ゴップンが、セビョクをサンヒョクの家に残したまま外で倒れていたことに、ソナは納得がいかない。マルジャを問い詰めても、言を左右にしてごまかされる。ジェギョンが子供を産めないなら、セビョクをムン家の後継ぎにと口走り、サンヒョクを怒らせるマルジャ。以前、ジェミンと見合いしたミレが店にやってくる。２人をみたソナは…。

ジェギョンは、自分が入院している間にサンヒョクがゴップンの葬儀に行ったと聞き、感情を爆発させる。サンヒョクの家族を侮辱し、もう別れようと告げるジェギョン。マルジャは、倒れたゴップンを放置して逃げた男女を見たという青年を知る。ジェギョンは、ゴップンの死に責任はないと自分に言い聞かせ、わが子を失った怒りをソナに向ける。

ジェミンは、ジェギョンとサンヒョク、ソナ、そしてセビョクの関係を知り驚く。ジェギョンから両親に秘密にしてくれと哀願され、スチョルに相談するが…。ソナに、ゴップンが倒れる現場を見た青年ソジャンから連絡が来る。ソナが詳しいことを尋ねようとすると、母から青年の存在を聞いたサンヒョクがソジャンの部屋に押し入り、口をつぐめと脅迫する。

財閥家の３世チェ・ジウは、気楽な海外生活を清算し韓国に帰国する。亡くなった財閥オーナーの祖父の遺産を相続するためだ。両親は父の浮気で離婚、父チェ・ボンナムは慰謝料で金に困って遺産を当てにし、母のオ・サラは教会の牧師。一方、フレンチシェフを夢見るソ・ジュンヒは親友のオ・ヨングァンと部屋をシェア、クラブの厨房で働いていた。

ジュンヒの働くクラブで、ジウの帰国歓迎会が開かれる。酒を運ぶジュンヒをさんざん馬鹿にするジウの友人たち。フランスの料理学校への留学資金を貯めているジュンヒはジッと我慢する。ジウのことが好きなソ・イェジがジウのホテルに押しかけ、今日は帰らないと駄々をこねる。ジアパゼム（抗不安薬）を見つけたイェジに、ジウはつらく当たるが…。

ジュンヒの本名はソ・ジュ、つまりソジュ（焼酎）だ。そんな変な名前になったのは酔っ払って出生届を出した父親のせい。ジウの元恋人でマフィアのボスの娘リディアが、ジウを追って韓国にやってくる。ジウはジュンヒを恋人に仕立て、２人は酒で勝負をすることになる。ジュンヒが勝つが酔いつぶれてしまい、仕方なくジウが自分の泊るホテルに連れていく。

ジウの父ボンナムが相続から除外されていることが分かる。当然ジウの取り分もゼロ。酒造会社のインターンをしていたヨングァンは正社員の夢破れ、不本意ながら契約職として働くことに。一方、留学資金も貯まり出国を明日に控えたジュンヒだが、資金を預けた友人と連絡が取れない。家に行くともぬけの殻。資金をすべて持ち逃げされたことが分かり…。

祖父が密かにジウに残したのは古本でいっぱいの一軒家。祖父の言う「宝物の倉庫」とはとても思えない。詐欺で留学資金を失ったジュンヒは、バイト代だけでも確保しようと一軒家にジウを訪れ、そこでジウの腕時計を壊してしまう。修理代が500万といわれ愕然とするジュンヒ。酒造会社の会長の娘イェジは、ヨングァンの職場に新入社員として配属され…。

故郷でくすぶるのが嫌になったジュンヒの兄サンヒは、実家の権利書を盗み出そうとして騒動を起こす。ヨングァンの職場の上司チェ・ジヒョクは、ジウの兄だが、性格は正反対の真面目人間。金がないジウはホテルを引き払いジヒョクの家に居候する。職探しに苦労するジュンヒは、無銭飲食したタイ人のバンドマン、スンソンを助けることに。

ジウは相続した一軒家をカクテルバーに改装して稼ぐことを思いつき、バイトをさせてやるから時計の修理代を払えとジュンヒに言う。偉そうなもの言いに怒ったジュンヒはそれを断る。改装の費用をジヒョクに投資させようと、ジヒョクの会社のイベントでアルバイトするジウ。そこで事故が起こりジュンヒを助けようとしたジウは腕にケガをする。

