蘇州府の大商家・朱府で新たな人生を始める決意をした花不棄。祖父である朱八華から、九おじさんは実の伯父・朱九華であり、不棄の母である薛菲は九華の妹だと告げられる。また、菲が生まれる前に、正体不明の男といずれ娘が生まれたら嫁がせる約束をさせられたこと、しかし菲が誕生したことを隠し約束を反故にしていたことなどを聞かされる。九おじさんが苦労をして自分を守り続けてくれたことを知り感謝する不棄だが、新たな謎を抱えることに…。

イギリス留学の準備を着々と進めるチャオ・チャオイーとイェン・モーだったが、チャオイーの家族に悲劇が起こり、事態は一変する。チャオイーはそのことをイェン・モーに打ち明けられず１人悩み続けるのだった。イギリス留学にも暗雲が立ち込め、２人の関係は次第にギクシャクしていく。ー方、チャオイー一家を気にかけるハオ・ウーイーはチャオ・グァンチャオの本当の気持ちを知り、彼の気持ちをおもんぱかって心とは裏腹の誓いを立てる。

チャオ・チャオイーが留学を諦めると知り、イェン・モーは母親にある相談をする。モーの話を聞いた母親は翌日チャオイーのもとを訪れるのだった。それから４年がたち、高校を卒業した南川第一高校の仲間たちはそれぞれの道を歩み始めていた。チャオイーはモーのことを忘れようと努力していたが、義父の思わぬ言葉に当時のことを鮮明に思い出し涙する。そんなある日、チャオイーはイギリスにある姉妹校への派遣プログラムに誘われるのだが…。

幼い頃から憧れていたイギリスの大学に入学できたイェン・モー。しかし、その顔に嬉しさはなく、誰とも親しくなろうともせず、再び孤独な学生生活を送ることになる。イェン・モーとチャオ・チャオイーはお互いのことを想いつつも、すれ違う。結局一度も連絡を取らないまま大学生活を終える。その後、２人とも社会人になり、思いがけない形で再会するのであるが、わだかまりを解くことができず、最悪の事態を招いてしまう。

チャオ・チャオイーとイェン・モーの間のわだかまりは、依然として解けずにいた。そんな中、ハオ・ウーイーの強引な頼みでお見合いの替え玉をやらされることになったチャオイーは、お見合いの最中にアニーと食事に来たモーと出くわしてしまう。そこでモーが取った行動とは…。一方、ダーチュアンはモーにビジネスの話を持ちかけるが思いどおりにいかない。ウーイーは新境地を開こうとするが編集長との意見が合わず途方に暮れるのだった。

イェン・モーから永遠の別れを告げられたチャオ・チャオイー。追いかけようとしたがイェン・モーはすでに機上の人となっていた。イェン・モーはフェイ・ダーチュアンと北京で起業する。イェン・モーが北京にいると知ったチャオイーは一大決心をし、彼の元へと向かう。しかし、イェン・モーはチャオイーと顔を合わせることを頑なに拒むのだった。一方、チャオ・グァンチャオとハオ・ウーイーは酔った勢いで大変なことに…。

北京にやってきたチャオ・チャオイーはパンダテクノロジーの面接に合格し、筆記試験に臨むことに。チャオイーの専門外の知識が必要となるため、フェイ・ダーチュアンはこっそりイェン・モーのパソコンから試験問題と書かれたデータをコピーする。だがデータの内容は試験問題ではなく試験範囲だったため、チャオイーは必死に勉強をする。一方、チャオ・グァンチャオはハオ・ウーイーとの気まずい空気を変えるために彼女の元を訪れ…。

チャオイーとイェン・モーの気まずい空気は、共に過ごすうちに、少しずつほぐれていく。会社の重要人物であるチョン社長の結婚式に、イェン・モーから贈られた服で参列するチャオイー。だが、式場で彼女を待ち受けていたのは、イェン・モーの婚約者・アリシアだった。チャオイーに激しい敵意を向けるアリシア。そんな彼女は、パンダテクノロジーに派遣された監視役でもあった。チャオイーはアリシアのアシスタントに任命され…。

