江南の町――雨の中、無言で剣を交える蕭憶情（しょう・おくじょう）と舒靖容（じょ・せいよう）。３年の間、青羽（せいう）と離れて１人江湖を渡ってきた舒靖容の剣の腕は、見違えるほどに上がっていた。再び手を結んだ２人は、拝月教との繋がりや闇市場での火薬の売買が疑われる雷（らい）家に狙いを定め…。

成美（チェンメイ）と同じ部屋で一夜を共にした邱庭（チウ・ティン）に腹を立て、守治（ショウジー）は邱庭を殴ってしまう。「訴えてやる」という邱庭の前に姿を見せた守治の弁護士は掛居（グアジュー）。別れた二人は気まずい形で顔を合わせることに。一方、酔った成美に振り回された邱庭は、なぜか今まで以上に成美が気になり出していた。

成美から距離を置きたい掛居は、あえて京京（ジンジン）の部屋を訪れる。しかし、掛居を訪ねた守治に知られ……。星華（シンホワ）のカウンセリングによって不眠症が改善した康澤（カンゾー）は、星華に信頼と好意を寄せるようになっていた。患者との個人的な接触は禁じられているが、康澤の強い思いに打たれた星華は……。

京京と抱き合う掛居を見た成美は、思いを断ち切ろうと邱庭との交際を決める。しかし、邱庭の女性関係のうわさを聞いた守治は、二人の交際に猛反対。一方掛居は、邱庭が成美に隠している真実を知り、成美に知らせようとする。しかし、それを遮るように現れた邱庭は、「成美のために家を買った」と、挑発的に掛居に告げるのだった。

小良（シャオリャン）の誕生会に来た掛居と守治は、星華と一緒に現れた康澤を見て息を飲む。松岡（ソンガン）にそっくりな康澤との交際を認める星華、既婚者の邱庭と交際する成美。お互いのモラルを責め合い、誕生会は気まずい雰囲気に……。ある日、守治は同僚が開発したロボットが大企業ドーヨンに盗用されたとして、掛居に訴訟の弁護を依頼する。

久しぶりに会った薛（シュエ）弁護士から、ドーヨン側の弁護を引き受けたと知らされる掛居。一方、星華との関係を母親に問いただされた康澤は、正直に恋人だと告げる。腹を立てた康澤の母親は星華の診療所に乗り込み、「息子をたぶらかしたと訴える」と星華に詰め寄る。辞職を余儀なくされた星華は……。

掛居は、余命わずかな京京の望みをかなえたいと守治に協力を求める。そして守治が見守る中、掛居は京京とひっそりと結婚式を挙げた。守治は、つらい時期に寄り添ってくれた美嘉（メイジア）の思いを受け入れ、交際をスタートさせる。一方、薛弁護士は掛居を呼び出し、ドーヨンの訴訟から手を引けと迫る。断る掛居に薛弁護士が下した決断は……。

知的財産侵害訴訟の場で、被告側・ドーヨンの弁護士から驚くべき事実を知らされた掛居。徳永の会長と掛居の個人的な関係がマスコミの知るところとなり、掛居はスキャンダルの当事者として追われることに。一方、母親から逃げ出した康澤は、大学時代の恩師の下に身を寄せる。その恩師は、なんと守治の断絶中の父だった。

守治の勧めで、カウンセリングの知識を生かしたライブ配信を始めた星華。小良と接する時間が増えた康澤は、小良にも懐かれ始めていた。そのころ成美は、邱庭が妻と離婚するためにしたある行動を知り、邱庭に不信感が募る。一方、掛居と電話がつながらず、自宅もすでに解約されていることを知った守治は愕然とする。

ライブ配信を通して、小良の存在が松岡の実家に知られてしまった星華。松岡の両親は、小良を後継者にしたいと、あの手この手で干渉してくるように……。長年父と確執があった守治は久しぶりに実家を訪ねるが、似たもの同士の二人はなかなか素直になれない。一方成美は、掛居を探しに彼が幼少期を過ごした九州に向かう。

掛居は過去をリセットして、日本で新生活を始めようとしていた。しかし、邱庭と別れた成美と再会し、二人は再び気持ちを寄り添わせる。一方、星華にアメリカの研究室での仕事の話が舞い込む。刺激的な研究内容に星華の気持ちは動くが、ある日松岡の母親が勝手に小良を連れ出し……。

