サーカスマンが送ってきた音声ファイルとスジが撮った動画の男性の声紋が同じことに気づいたグォンジュ。それを聞いたデリックは、一連の事件の犯人が多重人格者の可能性があると話す。そして、犯人と体格が近い男を飛行機の乗客リストから洗い出すことに。さらにデリックは参考人として特殊メイクスタジオを営むトンバン・ミンに会いに行く。

ピモ島独特の閉鎖的な文化に阻まれて、なかなか捜査が進まず焦るグォンジュとデリック。そんななか、カン・マノという男から刃物で刺されたという通報が入る。加害者のキムは逃走。出動チームが追うが、車だけが残され、キムは崖から落ちて死亡していた。現場の様子からキムには共犯がいて、他殺の証拠も発見。そこに認知症の老人が現れ……。

認知症の老人ソクチュンがマノの死んだはずの父親であることが明らかに。かつて保険金目当てで父を遺棄したマノは、犯行を隠すためソクチュンを殺そうとしていた。その渦中、2人は何者かに拉致される。現場に向かったデリックは、周辺の様子から彼らが塩田に向かったと推察。その塩田の持ち主はソクチュンが入所する療養院の院長で……。

ピモ庁のヤン課長は、28年前に自分が担当したデリックの母親の自殺事件について思い出す。そして、デリックにあれは他殺だったと話し、現場で聞いたある言葉を伝えるのだった。さらに、デリックは一緒に話を聞いたグォンジュに、自分の母親の死と妹スンアの事件は関与していると明かす。一方、スジはある人物に監禁されており……。

サーカスピエロのコミュニティで、ウジュが作った架空の人物にサーカスマンらしき人物がアクセスしてくる。IPアドレスを割り出し、容疑者のいるネットカフェにデリックたちが向かうが、そこにいたのはクォン・セッピョルという女子高生だった。コミュニティ内で詐欺を働いていたセッピョルは、親に連絡すると言われるとひどく取り乱す。

スジはソナン村の村長の孫トンバン・ミンによって監禁されていた。一方、デリックとグォンジュは28年前の事件を知る人物を探し、ソナン村に向かっていた。その矢先、担任の教師チャンから学生が拉致されたと通報が入る。拉致された学生はネットカフェで捕まったクォン・セッピョルだった。親には連絡をするなと声を荒げるチャンだが……。

女子高生セッピョルと教師のチャンがモーテルの一室に監禁され、その様子がライブ配信される。だが、警察の追跡を察した配信者“ピッグディス”は配信を切断し逃走。現場に駆けつけたデリックが追い捕獲するが、ピッグディスはある女に指示されてやったことだと弁明する。セッピョルは無事保護するが、チャンはある女に連れ去られていて……。

チャンはストーカーのミン・ヘリンによってモーテルの隠し部屋に監禁されていた。デリックはヘリンを見つけるも、麻酔を打たれ動けなくなってしまう。駆けつけたデシクはグォンジュの助言に従い、ヘリンを説得。そんななか、グォンジュはデリックが養父から虐待を受けていた事実を知る。デリックはセッピョルの境遇を自分に重ねていた。

サーカスマンらしき人物を追跡していたグォンジュの前にトンバン・ミンの姿が。その声から彼こそサーカスマンだと確信するグォンジュだったが、ミンの人格が分裂し、クォンジュに襲いかかる。そこにデリックたちが到着して押さえ込むとミンは気絶。病院に運ばれたミンは目を覚ますが、問い詰めても他の人格がやったことを覚えておらず……。

ピモ島で強大な影響力を持つソナン村村長である祖父の力により、釈放されるトンバン・ミン。グォンジュとデリックの要請によりミンの拘束令状が申請されることに。一方、村長はデリックの母がピモ島で自殺したと聞き、詳しく調べさせていた。そんななか、グォンジュたちはサーカスマンと親しかったという少年キム・ヘチョルを探し出すが……。

自分がサーカスマンだと名乗る男が警察に自首をする。男はソナン村でミンの世話をするクァク・マンテクだった。自分の犯行を知られたためミンを刺したと供述する万テクだが、ジュンギが目を離した隙に自殺をはかり……。一方、捜査のためミンの家に向かったグォンジュとデリックは、そこで腹部を刺されて倒れていたミンを発見する。

病院に運ばれたミンのもとに出頭要請書を持って訪ねるグォンジュとデリック。何も知らないの一点張りのミンに対し、デリックは他に人格をおびきよせようとわざと挑発をするが、容易には本性を見せない。一方、村長は村人たちを洗脳し、ミンを守ろうとする。さらに警察の圧力をかけ、デリックはロス市警の上司から帰国を命じられるが……。