仕事でチョン・ヨウメイにこき使われ、心身共に疲れ果てていたチャオ・チャオイーは、自分を過剰に気遣う母に八つ当たりしてしまい、後悔の念に駆られる。そんな中、チャオイーはイェン・モーの大学のルームメイトからモーの意外な過去の出来事を聞くのだった。一方、編集長とのいざこざにより悶々と過ごしていたハオ・ウーイーは、体調の変化に気づく。そして、自分の身に起きた衝撃の事実をチャオイーに打ち明けるのだが…。

イェン・モーは密かにチャオイーの大好きな歌手ジェイ・チョウのライブにチャオイーを誘いたいと考えていた。しかし素直に誘い出せないイェン・モーはあれこれと別の口実を考える。グァンチャオは病院の婦人科にいたチャオイーに対して妊娠しているのではないか、その相手はイェン・モーではないかと疑念を抱き、イェン・モーを問い詰めに行く。突然、母親から実家に呼び戻されたウーイーは妊娠がバレたと思いきや意外な事を告げられる。

チャオイーとイェン・モーはアプリ開発のため、栄養学の権威、リー・ホアンジャンに顧問就任を求めるが、すげなく追い返される。だが、チャオイーはくじけず、アプリに寄せる思いをリーに打ち明けるのだった。一方、ウーイーは母親とぎくしゃくした状態が続き、妊娠の事実を打ち明けられずにいた。チャオイーの両親と偶然再会し、親交を深めた彼女は、昼時にチャオ家を訪れる。そこで、ちょうど帰宅したグァンチャオと鉢合わせて…。

チョン・イエにブレスレットを盗作されピンチに立たされたパンダテクノロジーは必死で巻き返しを図るが、至る所でチョン・イエの妨害に遭い、苦戦を強いられる。チャオ・チャオイーのひらめきと社員全員の努力により事態は好転するが、チョン・イエの卑劣なやり方についにキレたフェイ・ダーチュアンは…。一方、ハオ・ウーイーの妊娠を知ったチャオ・グァンチャオはある決断をするのだが、それとは裏腹に衝撃の事実が判明する。

チャオ・チャオイーは詐欺に遭い、借りていた部屋を追い出される。助けてくれたイェン・モーに北京まで来た理由を問い詰められ、チャオイーは思わず本音を吐いてしまう。そして２人はやっと互いの想いを確かめ合い、恋人同士に。フェイ・ダーチュアンはチョン・ヨウメイにケンカで負った傷を手当てしてもらったことで、彼女に想いを寄せるようになる。ハオ・ウーイーは本当のことをチャオ・グァンチャオに話せぬまま、事態はさらに…。

子を諦め、子宝の薬の服用をやめていた舒嬪（じょひん）が懐妊する。ひそかに同じ薬を服用していたレイヒンは、市井の医者に薬の成分を調べさせた結果、なんと避妊薬だと分かり愕然（がくぜん）とするのだった。そして事実を知りながらも黙っていた如懿（にょい）に恨みを募らせていく。同じ頃、斉侍医（せいじい）が皇太后のもとに出入りをしていることをつかんだ乾隆帝（けんりゅうてい）は、慧賢皇貴妃（けいけんこうきひ）の死も皇太后によるものだと考える。やがて乾隆帝は天下太平をこの目で確かめようと南巡を決めるのだった。

江南（こうなん）で如懿ばかりを寵愛（ちょうあい）していた乾隆帝は、妃嬪（ひひん）は公平に寵愛するようにと皇太后から苦言を呈され、マイヒンと慶貴人（けいきじん）を薦められる。乾隆帝はそんな皇太后に腹を立て、マイヒンと慶貴人をあえて無視する。そして当てつけにレイヒンを妃（ひ）の位に昇格させ、寵愛する。

