父親の見舞いに来た杜磊は、父親に「養子縁組を解消してもよい」と言われる。一方、袁帥に恋人がいると聞いた喬娜は、「接待だ」と嘘をつき袁帥を食事に誘う。しかし「初雪が降る」と聞いた江君も袁帥と家で火鍋を食べる約束を取り付けていた。袁帥は江君に「すぐに帰るから待つように」と言うが、袁帥はなかなか帰宅しない。江君が袁帥に電話をすると、喬娜が電話に出た。怒った江君がクローゼットをあさっていると、そこには秘密の箱があり、江君が中を見ると…。

初雪の夜、想いが通じ合った江君と袁帥。我慢できずキスをしながら家に帰ると、そこにいたのは、驚いた表情で２人の様子をスマホで録画していた李小川だった。結ばれて初めての朝を迎える２人は共に朝食を取り、出社したあともラブラブな雰囲気に包まれていた。一方、袁帥にフラれた喬娜は、２人の様子が怪しいことに気づく。そして江君に残業をして資料を作成するように命じるのだった。そんなある日、喬娜が客先に提出した融資案に問題があることが分かるのだが…。

辞職がかかる袁帥と喬娜は徹夜で新しい融資案を作ることに。作り上げた朝、喬娜は袁帥と戦友としての友情を確認し合い、袁帥と江君がキスをしている写真を削除する。袁帥の役に立とうと新しい顧客の開拓に励む江君は、仕事の問い合わせの電話を受け、その顧客と会うことに。だがそれは罠であり、江君に薬を盛った犯人は江君がホテルのベッドで寝ている写真を杜磊の携帯へ送る。その頃、プレゼンを終えた袁帥は江君の姿が見えず、電話をかけるもつながらずにいた。

袁帥と江君は上海で一緒に新年を迎える予定だったが、袁帥が突然、香港へ出張に行くことになってしまった。その頃、帰省するためにタクシーを待っていた徐莉は、ある事故を目撃し、李小川に自分の気持ちを伝えようと西部世界で残業をしていた小川の元に戻る。一方、江君は袁帥がいつ上海に戻ってくるか分からず、一緒に年を越すのを諦めて１人で実家に帰ろうとしていた。最終便の飛行機の中で眠ってしまった江君が目を覚ますと、隣にいたのは…。

江君の実家にやってきた袁帥は、江君の母に気に入られるため、買い物や料理を進んで買って出るなど、あれこれ奮闘する。一方、江君の母は江君と袁帥の仲むつまじげな様子を見て、２人は上司と部下の関係ではなく、恋人同士ではないかと疑い始める。母は真相を突き止めようとカマをかけるも、２人は必死に取り繕って煙に巻こうとする。ところが、袁帥が発した一言が誤解を生み、江君の母を激怒させてしまい、事態は思わぬ方向へ進んでいく。

江君の母親から江君の父親の死にまつわる話を聞かされた袁帥。食品の品質に問題が起きたという話に疑問を抱き、江君の母に、Ｃグループに買収された時の契約書を見せてほしいと願う。そして真相を暴くために静かに動き始め、情報をもとに蘇州へ飛ぶのだが、そこで偶然、杜磊に出会う。一方、仕事始めを迎えたＭＨに林泰墨が副総裁として戻ってくる。だが、林泰墨に媚を売っていた馬修然が突然、左遷されるなど、新年早々、会社には不穏な空気が漂い始める。

袁帥と杜磊は賭博場で曹恒を見つける。２人が曹恒に江南風味の買収の真相について問いただすと、江南風味の買収にはリンダが関わっていることが分かるのだった。袁帥と杜磊はそれぞれさらに調査を深めていき、黒幕の存在とその正体をつかむ。その頃、職場へと復帰した林泰墨は江君たちに新たな仕事を任せていた。その仕事のリーダーに江君が指名されたことに不満を持った沈馨は、林泰墨からの言葉によってある行動を起こす。

袁帥は突然「賄賂を受け取った容疑がある」と告発され総務部の調査を受ける。調査会で、林泰墨は袁帥が晨新の朱又一から賄賂を受け取ったことを指摘し、朱又一も袁帥にリベートを払ったと供述する。林泰墨は袁帥に「今すぐＭＨを離職して、二度と中国に戻るな」と命じ、袁帥は仕方なく会社を去る。江君はなぜ突然解雇されたのか理由を尋ねるが、袁帥は真実を隠し一方的に別れを告げる。翌朝、江君が出社すると袁帥の代わりに新しい取締役がやって来たが…。

