陸星成（ルーシンチョン）と穆楊（ムーヤン）は殴り合いのけんかを終えると互いに抱き合い声をあげて泣き、陸星成はこれまでの自分の言動をわびた。童小悠（トンシャオヨウ）は宋儒儒（ソンルールー）の励ましの言葉を聞き、自分の気持ちに向き合うに。そして、温惜（ウェンシー）と穆楊は皆が見守る中、夫婦の誓いを立て指輪を交換をする。しかし、江顔（ジアンイエン）が皆の目の前でわざと背中の傷痕を見せ始め…。

陸星成（ルーシンチョン）は童小悠（トンシャオヨウ）のデザイン案を見て、彼女のためにデザインチェックをすることを決める。童小悠は陸星成が言格（イェンガー）の手助けをするとは思ってもいなかったので驚く。陸星成の助けを借りて、童小悠のデザイン案は創威（チュアンウェイ）の承認を得る。童小悠は、創威とのコラボ商品のデザインを陸星成にも協力してもらおうと懇願するが…。

童小悠（トンシャオヨウ）は言格（イェンガー）が倒産の危機に陥っているため気が塞いでいた。陸星成（ルーシンチョン）は言格を離れるよう勧めるが、童小悠は、溺れた犬を石でたたくようなまねはしたくないと、言格に残ることを決める。童小悠は路言之（ルーイェンジー）が憂うつそうにしているのを見て彼を食事に誘い豹（バオ）さんの店にやって来ると、ちょうど陸星成と遭遇する。

路言之（ルーイェンジー）は言格（イェンガー）買収の件でうつうつと思い悩んでいた。童小悠（トンシャオヨウ）は、言格にはまだ活路があると言って路言之を慰め、彼が諦めず頑張り続けることを願った。そして、江顔（ジアンイエン）が言格を買収することをとっくに知っていたのではないかと陸星成（ルーシンチョン）を問い詰め、江顔が陸星成の復讐を助けたのだと言ってしまう。

童小悠（トンシャオヨウ）は穆楊（ムーヤン）夫妻を食事に招待する。穆楊が陸星成（ルーシンチョン）について話し、彼はまだ過去から抜け出せていないと相談する。一方、陸星成がバーでやけ酒を飲んでいると、江顔（ジアンイエン）がやってきて、彼と童小悠の仲を裂こうとする。次の日、陸星成が母親の墓参りに訪れると、帰国していた路任（ルーレン）と鉢合わせる。

童小悠（トンシャオヨウ）が言格（イェンガー）を辞め、両親に会いに実家に帰ってくる。自分は運が悪いと嘆く童小悠を、彼女の母は言葉を尽くして慰める。一方、江顔（ジアンイエン）が陸星成（ルーシンチョン）に会いにスタジオに行くと、童小悠がまもなくスタジオで働き始めることを知る。しかし、その直前に嫉妬に駆られた江顔は、ある陰謀のため、コンクール番組の責任者を訪ねていた…。

コンクールが始まった。江顔（ジアンイエン）は陸星成（ルーシンチョン）にわざと親しげに近づき、アドバイスをもらうふりをして2人でカメラに映ろうとする。童小悠（トンシャオヨウ）は母親からの電話で父親が外出したきり帰ってこないと知ると、すぐに陸星成のもとへ行き、助けを求める。2人はコンクール会場の宿舎をこっそり抜け出し童家に向かった。しかし、宿舎に戻った2人は、番組のスタッフに捕まってしまう。

温惜（ウェンシー）が男性モデルを宋儒儒（ソンルールー）に紹介すると豹（バオ）さんにうそをつく。豹さんは、温惜は自分が宋儒儒を好きなことを知っているのに、なぜ余計なことをするのだと怒った。温惜は豹さんの口から答えを聞くと、彼を宋儒儒のもとへ連れていく。一方、童小悠（トンシャオヨウ）が陸星成（ルーシンチョン）のためにもち米入りナツメを作るが…。

童小悠（トンシャオヨウ）が父親の見舞いに病院を訪れると、母親が廊下で涙を流しながら童小悠に不安な気持ちを打ち明ける。路任（ルーレン）が程佩玉（チョンペイユー）の近況を路言之（ルーイェンジー）に話す一方、陸星成（ルーシンチョン）は新鮮な空気を吸うため、童小悠の父親を支えながら外へ連れだす。童小悠の父親は童小悠のことを心配し、陸星成に彼女の面倒をみてほしいと頼む。

陸星成（ルーシンチョン）と童小悠（トンシャオヨウ）が彼女の実家で父親を見つける。病院に戻ると、童小悠の父親は妻に激しくとがめられた。童小悠の父親は陸星成と2人きりで話しをするため、妻と娘をその場から去らせ、自分に万一のことがあった時は、童小悠を頼むと陸星成に伝える。路言之（ルーイェンジー）は童小悠に、10秒間時間をくれるよう頼み、彼女を抱きしめる。