罠（わな）にはめられた凌雲徹は、危うく処刑されそうになるが、如懿とレイヒのとりなしで、木蘭囲場（もくらんいじょう）へ左遷されることになる。紫禁城に戻った乾隆帝は、欽天監（きんてんかん）の話が皇太后に漏れていることを不審に思い、マイヒンが間者ではないかと疑う。問い詰められたマイヒンは、皇太后の手先であることをあっさりと認める。ある日、慶嬪（けいひん）は前日に飲んだ薬のせいで、健康を損ねてしまう。純貴妃（じゅんきひ）たちが侍医院を調べようとすると、マイヒンが現れ、自分が毒を仕込んだと白状する。

マイヒンの最期を見届けるため、如懿は永和（えいわ）宮を訪れる。自分の赤子が孝賢（こうけん）皇后に殺されたと信じるマイヒンは、第七皇子と孝賢皇后を殺したのは自分だと告白して死んでいく。如懿はさまざまな事件の裏に嘉貴妃（かきひ）の関与を疑うが確証がない。ほどなくして舒妃（じょひ）が子を産む。しかし赤子は男子であったため、欽天監の言葉を信じる乾隆帝は、舒妃と皇太后の反対を押し切り、赤子を親王府へ預けてしまう。黄河（こうが）が氾濫し、乾隆帝の激務が続いていた。

疲労感に悩む乾隆帝は侍医の江与彬（こうよひん）に鹿血（ろくけつ）酒を求めるが、効能が強すぎるため体の負担になると拒まれてしまう。進忠からレイヒのもとに鹿血酒があると知らされた乾隆帝は永寿（えいじゅ）宮で飲酒にふける。重臣の世間話から乾隆帝の様子がおかしいと察知した如懿は永寿宮へ赴き、レイヒたちを叱責、乾隆帝に鹿血酒を飲まぬよう進言するが、逆に冷たくあしらわれてしまう。抗議の意味を込めて、その場で跪（ひざまず）く如懿だったが、めまいを覚え倒れてしまうのだった。

如懿のおなかが大きくなるにつれ、宮中では子供の性別が取り沙汰されていた。そこで“妊娠中に辛い物が好きなら娘が生まれ、酸っぱい物が好きなら息子が生まれる”という言い伝えを参考に、如懿はあえて辛い物ばかりを食べ始める。一方、嘉貴妃は如懿が公主を身ごもっていると思い込み、安心していた。ところが生まれたのは乾隆帝が切望していた嫡皇子だった。第四皇子の前途が心配になった嘉貴妃は、第四皇子に奮起するよう促すのだった。

秋の狩猟が、皇室の狩り場・木蘭囲場で繰り広げられた。乾隆帝は皇子らを引き連れて広大な狩り場で獲物を追う。野生の馬を見つけた乾隆帝が馬を追って林に入ると、林の中に仕掛けられた罠から乾隆帝に矢が放たれ、乾隆帝は落馬する。そこへ突進する野生馬を、偶然居合わせた凌雲徹が制し、第四皇子が矢を放って馬を倒す。凌雲徹はこの功績を認められ、皇帝の命令によって御前侍衛に復職が叶い、第四皇子は更なる皇帝の信頼を得る。

乾隆帝は后妃や皇太后を連れ、避暑のため円明（えんめい）園で過ごす。そんな中、ジュンガルで内乱が起きる。反乱軍の首謀者・達瓦斉（ダワチ）は皇太后の娘・コウサクの婿を殺害、更に清（しん）に対しコウサクとの婚姻を求める。国庫の余裕がないことから、大臣たちは婚姻に賛成する。同じ頃、第十皇子危篤の知らせが届く。息子を思う一心で見舞いに行かせてほしいと懇願に来た舒妃に皇太后は、コウサクを都へ連れ戻すよう乾隆帝に口添えすることを交換条件に出すのだった。

乾隆帝に鹿血酒を飲ませ、冷遇されていたレイヒ。寵愛を取り戻すため、崑曲（こんきょく）を披露し、乾隆帝の気を引こうと試みるも、たまたま近くにいた如懿に歌声を聴かれてしまう。そして第十皇子の喪中に不謹慎だと叱責され、第十皇子の霊前で跪くよう言い渡される。一方、第十皇子を失い、心身共に疲弊していた舒妃は、子宝の薬が避妊薬だったという事実をレイヒから聞かされる。乾隆帝の真心が偽りだったと知った舒妃は絶望し、寝所に自ら火を放つ。

