョウとのデート中にリンから知らせを受けたシャオは、皆と一緒に二人の話し合いの場に駆け付け、ユーとルー、そして浮気相手が鉢合わせする場面を目撃するのだった。イーシンは、ユーにひどいフラれ方をして傷ついたルーを慰めようとするのだが。

イーシンの相談を受けたシャオは、ルーを遊園地に連れ出して、ダブルデートを実行する。最初はまったく気が乗らなかったルーだったが、イーシンの精一杯の優しさに触れ、笑顔と元気を取り戻していくのだった。一方、ファンジョウとの遊園地デートを満喫していたシャオは、ひょんなことからファンジョウの家庭の複雑な事情を知ってしまう。

フー教授とファンジョウに紹介され、憧れの法医作家チン・モンと会えたシャオは大喜びする。しかし、思いがけず彼女の講演会の手伝いを任され、講演当日にはチン・モンからの指名で一緒に登壇まですることに。会場でシャオのことを応援していたファンジョウだったが、その最中に病院から母親が事故にあったという知らせが入り……。

ファンジョウと携帯電話が繋がらないのがイーチュンの仕業だと知らないシャオは、フラれたと思い落ち込んでしまう。シャオを心配したヤースーは、ファンジョウとシャオが互いに誤解していることを知り、二人の間に入って仲直りをさせるのだった。その後、退院した母に呼ばれてファンジョウが実家に戻ると、イーチュンが来ていて……。

夏休みにルーの芸術科の写生が海城で行われることになり、帰省の途中で海城を通るシャオとリンは、ルーと一緒に海城に行って遊ぶことにする。そこでシャオがファンジョウに声をかけ、密かにルーを追いかけようと思っていたイーシンと、リンに一緒に帰省しようと誘われたヤースーらも加わり、皆で小旅行を楽しむことになるのだが。

シャオを実家に送り届け、別れ際にキスをしようとしたところをシャオの父に目撃されてしまったファンジョウは、シャオの両親に恋人として正式に挨拶をすることに。シャオの母はファンジョウを一目で気に入るのだが、交際に大反対の父はファンジョウに無理難題を吹きかけ、ついには援軍としてヤースーまで家に呼んでしまう。

ファンジョウの母が双極性障害を患っていることが分かり、検査のために北京にある病院へ転院することに。シャオに心配をかけたくなかったファンジョウは、彼女には告げずに母と共に北京に行くことにする。一方のシャオは、教授の推薦を受けて創作講座に参加するために北京に来ており、二人は偶然にも病院内で鉢合わせをするのだった。

自分も双極性障害になる可能性があることを知るファンジョウは、遺伝子検査の結果が出るのを不安に思いながら新学期の大学生活を過ごしていた。そんな折、研修生としてファンジョウの母の入院する地元の病院に勤務するイーチュンが、担当医から預かっていたファンジョウの検査結果を本人より先に確認してしまい、その結果を利用して……。

検査結果を知り、シャオに迷惑をかけたくないと思ったファンジョウは、理由も言わずに別れを告げる。その後、ファンジョウは学生会に辞表を出し、図書館のバイトも辞め、推理研究会も退会して、シャオと関わるもの全てを終わらせるのだった。シャオを傷つけられて怒ったヤースーは、ファンジョウを呼び出し殴り合いの大ゲンカをする。

シャオに会えないことが淋しく、電話でシャオを病室に呼び出したファンジョウの母だったが、ファンジョウから二人が別れたことを告げられショックを受ける。イーチュンの言葉で二人の別れた原因が自分の病気のせいだと思い込んでしまった母は、再び症状が悪化し、北京の病院での治療を余儀なくされ、ファンジョウは遂に休学を決意する。

時が過ぎ、ファンジョウの母の病気はすっかり快復し、退院の日を迎えていた。母の荷物に紛れ、1年間未開封だったイーチュンからの郵便物を確認すると、中にはファンジョウの遺伝子検査の原本が入っており、以前渡された検査結果はイーチュンがデータを改ざんしていたことが明らかになる。病気の疑いが無くなったファンジョウは……。

大きな地震が発生し、落下物からシャオを庇ったファンジョウはケガをしてしまう。病気のことを隠し、一方的に別れを決めたファンジョウを今更許す気などなかったシャオだったが、とっさに自分を守ってくれたファンジョウの姿に再び心が揺れ動き始めるのだった。そんな折、シャオはファンジョウの母に友人として自宅に招かれる。

復縁したシャオとファンジョウだが、以前のようには戻れず、ぎこちない関係が続いていた。ある日、二人で実験室の掃除をしていると、シャオはひょんなことから別れたあの日の状況を思い出してしまい、ファンジョウの腕に噛みついてしまう。そして再び別れると言われることをとても怖がるシャオに、ファンジョウは結婚を申し込むのだった。

ウーシュアンは32歳、雑誌編集者としてバリバリ働くキャリアウーマン。小さい頃から負けん気が強く、今も「仕事命」でまだ独身の「負け犬」だ。クリスマスイブの日も、次期首相候補・コーに愛人と隠し子がいるという大スクープを入手。女子高生に変装して証拠写真を撮ったウーシュアンは、編集会議に間に合わせるため自転車を奪い、サンタに追いかけられながらも何とか会議に滑り込む。サンタの扮装をしていたのは、アルバイターのルーカス。ウーシュアンの会社に自転車を取り返しに行くが、謝ろうともしないウーシュアンと大ゲンカに。