陸星成（ルーシンチョン）が路任（ルーレン）に自分がデザインした作品を見たか尋ねると、路任は「データに頼りすぎている」と言いつつ、自分自身のデザインの才能を掘り起こすよう励ました。陸星成は路任から父親としての愛情を受けたように感じ、突然、路任を「父さん」と呼んでしまう。一方、江顔（ジアンイエン）が陸星成に、彼女に対しどのように責任を取るつもりか問いただすと…。

江顔（ジアンイエン）は泣きながら自分と陸星成（ルーシンチョン）の過去の出来事を童小悠（トンシャオヨウ）に訴え、取り乱し、そしてついに自分の過ちを悟る。一方、コンクールの決勝が始まり、陸星成が舞台に登場する。モデルとして登場したのはまさかの童小悠で、彼女が身にまとっているのは陸星成がデザインした白いドレスだった。

「今日から剣とは、おさらばだ」――君陌（くんはく）に敗れ、気海雪山を壊された葉青（よう・せい）は、追いすがる妹・葉紅魚（よう・こうぎょ）にそう言い残すと、いずこともなく去っていった。一方、陳皮皮（ちん・ひひ）は、李慢慢（り・まんまん）とよ・れんを助けたい一心で、無謀にも父・陳某（ちん・ぼう）に戦いを挑むが…。

朱雀天街を悠々と歩く陳某（ちん・ぼう）。朱雀の力を借りて挑みかかった寧缺（ねい・けつ）だったが、まるで歯が立たない。彼の命は、まさに風前の灯火であった。その時、寧缺の苦戦する様子を見て、助太刀せんと立ち上がった者たちが。朝小樹（ちょう・しょうしゅ）の父が率いるその一団は、修行者でも何でもない市井の人々で…。

「天が西陵（せいりょう）を見放したのか。それとも西陵が民を欺いていたのか」――掌教・熊初墨（ゆう・しょぼく）に詰め寄る葉紅魚（よう・こうぎょ）。彼女はなおも強気に掌教を責め立て、唐（とう）との和睦交渉を進めることを認めさせるのだった。一方、寧缺（ねい・けつ）は、久しぶりに朝小樹（ちょう・しょうしゅ）と再会を果たし…。

2人きりで対面した寧缺（ねい・けつ）と葉紅魚（よう・こうぎょ）は、唐（とう）と西陵（せいりょう）の和睦の条件について、遠慮なく語り合った。しかし、話が夏天（か・てん）の処遇に及ぶと、寧缺は葉紅魚の言葉を遮り、二度と太后の話はするなと釘を刺すのだった。そんななか、唐の都に酒徒（しゅと）が姿を現し…。

西陵（せいりょう）へ戻る葉紅魚（よう・こうぎょ）は、別れの言葉を告げるために莫山山（ばく・さんさん）のもとを訪れた。正道について、寧缺（ねい・けつ）と桑桑（そうそう）について、思うところを話し合った2人は、お互いの、そして陸晨迦（りく・しんか）の健勝を祈るのだった。同じ頃、陸晨迦の屋敷に隆慶（りゅうけい）が…。

西陵（せいりょう）を欺き、天女をこの地上にとどめるための策を練る――決心を固めた書院の面々は、信じ合える最強の修行者たちと団結し、戦い抜くことを誓うのだった。一方、そうとは知らぬ熊初墨（ゆう・しょぼく）は、天女が天に帰る時こそ唐（とう）に再び攻め入る好機だと考え、戦の準備を進めるよう羅克敵（ら・こくてき）に命じ…。

思いがけぬ邂逅に、寧缺（ねい・けつ）と陳皮皮（ちん・ひひ）は驚きの声をあげた。「まさか私を救うために？」――幽閣で捕らわれの身となっている陳皮皮はそう尋ねたが、寧缺は桑桑（そうそう）を捜しに来たのだという。そんななか、熊初墨（ゆう・しょぼく）は光明会を利用して寧缺たちを一網打尽にする手の内を、天女の前で披露していた…。

ふと気配を感じ、葉紅魚（よう・こうぎょ）は自分の後ろに付き従う男に話しかけた。頭巾に隠れて顔は見えないが、この気配は寧缺（ねい・けつ）に違いない。彼が陳皮皮（ちん・ひひ）を救うために光明殿に潜入しているのだと知った葉紅魚は、寧缺を見逃すのだった。同じ頃、葉青（よう・せい）もまた、陳皮皮を救うため、行動を起こし…。

酒徒（しゅと）と李慢慢（り・まんまん）の戦いが始まった。繰り出した拳が相打ちとなり倒れた2人の間に進み出た朝小樹（ちょう・しょうしゅ）は、酒徒と屠夫（とふ）目掛けて“奥の手”を放つのだった。その頃、光明会に乱入した寧缺（ねい・けつ）は、西陵（せいりょう）の兵たちを相手に孤軍奮闘していた。そこに現れた、意外な助っ人とは…。

