舒妃に子宝の薬の秘密を教え、死に追いやったのがレイヒであるということが皇太后に知られてしまう。窮地に立たされたレイヒは、皇太后の怒りを静めるため、今後は舒妃に代わって皇太后に尽くすと言うが、結局厳罰が下される。そんな折、蒙古（もうこ）から新たな妃（きさき）・巴林（バリン）氏が入内（じゅだい）する。乾隆帝は巴林氏を穎嬪（えいひん）に封じて寵愛し、木蘭囲場にも連れていく。寵愛の復活をもくろむレイヒは皇太后の協力を得て、円明園を抜け出し、乾隆帝のあとを追うのだった。

レイヒがひそかに木蘭囲場へ赴き、乾隆帝の寵愛を取り戻したとの知らせが如懿のもとに届いた。なりふり構わぬ大胆な行動に対して、皇宮へ戻った如懿は改めてレイヒに刑罰を科す。だが乾隆帝は侍医を待機させレイヒへの寵愛の深さをうかがわせた。一方、第四皇子は有能な働きぶりによって乾隆帝の信頼を一身に集めるようになっていた。もしや皇太子に？ という噂（うわさ）も囁（ささや）かれ始め、第四皇子は徐々にその信頼にあぐらをかいたような不遜な態度が目立つようになる。

乾隆帝は、嘉貴妃が皇族や高官を買収していると知り、第四皇子・エイセイを遠ざける。更にエイセイが野生馬を巧みに調教する姿を目の当たりにした乾隆帝は、木蘭囲場での刺客騒ぎは、エイセイの仕業ではとの疑惑を深めていく。その結果、エイセイは宮中の外へと居を構えさせられ、嘉貴妃から引き離されてしまう。息子を皇太子に就ける望みが断たれた嘉貴妃は心を病み、犬を多数飼うが、その鳴き声に驚いた如懿の娘・ケイジが発作を起こしてしまうのだった。

大学を卒業して５年、成美（チェンメイ）は、シングルマザーの親友・星華（シンホワ）と彼女の息子・小良（シャオリャン）と暮らしていた。モバイル決済の会社に職を得た日、成美は昔の恋人、掛居（グアジュー）の姿を見かけ、心が波立つ。同じころ、長年アメリカにいた守治（ショウジー）が、新たに開発した通信技術を引っ下げ、投資者に会うため台湾に帰国した。

駆け出しの弁護士として忙しい毎日を送る掛居のもとに、アメリカ帰りの守治が現れ旧交を温める。一方、守治のおかげで入社初日に初契約を取り付けた成美だが、数日で退社の憂き目に遭ってしまう。せっかく得た職を失い途方に暮れる帰途、成美はふと大学時代を思い出す。顔をあげると、そこには思いがけず掛居が立っていた。

掛居は、以前担当した案件の少年に過去の自分を重ね何かと気にかけていたが、悪い仲間から少年を助けようとして怪我を負ってしまう。守治は投資を約束した相手が契約日に現れず、だまされたことを知る。成美は、マーケティングのセンスを買われ、一度は辞めた会社に復職できることになるが、上司は成美の天敵の邱庭（チウ・ティン）だった。

松岡（ソンガン）の命日、あすなろ会のメンバー４人と松岡の忘形見・小良が顔を合わせる。大学時代に別れて以来、掛居を避けていた成美だが、この日をきっかけにまた連絡を取り合うように。しかし、いまだに掛居が好きだと気づき、成美は距離の取り方に戸惑う。投資詐欺に遭った守治は、開発仲間にも打ち明けられず、解決策を模索していた。

守治は、大きな借金を背負ってしまったことを掛居以外に言えないまま、星華の家に転がり込む。しかし、消費者金融が借金の取り立てに来たことを知り、成美たちにだまって忽然と姿を消す。一方、掛居もまた、成美と別れてからずっと苦しんでいた。当時の誤解を解きたいと言う掛居に、なかなか向き合えない成美だが……。

