シア・コーとの復縁を強く望むスールイは、シア・コーの祖母に近づいて利用しようと策を巡らし、ユンにも自分とシア家が以前から特別な関係にあることを匂わせて、圧力をかけはじめる。スールイのことを心配するユンに、シア・コーは過去の二人の関係を説明し、これからは隠し事をしないと約束をして、ユンを安心させるのだが。

ユンがパーティー会場にシア・コーを迎えに行くと、会場内にいたシア・コーの祖母が倒れ、シア家の経営する明日（ミンリー）グループは危機と直面する事態を迎えることに。後継者候補となったシア・コーは激化する権力闘争に巻き込まれ、ユンとも自由に会えなくなってしまう。そんな折、スールイがシア・コーの婚約者だというゴシップが流れる。

酔ってスールイと口論となったユンを助けたシア・コーは、天格社とTIG社員らの前でユンが自分の婚約者だと宣言し、その場を切り抜ける。騒動の後、イーイーらに促され、ユンとの結婚を決意したシア・コーは、完璧な計画を立ててプロポーズをするが、ユンは結婚を受け入れず、ホーとヤオのカップルにも先を越されてしまい……。

10年前に失踪した父を捜すため母、弟と昆楊に引っ越してきた顧海棠（こかいどう）。彼女はひょんなことから街一番の化粧品店・朗里春を経営する朗家（ろう）の次男・朗月軒（ろうげつけん）とケンカになり、昆楊の令嬢たちが成人を祝う披露会に呼びつけられる。そこで顧海棠がなりゆきから昆楊の軍の長官・龍徳水（りゅうとくすい）の娘・りゅうばくかくのヘアメイクを引き受けると…。

披露会で刺客に命を狙われた朗（ろう）家の主人・朗斯年（ろうしねん）は、商売敵の施済周（しせいしゅう）が黒幕だと見抜く。そんな中、りゅうばくかくからデートに誘われた朗月軒（ろうげつけん）は披露会で彼女を美しく変身させた化粧師を連れてくるならと条件をつけ、現れたのが顧海棠（こかいどう）だったことに驚く。一方、顧海棠は高慢な朗月軒の態度に腹を立て、再び彼とケンカしてしまうが…。

弟・顧夏合（こかごう）のために学費を稼ぎたい顧海棠（こかいどう）は、朗里春の工房で働くことに。折しも朗月軒（ろうげつけん）は35年ぶりに皇室御用達の品、鴻雁紅を復活させようと意気込んでいた。一方、りゅうばくかくと犬猿の仲の易蓉蓉（えきようよう）が顧海棠の腕を見込んで専属化粧師になってもらいたいと言い出す。それを断ると、怒った彼女は顧海棠に手ひどい仕返しをして…。

易蓉蓉（えきようよう）の嫌がらせで顧夏合（こかごう）が学校に入学できず落胆する顧海棠（こかいどう）は、仕事中もうわの空でとんでもない失敗をしてしまう。そんな彼女を厳しく注意したものの事情を知った朗月軒（ろうげつけん）は彼女のために一肌脱ぐことに。一方、朗（ろう）家の全執事は朗夫人の髪を梳く係として工房から陸凡真（りくはんしん）を抜擢。彼女の付き添いで顧海棠も朗家に行くことになり…。

朗（ろう）夫人に気に入られ髪を梳く係となった顧海棠（こかいどう）は朗家に留まる。そんな中、彼女は朗（ろう）家に“化粧鬼”と呼ばれる化け物が出ること、西側に建つ“恵徳”という建物に謎の住人がいるという噂を聞きつける。実はある記憶から朗家が父の失踪に関係しているのではないかと疑っていた顧海棠。彼女は“恵徳”に誰がいるのか気になって…。

“恵徳”に足を踏み入れた顧海棠（こかいどう）は鬼ではなく人間が住んでいると知るが、顔を確かめることができないまま追い出される。実は、そこに人目を避けて住んでいたのは仮面で顔を隠した朗（ろう）家の長男・朗月明（ろうげつめい）だった。一方、朗月軒（ろうげつけん）は兄が顧海棠に恋をしたと知り彼女に会わせようとするが、朗月明はこの顔では会えないと嫌がって…。

顧海棠（こかいどう）は親友のりゅうばくかくに悪いと思いつつも困っていると必ず助けてくれる朗月軒（ろうげつけん）のことが自分も気になってしまう。そんなある朝、機嫌の悪い朗（ろう）夫人にひどく罵られた顧海棠。すると、それを見た朗月軒が花畑までドライブに連れ出してくれる。そして、一緒に夜空の星を見て過ごした翌日、顧海棠の家に朗月軒から結納品が届き…。

あまりに急な結婚話に戸惑う顧海棠（こかいどう）は不安を隠せない。また、最初は怒っていたりゅうばくかくも顧海棠の気持ちを知ると、自分が彼女とすり替わって花嫁になると言い出す。結局、顧海棠は初めて自分から朗月軒（ろうげつけん）をデートに誘うと、結婚を承諾する決意を伝えたのだった。そして結婚式当日。顧海棠の家にこっそりりゅうばくかくがやってきて…。