「お前との思い出すべてが愛おしいんだ」。無数の傷を負い、血だらけの体を引きずって天女の前に進み出た寧缺（ねい・けつ）は、そう告げた。彼は、命がけで桑桑（そうそう）を取り戻すための戦いを続けていたのだ。一方、ある真実に気がついた葉紅魚（よう・こうぎょ）は、重大な決意を胸に、熊初墨（ゆう・しょぼく）と対峙していた…。

天女の僕（しもべ）としてかしずき、冷酷な仕打ちにも耐えて、身の回りの世話を続ける寧缺（ねい・けつ）。彼の頭の中には、桑桑（そうそう）と過ごした日々の思い出が駆け巡っていた。天女に向かい、寧缺は言う――「俺は今、うれしいんだ。お前が桑桑だと分かってるからな」。果たして桑桑は、自分の体を取り戻すことができるのか…。

慶暦（けいれき）元年、“祈川寨（きせんさい）の戦い”で大敗を喫した“北宋（ほくそう）。2年後、禁軍の都頭（ととう）・梁竹（りょうちく）は私怨も重なり、1人生き残った元伯鰭（げんはくき）を捕らえる。元伯鰭の異母弟・元仲辛（げんちゅうしん）は太学院の学生であったが、兄の仕える樊（はん）宰相の失脚により退学となる。処分に不服を申す学友・王寛（おうかん）は元仲辛に同行する。そんな折、謎の美女から妓楼への招待状を受け取り…。

元仲辛（げんちゅうしん）と王寛（おうかん）、殿前太尉（でんぜんたいい）の息子・韋衙内（いがない）が一夜を過ごしたのは、妓楼ではなく荒れ寺だった。彼らをこの場所に招き監禁したのは、謎の美女・趙簡（ちょうかん）。3人は芝居を打ち従うふりをするが、突然、王寛は趙簡を許婚だと紹介する。趙簡は開封（かいほう）に潜入した敵国・遼（りょう）の間者を捕らえるために協力を求めるが、元仲辛は兄の解放と報酬5万貫を要求する。

王寛（おうかん）と韋衙内（いがない）は拉致され、連行された場所で対面する。そこは宮中の秘閣（ひかく）という名の学院だった。秘閣の学長・陸観年（りくかんねん）は王寛と韋衙内に入学を勧めるが、訳ありの元仲辛（げんちゅうしん）の入学は難しいと言う。一方、客と妓女を装った元仲辛と趙簡（ちょうかん）は、敵を釣り上げようと街を歩く。しかし、元仲辛は趙簡を騙してわざと身元を示してある者と接触する。

遼の間者・韓断章（かんだんしょう）と手を組み、趙簡（ちょうかん）を捕らえた元仲辛（げんちゅうしん）。趙簡は元仲辛を殺せば秘閣の内幕を話すと、韓断章に交渉を持ちかける。そんな中、元仲辛と趙簡の失踪により禁軍が出動した街は混乱状態に。王寛（おうかん）と韋衙内（いがない）、秘閣に在学する裴景（はいけい）と薛映（せつえい）は陸観年（りくかんねん）からの命令で、失踪事件の解決に当たる。一方、元仲辛は傀儡団とある作戦を決行する。

目的の達成に近づいた元仲辛（げんちゅうしん）は、韓断章（かんだんしょう）を逃がそうとする。しかし、韓断章はわざと捕まるために開封（かいほう）に来たのだと不可解なことを言いだす。元仲辛は計画どおり趙簡（ちょうかん）を連れて都を出ようとするが、拘束されていたのは彼のほうだった。兄のためにどうしても秘閣に入りたくない元仲辛は、王寛（おうかん）たちの目の前で井戸に身投げしてしまう。

韋衙内（いがない）の父で殿前太尉の韋卓然（いたくぜん）は、梁竹（りょうちく）率いる禁軍を攻撃したとして元伯鰭（げんはくき）を捕らえようとする。陸観年（りくかんねん）は元伯鰭に助け舟を出し、元仲辛（げんちゅうしん）を秘閣へと勧誘する。行き場のない元仲辛は観念して秘閣へと向かうことに。しかし、案内された場所には石壁が立ちはだかっており、元仲辛は秘閣への入り口を自ら探しださねばならないと分かり…。

秘閣・第7寮の寮長に趙簡（ちょうかん）と王寛（おうかん）、韋衙内（いがない）が立候補したため、5日間の講義を受けた後、3人の師匠により選任されることに。1人目の師匠は元仲辛（げんちゅうしん）のよく知る老賊（ろうぞく）で、裏社会についての講義を受け持つ。2人目は追跡の達人である軍人・岳（がく）。元仲辛はある計画を立てていたのだが、3人目の師匠はまさかのあの人だった。