ジャン・ミンは実母のシェン・シウジーの元を訪れ、これまで犯してきた罪の重大さと、自分を共犯者に仕立てたことは見逃せないと責めたところ、シェン・シウジーは意識を失って入院する。付き添った病院で養母のウー・ティエンホアも検査入院しているのに出くわし、病室でシェン・シウジー、ウー・ティエンホアとジャン・ミンが一堂に会する。その一方、ジャン・ミンは、ルオ・シーとホテルの客室で一晩を過ごす。

ジャン・ミンの知らぬ間にネット上には、リウ・ウェンナーとの婚約記事の文字が踊る。これを見たジャン・ミンは、政略結婚を推し進める父に抗議し、加えて、実母のシェン・シウジーを見舞うように責める。一方、ルオ・シーはジャン・ミンの婚約発表を知り動揺する。その頃、四海ではグルメフェスが行われ、佑安ホステルも参加することになり、ジョウ・ウーは勝負をかけて張り切る。

四海のホテルでグルメフェスが開催される中、ルオ・シーの兄、ジョウ・モーが指輪泥棒の疑いをかけられる。ルオ・シーは疑いを晴らそうと奔走する。一方、シアオ秘書とジャン・ミンは、偶然撮影されていたグルメフェス会場の動画から、犯行があったとされる時間にはジョウ・モーはグルメフェスの会場にいたことを確認し、仕組まれた事件だと気付き、客を呼び出し交渉する。

ジャン・ミンとの婚約がととのっても不安なリウ・ウェンナーは、何とかルオ・シーの恋愛相手を探そうとする。その頃、タオ・ルンはホステルの面々に、宿の現状を改革するための計画を提案するが、人手もお金も知識もないない尽くしで、実現は難しいとジョウ・ウーに言われてしまう。一方、ルオ・シーは意を決してリウ・ウェンナーの仲人で、インテリ男性とお見合いをするのだが…。

ルオ・シーが残業しているとジャン・ミンが現れルオ・シーに迫るが、突然気絶してしまう。リウ・ウェンナーは、病院に運ばれたジャン・ミンの元へ駆けつけ、ルオ・シーに、なぜ一緒にいるのか問い詰める。一方、タオ・ルンは、朝になっても戻らないルオ・シーを心配し、四海の温室で疲れ果てて眠るルオ・シーに付き添う。リウ・ウェンナーは、わざとそこにジャン・ミンを連れ出す。

ホテル内のエステサロンで精油を飲んだ客が病院に運ばれ、危機管理部はマスコミへの暴露を恐れ、商品の仕入れ先に責任を押しつけようとする。一方、シアオ秘書が客室のゴミの中から手がかりを探していると、ルオ・シーが茶のティーバッグを見つけ、茶葉を調べると申し出る。その頃、リウ・ウェンナーは、被害者の姉たちがジャン・ミンを中傷しているところに居合わせ激しく抗議し、彼女らを怒らせてしまう。

リウ・ウェンナーを伴い記者会見に臨んだジャン・ミンは、会社側の筋書きを無視して、エステサロンで起きた事故に対し責任を取ると明言し、リウ・ウェンナーも客への無礼を謝罪する。会社側は、リスクを冒したが責任感の強い企業として印象づけられたと、これを宣伝に利用しようとする。一方、ジャン・ミンは、リウ・ウェンナーとの約束をすっぽかし、ルオ・シーに“本当”の誕生日を祝ってほしいと誘う。

タオ・ルンは、久々にウー・ティエンホアの家に野菜の配達に行き、ウー・ティエンホアと雑談するうちに、プラネタリウムの仕事の話を持ち掛けられる。その頃四海では、取引先との契約情報が流出する。ルオ・シーが書類の復元作業をした際に起きたことだと、ルオ・シーは解雇を要求される。そして、そのトラブルの最中、今度はジャン・ミンとルオ・シーのゴシップ記事がネットに流れてしまう。

ネットにルオ・シーとのゴシップ記事が流れ、リウ・ジーガンは、ジャン・ミンと娘のリウ・ウェンナーとの婚約を破棄すると宣言する。この結婚によりBKからの支援を当てにしていたジャン・ミンの父、ジャン・ジンジョンも激怒し、ジャン・ミンを殴ってしまう。一方、シアオ秘書は、ゴシップ記事をリークした人物について推理するが、ジャン・ミンは、狙われているのはルオ・シーではなく、自分だと言う。

ジャン・ミンのゴシップ記事を見た実母のシェン・シウジーは、ジャン・ミンにくぎを刺し、情報があれば昔の方法で連絡するように言う。一方、リウ・ジーガンは、ジャン・ミンとの結婚を諦めない娘のリウ・ウェンナーを部屋に閉じ込め、抵抗するリウ・ウェンナーはハンガーストライキを始めるが、3日目に倒れてしまう。その頃、タオ・ルンはプラネタリウムでのアルバイトの話が決まる。