美嘉の妊娠と結婚の意思を両親に告げた守治は、また父の怒らせてしまう。一方、小良をめぐる件に関し、掛居が星華の代理人となり「同意なく小良と会わない」という誓約書を松岡の両親に交わさせる。そんな掛居の下にある日、徳永の会長・譚慕徳（タン・ムードー）の弁護士が現れ、遺産相続の話を持ちかけた。しかし掛居は弁護士を一蹴する。

守治が見つけた、過去の動画を観賞するあすなろ会の４人。学生時代の自分たちが10年後を語る姿を見て、それぞれが初心を思い出す。そして星華はアメリカへ、成美は掛居と一緒に日本に行くことを決意する。そんなある日、掛居は呼び出されて父・譚慕徳に会いに行く。末期癌を患う彼は、訴訟や過去について掛居に詫びるのだった。

青空ネットの実習生である雲朶は、南陽体育大学水泳部部長の祁睿峰を取材することになり、朝からドキドキ。前回のドリーム杯の金メダリストである祁睿峰を取材しようと、水泳部のレギュラー選考会が行われる会場内はごった返していた。出遅れまいと駆けだした雲朶は思わず足を踏み外しプールの中に転落！その瞬間、プールに飛びこみ雲朶を救ったのは、祁睿峰と同じ水泳部員の唐一白だった。

レギュラー選考会で１位となった唐一白。雲朶は上司の孫に、祁睿峰や他の有力選手の取材よりも、唐一白を取材させてくれと頼み込む。しかし孫は無名の選手を取材したがる雲朶を叱る。そんな中、４大学による前哨戦が行われ、メドレーリレーでチームのアンカーを務めた唐一白は一躍スターとなる。だがレース後の囲み取材で、４年前の全国中高生水泳大会以降、姿を消した理由について問い詰められ…。

財布をなくして落ち込んでいた雲朶だったが、拾い主が届けてくれて大喜び。そんな中、社長室から泣きながら出てくる実習生たちの姿を見て不安にかられる雲朶。孫の話によると、実習生のうち正式採用されるのはたったの２人。そして失敗続きの雲朶の途中評価は急降下！孫のアドバイスを受け、再び祁睿峰を取材しにプールを訪れた雲朶は、水着姿の唐一白を間近で見た瞬間、慌てて逃げ出してしまう。

雲朶と祁睿峰の英語のレッスンがスタート。夜遅くまで２人が仲良く勉強する姿を目撃した唐一白は、嫉妬心から雲朶を家まで送り届ける。一方、祁睿峰にひそかに思いを寄せている女子水泳部部長の向陽陽も、２人の姿に嫉妬心がメラメラ。そうとも知らず、向陽陽の前で雲朶を褒めまくる祁睿峰！そんな中、雲朶が作成した南陽体育大学水泳部の動画ニュースが社長の目にとまる。雲朶のランキングは…？！

雲朶は同じ実習生の程美と、財布の拾い主の林梓と食事をすることに。程美は憧れの投資家ジェームス・リンではないかと質問するが、林梓は笑って否定する。一方、南陽体育大学では北江体育大学の水泳部との合同練習が始まる。しかし初日から北江体育大学のエースである欧陽恒と南陽体育大学の部員がケンカする始末。そんな中、突然、林梓が雲朶の助手として採用され、雲朶は驚いて目を丸くする。

唐一白のタイムが伸びていないことに気づいた祁睿峰は、唐一白に理由を問いただす。しかし自分でも何が理由か分からず悩んでいると打ち明ける唐一白。そんな中、青空ネットは唐一白が過去のレースで欧陽恒に勝利したものの、選抜チームに失格となったというニュースを配信する。閲覧数を増やすために林梓がわざとそのような記事を書いたと確信した雲朶は、林梓に詰め寄り２人は言い合いになる。

合同練習中、欧陽恒との対決に敗れた祁睿峰は翌朝、両校の部員の前でむちゃな泳ぎを強行し、怪人ぶりを見せつける。そんな中、唐一白はドーピング疑惑のためドリーム杯の参加資格取り消しもあり得るということを袁コーチに告げられる。話を聞いた祁睿峰は、抗議しようとコーチに食ってかかるが、正式発表があるまでは様子を見るしかないという言葉にぶち切れ！その足で青空ネットに乗り込むのだが…。

タイムが伸びずスランプ気味の唐一白は、とうとう伍コーチに携帯をとりあげられてしまう。伍コーチは唐一白のドーピング疑惑が一気に拡散されたのも全て、記者である雲朶と親しくなったせいだと説教をする。一方、唐一白に電話をかけた雲朶は、つながった瞬間に切れてしまい不安になる。その上、家に帰った雲朶は、大家から突然、出ていってほしいと言われ荷物ごと追い出されてしまう。