ミンを追ううち森の中に迷い込み、幻を見るグォンジュ。デリックも幻覚を見ており、検査の結果2人の体内から薬物が検出される。さらに自殺したマンテクの体内からも薬物の一種であるピモ草が検出され、2人は知らぬ間にピモ草を飲まされたのではと疑う。そんななか、ミンが公園で発見される。ピモ警察庁長は事件からの撤退を命じるが……。

ミンに現れる人格の1人が、サーカスマンのコミュニティサイトを作った人物でミンの家庭教師だった男と判明する。一方、村長はデシクに大金と引き替えにゴールデンタイムチームの情報を流すよう取引を持ちかける。デシクはこのことをグォンジュに話し、潜入捜査に乗り込むのだった。ウジュが囮となり、サーカスマンとの接触をはかるが……。

セッピョルを拉致したミンを追い、ついにミンを見つけるデリック。斧で襲われそうになるのを避けるも、あと一歩のところで逃げられてしまう。デリックはミンが装着していたデジタル補聴器を見つけ、彼がグォンジュを真似ていた理由を探る。そして、ついにミンを追い込むが、妹を殺された怒りがこみ上げるデリックはミンに銃を向けるのだった。

取り調べの様子から、ミンの主人格は他の人格のことも把握し、何の罪の意識も感じていないと推察するデリックとグォンジュ。そんななか、ミンに斧で襲われた世話役の女性が意識を取り戻し、ソナン村でどんなことが行われているかを明かす。一方、ミンは精神科病院へ移監されることに。デシクはミンが逃走できるようお膳立てを整えるが……。

精神科病院を抜け出したミンは、デシクとチャドを襲って逃走。駆けつけたデリックにデシクは、潜入捜査で入手した彼の母親の死の真相を伝える。その後ミンの逃走先がソナン村と判明し、グォンジュとデリックは村へ。だが、音を聞き分けたグォンジュはミンと村長はそこにはいないと気づき、他の場所を探す。そして、ある廃病院が思い当たる。

森の中に放置された小児病院に逃げ込んだミン。村長を拉致し、殺そうとするミンだが、そこにグォンジュとデリックが到着。幼い頃、ミンと共にこの病院に入院していたことを思い出したグォンジュは彼を説得。激しい銃撃戦の末、デリックがミンを拘束する。無事に事件は解決したものの、ミンが残した意味深な言葉が気になるグォンジュは……。

トップ女優のハン・セゲは、1カ月のうち1週間、まったくの別人に変身してしまうという秘密を持っている。ある日、主演女優賞の授賞式に参加するが、壇上で変身の予兆を感じて会場から逃亡。この騒動を知ったティーロード航空の本部長ソ・ドジェは、セゲとの広告モデル契約を解除しようとする。ところがドジェも、人の顔を見分けられないという秘密を抱えていた。セゲは電話で自分の悪口を言っていたドジェと最悪の出会いを果たすが…。

セゲはドジェに広告モデルの再契約を結ばされる。しかも契約書の最後には、彼の出張に同行するよう記載してあり、その際必ず赤いワンピースを着ることが指定されていた。セゲの秘密を知らないドジェは、逃亡常習犯の彼女に出張先でキツイ言葉を浴びせてしまう。セゲはホテルの自室で1人泣き叫ぶが、その声は隣の部屋のドジェにも聞こえていた。翌日、ドジェの商談に同席したセゲ。すると商談相手が、セゲの大ファンである娘も連れてきており…。

ドジェのもとにキャリーバッグを置いてきてしまったセゲは、やむなく変身した姿のまま荷物を受け取りに行くことに。しかし待ち合わせ場所に現れたドジェは、なぜか一目で彼女をセゲだと認識。驚いたセゲは、自分は彼女の家の家政婦だと嘘をついてごまかすも、ドジェは疑念を払いきれない。その夜、ドジェはセゲの特徴を整理しながら、昼間会った女性がセゲなのか別人なのか考えていた。しかし答えを出せず、真実を確かめようとセゲの家を訪れ…。

セゲはスマホをドジェに拾われたことを知り、大慌て。スマホの中には、変身した自分の動画が入っていた。取り戻そうとドジェの会社にやってきたセゲは、受付係の名札をつけ、彼とエレベーターで2人きりに。人の顔が分からないのではとドジェを疑う彼女は、変装した自分に気づくかどうか彼を試す。セゲが会社を出た頃、ドジェとの熱愛報道が世間を騒がせていた。セゲはたちまち野次馬に囲まれてしまうが、そこに颯爽と現れたのは…。