自分が婚礼を挙げた相手が朗月軒（ろうげつけん）ではなく兄の朗月明（ろうげつめい）だったことに衝撃を受けた顧海棠（こかいどう）。火傷跡のある彼の顔を見て卒倒した彼女は目覚めると、朗（ろう）夫人に家に帰してほしいと訴えるが、取りつく島もなく部屋に閉じ込められる。一方、顧海棠が自分を裏切って花嫁の輿に乗ったと腹を立てたりゅうばくかくは、父親とともに朗家を訪問するが…。

りゅうばくかくの協力で朗（ろう）家を抜け出し実家に戻った顧海棠（こかいどう）。すると、家の前で泥酔した朗月軒（ろうげつけん）に出くわす。そこで彼から必死に謝罪されたものの、心を打ち砕かれた顧海棠は聞く耳を持たない。一方、姉から驚きの事実を聞いた顧夏合（こかごう）はすぐに一家で昆楊から逃げようと言う。だが、父親捜しを続けるために顧海棠はある覚悟を決めて…。

全部兄のための芝居だった、兄のために戻ってほしいと懇願する朗月軒（ろうげつけん）の言葉を聞いて、顧海棠（こかいどう）は戻ってもいいと答える。だが、それは正式に離縁するためだった。こうして朗家に戻った顧海棠は朗（ろう）夫人から、本当の次男の朗月円（ろうげつえん）を亡くした悲しみを埋めたのが養子の朗月軒だったこと、朗月明（ろうげつめい）の火傷は10年前の火事が原因だと聞かされ…。

10年前、朗月明（ろうげつめい）と朗月軒（ろうげつけん）がいた工房が思いがけず火事となり、爆発から弟を守った朗月明は顔に火傷を負う。それ以来、世間体のために朗月明は隠れて暮らし、朗月軒は自責の念で兄のためなら何でもするようになった。そう聞いても朗月軒のことを許せない顧海棠（こかいどう）は、君の力になりたいと言う朗月軒に3つの無茶な要求をして…。

顧海棠（こかいどう）は朗月明のために誕生日ケーキを作り祝いの席を設けるが、朗月明（ろうげつめい）は姿を現さない。その頃、朗月軒（ろうげつけん）は顧海棠の要求に応えるべく湖に入り、大雨の中で懸命に7節のハスを探していた。そこに駆けつけた顧海棠は彼を止めると「私の望みを分かってない」と言う。その後、顧海棠は朗月明を励まして火傷跡の治療を始めて…。

毎年開催される花神節の主宰の地位を朗斯年（ろうしねん）から奪った施済周（しせいしゅう）は、朗月明（ろうげつめい）のことを知ってわざと、業界の成人男子は全員祭事に参加するというルールを設ける。それを知った朗斯年と朗（ろう）夫人は頭を抱えるが、顧海棠（こかいどう）は朗月明を励まし正々堂々と出席するように説得する。そして当日、仮面を外すよう施済周から迫られた朗月明は…。

顧海棠（こかいどう）が見事な化粧を施したにもかかわらず朗月明（ろうげつめい）の素顔が晒されてしまい、客の離れた朗里春は経営難に。そんな中、朗（ろう）家と施（し）家に大口受注のチャンスが舞い込む。その入札のために朗月軒（ろうげつけん）は多くの工房と提携する計画書を作成。だが、父親の施済周（しせいしゅう）から必ず落札するよう脅された施迪文（してきぶん）は、親友の朗月軒から計画書を盗んで…。

朗（ろう）夫人から朗月明（ろうげつめい）の火傷跡が治せたら離縁状を渡すと約束してもらった顧海棠（こかいどう）は、朗月軒（ろうげつけん）の協力を得て薬を作り始める。そんな中、大口受注をうまく管理できなかった施迪文（してきぶん）が朗（ろう）家に泣きついてきて、結局、改善案を持つ朗月軒が新たに仕事を取り仕切ることになる。一方、りゅうばくかくはある決心をして朗月軒にパーティの招待状を渡し…。

顧海棠（こかいどう）から私に償いをしたいのならりゅうばくかくの気持ちを受け入れてと迫られた朗月軒（ろうげつけん）。彼は翌日、皆が集まるパーティでりゅうばくかくに愛の告白をされるとOKの返事をする。それを見て辛い気持ちになった顧海棠は陽明山にどんな傷も治すという伝説の花、氷晶麒麟を探しに出かける。すると、山奥に海棠園という名の立派な花園が現れて…。