成美が勤める会社のマスコットキャラクターの偽物が市場に出回っていると知り、邱庭は弁護士の薛（シュエ）弁護士に相談する。邱庭に同行した成美が、そこで紹介されたもう一人の弁護士はなんと掛居だった。そのころ雲隠れしていた守治は、ついに消費者金融に見つかってしまい……。

約束をすっぽかした掛居への信用が一度は揺らいだ成美。しかしそれが誤解だと知り、さらに掛居の母親と話したことで、成美はもう一度掛居と向き合おうと思い始める。掛居のおかげで借金取り立ての危機からようやく脱した守治は、星華と協力して、掛居と成美の復縁を取り持とうと一計を企てる……。

親友たちの後押しもあり、やっとお互いの本音を伝えられた成美と掛居。一緒に過ごす日々の中で、再び気持ちを寄り添わせていく。そんなある日、心理カウンセラーの星華のもとへ松岡とそっくりな男性、康澤（カンゾー）が診察に来る。普段の冷静さを失った星華を目にした康澤は、診察を受けずに帰るが……。

守治は本物の投資家に巡りあい、ついに通信技術の事業を進められることになる。その投資家を紹介した人物であり、また掛居を一人前の弁護士に育てた薛弁護士は、方針の違いから法律事務所を辞めることに。ある日、掛居の家に京京（ジンジン）という美しい女性が現れる。彼女はかつて、掛居が成美と別れるきっかけになった女性だった。

強引に家に泊まり込む京京を追い出すことも、成美にそれを打ち明けることもできずに苦しむ掛居。一方、疲労の色が滲む上司の邱庭に対して、成美は離れて暮らす彼の愛娘の情報を探して労おうとする。そして、守治は、ライブ配信で人気上昇中の美嘉（メイジア）に出会い、彼女の活動を手伝うことに……。

成美が掛居の自宅で彼の帰りを待っているところに、親しげな様子で訪れた京京。今も付き合いがあることにショックを受けた成美は、掛居の弁解に耳を貸そうとしない。守治は、過去と同じ轍を踏もうとしている二人を見て、掛居の不器用さを責める。しかし強引すぎる京京には悲しい秘密があった……。

邱庭が成美を笑顔にする瞬間を偶然見かけた掛居は、成美の笑顔を守るため、身を引こうと決意する。掛居に振られた成美は、失意の最中に邱庭と泊まりの出張に行き、同じ部屋で一夜を過ごすことに……。一方、松岡と瓜二つの患者・康澤は、不眠症に苦しむあまり、星華に助けを求め自宅を訪れた。

ジエンは易茂グループ会長の誕生日パーティで急遽、ビーヤーの詩の朗読にピアノ伴奏することになる。その曲は未来のジエンとジアチョンが出会った時の曲で、ビーヤーが詠んだのは本来ならジアチョンがジエンに捧げるはずの愛の詩だった。その後、青林のリゾート開発の入札のためにイー・ペイと青林に出張したジエンは…。

ジアチョンに会いたくて実家を訪ねたジエンは、彼がビーヤーと一緒に実家から出てくるのを見て踵を返し街をさまよう。そして、ホテルに戻ると、年越しを祝う夕食にジアチョンとビーヤーもいたことで辛い思いをする。そんなジエンの気持ちに耳を傾け、その夜、新年の花火を見る彼女の隣にいてくれたのはイー・ペイだった…。

自分のせいでイー・ペイとウェンウェンがもめていることを知ったジエンは、イー・ペイに辞表を提出。イー・ペイは仕方なくそれを受理するが、これまでの生き方を変えようと決心してウェンウェンと話し合う。そして、ジエンの誕生日、彼女に婚約を破棄したことを伝えた彼は、あるプレゼントを渡し人生初めての告白をして…。

帰宅したジエンは家の前に置かれたプレゼントを見てジアチョンからだと気づき、彼の家に行って「もう一度チャンスがほしい」と伝える。その頃、イー・チントンはイー・ペイが婚約を破棄しチャオ家の後ろ盾を失ったことで青林のリゾート開発は自分のものになると喜んでいた。それを聞いたジアチョンはジエンへの返事に悩み…。

