西安で再会を果たした周生辰と時宜。周生辰は時宜のホテルを訪ね、お薦めの旅行記を言づける。受け取った時宜はお礼のメールを送り、周生辰が滞在する研究所を訪れることに。夜の会食で周生辰に婚約者がいると聞いた時宜はショックを受けるが、周生辰は慌てて釈明するのだった。実家のある鎮江（ちんこう）に戻った周生辰は一族の面々と再会し、近く鎮江で開かれる投資説明会について同意を求める。その頃、鎮江から車で４時間かかる上海のスタジオでは時宜が無事収録を終えていたが…。

突然、上海にいる時宜の前に現れた周生辰。そのまま２人は真夜中のディナーを楽しむ。鎮江に戻った周生辰は親友で弁護士でもある梅行（メイ・シン）から、弟の周文川（ジョウ・ウェンチュアン）のビジネスに危険性が潜んでいると告げられ、周家を守るためにも早く結婚し一家の主としてかじ取りをすべきだとアドバイスを受ける。その頃、時宜も法事のため叔父夫婦の住む鎮江に向かっていた。偶然にも時宜の乗る車とすれ違った周生辰は、意を決して時宜に電話をかけ、ある提案をするが…。

プロポーズの翌日に時宜の両親へ挨拶に訪れた周生辰。その実直な人柄に時宜の両親や叔父一家も好感を抱く。その後、時宜は周生辰が特別にあつらえさせたチャイナドレスに身を包み周生辰の実家へと向かう。古くからの立派な屋敷に時宜は驚くが、周生辰の母親である秦婉（チン・ワン）は自分の意見がないがしろにされたことに気分を害し、２人に外で食事を取ってくるよう促すのだった。レストランで周生辰は母親の気持ちを代弁し時宜も理解を示す。そして時宜は上海に戻り…。

婚約の準備を進めるため急遽ドイツから帰国した周生辰は、その足で時宜に会いに行く。時宜は風邪気味だった周生辰を初めて部屋に入れ、漢方薬を飲ませてあげるのだった。鎮江に戻った周生辰は母方の祖母のもとを訪れ婚約の報告を行う。一方の時宜は声優の仕事が評価され賞にノミネートされることに。すると授賞式の衣装をレンタルする予定だった時宜のもとへ周家から衣装が届く。周生辰が密かに時宜のために新調していたのだった。

周生辰は時宜の婚約式の衣装を新調するため、時宜を王（ワン）姓の一家のもとへ連れていく。彼らは祖母を筆頭に十数代にわたる裁縫師であった。祖母の孫・王曼（ワン・マン）が時宜の婚約衣装を仕立てることになるが、王曼は周生辰の弟・周文川と復縁と別離を繰り返しており、今回の周文川の結婚に心を痛めていた。後日、上海の研究室を時宜に案内していた周生辰のもとに梅行から連絡が入る。染色工場を操業する周生辰の父親の古い友人が窮地に立たされていた。

周生辰は染色工場で水のサンプルを採取していたが、従業員が全員帰ってしまい工場に閉じ込められる。知り合いに迎えを頼む周生辰だったが、弟の周文川はわざと遅れて工場に到着するのだった。周生辰と時宜の婚約式を目前に控え、周家では着々と準備が進められていた。周生辰は時宜を上海の新居に案内する。新居は周生辰の父親が残したクラシックな邸宅だった。時宜は新居で王曼の仕立てた婚約用の衣装を試着するが、そこへ周文川とトン・ジアレン夫婦が現れ…。

婚約式を迎えるために鎮江にある周家にやってきた時宜。しかし到着早々に周生辰の母から観劇には姿を見せなくていいと告げられる。その夜、周生辰は時宜を同じ棟に泊まらせるも寝室は別々に用意していた。気持ちが落ち着かず電話をかけてしまう周生辰に対し、時宜は扉を開けてと告げる。ところが突然、周家で事件が起きる。昼間、周生辰の従妹・周文芳（ジョウ・ウェンファン）と従兄の妻である唐暁芙（タン・シャオフー）がトン・ジアレンの噂をしていたことが引き金となり、トン・ジアレンが腹を立て…。