ジャン・ミンは、流出した書類と原本の体裁が異なるため、ルオ・シーは無実だと主張する。そこに、ジャン主任が呼んだ証人が現れ、ルオ・シーから情報を買い、転売したと証言するが、ジャン・ミンは、金回りがよくなったことを指摘し、転売したなら通報すると圧力をかける。一方、リウ・ウェンナーも、ルオ・シーは競業避止誓約に違反していると解雇を求め、佑安ホステルの経営者を呼ばせ、タオ・ルンが代理でやって来る。

ジャン・ジンジョンは、ウー・ティエンウェイから、ジャン・ミンの性格や面影が幼い頃と違ってみえると指摘されて焦り、妻のウー・ティエンホアに、今は真実を公表できないと話す。その頃タオ・ルンは、問い合わせていたDNA検査の件で、家族が見つかったと警察から連絡を受け、アメリカへ一時帰国することにする。一方、ルオ・シーが退社の手続きを済ませる中、佑安ホステルは契約更新ができないと通告されてしまう。

ジャン・ミンは、リウ・ウェンナーとの結婚式が始まる直前、やはり結婚はできないと、式場から去ってしまう。リウ・ウェンナーは気丈にふるまうが、両家の親たちは、怒りと動揺を隠せない。その頃、ルオ・シーはタオ・ルンとともにロサンゼルスに向けて、飛行場から旅立とうとしていたが、タオ・ルンは空港内のカフェで流れるリウ・ウェンナーの、結婚取り止めの報道を見る。そしてルオ・シーは…。

四海のリゾート施設を作るための土地の公共区画を、ジャン・ミンは密かに自分のものとし、ジャン・ジンジョンとリウ・ジーガンを前に、四海の相続権と社長の座を保証するなら、この区画を提供すると圧力をかける。その頃、タオ・ルンは渡米し、実父だと名乗る人物に会うが、違和感を覚える。そこへ、リウ・ウェンナーから電話があり、ロスの空港に来ているので迎えに来てほしいと頼まれる。

多忙を極めるジャン・ミンはなかなかルオ・シーとの時間がもてない。そこで勝手にルオ・シーの予定を変更させ、ルオ・シーを怒らせてしまう。困ったジャン・ミンに、ジョウ・ウーはプロポーズするよう助言する。その頃、ウー・ティエンホアは自宅で受け取ったある書類を見ると倒れてしまう。そこにシェン・シウジーが訪れ、とっさに床に落ちていた書類と自分の持っていたものとをすり替える。

ウー・ティエンホアは“ジャン・ミン”の偽の死亡証明書を見て倒れ、意識が戻らない。そのウー・ティエンホアに向かって、夫のジャン・ジンジョンは、本当の息子が戻ったと語りかける。一方、シェン・シウジーは、息子ジャン・ミンに四海を継がせる野望を捨てきれないが、そんな母親をジャン・ミンはいさめる。その頃ジャン・ジンジョンはタオ・ルンに会い、うれしさから性急に家に来るよう勧め、タオ・ルンは戸惑う。

ジャン会長は、実子であると判明したタオ・ルンを後継者として育てようと躍起になり、ジャン・ミンは潔く後継者の座をタオ・ルンに明け渡すと言う。一方、臨時取締役会が開かれ、ウー・ティエンウェイらがジャン・ミンが前会長と血縁にないことを根拠に、ジャン・ジンジョンの解任とジャン・ミンの相続権放棄を求めるが、ジャン会長は本当の息子が見つかったとDNA鑑定書を役員たちに配る。

タオ・ルンはジャン会長の家で、ジャン・ミンは佑安ホステルで、慣れない習慣に戸惑いながら新しい生活を始める。その頃ジャン・ジンジョンは、倒れて入院しているウー・ティエンホアの最近の動向を秘書に調べさせたところ、銀行に貸金庫の登録をしていたことが判明し、鍵と暗証番号を手に入れようとする。その頃四海では、タオ・ルンも後継者の1人として、会社の周年イベントの仕事に携わる。

久々に佑安ホステルに戻ったタオ・ルンはジョウ・ウーに、今後、四海が経営上の支援をすると伝える。一方、ジョウ・ウーはルオ・シーに、本当にタオ・ルンを選ばなくていいのかと問う。その頃ジャン・ジンジョンは、中国に会議で来ているアメリカの高名な医師にウー・ティエンホアの診察を頼むが、もうすぐ目覚めるはずだと言うだけで、目新しい診断は特になく、集まっていた家族は悶々とする。

四海の周年イベント開会直後、ジャン・ミンの出生の秘密を暴露するシェン・シウジーの音声が突然流れ、真実を知ったタオ・ルンは怒り、ルオ・シーは戸惑う。その頃ウー・ティエンホアの容体が急変し、また一方では、シェン・シウジーも病院で取り乱し、シアオ秘書の家に移る。ウー・ティエンホアは緊急手術となるが、駆けつけたタオ・ルンはジャン・ジンジョンに対し絶対に許さないと言う。

