データを改ざんしたセグォンは停職１か月。ジャヨンは戒告の処分を受ける。一方、バンソクは故障診断システムの開発を成功させて転職しようと、開発に没頭する。チャンイン事業部の経営は悪化し、人事チームに復帰したジャヨンに、本社は300人の大量解雇を命じる。チーム長級の中間管理職は軒並みリストラ対象となり、その中にバンソクの名前もあった。

バンソクは故障診断システムが完成するまで、３か月待って欲しいとジャヨンに訴える。結局、３カ月の延長が認められたが、職場はセンター長付きで仕事はお茶くみだった。ここで３か月働くか即退職するかバンソクに迫るジャヨン。シン・ハンスが後を引き継いだ故障診断システムのベータテストが始まる。バンソクはハンスを連れて顧客の家に向かうが……。

バンソクは、自宅のハンミョン製食洗器を爆破するとジャヨンを脅す。駆けつけたジャヨンとの会話を録音してネットに上げると言い、この間の自分への扱いは不当労働行為だと社長にメールを送る。大きくなる一方の騒ぎに困り果てたセンター長とペ常務は、一方の当事者であるジャヨンに辞表を書かせることで、バンソクをなだめようとするが……。

希望退職は中止され、多くの社員がリストラを免れた。しかし、バンソクは１人辞表をしたためる。ジャヨンは辞職を迫られ店でヤケ酒を飲む。そこにバンソクと同僚たちも訪れ、バンソクはジャヨンがサイコパスだと言う。あんたこそテロリストだと叫ぶジャヨン。一方、ジムミラーに故障診断システムを適用したらとハンスに提案されたバンソクは……。

バンソクはジムミラーの開発チームに復帰する。一方ジャヨンはナリの働く商品企画チームに新人として配属される。開発のことが何も分からないジャヨンは、バンソクに「素人がいても迷惑だ」と言われながら奮闘する。そんなある日、ジャヨンの父親の症状が悪化する。妹に代わって父の面倒を見るため、自分のマンションに数日間引き取ることになるが……。

ジャヨンが突然半休を取る。バンソクは「転職の面接か」と嫌味を言う。バンソクがマンションに帰ると駐車場でジャヨンの声がする。病院から連れ帰った認知症の父親が車から降りようとしないのだ。バンソクが近づくと、父親はバンソクをセグォンと勘違いし車を降りた。一方、事業部に復帰したセグォンは、バンソクのいる１チームのチーム長となり……。

セグォンが、酔ってジャヨンのマンションに押しかける。ジャヨンの父親が倒れる原因を作ったセグォンは、ひと言義父に謝りたいとジャヨンに言い募る。一方でセグォンは、ジムミラーから故障診断システムを外すと宣言、バンソクと対立する。ハンミョン電子社長と犬猿の仲の弟が社長を務めるハンミョンＥ＆Ｃ。その社長とセグォンが密談をする姿が……。

ジャヨンに、転職紹介サイトから絶好の転職先が紹介される。役員待遇で高額年俸、しかし開発のキャリアが必要だという。ジャヨンはバンソクの下で、故障診断システムの開発を手伝うことにする。嫌がっていたバンソクだが、ジャヨンの熱意にほだされていく。一方、システムの起動時間を10分から30秒に短縮しろというセグォンの無理難題にバンソクは……。

ハンミョンＥ＆Ｃの前で行われたジムミラーの試演は大成功する。しかし翌日、Ｅ＆Ｃから契約を見合わせると連絡が届き、セグォンとチームの技術者２人が辞表を出してＥ＆Ｃに転職する。ジムミラー技術をＥ＆Ｃに売り渡す、これがセグォンの目論見だった。激怒するバンソク。社長はセグォンを告訴すると息巻くが、スキャンダルになると側近に言われ……。

セグォンからＥ＆Ｃに誘われたハンスだが、良心に従いたいと断る。ジャヨンもまたＥ＆Ｃに誘われるが、希望の会社が見つかるまで残ると宣言する。しかし、バンソクはついに辞職を決断する。多くの同僚たちが去ってくバンソクを見送る。最後にジャヨンが現れ、２人はハグして別れる。それから２か月後、ジャヨンのもとに面接の案内が届いた…。