周生辰は時宜を外祖母の家に連れていき、外祖母は孫の嫁となる時宜を喜んで迎える。そんな中、秦婉が母親である周生辰の外祖母を訪ねてくるが、外祖母は秦婉に対して他人行儀な態度を取っていた。時宜は周生辰から、秦婉は継母であり周生辰の実母は外祖母の遠縁に当たると知らされる。周生辰の孤独を知った時宜は、帰りの車で自分から周生辰との距離を縮め、２人は初めて唇を重ねるのだった。その晩、２人はそれぞれ眠れない夜を過ごし…。

時宜の祖父母が婚約式に出席するために鎮江の叔父一家のもとにやってくる。一方の周家ではトン・ジアレンに池に落とされた唐暁芙が意識不明の重体となっており、事態は警察沙汰にまで発展していた。そもそも周生辰と時宜の婚約に難色を示していた周生辰の継母・秦婉は婚約式の延期を決め、周生辰が上海で新たに婚約式を行うことを提案しても応じようとはしなかった。時宜に事情を打ち明けた周生辰は、自らの口で説明したいと時宜の親族に会いに行くが…。

外祖母の家で別々の部屋で寝ようとする周生辰に対し、時宜は１つのベッドで向かい合って寝ようと提案する。翌朝、周生辰は外祖母に立会人となってもらい、婚姻届を役所に提出したいと申し出る。突然の提案に慌てる時宜だったが、すぐに快諾して２人は婚姻届を提出、合法的な夫婦となるのだった。翌日、外祖母は周生辰と時宜を連れて久しぶりに周家を訪れる。母親の訪問に秦婉はいたく喜ぶが、周生辰たちが勝手に入籍したと知らされ…。

周生辰と時宜は、周生辰の父親の旧友である有名な書家から直筆の書を贈られる。時宜は返礼として幼い頃から親しんできた国画の腕前を披露し、多才さの片鱗を見せるのだった。秦婉は周生辰と時宜の結婚には反対しながらも、周生辰に父親の全遺産を相続させることを決める。夫婦となった２人は鎮江から上海へ戻ってくるも、実験室の仕事を引き継ぐため周生辰は２か月ドイツへ渡ることに。一方、トン・ジアレンも夫の周文川にドイツの実験室に戻ると伝え…。

上海とブレーメンで離れ離れの新婚生活を送る周生辰と時宜。引き継ぎのめどが立った周生辰はブレーメンに時宜を呼ぶ。久しぶりの新婚夫婦の再会に立ち会った梅行だったが、紹介された親友の新妻は自分が西安で心惹かれた女性だった。梅行は動揺する心を抑えながら冷静に弁護士として周生辰の友として時宜と接する。ブレーメンの街を楽しんだ新婚の２人だったが、突如、周生辰が実験室に呼ばれることに。早朝戻った周生辰は静かに時宜の寝顔を見つめていると…。

周生辰の実験室では研究費用を流用したとの根も葉もない疑いがかけられていた。梅行は周生辰の帰国を妨害する周文川の仕業だと考える。そんな中、周文川が突然、時宜を訪ねてくる。周文川は時宜に周生辰とトン・ジアレンの過去を明かし、周生辰が洗面所でなくした結婚指輪を渡す。時宜はアパートに戻ってきた周生辰に説明を求めるのだった。ブレーメンに足止めとなった周生辰は一足先に時宜を帰国させることにするが、その前日、時宜を街に連れ出した際、突然暴徒たちが現れて…。

先に帰国した時宜は変わらず周生辰と日課の電話を続けていた。そんな中、烏鎮（うちん）でアフレコ大会が開かれ時宜も審査員として参加することになる。大会には時宜に心を寄せる音響監督・王応東（ワン・インドン）の姿もあった。その烏鎮の宿泊先のホテルを周生辰の従弟の周生仁（ジョウション・レン）が差し入れを携えて訪ね、密かにボディーガードたちに王応東の動きを見張らせる。実は周生辰が周生仁を遣わしたのだった。そしてアフレコ大会も無事終わり、時宜一行が遊覧船に乗っていると川にかかる橋には周生辰の姿が…。

ついに結ばれた周生辰と時宜。烏鎮で宏暁誉とその友人の杜風（ドゥー・フォン）と食事をした２人だったが、時宜は周生辰の代わりにお酒を飲んで酔いつぶれてしまう。周生辰は何時間も時宜を膝の上で寝かせてやるのだった。その頃、ブレーメンではもぬけの殻となった周生辰のアパートで立ちつくすトン・ジアレンの姿があった。トン・ジアレンは何の未練も残さない周生辰に対して涙を流す。一方、上海にある時宜のマンションに戻ってきた周生辰と時宜は念願の同居生活を始めることに。