実はウーシュアンにもかつて恋人がいた。学校の先輩だったレスリーと婚約したのだが、彼は６年前に突然姿を消してしまっていた。一方家賃が払えず家を追い出されたルーカスは、相棒のJJの家に転がり込む。JJは偶然にも、ウーシュアンと同じマンションの隣の部屋に住んでいた。翌日、ウーシュアンの特ダネのお陰で雑誌は大売れ、その夜は祝賀会が開かれることに。同僚たちはウーシュアンに仕返しするためのイタズラを思いつき、その仕掛けをJJに依頼する。

みなの前で恥をかかされたウーシュアンだが、ルーカスに救い出され、2人はバイクで街へ出る。１人でいることに耐え切れなくなったウーシュアンは、ルーカスに「今夜は一緒にいて」と懇願し、２人でウーシュアンの部屋へ。一旦はベッドに入った２人だったが、途中でウーシュアンはルーカスのＩＤカードを見てしまい、自分より８歳も年下だと知って愕然。ルーカスを部屋から追い出してしまう。

爆弾に怯える同僚を尻目に、ウーシュアンはこのネタを追い続けると宣言する。社長は大喜びで、ルーカスにウーシュアンの助手兼ボディガードにならないかと持ちかけ高給を約束。ウーシュアンは拒否するが、ルーカスに昨夜のことをバラすと脅迫されしぶしぶ承諾する。ウーシュアンとルーカスは張り込み取材に行くが、ウーシュアンはシャワーを浴びに一旦帰宅。それを見たコーの差し金で、ウーシュアンのマンションのガス管が切られる。

ウーシュアンはルーカスに、婚約者が行方不明になった過去を語る。テレビをつけると、コーが翌日チャリティパーティーに出席することが分かり、ウーシュアンとルーカスは一計を案じる。翌日ルーカスとウーシュアンはマジシャンとその助手に化けパーティーへ。コーを騙して手に入れた証拠で、隠し子の娘とＤＮＡ鑑定をすると脅す。さらにガス爆発もコーの差し金だと認めさせ証言を録音。コーはついに記者たちの前で政界引退宣言をする。

届け物に来たジアジアをルーカスが送って行き、ウーシュアンはルーカスが戻るまでグァンリンの家に押しかけた。ルーカスのことばかり話すウーシュアンを見て、グァンリンがタロット占いをすると、２人の相性は抜群だが美少女のライバルがいると出る。ルーカスはジアジアを送る途中にいろいろなトラブルに見舞われマンションに戻るのが朝になってしまう。壊れた部屋で待っていたウーシュアンは、朝帰りしたルーカスとケンカして部屋を出ようとする。

会社の研修旅行に出発した一行は、アメリカ帰りの金持ちそうな若者の一行と出会う。そのうちの１人がウーシュアンにジアジアが自分の恋人だったことを打ち明ける。宿に到着した一行は早速浜辺でトレーニングを開始するが、ジアジアは気分が悪くついていけない。ウーシュアンはジアジアを罵り、かばおうとするルーカスとケンカになる。実はウーシュアンも風邪気味だったがこっそり風邪薬を飲み皆には黙っていた。夜のバーベキューに昼間に会ったジアジアの恋人が合流し、そこで彼はジアジアの過去を暴露し始める。

エディソンのひどい暴露話を聞いたルーカスはエディソンを殴ってしまう。みんなはウーシュアンがルーカスとジアジアの仲を裂くためにエディソンを連れて来たと誤解する。いなくなったジアジアを捜しに行ったルーカスは、そのジアジアから過去の話を聞き、姉が1年前に事故で突然亡くなったことを知る。その後、ホテルに戻ったルーカスとジアジア。ルーカスはウーシュアンがいないことを聞き、今度はウーシュアンを捜しに行く。ウーシュアンを見つけたルーカスは彼女に「8歳の年の差など気にしたことはない」と言う。

サバイバル戦は例年通りウーシュアン組の勝利に終わった。終了後ウーシュアンは呼び出しておいたエディソンをみんなの前に引きずり出し全員でとっちめる。すべてを終えて帰ろうとした時、ジアジアはルーカスにだけ「私はシァンユンの妹だ」と告げ、2人は思わず全員の前で抱き合ってしまう。年越しの夜、JJの店でパーティーが開かれジアジアとルーカスはシァンユンの思い出を語り合う。シァンユンの死に責任を感じているルーカスはジアジアに実の妹だと思って何でも力になると言う。

ウーシュアンは婦人科の定期検査に行き、医師のユエと出会う。彼も独身と聞き心が動くウーシュアンだが、そこへ母が入院したという報せが入る。病院で母に泣きつかれたウーシュアンは本気で相手を探すと宣言するが、ルーカスは条件だけで相手を選ぶのかと非難する。一方、ウーシュアンのかつての婚約者レスリー・ソンは今や海外で活躍する有名カメラマンになっていた。インターネットでウーシュアンの部屋のガス爆発映像を目にし、彼女がまだ独身と知ったレスリーは台湾に帰って展覧会に参加することを決める。