バンソクは自らバンストーン社を起業し、最高運営責任者としてジャヨン、技術部長にハンス、企画担当にはナリが合流する。ジャヨンはバンソクが開発した故障予測システム「ＤＳドクター」への投資を募る。セグォンのいるＥ＆Ｃへプレゼンを行い、技術提供が決まる。しかしハンミョン電子がジムミラーを買い戻し、セグォンは解雇されてしまう。

バンストーンとの契約もハンミョン電子に渡るが、極端な安値を提示され交渉は決裂する。一方、中途解雇の慰謝料３億ウォンを受け取ったセグォンは、それをバンストーンに出資する。スタートアップ企業の技術コンテストにＤＳドクターを出品するバンストーン。見事１位に輝き賞金１億ウォンを獲得、バンソクたちは明るい未来へ向けて踏み出した。

韓国全土を恐怖のどん底に突き落とした「ヘッドハンター殺人事件」。すでに20人近くの被害者が犯人に頭を持ち去られているのに、警察の捜査は進まない。キャンプ場で再び殺人事件が発生する。両親を殺害され兄は重傷、1人無事だった少年コ・ムチ。警察の事情聴取を受けるがショックで口がきけない。その時、ムチが壁のポスターを見て叫ぶ。「この男だ！」

ヘッドハンターとして逮捕された脳神経外科医ハン・ソジュンが裁判で死刑を宣告される。友人の遺伝学博士ダニエル・リーの紹介で、妻ソン・ジウンのお腹の子供にサイコパス遺伝子の検査が行われる。結果は99％の確率でサイコパス。ジウンは「子供を堕して」と叫ぶ。その時、同じ検査を受けたもう１人の女性がいた。彼女の子供もサイコパスだというが……。

25年後、死刑判決を受けたソジュンは、刑が執行されないまま拘置所にいた。そこに刑事となったムチが面会に来る。「お前の息子にも同じ苦痛を味合わせてやる」と告げるムチ。一方、正義感にあふれ誰からも好かれる巡査チョン・バルムは、拘置所に慰問に来ていた。ステージでマジックを披露するバルム。受刑者の1人を箱に入れ、再び扉を開くと……。

マジックの箱から血まみれの姿で現れたバルムの友人の刑務官ナ・チグク。搬送された病院で手術を受け命は助かるが、意識が戻らない。バルムはその病院で、自殺未遂の患者に冷たい対応をする青年医師ソン・ヨハンと出会う。一方、雨の中を家に急ぐ女子高生オ・ボンイは過去の記憶がフラッシュバックしパニックに。通りがかったバルムが駆け付けるが…。

ジウンの家を訪ねたダニエルだが、彼女から「あなたは間違っていた」と言われてしまう。彼はジウンの息子ヨハンに会いたいと考え、彼に連絡する。やがて、夜の遊園地で密かにヨハンと待ち合わせていたダニエルが何者かに襲われる。翌朝、ボートから遺体らしきものを水中に落とす男がいたが…。一方、ソウルでは立て続けに４件の殺人事件が発生する。

観覧車から大量の血痕が発見され、DNA検査の結果、ダニエルのものだと分かる。彼が最後に通話した人物がヨハンだと突き止めるムチ。ボンイは、自分に関する悪いうわさを流した同級生を殴ってしまう。和解金を払わなければボンイは退学だ。金を稼ぐためにボンイの祖母が家政婦として働きに行ったのはヨハンの家だった。そこで彼女が目にしたのは……。

遺体で発見されたボンイの祖母は、燃やされた写真を手にしていた。犯人らしき男を追いかけて負傷したバルムは、犯人は左利きだと証言する。連続殺人事件の犯人も左利きだったことを思い出すムチ。面会謝絶の札が下がった病室で眠るバルムに、白衣を着たヨハンが近づく。バルムに薬剤らしきものを投与しようとした瞬間、ボンイが病室に飛び込んでくる。

テレビの取材中に少年が誘拐される事件が発生。テレビで連続殺人事件についてブリーフィングを行ったムチの携帯に、犯人と思われる男から電話がかかる。「子供の命を助けたければ、俺が被害者を選んだ理由をテレビ番組で答えろ」。ムチは被害者の共通点を探すためバルムを訪れる。プロデューサーのチェ・ホンジュが企画する番組に出演したムチは……。