舒妃に子宝の薬の秘密を教え、死に追いやったのがレイヒであるということが皇太后に知られてしまう。窮地に立たされたレイヒは、皇太后の怒りを静めるため、今後は舒妃に代わって皇太后に尽くすと言うが、結局厳罰が下される。そんな折、蒙古（もうこ）から新たな妃（きさき）・巴林（バリン）氏が入内（じゅだい）する。乾隆帝は巴林氏を穎嬪（えいひん）に封じて寵愛し、木蘭囲場にも連れていく。寵愛の復活をもくろむレイヒは皇太后の協力を得て、円明園を抜け出し、乾隆帝のあとを追うのだった。

レイヒがひそかに木蘭囲場へ赴き、乾隆帝の寵愛を取り戻したとの知らせが如懿のもとに届いた。なりふり構わぬ大胆な行動に対して、皇宮へ戻った如懿は改めてレイヒに刑罰を科す。だが乾隆帝は侍医を待機させレイヒへの寵愛の深さをうかがわせた。一方、第四皇子は有能な働きぶりによって乾隆帝の信頼を一身に集めるようになっていた。もしや皇太子に？ という噂（うわさ）も囁（ささや）かれ始め、第四皇子は徐々にその信頼にあぐらをかいたような不遜な態度が目立つようになる。

乾隆帝は、嘉貴妃が皇族や高官を買収していると知り、第四皇子・エイセイを遠ざける。更にエイセイが野生馬を巧みに調教する姿を目の当たりにした乾隆帝は、木蘭囲場での刺客騒ぎは、エイセイの仕業ではとの疑惑を深めていく。その結果、エイセイは宮中の外へと居を構えさせられ、嘉貴妃から引き離されてしまう。息子を皇太子に就ける望みが断たれた嘉貴妃は心を病み、犬を多数飼うが、その鳴き声に驚いた如懿の娘・ケイジが発作を起こしてしまうのだった。

大学を卒業して５年、成美（チェンメイ）は、シングルマザーの親友・星華（シンホワ）と彼女の息子・小良（シャオリャン）と暮らしていた。モバイル決済の会社に職を得た日、成美は昔の恋人、掛居（グアジュー）の姿を見かけ、心が波立つ。同じころ、長年アメリカにいた守治（ショウジー）が、新たに開発した通信技術を引っ下げ、投資者に会うため台湾に帰国した。

駆け出しの弁護士として忙しい毎日を送る掛居のもとに、アメリカ帰りの守治が現れ旧交を温める。一方、守治のおかげで入社初日に初契約を取り付けた成美だが、数日で退社の憂き目に遭ってしまう。せっかく得た職を失い途方に暮れる帰途、成美はふと大学時代を思い出す。顔をあげると、そこには思いがけず掛居が立っていた。

掛居は、以前担当した案件の少年に過去の自分を重ね何かと気にかけていたが、悪い仲間から少年を助けようとして怪我を負ってしまう。守治は投資を約束した相手が契約日に現れず、だまされたことを知る。成美は、マーケティングのセンスを買われ、一度は辞めた会社に復職できることになるが、上司は成美の天敵の邱庭（チウ・ティン）だった。

松岡（ソンガン）の命日、あすなろ会のメンバー４人と松岡の忘形見・小良が顔を合わせる。大学時代に別れて以来、掛居を避けていた成美だが、この日をきっかけにまた連絡を取り合うように。しかし、いまだに掛居が好きだと気づき、成美は距離の取り方に戸惑う。投資詐欺に遭った守治は、開発仲間にも打ち明けられず、解決策を模索していた。

守治は、大きな借金を背負ってしまったことを掛居以外に言えないまま、星華の家に転がり込む。しかし、消費者金融が借金の取り立てに来たことを知り、成美たちにだまって忽然と姿を消す。一方、掛居もまた、成美と別れてからずっと苦しんでいた。当時の誤解を解きたいと言う掛居に、なかなか向き合えない成美だが……。