再び陽明山に行き崖に咲く氷晶麒麟を摘んだ顧海棠（こかいどう）。その際、彼女は足を滑らして気を失うが、気づくと海棠園の家にいた。実は海棠園の持ち主は朗月軒（ろうげつけん）だったのだ。こうして顧海棠は彼と一緒に氷晶麒麟を鉢に植え花が咲くのを待つことに。一方その頃、朗月円（ろうげつえん）の未亡人・妙蘭（みょうらん）から二人についてあらぬ噂を吹き込まれたりゅうばくかくは…。

唐一白と雲朶の関係を修復しようと思い立った祁睿峰と向陽陽は２人をカフェに呼び出し引き合わせる。しかし、出会った当の２人は他人のような雰囲気のまま別々に帰ってしまう。そんな中、青空ネットでは配信予定のデータが全て削除されていて、その矛先は雲朶に。だがバックアップを取っていた程美のおかげで雲朶は窮地を脱する。その夜、やけ酒を飲み泥酔した雲朶の姿を見つけた唐一白は…。

林梓の部屋で目覚めた雲朶。慌てて林梓を捜すが、その頃、林梓は妹の桑の病室にいた。前日、程美から正社員になるのは絶望的だと言われた雲朶は、程美の助言どおり、自ら退職する決心をする。しかし社長室に退職願を出しに行こうとした瞬間、許浩澤監督から湖で助けてくれた青年の写真が送られてくる。写真を見た雲朶は、唐一白と欧陽恒のライバル対決が行われているドリーム杯の会場へと向かう！

レース終了後、あふれる想いを雲朶に告げる唐一白。チームの仲間は見つめ合う２人の姿を隠れて見守りながらほくそ笑む。ところが雲朶は唐一白のキスを拒み？！祁睿峰は思わず身を乗り出そうとするが、向陽陽に引き止められてしまう。そして向陽陽の顔を間近で見た祁睿峰はまたもや心臓がドキドキ。一方、欧陽恒は桑の病室を訪ね、唐一白との決戦の報告をする。だが桑は依然と目覚める気配がない。

雲朶のデータを削除した犯人は、程美だった。青空ネットを去る程美を雲朶は引き止めようとするが、程美は冷ややかな口調で突っぱねる。程美と過ごした大学時代を思い出しながら、落ち込む雲朶。そんな中、唐一白が試験勉強をするために家に帰ってきた。唐一白と雲朶の仲睦まじい姿を見て２人の仲に気づいた路晨は、気を利かせて翌朝早くから外出する。なんと雲朶と唐一白は家の中に２人きり？！

南陽体育大学のマドンナこと潔児は、家が経営するリゾートに祁睿峰とチームメートを招待する。唐一白と雲朶も初デートの予定を変更し便乗することに。その夜、祁睿峰に好意を寄せている潔児は向陽陽に、祁睿峰を異性として好きかと質問する。つい本心とは裏腹に祁睿峰の悪口を口走ってしまう向陽陽！ちょうど通りかかった祁睿峰は、向陽陽が自分のことを嫌っていると思い込みショックを受ける。

ケンカ別れした程美から呼び出され、林梓に気をつけろと助言される雲朶。高校時代、唐一白と同じ水泳部員だった林梓の妹、桑の存在を知った雲朶は、唐一白のビデオカメラの中に映る桑を見つけ不安を覚える。翌日、林梓に真相を問いただすと、林梓は桑の眠る病室に雲朶を連れていく。一方、祁睿峰の部屋から痛み止め薬を見つけた袁コーチ。祁睿峰に理由を聞くが、祁睿峰は話をはぐらかし…。

雲朶は唐一白からの愛の告白に感激しながらも、頭の中から桑の存在を消せずにいた。ある日、南陽体育大学のプールに義索大学水泳部部長の林浩洋が現れる。向陽陽を見つけていきなりデートに誘う林浩洋。その姿にチームメートは大興奮するが、祁睿峰だけは心穏やかではなく、わざと向陽陽に憎まれ口をたたいてしまう。そんな中、雲朶は、桑の居場所を唐一白に知らせようと林梓に頼むのだが…。

桑の噂を耳にした唐一白は真相が分からず悩んでいた。一方、林浩洋が遊びで向陽陽をくどいてると思い込んだ祁睿峰は、次の対戦で自分が勝てば向陽陽の前に二度と現れるなと林浩洋に牙をむく。しかしレース中、肩を負傷している祁睿峰は、次々と他の選手に追い抜かされていく。祁睿峰の異変に気づいた向陽陽は、レースを中断するようコーチに頼み込むのだが…。果たして祁睿峰のレース結果は？

長い眠りから目覚めた桑。しかし高校時代の記憶を失った状態の桑は、欧陽恒だけではなく唐一白のことも忘れていた。一方、祁睿峰が肩をケガしていると確信した向陽陽は、祁睿峰を問い詰める。祁睿峰は正直に肩の状態を白状するが、最後のドリーム杯に出場するためにも２人だけの秘密にしてくれと哀願する。そんな中、突然雲朶の目の前に現れた桑！しかし桑はそのまま意識を失ってしまい…。