生放送のカメラの前に立つムチ。バルムの提案で、監禁された少年を撮影したというフェイク映像を作成、犯人を挑発しようとするムチだが、他局の番組で捏造が指摘される。視聴者の非難を浴び謝罪する破目に陥るムチ。番組の終了時間が近づいた時、ムチは犯人の出した問題の答えを明らかにする。それはキリスト教の「七つの大罪」に関わるものだった。

モニターにムチの兄コ・ムウォンの顔が映し出される。両親を殺された後、神父となったムウォンは犯人を許すと言い、ムチとは絶縁していた。犯人は七つの大罪の1つ、「憤怒」を持ち出し、憤怒すべき殺人者を許したムウォンは殺すに値すると言い放つ。狙いは最初からムウォンだった。首にナイフを突きつけられた兄を前に、ムチは殺さないでくれと哀願し…。

教会に駆け付けたボンイは無惨に殺されたムウォンの死体を発見するが、犯人らしき男に襲われてしまう。男は逃げ、ボンイは病院に運ばれる。兄の死にショックを受け、家に閉じこもるムチ。そんな彼にバルムは生前、ムウォンが作った手料理を届けるのだった。やがて無理やり立ち直ったムチは家政婦紹介所の通話履歴を調べ、ジウンの家に向かうが…。

ヨハンがソジュンとジウンの息子であることに気づいたムチは、令状なしにヨハンの家を家宅捜索するが、そのとき、ホンジュがヨハンと抱き合う姿を目撃してしまう。一方、バルムは安全のためボンイを自分の家に連れていく。彼はボンイの祖母のDNAがヨハンの家から発見されたと聞き、家の地下室に忍び込むが、彼の不在中にヨハンがバルムの家に…。

病院に搬送されたバルムとヨハン。バルムは緊急手術を受け命は助かるが記憶を失う。ヨハンは息を引き取り、事件は容疑者死亡で解決した。１年後、回復したバルムは派出所の巡警として復職、ムチは証拠保管チームに配属される。ソジュンに娘を殺されたチーム長のパク・ドゥソクと２人だけの部署。一方、幼いボンイを暴行した犯人カン・ドクスが出所する

河川敷で死体を発見したバルム。刑事たちは強盗殺人だと言うが、バルムは強盗を偽装した事件だと主張する。ムチはバルムの復職を知り、彼の勤務する派出所を訪れる。バルムはムチの顔を見て、彼に関する記憶を取り戻す。再会を喜ぶ２人。しかし、犯人は殺人を楽しむサイコパスだと熱心に語るバルムを見て、「お前は変わったな」とムチは言う。

被害者の手首を縛ったロープの結び目と、26年前、ソジュンに殺されたドゥソクの娘を縛ったロープの結び目の一致は何を意味するのか。ホンジュもまたロープの結び目に疑問を抱き事件を調査していた。ムチと共に、バルムは本格的に事件の捜査に加わる。インタビューを見たバルムは弁護士ウ・ヒョンチョルが犯人だと推理するが、彼にはアリバイがあった。

逮捕されたのはヒョンチョルの父ウ・ジェピル。ムチの上司だったドゥソクの娘を殺したのも自分だと自白する。それを知ったドゥソクの妻は入院中のジェピルのもとへ急ぐ。一方、ようやくボンイを捜し当てたバルム。彼女から頼まれ証拠品の中から祖母のブローチを探していたとき、急な幻覚に襲われる。彼は自分の手術を執刀した医者を知ろうとして…。

ソジュンの写真を見たボンイは、彼がバルムの手術を執刀した医者だと言う。バルムは署で26年前の事件の資料を探る。連続殺人犯ヨハンの脳を移植されたことを知り、ショックを受けたバルムは、ソジュンから過去の出来事について聞き出す。自分の手術の裏で得体の知れない動きがあることに戸惑うバルム。一方、ムチがジェピル殺害の容疑で逮捕される。

ソジュンにバルムの手術を依頼したのは、大統領秘書室長チェ・ヨンシンだった。全国民の期待に応えるためとバルムに答えるヨンシン。一方、ムチがジェピルを殺すはずがないと確信するバルムは、真犯人を突き止める。釈放されたムチは、刑務所に入りソジュンを殺すという目的が果たせず酒をあおる。そしてホンジュに、なぜヨハンに惹かれたのか尋ねるが…。