同居初日からマイペースな生活を送る周生辰と時宜。その頃、一足先に鎮江の周家に来ていた梅行は周文幸（ジョウ・ウェンシン）たちから理想の女性について問われ、ある題目を作る。周文幸から送られてきた題目を周生辰が時宜に解かせると、答えは完璧でウィットに富んでいた。その解答を時宜が出したと知り、梅行は感傷的になる。一方の時宜はリビングで寝ようとする周生辰に寝室に入るよう促し２人は同じ寝室で寝るようになるが、朝なんと時宜の祖父母と園園が突然マンションを訪れて…。

園園（ユエンユエン）から両親が周家の対応に不満を感じていると聞いた時宜。両親との食事に周生辰を連れていくが、入籍したことは伏せ、母親に周生辰がどれだけ自分を第一に考えてくれるかを力説する。その会話を聞いた父親はにこやかに周生辰を迎えるのだった。そんな中、周生辰は周家の後継者として鎮江と上海を行き来する生活を始める。一方、後継者となる目算が完全に外れた周文川はトン・ジアレンとの離婚協議が成立、王曼の外祖母に王曼との結婚の許しを求め…。

上海に時宜を残して鎮江に来ていた周生辰は、時宜が具合が悪くて病院に行ったと知り梅行と急いで駆けつける。病院には時宜の同僚も来ており、王応東に嫉妬した様子の周生辰を見て時宜は喜ぶのだった。一方、梅行は仲睦まじい２人の姿を見た影響で酒をあおるが、その帰り道、ゴロツキ連中に襲われてしまう。周文幸はゴロツキを雇ったのは周文川ではないかと疑う。無事病院から退院し家に戻った周生辰と時宜は、早速家事の分担を話し合うことになり…。

中元節を迎えるため鎮江に戻ってきた周生辰と時宜。周文幸は２人の帰りを心から待ちわび、連穂も時宜が戻ったことを喜び腕によりをかけて手料理を振る舞う。しかし元気そうに見える周文幸だったがその病状は徐々に悪化していた。主治医は周生辰たちに心臓移植の手術を勧める。その頃、時宜は周文幸と一緒に舟で灯籠を流していた。自分の病状を悟ったかのように語る周文幸を時宜は慰める。ところが周文幸が立ち上がった瞬間バランスを崩し、その反動で時宜も川に落ちてしまう。

川に落ちてようやく目覚めた時宜を周文幸が見舞いに来る。川に飛び込んだ周文幸自身も体が弱っていた。そんな中、周生辰の外祖母に認知症の症状が現れたとの連絡が。時宜と外祖母の双方を看病する周生辰の姿を見た秦婉はその献身ぶりに感謝し、翌日、周生辰と時宜をお茶に誘う。２人のなれそめと周生辰に対する時宜の思いを聞いた秦婉は態度を軟化させるが、やはり周家の嫁として大家族に入ることは勧めないと語る。それに対し周生辰は時宜の代わりに絵筆を執って…。

容体が悪化した周文幸。一刻も早く移植手術が必要な状態だった。ちょうど同じ夜、時宜も急性虫垂炎を発症していた。時宜を１人にさせたことを悔やんだ周生辰は周文幸を梅行に託し、時宜の療養のため上海に戻る。その頃、鎮江では周生仁が周生辰と時宜に会いたい一心で林飛（リン・フェイ）や連穂（リエンスイ）、外祖母や園園まで連れ出し周生辰と時宜の住むマンションへと押しかける。そんな中、周生辰の一族が上海にやってくることに。ようやく両家は上海の新居で顔合わせがかなうのだった。

移植手術を受けるため周文幸は上海の病院に入院することになり、梅行も看病のため同行することに。周生辰との婚礼を控える時宜だったが、周文幸の手術が終わるまで挙式は延期しようと周生辰に提案する。周文幸の手術がなかなか決まらないままのある日、梅行が接待に出かけている間、周文川が王曼を連れて見舞いに訪れ、周文幸が食事を取る間そばで付き添う。王曼は周文川との子供を身ごもっていた。ところがその夜、周生辰のもとに病院から電話がかかってきて…。