帰る家がなくて途方に暮れていた雲朶と再会した唐一白は、雲朶を男子寮に連れていく。ルームメートの明天に事情を話し、雲朶だけを残し唐一白と明天は祁睿峰の部屋で寝ることに。ちょうどその時、上半身裸の祁睿峰が現れ雲朶は絶叫してしまう。一方、程美は林梓が雲朶のために用意した部屋の下見に行き、きれいに飾られた部屋を見て驚く。そして眠れない唐一白は、雲朶のいる部屋を訪ね…。

祁睿峰から引っ越し先を紹介してもらった雲朶。なんとそこは、唐一白の家！そうとも知らず唐一白の家に着いた雲朶は、初日から唐一白の母親の路晨に気に入られる。一方、ドリーム杯の参加選手に選ばれず落胆する唐一白。袁コーチから助言されるものの、その意味をつかめずにいたが、雲朶の言葉からヒントを得る。そして久しぶりに家に帰った唐一白は、自分の部屋の異変に気づき…？

唐一白は、スタート地点に戻ろうとの思いから、雲朶を誘い、高校のプールを訪ねる。過去を思い出し、いろんな思いに浸る唐一白。そんな唐一白に雪朶は、とっておきのストレス解消法を伝授する。ある日、チームメートの陳子強は唐一白が不調であると知り、ドリーム杯のメドレーリレーの第4泳者になるチャンスをくれとコーチにじか談判する。陳子強と第4泳者の枠をかけ、一発勝負に出た唐一白は…？

雲朶は唐一白のゴーグルに書かれた祁睿峰のサインを消そうとスポーツ店を訪れる。そこへ偶然やってきた向陽陽。雲朶が大家から男の子を紹介してもらうとの話を聞いて、気乗りしない雲朶に一緒について行ってあげると話す。向陽陽は雲朶に祁睿峰への想いを語り、すっかり仲良くなった２人は街の中で祁睿峰と唐一白にばったり遭遇する。スカートをはいている向陽陽を見た祁睿峰は、思わず…。

涵城の鳳祥鳴（ほうしょうめい）雑技団の花形・葉凝芝（ようぎょうし）は、尚官局・轄司令の魏広（ぎこう）に出会って一目惚れ。しかも、彼から銀500両で皇太后の誕生祝いで芸を披露するよう依頼されて大喜びする。しかし、いざ宮中に行って皇帝・ほう通（ほうつう）の前で芸を見せたところ、葉凝芝が読み上げた祝辞が大問題に！　これは直前に皇姉・ほう貞（ほうてい）から伝授された祝辞だったが…。

本番では皇太后が祝辞を喜んでくれて事なきを得た葉凝芝（ようぎょうし）。彼女は陰謀に利用された自分を助けてくれた魏広（ぎこう）に恩返しを誓って帰路につき、半年後、陰謀を企てたほう貞（ほうてい）と広定（こうてい）王は追放になったのだった。その後、葉凝芝は涵城にやってきた魏広と再会を果たす。そして、これこそ運命の恋だと舞い上がった彼女は彼との結婚を夢見るが…。

葉凝芝（ようぎょうし）は魏広（ぎこう）から許婚がいると聞かされショックを受けるが、彼が自分を密かに守ってくれていたのだと気づくと、代わりに朗坤（ろうこん）と楊彪（ようひょう）を懲らしめてやろうと一計を案じる。だが、そのせいで追われる身となってしまった葉凝芝。彼女は魏広の助けで雑技団の仲間とともに涵城を脱出。さらに、魏広と二人で馬に乗って逃げるが…。

一途な想いが通じて魏広（ぎこう）と素敵なひと時を過ごした葉凝芝（ようぎょうし）だったが、追っ手をかわすため彼と別行動に。その結果、崖で足を踏み外した彼女は梨花学堂の宮女が沐浴する場所に滑落する。そこで葉凝芝はこれ幸いと花長使（かちょうし）に頼みこみ皇后に仕える宮女の一人に加えてもらう。それは追っ手から逃れ宮中で魏広を待つためだったが…。

皇后が紙に書いた字を見事に当て人の心が読めるふりをした葉凝芝（ようぎょうし）は、この力を維持するため曽祖母の墓参りに行く必要があると嘘をつく。こうして皇后の許可を得て宮中を出た彼女は、街で身を潜めていた団員の阿しょう（あしょう）、阿嬌（あきょう）と再会する。一方、獄中にいる元国師・厳寛（げんかん）から助言を受けた皇后は、葉凝芝の力がイカサマだと気づき…。