袁帥と杜磊は江耀明の死の真相を暴くため共闘していた。袁帥はGE会長に計画への協力を仰ぐことに成功するが、見返りとして意外な条件を提示される。一方で、江君は袁帥の収賄を信じておらず、朱又一の会社を訪ねていた。そして、袁帥は何かの目的のために動いており、仲間がいるということを知る。更に江君は疑わしい動きをする杜磊の事務室にレコーダーを仕掛けることに。そして録音を聞き、袁帥の目的と彼を手伝う者の正体を悟るのだった。

袁帥は杜磊の協力を得て、江耀明の死の真相に迫る証拠を手に入れ、リンダを問い詰める。当初はシラを切っていたリンダも袁帥の鋭い追及を受け、良心の呵責に耐えきれず、袁帥に真相を明かすのだった。だが、その一方で、黒幕である林泰墨は巧みに立ち回り、袁帥たちは彼の事件への関与を立証する決定的な証拠をつかめずにいた。そうした中、ＭＨ投資銀行部の株主総会が始まる。そこに収賄の疑いでＭＨを追われた袁帥が突然姿を現した。

袁帥は江君に事情を説明しようとするが、怒った江君にビンタされてしまう。なんとか機嫌を取ろうとする袁帥だったが、まともに口を効いてもらえない。江君は父親の事件が解決したため実家に帰ると、一線牽の譲渡契約書を持って来た袁帥に「ある場所に連れて行きたい」と言われる。一方、徐莉がスマホで西部世界の新作発表会を見ていると、李小川が会場を飛び出して、自分の元に向かって来た。とまどう徐莉を李小川は水族館に連れて行き…。

江南風味買収の内幕が世に明かされたあの頃から２年後。それぞれの環境は変化を遂げ、袁帥と江君は仲良く同棲をしていた。ＭＨで昇進を果たした江君は、上司である杜磊から新たな仕事を任されるが、客先でライバル会社ＧＥの担当者が袁帥だと知ることに。一方で徐莉は小川と結婚し、妊活に励む日々を過ごしていた。妊娠の兆候が出た徐莉は病院で江君に人生の話をする。もっと袁帥のそばにいろと言われた江君は、未来について悩み始めるのだった。

杜磊は江君が袁帥の力を借りて八奚のローン審査を通したことを知ると「いくら恋人同士でも、他社の人間に協力させるとあらぬ疑いをかけらられる」と江君を叱り、罰として報告書を作成させた。残業の多さに江君は倒れてしまい、袁帥から１週間の休暇を命じられる。江君は見舞いに来た徐莉から妊娠検査薬をもらい、隠れて検査をしてみる陽性反応が出た。検査結果を知った袁帥は自分が父親になれると浮かれているが、江君の表情は曇っていき…。

ＳＫＬへの見積価格が部外者に漏れたことで、杜磊は担当者の向鼎と沈馨に責任を取るように迫る。沈馨は自分たちがリークしたのではないと主張するも、杜磊から江君の解雇を匂わされ、MHから退職することを心に決めるのだった。休暇から職場へ戻った江君が事の真相を調べ始める一方で、仕事に没頭する江君の体を袁帥はひどく心配する。だが仕事に打ち込みたい江君は、袁帥に干渉しないでくれと言い放ち、２人の間に溝ができてしまうのだった。

情報漏洩の件で詰め腹を切らされた沈馨と向鼎のために真相究明に動く江君に、袁帥は杜磊が故意に２人を退職に追い込んだ可能性が高いと告げる。自分の師匠である杜磊を信じたい江君が彼をかばうと、袁帥は腹を立て、江君を責めたため、２人は口論に発展、一夜明けても仲直りできずにいた。だが、それでもやはり袁帥の言葉が気になる江君は、退職した沈馨から事件当時の杜磊の様子を聞き出し、真実の解明に結びつく糸口を得る。

沈馨は江君と袁帥の協力もあり、ＧＥの面接を受けることに成功する。その頃、杜磊のことを怪しんでいた江君は環宇の業務で不正を働いているのではないかと調べていた。一方で、自分をから離れていく江君のことが許せずにいた杜磊は、ＳＫＬの情報漏洩を江君と袁帥の仕業だという記事を業界中にばらまかせる。そのことで江君と袁帥は窮地に立たされるも、環宇の粉飾決済の証拠をつかんでいたことで、逆に杜磊を追い詰めていくのだった。