病院に駆けつけた周生辰と時宜だったが、周文幸は時宜にメッセージを残し、梅行の腕の中で息を引き取る。周生辰は周文幸の検査データを改ざんした周文川を殴るが、その場にいた王曼が突然流産してしまう。そして通報により警察も到着、駆けつけた警官はなんと杜風だった。時宜に付き添っていた宏暁誉は杜風の姿を見てショックを受ける。周文幸の葬儀を終えた周家は深い悲しみに包まれていた。すると、周生辰の叔父の周生行（ジョウション・シン）が周文川を祠堂に呼びつけ…。

取り調べから戻らない周生辰を案じた時宜は外を捜し回り、ベンチに座る周生辰を見つける。時宜は周生辰を静かに寝かせ料理の支度を始める。周文幸の死以降、周生辰はようやく涙を流すことができ、時宜の料理を食べて笑顔を取り戻していく。そんな周生辰を元気づけるため時宜は名前の愛らしいカニのつがいを買う。そして中秋節が近づき、２人は周生辰の外祖母の家を訪れる。認知症が進んだ外祖母は時宜を覚えておらず、時宜を周文幸と思い込み、ある秘密を告げる。

時宜の父親が勤める大学の特別講義で、周生辰が代理で教壇に立つことになる。学生たちの前で未来に対する熱い思いを語る夫の姿に、時宜は改めて周生辰の虜になる。中秋節を翌日に控え、２人は時宜の実家で過ごしてから鎮江の周家へと向かう。周生辰と時宜の暮らす棟では新しい主人を迎えるための準備が着々と進められていた。そんな中、周生辰は琴を製造する工房に時宜を連れていく。そこはもともと周生辰が株主だったが、現在、株は全て時宜に譲渡されていた。

時宜は周生辰に結婚の贈り物として蔵書楼の壁をねだる。一方、秦婉は周生辰から警察が周文川の捜査で梅行のもとを訪れたことを告げられる。秦婉は周文川が不正なビジネスに手を染めていたことを初めて知るのだった。梅行の父親は周文川が出頭することを条件に弁護人を務めると提案する。そして中秋節当日、秦婉は祠堂にいる周文川を呼び戻す。その周文川は中秋節の宴に紛れて王曼と高飛びすることを計画していたが、王曼に別れを告げられ…。

中秋節の宴で客人たちが続々と周家を訪れ、トン・ジアレンも最後の別れのため外祖母に付き添っていた。トン・ジアレンが去り演舞場に周家一族が集まる中、周文川も出頭前に二階席へと姿を現す。すると周文川は隙をついて果物ナイフを奪って時宜を人質に取り、周生辰以外は外に出るように命じる。一階席では何も知らない客人たちが演目に興じる中、二階席では周文川が無抵抗の周生辰に攻撃を繰り返す。周文川の目に殺意を感じ取った時宜はとっさの行動に出て…。

まだ傷も癒えぬ中、時宜の入院する病院を毎日訪れる周生辰だったが、時宜の両親は面会を拒んでいた。それでも周生辰は仕事が終わって翌朝出勤するまで、廊下で時宜が目覚めるのを待ち続ける。そんなひたむきな姿に時宜の両親の態度も軟化するのだった。周生辰は病院を嫌っていた時宜のため西安で家を探し、まだ目覚めない時宜を家で介護するため一緒に西安に連れていくことに。そして西安の新居に移った周生辰は時宜の荷物からある手記を見つける。

周生辰が目覚めない時宜を連れて西安に移ってから数か月、ついに時宜の意識が戻る。目覚めた時宜は、夢の中で自分は周生辰の11番目の弟子だったと告げる。その夢は奇しくも小南辰（しょうなんしん）王の生涯とリンクしていた。時宜の体調が少しずつ回復すると２人は西安の城壁に登って互いに愛を確かめ合う。そして授賞式のため上海のマンションに戻った２人だったが、事故以来、子供の話題を避けようとする周生辰に対し時宜は疑問を投げかけ…。

ツイ・シーイーは名門・ツイ家の令嬢だったが、幼い頃、父親が権力闘争に巻き込まれ姿をくらましたことをきっかけに口が利けない状態だった。その時宜の母方の伯父で太傅のツイ広（ツイ・グアン）は、皇帝崩御の密書を受け戚（チー）貴嬪の幼子、劉徽（リウ・フイ）の即位を助ける。その頃、都のある中（ちゅう）州から遠く離れた西（さい）州では百戦錬磨の呼び声高い小南辰（しょうなんしん）王こと周生辰（ジョウション・チェン）が軍を率いて凱旋していた。