ジヒョクから5000万ウォンの投資をゲットしたジウはジュンヒを呼び出し、改装のための買い物に荷物持ちとして連れ歩く。スンソンと待ち合わせをしたジュンヒは、彼を捜す怪しい人物たちを目にする。サウナでバイトし、夜もそこで寝るジュンヒはＳＮＳでジウと会話する。ケガをさせてごめんなさい…。夜が苦手なジウはその日、珍しく熟睡した。

ジュンヒは結局、ジウのカクテルバーで働くことになる。夜の仕事を探していたのに昼間しか営業しない、最初の２か月は時計の修理代に充てるのでタダ働きと聞き憤慨するが、厨房を任され悪い気はしない。スンソンとバーテンダーのシウォンも雇い、開店に向け動き出す。一方、昼職に代わったジュンヒと同じ部屋で寝ることになったヨングァンは…。

ジウにヨングァンとの関係を聞かれ、親友だと答えるジュンヒ。イェジは彼女なのかとジュンヒが尋ねると、ジウは分からないと言う。イェジは友人たちの前で、ジウを結婚相手だと紹介する。怒るジウに、イェジは自分は真剣だと訴えるが…。開店の前日、ジウは異常に機嫌が悪い。その日がジウの誕生日だと知ったジュンヒがおめでとうと言うと…。

再びごはん屋を訪れたギョンスは、自分たちが恋人同士だったのではないかとヨンシンに尋ねる。ヨンシンは否定するが、ギョンスのためにビールとつまみを用意して、さりげなく近況を聞き出す。２人が会ったことを知ったスクチョンはヨンシンのもとを訪れ、ギョンスの幸せを願うなら身を引けと釘をさす。そんな中、ヨンシンはギョンスからデートに誘われて…。

ギョンスはヨンシンに正式に付き合ってほしいと告白するが、好きな人がいると断られてしまう。その相手はギョンスだが、彼はヨンシンとの過去を思い出せない。スクチョンはギョンスがたびたびヨンシンに会いに行くことに不安を感じ、早く宮殿に出勤させようとする。そんな中、ギョンスは自分の事故についてミンギョンに尋ねるが…。

ヨンシンの愛する人が自分だと気づいたギョンスは、自分もまたヨンシンのことを命がけで守りたいと思うほど愛していたと知る。ギョンスはヨンシンを看病人だとウソをついたスクチョンへの不信感を募らせ、ジョングォンの会社に出勤するつもりはないと宣言する。一方、ダジョンの妊娠を知ったオボクは、メンスンとセジンに報告。セジンは激怒して…。

ひょんなことから、自分がごはん屋で働いていたと知ったギョンス。ヨンシンから、ジョングォンの会社で働くことを勧められ、本社に出勤しようと決意する。スクチョンは喜ぶが、ヨンシンとの交際を認めてほしいというギョンスの要求に衝撃を受ける。ヨンシンもギョンスと別れる気がないと知ったスクチョンは、ギョンスに見合いをさせようとするが…。

ギョンスは、家族の前でヨンシンを愛していると宣言。スクチョンはジョングォンがギョンスとヨンシンの交際を認めようとしていることを知り、ヨンシンがジョングォンの実の娘であることを明かすべきか思い悩む。一方、ジョンフンはたびたびヨンシンに会いにくるギョンスが気に入らず、わざと記憶を失ったフリをしているのではないかと責めるが…。

ギョンスに無理やり見合いをさせようとするスクチョン。しかしギョンスはヨンシンと結婚するつもりだと家族の前で言い放つ。結局ギョンスは見合いをすっぽかし、激怒したスクチョンはごはん屋を訪れてヨンシンを責める。その場を目撃したギョンスはスクチョンが自分たちの交際を猛反対する理由が気になり、ジョンフンを呼び出して話を聞くが…。

ジョンフンに会い、自分がヨンシンの育ての親だという事実を聞いたギョンスはごはん屋に戻って厨房に立つ。町の人々は夕食の席にギョンスが戻ってきたことを喜び、以前と同じように暮らしていればきっと記憶も戻るはずだと励ます。ジョンフンはギョンスが再びヨンシンと暮らすつもりだと知り、物事が思惑とは違う方向に進んでいくことにイラだつが…。