杜磊はリンダの花屋を訪問し、胸の内を打ち明ける。リンダは自分に失望する杜磊に、自分らしく生きるよう励ます。一方、徐莉と李小川は江君と袁帥の家を訪ね、徐莉が妊娠したことを報告する。父親になる喜びでいっぱいの李小川は、袁帥になぜ江君にプロポーズしないのか尋ねる。実は、袁帥は既に３度もプロポーズをしようとしたが、江君に気づいてもらえず、諦めていたのだった。しかし、蘇暢に後押しされついにプロポーズの計画を立てるが…。

蹴鞠試合で活躍した李長歌だったが東宮を抜け出したことで母の瑾夫人は激怒、しばらく辟雍堂に行き反省するように告げる。母の様子がおかしいと感じた長歌は馬車を抜け出し東宮へ引き返すと、そこには血の海が。玄武門の変が起き、皇太子・李建成（りけんせい）と斉（せい）王・元吉（げんきつ）たちは殺され、瑾夫人も死んでしまう。東宮を逃げ出し何とか追っ手をまいた長歌は、出会った少年の阿竇（あとう）から東宮の妃の亡骸が栄恩寺に安置されていると聞く。栄恩寺へやってきた長歌は亡き母の前で李世民への復讐を誓う。

杜如晦（とじょかい）は李長歌を追って品香斎を見張るが房玄齢（ぼうげんれい）が手を回して火の手が上がり、その隙に長歌は脱出する。長歌は魏（ぎ）家を密かに訪れるが、魏叔玉（ぎしゅくぎょく）が杜如晦から魚符を受け取っているところを目撃、叔玉を裏切り者と罵り魚符を奪う。その魚符で長歌は弘義宮へ潜入するが、李世民を襲おうとしたところを杜如晦らに捕らえられてしまう。長歌の身を案じた李楽嫣は、房玄齢から策を授かり監禁された長歌の元を訪れるが、長歌は楽嫣を冷たく突き放す。

皇太子璽を盗み弘義宮を脱出した李長歌、長安脱出の方法を探るが兵に見つかりまたも追われる身に。そこへまたも阿詩勒隼と遭遇、隼から馬を奪い追っ手をかわす。その頃、魏叔玉は長歌の捕縛に協力するよう皓都（こうと）に脅されていた。一方、長歌は阿竇と商隊に紛れて長安を脱出することに決め、またも偶然出くわした阿詩勒隼ら一行に取引を持ち掛ける。検問を逃れ長安を脱出できた長歌だったが、阿詩勒隼らと別れたのち皓都率いる兵に追撃される。その一行には叔玉もいた。

幽州を目指す阿詩勒隼は川辺で矢に刺された李長歌を見つけ、実は女だったことに気づく。意識が戻った長歌は隼に自分は十四郎だと告げ、隼も阿準（あじゅん）と名乗る。２人は酒を酌み交わすが翌日、長歌の姿はなかった。その頃、長安では李楽嫣が阿詩勒部に嫁がされることが決まったため、李世民は楽嫣を奇病に仕立て洛陽で養生させることに。楽嫣を洛陽に護送する魏叔玉は皓都から急きょ 幽州行きを命じられる。一方の長歌も阿竇と幽州に入っていた。その狙いは父親と昵懇だった廬江（ろこう）王・りえんだった。

阿詩勒隼は配下が城門を通る際、幽州の将軍・王君廓（おうくんかく）に鉄鉱石が見つかり取引を持ちかけられる。隼は阿詩勒部が後押しするので投降するよう王君廓に伝えるが、可汗（カガン）への報告を息子の阿詩勒渉爾（アシラ・シャアル）に知られてしまう。一方、図らずも隼と同じ宿に泊まっていた李長歌は、りえんが朝廷に対して沈黙を守っていると知り、皇太子璽を使って賭けに出る。その頃、りえんを長安に召すため幽州に向かう皓都と魏叔玉だったが、一団に李楽嫣が紛れ込んでおり仕方なく楽嫣を連れて幽州入りする。

父・李建成の縁者・りえんを訪ねた李長歌。李世民に反旗を翻すべく自ら偽造した令旨を渡すが、そこへ長安から魏叔玉が使者として都督府を訪れる。反逆の烽火に叔玉を始末しようとした王君廓だったが、長歌はうまく言い含めて阻止し叔玉は捕らわれの身となる。宿に戻った長歌は友との苦い再会に涙を流すが、阿準に連れ出され元気を取り戻す。その頃、阿詩勒部の小可汗・渉爾は王君廓と接触していた。王君廓の魂胆を知った長歌はりえんを救うため都督府に向かうが…。