シアオ秘書は、ジャン・ミンの後を追うようにタオ・ルンに辞表を出すが、ジャン・ミンはタオ・ルンから身元詐称の告発をされ、派出所に留め置かれる。その頃佑安ホステルでは、ある女性がジョウ・ウーを訪ね突然やって来る。一方、リウ・ウェンナーはタオ・ルンを思い出の場所に連れ出し、昔の思い出話をして聞かせる。タオ・ルンはリウ・ウェンナーの優しい言葉に癒される。

突然行方不明になったシェン・シウジーを、シアオ秘書とルオ・シーが見つけ出すが、シェン・シウジーは取り乱しルオ・シーを叩いてしまう。一方、四海では、タオ・ルンがリウ・ウェンナーを信頼できる側近として据えようとしていた。その頃、元妻にマントウを引き取りたいと言われたジョウ・ウーは、このことを佑安ホステルの皆に打ち明け、マントウは誰にも渡さないと伝える。

シェン・シウジーは自ら死を選び、ジャン・ミンは深い悲しみに沈む。タオ・ルンは、ジャン・ジンジョンもジャン・ミンも四海から追放し、最も憎むべきシェン・シウジーがいなくなったにもかかわらず心が晴れない。一方、ジャン・ジンジョンは、佑安ホステルに住むジャン・ミンを訪ね、ジャン・ミンを評価しつつ互いの恩怨を捨てようと言う。そしてジャン・ミンは、佑安ホステルの皆から温かい歓迎を受ける。

ウー・ティエンホアの術後は良好だが、目覚めない。そんなウー・ティエンホアにジャン・ジンジョンは、ジャン・ミンを援助したいと話すが、それを聞いたタオ・ルンは激しく怒る。一方、ウー・ティエンウェイはタオ・ルンに、ジャン・ミンが計画する佑安ホステルの改造とチェーン展開を阻止するため、ホステルを廃業に追い込む提案をする。しかしタオ・ルンは、ルオ・シーを傷つけることはできないと難色を示す。

タオ・ルンは、ジャン・ミンの計画を利用し、“鳳凰計画”として推進するプレゼンテーションをしたところ、リウ・ジーガンにも高く評価される。その頃佑安ホステルの人々は、ホステルが水源保護区に認定されたため、営業を停止するよう言い渡され、夢が壊れて落胆する。ルオ・シーは、これが本当にタオ・ルンの差し金なのか確かめると言う。一方、ジャン・ミンは、タオ・ルン失踪の真実に迫ろうとする。

リウ・ウェンナーは傷心を癒すため海外へ旅立ち、ジョウ・モーも佑安ホステルを出ていく。四海では、タオ・ルンがウー・ティエンウェイに、ホステルへの仕打ちを責める。一方、タオ・ルンは公園で突然過去の出来事を思い出す。しかし、タオ・ルンをひどい目に遭わせた当人を追跡しているうちにジャン・ミンがタオ・ルンをかばい、車にひかれ意識を失う。ルオ・シーはジャン・ミンの元へ駆けつけるが…。

龍騰（りゅうとう）大陸は大楮（だいちょ）、大蜀（だいしょく）、南峪（なんよく）の三国に分かれ互いに勢力を競っていた。大楮国皇帝である夜鴻奕（や・こうえき）の弟、夜君清（や・くんせい）は大蜀との戦いの末、兄に帰京を命じられる。その頃、大楮国皇后である姚莫心（よう・ばくしん）は、何者かに毒を盛られ意識を失う。そこにちょうど現れた妹の姚莫婉（よう・ばくえん）と魂が入れ替わり、莫婉の姿の莫心は宮中を出るが、賊に連れ去られてしまう。

親切な老夫婦に助けられ目を覚ました君清。大切な玉佩（ぎょくはい）を莫婉が勝手に医者に手渡したと知って怒る君清だが、莫婉が献身的に看病してくれたことを老夫婦から聞き、怒りを収める。２人は散歩に出かけるが、戻ってくると老夫婦は殺されていた。そして君清と莫婉も、君清の命を狙う者たちに囲まれる。だがその時、奔雷（ほん・らい）ら君清の兵が現れる。

君清の屋敷を追い出された莫婉は、門前で大騒ぎをし、それを見かねた君清は仕方なく莫婉を屋敷に住まわせることにする。一方、莫心が臥（ふ）せっている寝宮に何者かが侵入する。刺客が網を破って逃げたことを知った鴻奕は、莫心を忘れられない君清ではないかと疑う。ある日、狩りに出かけた鴻奕と君清だが、そこに刺客が現れ鴻奕に矢を放つ。

君清と夜市に出かけた莫婉は、たまたま、子供たちをさらってきて稼ごうとしていた輩（やから）の存在を暴いてしまい、彼らに追われ襲われそうになる。しかし危機一髪のところを君清に救われる莫婉。君清は莫婉の姿を見て、莫心を思い出していた。その頃、“賊王（ぞくおう）”と呼ばれる寒錦衣（かん・きんい）が、盗賊たちを使って事を起こそうと企（たくら）んでいた。