養子縁組の件は記憶が戻ってから返事をしたいとジョングォンに伝えたギョンス。そんな中、ギョンスが取り出したキム・ジソンの写真を見て、ジョンウはヨンシンがジョングォンの娘であることに気づく。ジョングォンはすぐさまごはん屋へ向かい、ヨンシンと感動の再会を果たす。親子鑑定を受けたヨンシンは、ジョングォンの家で暮らすことになるが…。

ジョングォンの家で暮らすことになったヨンシンは、家族全員の歓迎を受ける。ヨンシンは会社を受け継ぐのではなく、財産は恵まれない子供のために社会に還元したいとジョングォンに話す。スクチョンは考え直すようヨンシンを説得しようとするが、ヨンシンは拉致されたことをジョングォンに暴露すると脅し、母を殺したことを謝ってほしいと要求して…。

会長職に復帰しようとするスクチョンを阻むため、ヨンシンはレトルト食品のレシピを開発したのは自分だったことをジョングォンら家族の前で暴露。スクチョンはヨンシンを責めるが、ヨンシンは動じることなく、母ジソンを殺したことをジョングォンに白状しろと要求する。ピンチに陥ったスクチョンは、オ室長にヨンシンをどうにかしろと命じるが…。

ジョングォンにすべての悪行を知られ、家を追い出されたスクチョン。一方、ギョンスは車道に飛び出したスクチョンをかばった拍子に頭を打ち、過去の記憶を取り戻すが、その代わりに記憶を失っていた間のことを忘れてしまう。ヨンシンはジョングォンの会社に入社して活躍。ジョンウは宮殿の社長に任命され、見違えるほど仕事熱心になっていくが…。

肺がんの疑いがあると診断されたギョンスは、スクチョンの家を訪れて一緒に食事をとろうとするが、冷たく突き放される。一方、ジョングォンは一生結婚しないというヨンシンを心配して、ギョンスに相談。ジョンフンがヨンシンを心から愛していると聞いたジョングォンは、釣り仲間のギョンチョルを親子で招待するという口実でジョンフンを家に招くが…。

行方知れずだったオボクの母親ミジャが突然メンスンのもとにやってくる。これを知ったダジョンは喜んで両親に会わせようとするが、オボクは金髪に派手な化粧の母親を会わせるのが恥ずかしくてたまらない。しかしミジャはごはん屋での夕食に参加し、町に居座ろうとする。一方、ジョングォンは「時間がない」というギョンスの言葉が気になって…。

ダジョンの家を訪れ、傍若無人な態度をとるミジャ。オボクは、妊娠中のダジョンに料理をさせ、セジンとワンスに保険の営業まで始めたミジャに腹を立て、無理やり家に連れ帰る。しかしミジャが家庭内暴力に苦しんでいたと知り、オボクは父親に会いに行くが…。そんな中、ギョンスはジョンフンに自分の病気について打ち明け、ヨンシンを任せたいと告げて…。

ギョンスが余命わずかだと知ったヨンシンは、荷物をまとめてごはん屋に向かおうとする。ジョングォンが引き止めるのも聞かず、家を出たヨンシンは、仕事を休んでギョンスのそばで過ごそうと決める。そんな中、ジョングォンはスクチョンのもとを訪れ、ギョンスの病気のことを知らせる。ギョンスがたびたび食事を作りにくる理由を知ったスクチョンは…。

スクチョンは家にやってきたギョンスに町内の料理学校で働くことにしたと話し、心をこめて昼食を作る。ミンギョンはスクチョンがジョングォンの金を受け取ろうとしないと知り、スクチョンのもとを訪れて説得を試みる。そんな中、ヨンシンは自分がいなくなっても元気に暮らせというギョンスの言葉を聞いて泣きそうになり、思わずその場を離れるが…。

オボクとダジョンを離婚させるとセジンに言われ、メンスンはオボクの両親を町から追い出す。そんな中、ギョンスはヨンシンが隠していたペアリングを見つけるが、自分のリングをジョンフンに譲る。ジョンフンはそんなギョンスの気持ちを受け止め、夕食の席でヨンシンにプロポーズする。ギョンスは「結婚式を見たい」とヨンシンに最後の願いを伝えるが…。