廬江王・りえんの真意を知った李長歌、そのまま都督府に拘束されてしまう。長歌は皇太子璽を盾にりえんと交渉、魏叔玉と皓都が落ち合う予定の城門へと向かう。王君廓と刺客が見張る中、皓都は王君廓から長歌を奪取するが、阿詩勒隼が楽嫣を人質に取り長歌と身柄を交換するよう迫る。だが長歌は幽州を阿詩勒部から守ると告げて隼のもとを去る。幽州を守るため皓都らの元に戻った長歌は駅館に監禁されてしまうが、阿竇に助けられ城外に駐留する沈（しん）都尉に幽州の危機を伝える。

都督府に戻った李長歌。そこにはりえんを殺して命乞いをする王君廓が。王君廓は沈固（しんこ）に長歌の正体を明かそうとするが、逆に捕縛される。沈固は密かに長歌を城外へと逃がす。李建成の旧配下だった沈固は、恩は返すが長歌に追随はしないと伝える。長歌は追いかけてきた魏叔玉に皇太子璽を渡してそのまま朔州へと向かうが、夜を越すためのあばら家でまたも阿準と遭遇する。一方、皓都と魏叔玉は駅館に戻るも李楽嫣の姿はなかった。楽嫣は人さらいに連れ去られており…。

朔州にやってきた李長歌はこの地を治める刺史・公孫恒（こうそんこう）の評判を聞き一計を案じる。山賊から妻子を救ったと聞かされた公孫恒は、長歌と阿竇を刺史府に置いてやることにするが、家職の秦（しん）は長歌の目的は別にあると疑う。一方、軍営に戻った阿詩勒隼は熊（ゆう）師特勤の土喀設（トカシャー）より朔州進攻の際は熊師の指揮に協力するという可汗の詔を突きつけられる。その頃、李楽嫣はつらい旅を続けていた。そんなある夜、蘇蘇（そそ）が人さらいを泥酔させ楽嫣に逃亡を持ちかけるも１人で逃げ出してしまい…。

朔州で潜伏していた阿準と再会した李長歌。阿準に朔州を離れ草原に来ないかと誘われる。そこへ阿詩勒部の熊師の軍と遭遇した長歌は敵の襲来を知らせるため急いで公孫恒に出陣を訴えるが、公孫恒は遅々として動こうとはしなかった。その実、公孫恒は事前に兵を潜伏させており奇策で阿詩勒部を撃退、長歌は公孫恒が無敵を誇る理由を痛感する。しかし長年 公孫恒を目の敵にしていた行軍総管の司馬図（しばず）は、この一戦を口実に公孫恒を投獄してしまい…。

公孫恒を捕らえた行軍総管の司馬図は、土喀設の軍師を務める弟を通じて阿詩勒部に朔州を献上しようとしていた。李長歌は公孫恒から託された兵に一計を授け、熊師の軍営に連日のように夜襲をかける。更には朔州を明け渡そうとする司馬図を熊師の手で始末することに成功、土喀設が率いる熊師の軍を潰走させる。こうして公孫恒は解放され朔州も危機を脱するが、そこへ食糧庫が焼き討ちに遭ったという報告が。一方、城内では長歌を追う皓都が李（り）主簿の武勇伝を耳にし…。

ついに朔州陥落に向けて動き出した阿詩勒部最強部隊・鷹（よう）師。李長歌の機転でその場をしのぐも、長歌と公孫恒は負傷、朔州は包囲されてしまう。そんな中、長歌は皓都に襲われるが今は朔州を救う時だと説き、包囲を抜け外に援軍を求めるよう公孫恒に訴える。すると阿竇がその役目を引き受け、単身朔州を脱出するが北の国境４州の１つ代州が陥落したことを知る。その代州にはさらわれた李楽嫣がいた。阿詩勒兵が民に襲い掛かる中、楽嫣にも危険が迫り…。

阿詩勒部・熊師に捕らわれた阿竇。功を焦る土喀設に対し、自分を手札に李長歌と交渉すれば朔州が手に入るとそそのかす。土喀設は阿竇を連れ長歌に取引を持ち掛けるが、阿竇は代州が陥落し援軍が来ないと叫ぶ。そこへ援軍を装った鷹師が現れるが阿竇を失った悲しみで長歌や朔州兵は奮起、陥落を免れる。しかし阿詩勒部の包囲は続き、城内の食糧は尽きかけていた。公孫恒は密かに阿詩勒隼と会い、ある取引を持ち掛ける。そして改めて長歌に朔州と民、そして妻子を託すのだった。