イー・ペイと一緒になる人生を選ばず、ジアチョンとの来るべき未来を待つ決心をしたジエン。彼女は全てを運命に委ねるつもりで英国へと旅立つ。そして、ジアチョンとの連絡を一切絶ち、ロンドンで療養中の母親と二人で暮らし始める。こうしてジエンは元の人生でジアチョンと初めて出会った2012年の到来を待ち続けて…。

2012年、ジエンはイー・ペイにも知らせず4年ぶりに帰国。元の人生で自分が働いていた広告会社・美達の採用面接を受ける。その頃、ジアチョンは易東の副社長に出世し、彼が設計した霊鳥タワーもついに開業。順風満帆のように見えたが、社長のイー・チントンに理解してもらえず設計の仕事ができないことに悩み始めていた…。

易茂グループの会長がイー・チントンと言い争った直後に倒れて入院。何十年も前に絶縁して今は香港にいるイー・ペイの母親に会いたいと言い出す。一方、ジエンは元の人生と同じ時間、同じ場所で再びジアチョンと出会うことを期待して、美達のパーティに出席する。そして、会場が停電になると同じようにピアノの前に座って…。

ジエンが元の人生の通りに行動し始めたことをイー・ペイに伝えると、彼は自分もそれに合わせてジエンとは他人になると言って去っていく。また、偶然、思い出のチョコレート店でジアチョンに出会ったジエンは彼と元の人生では初デート場所だった店へ行く。だが、すでに様々なことがジエンの記憶にある過去とは変わってしまい…。

ジエンの帰国に焦ったビーヤーはジアチョンに自分との関係を真剣に考えてほしいと話す。一方、イー・ペイは易茂グループの会長となるために万沢グループに会社を売り渡そうとしているイー・チントンを止めるべく、彼と会長の座を争う決意をする。また、ジアチョンはジエンの言葉から本当に大切なものが何かを思い出して…。

易東を退職したジアチョンはビーヤーに友人でいたいと告げる。その頃、イー・ペイは会長のスパイからイー・チントンの違法取引の証拠を受け取り、彼に揺さぶりをかけようとしていた。一方、ジエンは4年前、英国へ発つ前にジアチョンに書いた手紙を彼の家に残し、彼からの返事を待つ。そして、再び愛を確かめ合った二人は…。

ジアチョンとの幸せな時間を取り戻したジエンは、元の人生でジアチョンからプロポーズされた日を迎える。その朝、ジアチョンはジエンへのサプライズ・プロポーズの準備を密かに進めていた。一方、イー・ペイはイー・チントンの訪問を受け、ある動画を見せられる。そこに映っていたのは誘拐されて縛られているジエンの姿だった…。

ジアチョンは誘拐されたジエンを救い出し病院へ。一方、ジエンを心配して病院に駆けつけたイー・ペイは二人が寄り添う姿を見てそっと立ち去る。その後、ジアチョンがすぐに結婚しようとジエンにプロポーズし、翌日、二人は結婚式を挙げることになる。そして、ジアチョンは指輪を持ってジエンが待つ式場へと車を飛ばすが…。

交通事故で亡くなったジアチョンの死を受け入れられないジエンは葬儀にも出席せず彼の家に閉じこもる。私が運命を変えたせいでジアチョンはこの世から消えた──そう自分を責めるジエンだけでなくウェンウェン、イー・ペイ、ビーヤーもそれぞれ彼の死に責任を感じていた。そんな中、会長が危篤と知らされたイー・ペイは…。

ジエンは自ら志願して易茂グループに戻ると事業開発部で林渓路のプロジェクトを手がけることになる。元の人生でジアチョンと過ごした思い出の家である天美ガーデンをこの人生でも形にしたいと考えたのだ。そして、2015年、その夢はついに叶う。一方、これに協力したイー・ペイは辛抱強くジエンに寄り添い続けるが…。

ジエンは以前の自分を取り戻したかのように見えたが、実は最後の希望としてタイムスリップの出発点に立ち返ることを計画していた。2016年11月6日、ジエンは上海を発ちサンディエゴ行きの飛行機に乗る。それに気づいて追いかけてきたイー・ペイも同じ飛行機の隣に座った。そして、あの時と同じように飛行機事故が起きると…。