ドジェは熱愛報道を否定するため、報道陣を招いてセゲとともにボランティア活動を実施。すると、そこに義妹のカン・サラが現れる。彼女はドジェとセゲの熱愛説を広めた張本人であり、兄を陥れようとしていた。サラが2人の関係を探っていると、セゲの親友であるリュ・ウノに声をかけられる。一方、ドジェに秘密を知られたセゲは、彼にも自身の秘密を認めさせようとする。ドジェは脅すようにセゲを突き放すが、別れた後も彼女が頭から離れず…。

ドジェはセゲに言われた言葉を受け入れ、正直になる機会がほしいと彼女に伝える。さらに、セゲのことをもっと知りたいと言って、「一緒に寝よう」という驚きの提案を持ち出す。突然のことに混乱するセゲだが、変身する様子を自分の目で確かめたいということらしい。あきれるセゲだったが、すぐにドジェの会社に同行。「僕を知ってから決めるといい」そう告げたドジェは、人より書類の方が信用できると、秘密保持契約書を書き始め…。

自身の女優デビュー作を撮ったイ監督が、10年ぶりの新作を進めていると知ったセゲ。監督が帰国したことすら連絡がなかった彼女は動揺し、さらに新作の主演が後輩女優のチェ・ユリに決まっていると聞いてショックを受ける。セゲはもう一度チャンスをもらおうと監督へ直談判に行くが、取りつく島もなく追い返されてしまう。気を紛らわすために酔っぱらったセゲは、泣きながらドジェにテレビ電話をかける。翌日、ドジェから呼び出され…。

映画館でのデートを終えたドジェとセゲは、別の取材にきていた報道陣に気づかれて囲まれてしまう。するとドジェは、セゲとの交際を堂々と宣言！ 混乱するセゲに対し、ドジェはしばらく恋人のふりをしてから別れたと発表すればいいと提案する。世間が2人の熱愛報道でもちきりになると、ドジェの母イム・ジョンヨンはセゲに手切れ金を渡して、息子と別れるように迫る。そんな中、セゲとドジェは記者の前で公開デートをすることになり…。

ハウスキーパーのバイトもしているウノは、サラの家とは知らず、彼女の留守中に派遣される。まさかウノが家にいると思わないサラは、彼に会うため、前に遭遇した別のバイト先に行く。一方、セゲはイ監督の新作オーディションを受ける。たとえ脇役でも、実力で役を勝ち取ろうと決意した彼女は監督を唸らせる。会場を出ると、バラの花束を持ったドジェが待っており、セゲは思わず彼の腕に飛び込んだ。変身の予定日である今日、ついに一夜をともに！？

ドジェとベッドにいた男子高生がセゲだとは知らず、驚きのあまり気を失ったジョンヨンは病院に運ばれる。誤解した彼女は、一転して息子とセゲの交際を切望するように。そんな中、経営者たちの会食に招待されたサラは、女だからと侮辱的な態度を取られる。誰にも弱い姿を見せたくない彼女は、洗車機の中で悔し涙を流すが、またまたそこはウノのバイト先だった。一方、セゲは泥酔してドジェの家に戻ると、今日は泊めてほしいと言い出し…。

神父になる夢を母親に反対されたウノは、ハウスキーパーをしていたのがサラの家だと分かると、住み込みで働かせてほしいと彼女にお願いする。一方、男子高生のセゲは、元の姿のときに出会った女子高生を、同級生の男子から助けようと一芝居打つ。ドジェはセゲを迎えに行くが、彼女はまだドジェに怒っていた。しかし誤解が解けると、今度はセゲが元に戻るまで一緒に暮らすことに。普通に互いが分かる平凡な日常を過ごすうちに、セゲは…。

キスの後に求められる言葉は“愛してる”か“ごめん”。セゲのことで仕事も手につかないドジェは、彼女に何と言えば良いのか分からずにいた。夜中にドジェから呼び出されたセゲは少し期待して会いに行くが、彼の用件は明日の公開デートに関する事務的なことだった。結局その公開デートもぎくしゃくして終わってしまい、ドジェはセゲを家まで送り届ける。悲しみから込み上げる怒りをぶつけるセゲに、ドジェは“ごめん”とは言いたくないと告げ…。